JSPO-ATの役割全24問・正解と解説つき
JSPO公認アスレティックトレーナー 専門科目 基礎科目・ 公式テキスト第1章・ 分量 10%
JSPO-ATの位置づけとコンピテンシー、国内外の関連資格、法律的観点からみた役割と倫理・責任、自身の安全と健康管理・セルフマネージメント、スポーツ医・科学チームとスタッフ連携、エビデンスに基づいた運営(EBP)、クライアントの特徴と連携体制。
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JSPO-ATの役割を1問ずつ解く →All questions
- Q01#jab-ar-001
日本スポーツ協会公認スポーツ指導者制度におけるJSPO-ATの位置づけについて、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1メディカル・コンディショニング資格に区分され、スポーツドクターやスポーツ栄養士と同じ群に属する。正解
- 2国家資格として法律に根拠を持ち、業務独占の範囲が厚生労働省令によって定められている。
- 3資格の有効期限は4年間で、更新には協会が定める義務研修の受講が求められる。正解
- 4競技別のコーチング資格の一種であり、各中央競技団体が独自に認定を行っている。
- 5取得後の登録は生涯有効であり、認定時の知識のままで活動を続けられる。
Answer
正解 1:メディカル・コンディショニング資格に区分され、スポーツドクターやスポーツ栄養士と同じ群に属する。 / 3:資格の有効期限は4年間で、更新には協会が定める義務研修の受講が求められる。
公認スポーツ指導者制度は資格群で整理されており、JSPO-ATはメディカル・コンディショニング資格に区分される。同じ区分にはスポーツドクター、スポーツデンティスト、公認スポーツ栄養士が並ぶ。また公認スポーツ指導者資格は有効期限が4年間で、更新のために協会が定める義務研修を受ける必要がある。「国家資格として法律に根拠を持ち」は誤りで、JSPO-ATは日本スポーツ協会が認定する資格であり、業務独占の定めはない。「競技別のコーチング資格の一種」も誤りで、コーチング資格とは別の区分に置かれ、養成は協会と適応コースの認定校が担う。「取得後の登録は生涯有効」も誤りで、更新を行わなければ資格は失効する。
HINT 資格群は「コーチング/メディカル・コンディショニング/フィットネス/マネジメント」。ATは医療寄りの群で、4年ごとに更新。
- Q02#jab-ar-002
JSPO-ATのコンピテンシーに応じた業務について、正しいのはどれか。
- 1リコンディショニングは、医学的治療を終えた段階から競技復帰までの機能回復を担う業務である。正解
- 2コンディショニングは、外傷が発生した直後の応急処置だけを対象とする業務である。
- 3救急対応とは、医療機関への搬送が終わった時点から関与が始まる業務にあたる。
- 4安全・健康管理は、施設や用具の点検を施設の管理者に任せ、競技者の体調の把握に専念する。
- 5教育的指導は、競技の技術や戦術を教えて競技力そのものを高めることを目的とする。
Answer
正解 1:リコンディショニングは、医学的治療を終えた段階から競技復帰までの機能回復を担う業務である。
リコンディショニングは医学的治療の段階を終えた競技者を引き受け、競技に必要な機能と動作を段階的に取り戻して復帰まで導く業務である。「外傷が発生した直後の応急処置だけを対象とする」のはコンディショニングの説明として誤りで、コンディショニングは日常の体調とパフォーマンスを整える継続的な業務にあたる。「医療機関への搬送が終わった時点から関与が始まる」も誤りで、救急対応は発生直後の判断と処置、搬送の手配までを含む。「施設や用具の点検を施設の管理者に任せ、競技者の体調の把握に専念する」も誤りで、安全・健康管理は施設、用具、気象条件、スタッフまでをATが自ら対象に含む。「競技の技術や戦術を教えて競技力そのものを高めることを目的とする」も誤りで、教育的指導が伝えるのは外傷の予防や自己管理の知識であり、技術指導は担当しない。
