栄養摂取と運動全18問・正解と解説つき
健康運動指導士 ・ 公式テキスト第15章 ・ 分量 8%
食生活と健康運動、消化と吸収の機構、栄養素の機能と代謝、身体活動量の定量法(エネルギー代謝・推定エネルギー必要量)、栄養・食事アセスメント(低栄養対策を含む)、栄養・食事指導の基本。
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- Q01#ks-nt-001
食事バランスガイドの説明として正しいものはどれか。
- 1各栄養素の1日あたりの必要量を、数値の一覧表で示したもの
- 2食品を6つの基礎食品群に分類し、栄養素の働きごとに示したもの
- 3食生活で心がけるべき事項を、10項目の文章で示したもの
- 41日に何をどれだけ食べればよいかを、コマの形と料理の区分で示したもの正解
Answer
正解 4:1日に何をどれだけ食べればよいかを、コマの形と料理の区分で示したもの
食事バランスガイドは、1日に何をどれだけ食べればよいかを、主食・副菜・主菜・牛乳乳製品・果物という料理の区分と、回転するコマの形で示したもので、栄養素ではなく料理の単位で示す点が特徴である。「各栄養素の1日あたりの必要量を、数値の一覧表で示したもの」は食事摂取基準の説明である。「食品を6つの基礎食品群に分類し」は六つの基礎食品の説明である。「食生活で心がけるべき事項を、10項目の文章で示したもの」は食生活指針の説明にあたる。
HINT 一般の人に伝えるときは「栄養素」より「料理」の単位のほうが行動に移しやすい。
- Q02#ks-nt-002
運動指導の場面で栄養について助言する際の健康運動指導士の立場として最も適切なものはどれか。
- 1疾病の治療を目的とした食事療法の内容も、自身の判断で個別に指示する
- 2対象者の食事記録から栄養素ごとの摂取量を算定し、不足分の補い方を個別に指示する
- 3サプリメントの使用を全員に一律に勧め、食事からの摂取は重視しない
- 4一般的な食生活の助言は行い、疾病の治療を目的とした食事療法は管理栄養士や医師に委ねる正解
Answer
正解 4:一般的な食生活の助言は行い、疾病の治療を目的とした食事療法は管理栄養士や医師に委ねる
健康運動指導士は運動と栄養の関わりを理解し、一般的な食生活についての助言を行う立場にあるが、疾病の治療を目的とした食事療法は管理栄養士や医師に委ねる。「疾病の治療を目的とした食事療法の内容も、自身の判断で個別に指示する」は業務範囲を超える。「対象者の食事記録から栄養素ごとの摂取量を算定し、不足分の補い方を個別に指示する」は栄養の専門職が担う領域に踏み込んでおり、健康運動指導士が単独で行う内容ではない。「サプリメントの使用を全員に一律に勧め」は誤りで、基本は食事からの摂取である。
HINT 運動と同じ線引き。「一般的な助言はする、治療には踏み込まない」。
- Q03#ks-nt-003
三大栄養素の消化に関わる酵素の組み合わせとして正しいものはどれか。
- 1三大栄養素はいずれもアミラーゼによって分解される
- 2炭水化物はアミラーゼ、たんぱく質はペプシンやトリプシン、脂質はリパーゼによって分解される正解
- 3炭水化物はリパーゼ、たんぱく質はアミラーゼ、脂質はペプシンによって分解される
- 4炭水化物はペプシン、たんぱく質はリパーゼ、脂質はアミラーゼによって分解される
Answer
正解 2:炭水化物はアミラーゼ、たんぱく質はペプシンやトリプシン、脂質はリパーゼによって分解される
炭水化物は唾液および膵液に含まれるアミラーゼ、たんぱく質は胃液のペプシンや膵液のトリプシンなど、脂質は膵液のリパーゼによって分解される。「炭水化物はリパーゼ、たんぱく質はアミラーゼ、脂質はペプシン」「炭水化物はペプシン、たんぱく質はリパーゼ、脂質はアミラーゼ」はいずれも対応が入れ替わっている。「いずれもアミラーゼによって分解される」も誤りで、酵素はそれぞれ特定の基質にしか働かない。
