健康運動実践指導者の難易度|合格率は非公表、講習9日間
「難易度」で調べる人がいちばん知りたいのは合格率ですが、この資格では確認できる公表数字がありません。分からないことをはっきり示したうえで、形式・範囲・受講の負担という確かめられる材料から難しさを見積もります。
最終更新 2026-10-12
合格率は確認できなかった
財団の養成講習会開催要領には、合格率・合格基準・合格者数の記載を確認できませんでした(2026年10月4日時点)。ネット上には具体的な数字を挙げるページもありますが、財団のどのページが出どころなのか辿れないため、当サイトでは載せていません。
合格率が分からないことは、それ自体が情報です。数字で「易しい」「難しい」と言い切れる材料がない以上、形式・範囲・受講の負担を自分で見て判断する必要があります。以下はその材料です。
この資格の試験は、受講資格を満たして9日間の養成講習会を修了した人だけが受けます。受験者の母集団が最初から絞られているため、一般の資格試験の合格率と同じ感覚で比べることはできません。
筆記試験は1問あたり2分15秒
筆記試験は五肢択一40問・90分です(財団は公表しておらず、当サイトは第169回の受験者による確認にもとづいています)。90分を40問で割ると、1問あたり2分15秒になります。
選択肢が5つあるため1問ごとに読む量は多くなりますが、2分以上使えるので、時間に追われて解き切れない試験というより、1問ずつ落ち着いて読める部類の時間設計です。見直しの時間を取りたい場合は、1問を2分で解く練習をしておくと余裕が残ります。
40問・90分は公式の数字ではなく、目安として扱ってください。
範囲は広いが、章の偏りがはっきりしている
出題範囲は公式テキスト全9章・本文222ページです。章ごとの出題数は財団が公表していませんが、ページ配分には大きな差があります。第8章「健康づくり運動の実際」が72ページで全体の約32%を占め、最小の第5章は10ページです。
全体を均等に覚えるのではなく、大きい章から固める配分が取れる点は、負担を軽くする要素です。章ごとの詳細は出題範囲の記事にまとめています。
いちばん重いのは試験より講習の確保
難しさの中心は問題の難度よりも、受験までの段取りにあります。講義16単位・実習17単位の計33単位(1単位90分)を、3日間×3期の計9日間かけて受講します。試験は第III期の中にあり、2日目が指導実技試験、3日目が筆記試験です。
費用は受講料137,500円、受験料13,619円、初回登録料25,300円で、合計176,419円(税込)です。会場は開催回ごとに変わるため、交通費・宿泊費は別にかかります。
| 見るべき点 | 内容 |
|---|---|
| 筆記試験 | 五肢択一40問・90分(1問2分15秒) |
| 実技試験 | 指導実技試験あり(第III期2日目) |
| 講習 | 33単位・9日間(3日間×3期) |
| 費用の合計 | 176,419円(税込) |
落ちたときの負担
指導実技試験・筆記試験のどちらか、または両方が不合格だった場合は、次回以降の養成講習会等で再受験できると財団は案内しています。ただし再受験の条件や費用は開催回ごとの要領で確認が必要で、この記事では確かめきれていません。
実技と筆記の2種類があるため、どちらか片方が苦手でも合格にはなりません。筆記の対策だけでなく、実技の準備も受験前から意識しておく必要があります。
健康運動指導士と比べると
同じ財団の健康運動指導士は、筆記が四肢択一75問・120分で、1問あたり1分36秒です。実践指導者の2分15秒と比べると、指導士のほうが1問に使える時間は短くなります。一方、実践指導者には指導実技試験があります。
両者の難しさは「筆記の速さ」と「実技を含む二本立て」という別の種類のもので、単純にどちらが上とは言えません。指導士側の見方は、健康運動指導士の難易度の記事で整理しています。
Sources
- 公益財団法人 健康・体力づくり事業財団「健康運動実践指導者養成講習会開催要領」
- 健康運動実践指導者養成用テキスト(全9章・本文222ページ、目次より確認)