JSPO-ATの勉強法|五肢択二式をどう攻めるか
この試験でいちばん効くのは、知識を増やすことよりも「2つ選べ」に慣れることです。1問に使える時間と合格ラインから、どう準備するかが決まります。
最終更新 2026-09-28
7割という基準が意味すること
合格基準は科目ごとに7割以上の正答です。80問なので、56問取れば合格、25問落とすと届きません。4択の試験に比べると、まぐれで当たる分を当てにできる余地が小さい設定です。
試験時間は120分なので、1問あたり90秒です。2つ選ぶ問題は5つの選択肢のうち2つを選ぶので、組み合わせは10通りあります。1つ選ぶ問題より判断が要るぶん、時間配分は「1つ選ぶ問題を速く片付けて、2つ選ぶ問題に時間を回す」形になります。
| 数字 | |
|---|---|
| 1科目の問題数 | 80問 |
| 試験時間 | 120分 |
| 1問あたりの時間 | 約90秒 |
| 合格に必要な正答数(7割) | 56問 |
| 落とせる問題数 | 24問 |
「2つ選べ」への構え方
実施要項は解答方式を「五肢択一式および五肢択二式」と明記しています。どちらがどれだけ出るかは公表されていませんが、2つ選ぶ問題が相当な割合を占める形式だと考えて準備するのが妥当です。
2つ選ぶ問題では、「正しいものを2つ」選ぶ場合、1つは自信があってももう1つが決まらないことが起こります。このとき効くのは、5つの選択肢を全部読んでから決める習慣です。1つ目が見つかった時点で残りを流し読みすると、2つ目を取り違えます。
- 選択肢は5つとも読み切る。1つ見つけた時点で止めない
- 「これは違う」と切れる選択肢から先に消す。2つ残れば答えが決まる
- 迷ったら、設問文が何を訊いているかに戻る。正誤ではなく対象を取り違えていることが多い
- 1つ選ぶ問題と2つ選ぶ問題で、頭の使い方を切り替える
公表されている過去問の注意点
JSPOは専門科目検定試験の客観式試験問題を公開しています。実際の問題が読めるのは大きな利点ですが、そのまま本番の予習として使うときは、形式が違うことを知っておく必要があります。
公表されている問題は試験時間2時間30分・マークシート式で、これは旧カリキュラムの理論試験です。新カリキュラムはCBTで各科目80問・120分なので、問題数も時間も違います。中身の水準をつかむには役立ちますが、時間配分の練習には使えません。
| 公表過去問(旧カリキュラム) | 新カリキュラムの検定試験 | |
|---|---|---|
| 実施方法 | マークシート式の筆記 | CBT(テストセンターのPC) |
| 問題数 | 各110問 | 各科目80問 |
| 試験時間 | 2時間30分 | 120分 |
| 選択肢 | aからeの5つ | 5つ |
| 指示 | 「2つ選べ」「すべて選べ」がある | 五肢択一式および五肢択二式 |
旧カリキュラムの公表問題で「2つ選べ」が付いていた問題を数えると、令和5年度は基礎110問中56問・応用110問中57問、令和6年度は基礎110問中64問・応用110問中68問でした(2026年9月28日に公表問題を数えたもの)。新カリキュラムでの割合は公表されていません。
どの順で進めるか
科目の重みは履修時間から読めます。基礎科目はスポーツ科学概論が90時間で最も重く、応用科目は予防・コンディショニング・リコンディショニングが各90時間で並びます。時間の長い科目から手を付けるのが素直です。
一方で、JSPO-ATの役割と検査・測定と評価は各30時間で、覚える量が少ないぶん早く仕上がります。ここを先に終わらせて手応えを作り、そのあと90時間の科目に腰を据えるという順序も現実的です。
救急対応は60時間ですが、内容の性質上あいまいな理解が残りやすい科目です。手順と、自分が判断してよい範囲の線引きを、答えを見ずに言えるところまで持っていってください。
本番の手続きで落とさないために
CBTは自分で会場と日時を予約します。予約は科目ごとに必要なので、片方だけ予約して満足しないよう注意してください。同じ日に2科目受ける場合は、予約時刻が重ならないようにし、科目間のインターバルを0分にすることはできません。1科目目の予約枠の終了時刻から、最短で15分後の枠から予約できます。
受験日時は受験予定日の3日前の23時59分まで何度でも変更できますが、2日前からは変更できません。体調不良や変更が間に合わなかった理由で受けられなかった場合は欠席扱いで、不合格として処理されます。受験料は返金されません。
会場には開始時刻の30分前から入れますが、15分前までに入場する必要があります。開始時刻の5分前までに入場しないと、理由を問わず受験できません。同じ日に2科目続けて受ける場合、1科目目を時間より早く終えても一時退席が必要で、再入場は次の予約枠の30分前からです。