HINT 語尾の「アーゼ」は酵素の印。アミロ(でんぷん)・リピド(脂質)と語源で結びつけると覚えやすい。
- Q04#ks-nt-004
栄養素の消化と吸収に関する説明として正しいものはどれか。
- 1栄養素の多くは大腸で吸収され、小腸では主に水分が吸収される
- 2栄養素の多くは胃で吸収され、小腸では消化のみが行われる
- 3たんぱく質は胃で大部分が吸収され、小腸では脂質のみが吸収される
- 4栄養素の多くは小腸で吸収され、大腸では主に水分と電解質が吸収される正解
Answer
正解 4:栄養素の多くは小腸で吸収され、大腸では主に水分と電解質が吸収される
栄養素の多くは小腸で吸収される。小腸の内壁は輪状ひだと絨毛、微絨毛によって表面積が大きく広げられており、吸収に適した構造をもつ。大腸では主に水分と電解質が吸収される。「栄養素の多くは大腸で吸収され」は場所が入れ替わっている。「栄養素の多くは胃で吸収され」も誤りで、胃は主に消化を担い、吸収はごく限られる。「たんぱく質は胃で大部分が吸収され、小腸では脂質のみが吸収される」も誤りで、胃ではたんぱく質の消化が始まるだけであり、吸収の大半は栄養素の種類を問わず小腸で行われる。
HINT 小腸が長く、ひだと絨毛をもつのは「吸収のために面積を稼ぐ」構造。形と機能が対応している。
- Q05#ks-nt-005
運動時のエネルギー源としての炭水化物(糖質)の説明として正しいものはどれか。
- 1肝臓と骨格筋にグリコーゲンとして蓄えられ、貯蔵量は脂質より多い
- 2体内には貯蔵されず、摂取した分だけがただちに使われる
- 3骨格筋のグリコーゲンは、血糖の維持のために肝臓へ送り返される
- 4肝臓と骨格筋にグリコーゲンとして蓄えられ、貯蔵量は脂質に比べて限られている正解
Answer
正解 4:肝臓と骨格筋にグリコーゲンとして蓄えられ、貯蔵量は脂質に比べて限られている
炭水化物は肝臓と骨格筋にグリコーゲンとして蓄えられるが、貯蔵量は脂質に比べてはるかに限られており、長時間の運動では枯渇が持久力の制限要因になる。「貯蔵量は脂質より多い」は事実が逆である。「体内には貯蔵されず、摂取した分だけがただちに使われる」も誤りで、グリコーゲンとして貯蔵される。「骨格筋のグリコーゲンは、血糖の維持のために肝臓へ送り返される」は誤りで、骨格筋にはグルコースとして血中へ放出する酵素がないため、筋グリコーゲンはその筋自身のエネルギー源として使われ、血糖の維持を担うのは肝グリコーゲンである。
HINT 「筋のグリコーゲンは自分専用、肝のグリコーゲンは全身用」。この違いが低血糖の理解につながる。
- Q06#ks-nt-006
運動強度と、エネルギー源として使われる糖質と脂質の割合の関係として正しいものはどれか。
- 1運動強度にかかわらず、糖質と脂質の利用割合は一定である
- 2脂質は運動中には利用されず、安静時にのみ利用される
- 3強度が低いほど脂質の利用割合が高く、強度が高くなるほど糖質の利用割合が高くなる正解
- 4強度が低いほど糖質の利用割合が高く、強度が高くなるほど脂質の利用割合が高くなる
Answer
正解 3:強度が低いほど脂質の利用割合が高く、強度が高くなるほど糖質の利用割合が高くなる
運動強度が低いほどエネルギー源に占める脂質の割合が高く、強度が高くなるにつれて糖質の割合が高くなる。ただし割合が高いことと消費量が多いことは別で、強度を上げれば総消費量が増えるため脂質の消費量そのものは必ずしも減らない。「強度が低いほど糖質の利用割合が高く」は関係が逆である。「運動強度にかかわらず、糖質と脂質の利用割合は一定」も誤りである。「脂質は運動中には利用されず、安静時にのみ利用される」も誤りで、運動中にも利用される。