HINT 4つの柱は「予防と健康管理/コンディショニング/リコンディショニング/救急対応」。治療の前後どちらを担うかで整理する。
- Q03#jab-ar-003
国内外のアスレティックトレーナーおよび関連資格について、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1米国のアスレティックトレーナー資格は、全米で通用する共通の免許として連邦政府が直接交付している。
- 2米国では多くの州で法令に基づく免許や登録が求められ、医療の専門職として位置づけられている。正解
- 3米国のアスレティックトレーナー資格を持つ者は、申請のみでJSPO-ATと同等に扱われる。
- 4JSPO-ATは、日本スポーツ協会が認定する資格として運用されている。正解
- 5米国のアスレティックトレーナーは、理学療法士と同一の養成の課程を経て資格を得る。
Answer
正解 2:米国では多くの州で法令に基づく免許や登録が求められ、医療の専門職として位置づけられている。 / 4:JSPO-ATは、日本スポーツ協会が認定する資格として運用されている。
米国では州ごとの法令によってアスレティックトレーナーの免許や登録が定められている州が大半で、医療の専門職の一つとして位置づけられている。日本のJSPO-ATは日本スポーツ協会が認定する資格として運用されている。「連邦政府が直接交付している」は誤りで、認定試験は全米レベルの認定機構が担うが、業を行う資格の規制は州単位である。「申請のみでJSPO-ATと同等に扱われる」も誤りで、両者を自動的に読み替える仕組みは設けられていない。「理学療法士と同一の養成の課程を経て資格を得る」も誤りで、両者は別個の教育課程と認定制度を持つ。
HINT 米国は州ごとの免許制、日本は協会の認定。「国が一括して免許を出す」形はどちらでもない。
- Q04#jab-ar-004
法律的観点からみたJSPO-ATとして実施可能な業務範囲について、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1柔道整復師の免許がなくても、脱臼の整復はATの応急処置として実施する範囲に含まれる。
- 2マッサージを業として行うには、あん摩マッサージ指圧師の免許を別に取得する必要が生じる。正解
- 3医業類似行為は資格の有無を問わず、スポーツ現場では自由に実施してよい。
- 4理学療法士は、医師の指示によらず独自の判断で理学療法を実施する権限を持つ。
- 5診断や治療は医師法により医師の業務とされ、ATは医師の判断へつなぐ役割にとどまる。正解
Answer
正解 2:マッサージを業として行うには、あん摩マッサージ指圧師の免許を別に取得する必要が生じる。 / 5:診断や治療は医師法により医師の業務とされ、ATは医師の判断へつなぐ役割にとどまる。
あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師の業はそれぞれの法律で免許が定められており、マッサージを業として行うには免許が必要である。また診断や治療は医師法で医師の業務と定められているため、ATは所見を整理して医師へつなぐ立場にとどまる。「柔道整復師の免許がなくても、脱臼の整復はATの応急処置として実施する範囲に含まれる」は誤りで、脱臼の整復は柔道整復師の業に含まれる行為である。「医業類似行為は資格の有無を問わず、スポーツ現場では自由に実施してよい」も誤りで、現場という場所によって規制が外れることはない。「理学療法士は、医師の指示によらず独自の判断で理学療法を実施する権限を持つ」も誤りで、理学療法士及び作業療法士法により医師の指示のもとで行う。
HINT 免許が要る行為は「場所」では免除されない。現場だから許される、という例外はない。
- Q05#jab-ar-005
JSPO-ATの活動における法的責任について、正しいのはどれか。
