健康運動指導士とは|受講資格・費用・試験の中身
「健康運動指導士」は、運動プログラムを作成・調整する専門職です。似た名前の「健康運動実践指導者」と混同されがちですが、受講資格も費用も試験の中身もまったく別の制度です。財団の公表資料にもとづき、事実だけを整理します。
最終更新 2026-09-26
どんな資格か
健康運動指導士は、公益財団法人 健康・体力づくり事業財団が認定する資格です。保健医療関係者と連携しながら、個々人の心身の状態に応じた運動プログラムを作成し、調整する立場を担います。
同じ財団が認定する「健康運動実践指導者」は、指導士(または医師など)が作成したプログラムをもとに、現場で運動指導を実際に行う立場です。指導士が「プログラムを作る側」、実践指導者が「プログラムどおりに指導する側」とイメージすると分かりやすくなります。試験の中身も、指導士は筆記のみなのに対し、実践指導者には指導実技試験があります。
受講資格は4コースに分かれる
指導士の養成講習会は1本の受講資格ではなく、保有資格・学歴によって4つのコースに分かれています。コースが違えば必要単位数も受講料も変わります。
| コース | 主な受講資格 | 受講料(教材込・税込) |
|---|---|---|
| 104単位 | 歯科医師・看護師・薬剤師・栄養士・理学療法士など特定の国家資格を有し、かつ4年制大学を卒業(見込み含む)した者 | 291,500円 |
| 70単位 | 医師・保健師・管理栄養士のいずれかの資格を有する者 | 220,000円 |
| 51単位 | 4年制体育系大学(教育学部体育学系を含む)を卒業(見込み含む)した者 | 165,000円 |
| 40単位 | 健康運動実践指導者、または日本スポーツ協会公認資格(スポーツプログラマー等)を有する者 | 137,500円 |
すでに健康運動実践指導者を取得している場合は、40単位コースで指導士に進めます。実践指導者から指導士へ、指導士から実践指導者へ、どちらの方向にも受講資格として認められる関係になっています。
費用は受講料に加えて受験料・登録料がかかる
指導士取得までにかかる費用は、コースにより137,500円〜291,500円の差がある受講料に、共通の受験料・登録料が加わります。
| 項目 | 金額(税込) |
|---|---|
| 受講料 | 137,500円〜291,500円(コースによる) |
| 受験料 | 13,619円 |
| 登録料 | 25,300円 |
| 合計 | 176,419円〜330,419円 |
資格の有効期間は5年で、更新料は22,000円(税込)です。欠席した科目があった場合の補講料は1単位2,750円、健康産業施設研修の補講は2日間で20,952円です。
試験は筆記のみ・CBT方式
実践指導者と違い、指導士の認定試験に実技はなく、筆記のみです。四肢択一75問・120分で、パソコンで受験するCBT方式です(財団の令和8年度案内による)。会場に集まって受ける講習と違い、CBTは指定された実施期間内に受験者自身がテストセンターで予約する形式です。
実施回数は年3回。令和8年度は第162回(実施期間 令和8年7月27日〜9月9日)、第163回(同10月26日〜12月9日)、第164回(同令和9年2月15日〜3月31日)という実施期間が設定されています(申込期間はそれぞれ別途)。
受験できるのは、養成講習会を修了した人、過去に受験したことがある人(再受験)、資格を失効した人(再受験)のいずれかです。講習を受けていない人がいきなり受験することはできません。
合格率は公表されていない
財団は合格率を公表していません。インターネット上には具体的な数字を挙げているページもありますが、出どころを辿れるものが見つからなかったため、当サイトでは数字を載せていません。
目安になるのは、受験者がすでに養成講習会を修了した人に限られる、という点です。母集団が事前に絞られていることは、健康運動実践指導者の試験と共通しています。