健康運動実践指導者とは|受講資格・費用・試験の中身
この資格は「試験を申し込んで受ける」ものではなく、養成講習会を修了した人が受ける試験です。まず受講資格を満たすところから始まるので、その全体像を先に押さえておくと迷いません。
最終更新 2026-10-18
どんな資格か
健康運動実践指導者は、公益財団法人 健康・体力づくり事業財団が認定する資格です。医学的な基礎知識をふまえて、安全で効果的な運動を実際に指導する人を想定しています。
同じ財団が認定する「健康運動指導士」とよく混同されますが、役割が違います。指導士が運動プログラムを作成・調整する立場なのに対し、実践指導者は作られたプログラムをもとに現場で指導する立場です。試験でも、実践指導者には指導実技試験があります。
受講資格は5通りある
次のいずれか1つを満たしていれば受講できます。体育系の学校を出ていなくても、実務経験や他の資格で入れる道があります。
- 体育系短期大学または体育専修学校(2年制)、もしくはこれと同等以上の学校の卒業者(卒業見込みを含む)
- 3年以上、運動指導に従事した経験のある者
- 運動指導に関連する資格を有する者(健康運動指導士、各種フィットネス資格など)
- 保健医療に関する資格を有する者(保健師・看護師・理学療法士など)
- 学校教育に関する資格を有する者(教科は問わない)
「3年以上の運動指導経験」には財団が定めた算出方法があります。自分が該当するか微妙な場合は、申し込む前に財団へ確認してください。
費用は合計で約17.6万円
資格を取るまでにかかる費用は、講習・試験・登録の3つです。これに会場までの交通費や宿泊費が加わります。
| 項目 | 金額(税込) |
|---|---|
| 受講料(テキスト代を含む) | 137,500円 |
| 受験料 | 13,619円 |
| 初回登録料 | 25,300円 |
| 合計 | 176,419円 |
資格の有効期間は5年で、更新料は22,000円(税込)です。取って終わりではなく、維持にも費用がかかります。
講習は33単位・9日間
講義16単位と実習17単位の合計33単位です。1単位は90分。日程は3日間×3期の計9日間で、まとまった休みを3回取る必要があります。働きながら取る場合は、ここがいちばんの関門になります。
養成講習会ルートでは、認定試験は第III期に組み込まれています。2日目に指導実技試験、3日目に筆記試験です。このルートでは「講習だけ受けて試験は後日」という受け方はできません。なお財団は、プロメトリックのテストセンターで受ける認定試験(試験番号FH0-001J・90分・多肢選択式)も実施しており、2026年度の試験実施日は2026年12月4日〜2027年2月3日です。どの受験ルートが対象かは公表されていないため、受験ルートは財団の案内で確認してください。
筆記試験の形式
財団は問題数・試験時間・合格基準を公表していません。当サイトでは、第169回の受験者による確認にもとづき、五肢択一40問・90分として模擬試験を作っています。公式の数字ではないので、目安として扱ってください。
出題は公式テキスト全9章の全体から出ます。章ごとのページ数には大きな差があり、第8章「健康づくり運動の実際」だけで全222ページ中72ページ(約32%)を占めます。当サイトの問題も、この比重に合わせて配分しています。
合格率は公表されていない
財団は合格率を公表していません。インターネット上には具体的な数字を挙げているページがありますが、出どころを辿れるものが見つからなかったため、当サイトでは数字を載せていません。
ただし、この試験は誰でも受けられるものではなく、9日間の講習を修了した人だけが受けます。受験者の母集団が最初から絞られている点は、合格率を推測するうえで押さえておくべきところです。