HINT 「脂肪燃焼には低強度」は割合の話。減量では総消費量で考える必要がある。
- Q07#ks-nt-007
運動を行う者のたんぱく質摂取に関する説明として最も適切なものはどれか。
- 1摂取量を増やすほど筋量は際限なく増加する
- 2運動を行っても、たんぱく質の必要量は運動しない者とまったく変わらない
- 3運動により必要量は増えるが、通常の食事で必要量を満たせる場合が多い正解
- 4運動を行う者はサプリメントからの摂取が必須であり、食事だけでは満たせない
Answer
正解 3:運動により必要量は増えるが、通常の食事で必要量を満たせる場合が多い
運動を行う者ではたんぱく質の必要量が増えるが、エネルギー摂取量が確保されていれば通常の食事で必要量を満たせる場合が多い。「サプリメントからの摂取が必須であり、食事だけでは満たせない」は誤りで、まず食事から確保するのが基本である。「摂取量を増やすほど筋量は際限なく増加する」は誤りで、必要量を超えた分は筋の合成に使われるわけではなく、余剰のエネルギーとして扱われる。「運動しない者とまったく変わらない」も誤りで、運動による必要量の増加は認められている。
HINT 不足も問題だが「足せば足すほど増える」も誤り。まず総エネルギーが足りているかを見る。
- Q08#ks-nt-008
成人における推定エネルギー必要量の求め方として正しいものはどれか。
- 1基礎代謝量に身体活動レベルを加えて求める
- 2体重に身長を乗じて求める
- 31日の総摂取エネルギー量をそのまま用いる
- 4基礎代謝量に身体活動レベルを乗じて求める正解
Answer
正解 4:基礎代謝量に身体活動レベルを乗じて求める
推定エネルギー必要量は、基礎代謝量に身体活動レベルを乗じて求める。基礎代謝量は体格から推定され、身体活動レベルは生活活動の強度を表す係数である。「基礎代謝量に身体活動レベルを加えて求める」は誤りで、単位の異なる値を足すことはできない。「体重に身長を乗じて求める」は誤りで、その積に意味はない。「1日の総摂取エネルギー量をそのまま用いる」も誤りで、それは実際に摂った量であって必要な量ではない。なお小児では成長に伴う組織増加分(エネルギー蓄積量)を、妊婦・授乳婦では付加量を加える。
HINT 式の形が分かっていれば、選択肢の「加えて」「体重×身長」は単位の面からも落とせる。
- Q09#ks-nt-009
「日本人の食事摂取基準(2025年版)」における身体活動レベルの区分として正しいものはどれか。
- 1「低い」「やや低い」「ふつう」「やや高い」「高い」の5つに分けられている
- 2「座位中心」「立位中心」の2つに分けられている
- 3年齢によってカテゴリー数が変わり、成人では6つに分けられている
- 4「低い」「ふつう」「高い」の3つのカテゴリーに分けられている正解
Answer
正解 4:「低い」「ふつう」「高い」の3つのカテゴリーに分けられている
身体活動レベルは「低い」「ふつう」「高い」の3つのカテゴリーとされている。なお75歳以上では「ふつう」は自立している者、「低い」は自宅にいてほとんど外出しない者に相当するとされ、このうち「低い」は高齢者施設で自立に近い状態で過ごしている者にも適用できる値とされている。ただし参考表では75歳以上に「高い」は設定されていない。「5つに分けられている」「2つに分けられている」「成人では6つに分けられている」はいずれも実際の区分と異なる。
HINT 3区分という単純さが実務では効く。対象者がどれに当たるかを聞き取りで判断する。