- 1活動の前に免責の同意書を取り交わしておけば、事故が起きても賠償責任を負わずに済む。
- 2故意または過失によって対象者に損害を与えた場合、不法行為としての責任を問われる。正解
- 3報酬を受け取らずに関与した場合は、求められる注意の程度も一般の観客と同じ水準になる。
- 4指導者の指示に従って行った行為である場合、責任はすべて指導者だけに帰属する。
- 5業務上の記録を残すかどうかは個人の裁量であり、争いの際の証拠にはならない。
Answer
正解 2:故意または過失によって対象者に損害を与えた場合、不法行為としての責任を問われる。
故意または過失によって他人の権利や利益を侵害し損害を与えた場合、民法上の不法行為として損害賠償の責任を負う。ATにも対象者の生命や健康を危険から守る配慮が求められる。「活動の前に免責の同意書を取り交わしておけば、事故が起きても賠償責任を負わずに済む」は誤りで、同意書は責任の有無を判断する一要素にすぎず、責任を一律に消すものではない。「報酬を受け取らずに関与した場合は、求められる注意の程度も一般の観客と同じ水準になる」も誤りで、報酬の有無ではなく、支援する立場として引き受けた役割の内容に応じて注意が求められる。「責任はすべて指導者だけに帰属する」も誤りで、自ら行った行為の責任は免れない。「争いの際の証拠にはならない」も誤りで、記録は過失の有無を判断する重要な資料になる。
HINT 同意書・無報酬・上からの指示。この3つは責任を消す魔法ではない。
- Q06#jab-ar-006
JSPO-ATが活動にあたって行うリスクマネジメントについて、正しいのはどれか。
- 1リスクの洗い出しは年度の初めに一度行えば足り、活動の内容が変わっても見直しは要らない。
- 2賠償責任保険への加入は、医療の資格を併せ持つスタッフだけに必要となる手続きである。
- 3想定される事故を事前に洗い出して、発生時の連絡先や搬送先を文書で共有しておく。正解
- 4自らの業務範囲を広くあいまいにしておくことが、対象者の信頼を得る近道になる。
- 5事故が起きた際の記録は、当事者の記憶が落ち着いた数週間後にまとめる。
Answer
正解 3:想定される事故を事前に洗い出して、発生時の連絡先や搬送先を文書で共有しておく。
リスクマネジメントの基本は、起こりうる事故を事前に洗い出し、発生時の連絡経路、搬送先の医療機関、役割分担を文書にして関係者と共有しておくことである。「年度の初めに一度行えば足り、活動の内容が変わっても見直しは要らない」は誤りで、対象者や環境が変われば想定するリスクも変わるため継続的に見直す。「医療の資格を併せ持つスタッフだけに必要となる手続きである」も誤りで、賠償責任保険はAT自身の活動にも備えとして必要になる。「自らの業務範囲を広くあいまいにしておく」も誤りで、範囲を明確にすることが自他を守る。「当事者の記憶が落ち着いた数週間後にまとめる」も誤りで、記録はできるだけ早く残す。
HINT リスク管理の要は「事前に決めて、文書にして、共有する」。思い出してから書くのでは遅い。
- Q07#jab-ar-007
JSPO-AT自身の健康管理とセルフマネージメントについて、正しいのはどれか。
- 1対象者の支援を優先するため、自身の体調不良は活動が終わるまで我慢するのが望ましい。
- 2燃え尽き症候群は熱意の低い者に生じるもので、意欲の高い者に起こりにくいとされる。
- 3腰部への負担は本人の姿勢の問題であり、環境や用具の工夫では改善の余地がない。
- 4自身の心身の状態が支援の質に直結するため、休養と睡眠の確保を計画に含める。正解
- 5遠征中の食事や水分は対象者の管理を優先し、自身は現地で余った分をとる。
Answer
正解 4:自身の心身の状態が支援の質に直結するため、休養と睡眠の確保を計画に含める。