- Q10#ks-nt-010
「日本人の食事摂取基準(2025年版)」において、不健康な体重増加の予防のために推奨されている身体活動レベルはどれか。
- 11.7以上正解
- 21.2以上
- 31.4以上
- 42.5以上
Answer
正解 1:1.7以上
食事摂取基準(2025年版)は、高い身体活動が肥満の予防や改善に有用な方法の一つであるとしたうえで、不健康な体重増加を予防するには身体活動レベルを1.7以上とすることが推奨されていると記している。身体活動レベルの基準値は18〜64歳で低い1.50・ふつう1.75・高い2.00とされており、1.7は「ふつう」にほぼ相当する水準である。「1.2以上」「1.4以上」はいずれも「低い」に近い水準で、この推奨の値ではない。「2.5以上」は日常生活で到達しうる範囲を大きく超えており、推奨として示されている値ではない。
HINT 運動指導の目標値を食事摂取基準の側から裏づけられる数字。減量の助言で使える。
- Q11#ks-nt-011
「日本人の食事摂取基準(2025年版)」で用いられる5つの指標の組み合わせとして正しいものはどれか。
- 1推定平均必要量・推奨量・目安量・最低必要量・標準量
- 2必要量・推奨量・上限量・下限量・平均量
- 3推定平均必要量・目標量・基準量・許容量・適正量
- 4推定平均必要量・推奨量・目安量・耐容上限量・目標量正解
Answer
正解 4:推定平均必要量・推奨量・目安量・耐容上限量・目標量
食事摂取基準では、摂取不足の回避を目的とした推定平均必要量・推奨量・目安量、過剰摂取による健康障害の回避を目的とした耐容上限量、生活習慣病の発症予防を目的とした目標量の5つの指標が用いられる。「最低必要量」「標準量」「基準量」「許容量」「適正量」「下限量」「平均量」といった指標は食事摂取基準には設けられていない。なお推定平均必要量では不足の確率が半分程度あり、推奨量ではその確率が数パーセント程度まで下がるとされている。
HINT 目的で3つに分かれる。不足の回避が3指標、過剰の回避が1つ、生活習慣病予防が1つ。
- Q12#ks-nt-012
「日本人の食事摂取基準(2025年版)」における成人の食塩相当量の目標量として正しいものはどれか。
- 1男性7.5g/日未満、女性6.5g/日未満正解
- 2男性8.0g/日未満、女性7.0g/日未満
- 3男性7.0g/日未満、女性6.0g/日未満
- 4男女とも6.0g/日未満
Answer
正解 1:男性7.5g/日未満、女性6.5g/日未満
食事摂取基準(2025年版)における18歳以上の食塩相当量の目標量は、男性7.5g/日未満、女性6.5g/日未満で、2020年版から据え置かれている。「男女とも6.0g/日未満」は、高血圧および慢性腎臓病の重症化予防のために示されている量であり、一般成人の目標量ではない。「男性8.0g/日未満、女性7.0g/日未満」「男性7.0g/日未満、女性6.0g/日未満」はいずれも設定されている値と異なる。なおナトリウムの推定平均必要量は、食塩相当量として成人で1.5g/日程度と推定されている。
HINT 「7.5/6.5が目標量、6.0が重症化予防」。数字が3つ出てくるので役割で分けて覚える。
- Q13#ks-nt-013
食事摂取基準が「目標とするBMIの範囲」を定めるうえで基本としている考え方はどれか。
- 1体脂肪率が最も低くなるBMIを基本に定める
- 2見た目の印象が最もよいとされるBMIを基本に定める
- 3競技者の平均的なBMIを基本に定める
- 4死因を問わない死亡率(総死亡率)が最も低くなるBMIを基本に定める正解
Answer
正解 4:死因を問わない死亡率(総死亡率)が最も低くなるBMIを基本に定める
食事摂取基準は、体重そのものではなく、死因を問わない死亡率(総死亡率)が最も低くなるBMIを基本とし、そこにBMIと主な生活習慣病の有病率、医療費、高齢者における身体機能の低下、労働者における身体機能低下による退職との関連を考慮して、目標とするBMIの範囲を定めている。「体脂肪率が最も低くなるBMI」は誤りで、痩せすぎにも健康上のリスクがある。「見た目の印象が最もよいとされるBMI」は健康の指標ではない。「競技者の平均的なBMI」も一般の人に当てはめる根拠にならない。
HINT 「痩せているほどよい」ではない。高齢者では低いBMIのほうがリスクになる場面がある。
- Q14#ks-nt-014
食事アセスメントに関する説明として最も適切なものはどれか。
- 1食事記録法で得られた値は実際の摂取量と一致するため、そのまま用いてよい
- 2調査する日数を増やしても誤差は変わらないため、1日分の記録があれば足りる
- 3身長と体重を測れば、食事の内容を推定できる
- 4食事記録法や食事思い出し法などで摂取状況を把握するが、申告誤差が含まれることを前提に解釈する正解
Answer
正解 4:食事記録法や食事思い出し法などで摂取状況を把握するが、申告誤差が含まれることを前提に解釈する
食事アセスメントには食事記録法や24時間食事思い出し法、食物摂取頻度調査などがあるが、いずれも本人の申告に基づくため過小申告や過大申告といった誤差が含まれる。この前提を踏まえて解釈し、必要に応じて複数の方法や身体計測・生化学検査と組み合わせる。「実際の摂取量と一致するため、そのまま用いてよい」は誤差の存在を無視している。「調査する日数を増やしても誤差は変わらないため、1日分の記録があれば足りる」も誤りで、食事の内容は日によって変わるため、日数を増やすほど習慣的な摂取量に近づく。「身長と体重を測れば、食事の内容を推定できる」は誤りで、体格から食事の内容は分からない。
HINT 減量が必要な人ほど過小申告が起こりやすい。数字を責める材料にしないのが実務上の要点。
- Q15#ks-nt-015
高齢者の低栄養に関する説明として最も適切なものはどれか。
- 1低栄養はBMIが基準の範囲にあれば起こらない
- 2エネルギーとたんぱく質の不足が筋量の減少を招き、フレイルの進行につながる正解
- 3高齢者では肥満のほうが問題であり、低栄養が健康に影響することはない
- 4低栄養は食欲があれば起こらないため、食欲を確認すれば把握できる
Answer
正解 2:エネルギーとたんぱく質の不足が筋量の減少を招き、フレイルの進行につながる
高齢者ではエネルギーとたんぱく質の不足が筋量の減少を招き、サルコペニアからフレイルの進行につながる。このため高齢期では、成人期の減量中心の考え方から、必要量を確保する方向へ発想を切り替える必要がある。「肥満のほうが問題であり、低栄養が健康に影響することはない」は誤りで、高齢期では低栄養の影響が大きい。「食欲があれば起こらないため、食欲を確認すれば把握できる」は誤りで、食欲があっても摂取内容が偏れば低栄養は起こる。「BMIが基準の範囲にあれば起こらない」も誤りで、BMIが保たれていても筋量が減っている状態はありうる。
HINT 高齢者では「減らす指導」がそのまま害になりうる。年代で指導の向きが変わる代表例。
- Q16#ks-nt-016
減量を目的とした食事と運動の組み合わせに関する説明として最も適切なものはどれか。
- 1食事制限のみで減量したほうが、除脂肪量の減少を抑えやすい
- 2運動のみで減量したほうが、短期間で大きな減量が得られる
- 3減量中はたんぱく質の摂取を減らすことが望ましい
- 4食事によるエネルギー摂取の調整と運動を併用することで、除脂肪量の減少を抑えやすい正解