ATの判断力や技能は自身の心身の状態に左右されるため、休養と睡眠の確保を業務の計画にあらかじめ組み込むことが求められる。「自身の体調不良は活動が終わるまで我慢するのが望ましい」は誤りで、判断の誤りや感染の拡大につながるため早期の申告と交代が原則になる。「燃え尽き症候群は熱意の低い者に生じるもので、意欲の高い者に起こりにくいとされる」も誤りで、意欲が高く献身的な者にこそ生じやすい。「環境や用具の工夫では改善の余地がない」も誤りで、テーブルの高さや移動用具の使用で負担は下がる。「自身は現地で余った分をとる」も誤りで、AT自身の食事と水分も計画の対象になる。
HINT 支援する側が倒れれば支援は止まる。自分の休養は「業務の一部」として先に予定に入れる。
- Q08#jab-ar-008
スポーツ現場における感染症への対応について、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1血液や体液は感染性があるものとして扱い、手袋を着けたうえで処理を行う。正解
- 2手指衛生は目に見える汚れがある場面に限られ、処置の合間では省いてよいとされる。
- 3創部を覆わずに競技を続けることは、接触競技であっても問題にならない。
- 4麻疹や水痘のように空気感染する疾患では、同室の者への波及を考える。正解
- 5タオルや用具は、使うたびに水で洗い流しておけば共用しても差し支えない。
Answer
正解 1:血液や体液は感染性があるものとして扱い、手袋を着けたうえで処理を行う。 / 4:麻疹や水痘のように空気感染する疾患では、同室の者への波及を考える。
標準予防策では、感染の有無が判明していない段階でもすべての血液や体液を感染性があるものとして扱い、手袋などの防護具を用いて処理する。また麻疹や水痘は空気感染する疾患であり、同じ空間にいる者へ広がりうることを前提に対応する。「手指衛生は目に見える汚れがある場面に限られ、処置の合間では省いてよいとされる」は誤りで、処置の前後ごとに行う。「創部を覆わずに競技を続けることは、接触競技であっても問題にならない」も誤りで、創部は被覆して出血がない状態にしてから復帰させる。「使うたびに水で洗い流しておけば共用しても差し支えない」も誤りで、共用そのものを避けることが基本になる。
HINT 標準予防策は「相手が感染しているかどうかを問わず」全員に同じ手順で行うのが肝。
- Q09#jab-ar-009
スポーツ医・科学チームを構成する資格について、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1公認スポーツファーマシストは、栄養の指導を専門とする管理栄養士を対象とした資格である。
- 2公認スポーツファーマシストは、薬剤師の免許を持つ者を対象とする認定の資格である。正解
- 3スポーツデンティストは歯科の領域を扱う資格であり、公認スポーツ指導者制度の枠の外にある。
- 4看護師や柔道整復師も所定の講習を修了すれば、スポーツドクターの認定を受けられる。
- 5公認スポーツ栄養士は、日本スポーツ協会と日本栄養士会が共同で認定している。正解
Answer
正解 2:公認スポーツファーマシストは、薬剤師の免許を持つ者を対象とする認定の資格である。 / 5:公認スポーツ栄養士は、日本スポーツ協会と日本栄養士会が共同で認定している。
公認スポーツファーマシストは日本アンチ・ドーピング機構が認定する資格で、対象は薬剤師である。公認スポーツ栄養士は日本スポーツ協会と日本栄養士会の共同認定である。「栄養の指導を専門とする管理栄養士を対象とした資格である」は誤りで、対象を取り違えている。「公認スポーツ指導者制度の枠の外にある」も誤りで、スポーツデンティストはメディカル・コンディショニング資格の一つとして制度の中に置かれている。「看護師や柔道整復師も所定の講習を修了すれば、スポーツドクターの認定を受けられる」も誤りで、スポーツドクターは医師を対象とする資格である。
HINT ファーマシスト=薬剤師、栄養士=栄養士会との共同認定。「誰を対象にした資格か」で覚える。
- Q10#jab-ar-010
アスレティックトレーニングにおけるEBPの考え方について、正しいのはどれか。