Answer
正解 4:食事によるエネルギー摂取の調整と運動を併用することで、除脂肪量の減少を抑えやすい
減量では、食事によるエネルギー摂取の調整と運動を併用することで、体脂肪を減らしつつ除脂肪量の減少を抑えやすくなる。除脂肪量が保たれれば安静時代謝の低下を抑えられ、体重の戻りにくさにもつながる。「食事制限のみで減量したほうが、除脂肪量の減少を抑えやすい」は逆で、食事制限のみでは筋量も減りやすい。「運動のみで減量したほうが、短期間で大きな減量が得られる」も誤りで、運動のみでエネルギー収支を大きく動かすのは難しい。「減量中はたんぱく質の摂取を減らすことが望ましい」は誤りで、除脂肪量を保つうえでたんぱく質の確保は重要である。
HINT 減量の目的は「体重を減らす」ではなく「体脂肪を減らす」。この差が併用すべき理由になる。
- Q17#ks-nt-017
運動と食事のタイミングに関する助言として最も適切なものはどれか。
- 1食直後の運動は消化器への血流と競合するため避け、間隔をあけるか軽い内容にする正解
- 2食直後こそ消化が促されるため、強度の高い運動を行うとよい
- 3運動前は絶食が望ましく、長時間の運動でも補食は行わない
- 4運動後の食事は体重が戻るため、数時間は摂らないほうがよい
Answer
正解 1:食直後の運動は消化器への血流と競合するため避け、間隔をあけるか軽い内容にする
食直後は消化のために腹部内臓へ血流が向かうが、運動時には血流が活動筋へ再配分されるため両者が競合し、消化器症状を起こしやすい。したがって食直後の運動は避け、間隔をあけるか軽い内容にとどめる。「食直後こそ消化が促されるため、強度の高い運動を行うとよい」はこの競合を無視している。「運動前は絶食が望ましく、長時間の運動でも補食は行わない」は誤りで、長時間の運動では低血糖を避けるため補食が要る。「運動後の食事は体重が戻るため、数時間は摂らない」も誤りで、運動後の適切な補給は回復に必要であり、体重の一時的な変動は主に水分による。
HINT 第4章の血流再配分がそのまま実務の助言になる。生理学と現場が直結する論点。
- Q18#ks-nt-018
身体活動によるエネルギー消費量の測定法に関する説明として正しいものはどれか。
- 1二重標識水法は簡便で安価なため、集団を対象とした調査で日常的に用いられる
- 2加速度計法は身体活動の強度と量を高い精度で直接測定でき、基準法として扱われる
- 3質問紙による調査は申告に頼らない客観的な方法であり、誤差がほとんど生じない
- 4二重標識水法は精度が高く基準となる方法だが、費用がかかり日常の現場では使いにくい正解
Answer
正解 4:二重標識水法は精度が高く基準となる方法だが、費用がかかり日常の現場では使いにくい
二重標識水法は、安定同位体で標識した水を飲んでもらい、その減り方から一定期間のエネルギー消費量を求める方法で、精度が高く基準となる方法とされる。一方で費用がかかり分析にも設備を要するため、日常の現場では使いにくい。「簡便で安価なため、集団を対象とした調査で日常的に用いられる」は、費用と設備の面から成り立たない。「加速度計法は高い精度で直接測定でき、基準法として扱われる」は誤りで、加速度計法は簡便さが利点だが、水中運動や自転車のように体幹の加速度が少ない活動を捉えにくい。「質問紙による調査は申告に頼らない客観的な方法」も誤りで、質問紙はまさに本人の申告に基づくため誤差を含む。
HINT 精度と手軽さは引き換え。現場で使うのは加速度計や質問紙で、二重標識水法はそれらを検証する物差し。
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