- 1研究論文に書かれた結論をそのまま適用することが、EBPの求める実践の姿であるとされる。
- 2対象者の希望を先に聞き取り、それに沿う結論の研究だけを後から探して裏づけに用いる。
- 3経験の長い指導者の意見は、無作為化比較試験よりも強い根拠として扱われる。
- 4EBPは研究者が行う活動であり、現場のATの日々の判断とは切り離して扱う。
- 5研究による根拠、実践者の技能、対象者の価値観を統合して判断する。正解
Answer
正解 5:研究による根拠、実践者の技能、対象者の価値観を統合して判断する。
EBPは最良の研究による根拠、実践者自身の専門的な技能と経験、そして対象者の価値観や希望の三つを統合して意思決定を行う枠組みである。「研究論文に書かれた結論をそのまま適用することが、EBPの求める実践の姿であるとされる」は誤りで、目の前の対象者に当てはまるかの吟味が欠かせない。「対象者の希望を先に聞き取り、それに沿う結論の研究だけを後から探して裏づけに用いる」も誤りで、三要素の統合は都合のよい結果を選び出す手続きではなく、最良の根拠を吟味したうえで擦り合わせる作業である。「経験の長い指導者の意見は、無作為化比較試験よりも強い根拠として扱われる」も誤りで、専門家の意見は根拠の階層では低い位置にある。「EBPは研究者が行う活動であり、現場のATの日々の判断とは切り離して扱う」も誤りで、EBPは日常の判断のための考え方である。
HINT EBPは三本脚の椅子。根拠・技能・価値観のどれかを外すと立たない。
- Q11#jab-ar-011
研究による根拠の強さについて、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1無作為化比較試験を系統的に集めて統合した研究は、根拠の強さが高い位置にある。正解
- 2症例報告は、新たな仮説を得る手がかりとして価値を持つ。正解
- 3査読を経ていない発表の資料は、速報性があるぶんすぐに使える材料になる。
- 4後ろ向きの観察研究は、介入を行う試験より強い根拠とされる。
- 5動物実験の結果は、人を対象とした観察研究の上に位置づけられる。
Answer
正解 1:無作為化比較試験を系統的に集めて統合した研究は、根拠の強さが高い位置にある。 / 2:症例報告は、新たな仮説を得る手がかりとして価値を持つ。
無作為化比較試験を系統的に収集して統合した研究は、根拠の階層で高い位置に置かれる。症例報告は階層では低い位置だが、まだ知られていない現象を記述して仮説を生む役割を持つため価値がある。「査読を経ていない発表の資料は、速報性があるぶんすぐに使える材料になる」は誤りで、早く出ることと吟味を経ていることは別であり、査読の有無は確かさに差を生む。「後ろ向きの観察研究は、介入を行う試験より強い根拠とされる」も誤りで、順序が逆である。「動物実験の結果は、人を対象とした観察研究の上に位置づけられる」も誤りで、人を対象とした研究のほうが上に置かれる。
HINT 階層の上は「まとめた研究」、下は「個人の意見」。ただし下は価値がないという意味ではない。
- Q12#jab-ar-012
現場の疑問を調べるための情報収集について、正しいのはどれか。
- 1対象者、介入、比較、結果という要素に分けて問いを立てると、検索の条件が定まる。正解
- 2検索に使う語を一つに絞るほど、必要な文献を漏らさず集められる仕組みになる。
- 3商品の広告に載る使用者の感想は、寄せられた人数が多ければ効果を示す資料になる。
- 4日本語の文献だけを対象にすれば、国際的な動向まで把握できるようになる。
- 5得られた知見は、対象者の年齢、競技、習熟度を問わず一律に当てはめる。
Answer
正解 1:対象者、介入、比較、結果という要素に分けて問いを立てると、検索の条件が定まる。
臨床疑問は、対象者、介入、比較、結果という要素に分解して整理すると、検索に使う語と組み合わせが決まり、必要な文献にたどり着きやすくなる。「検索に使う語を一つに絞るほど、必要な文献を漏らさず集められる仕組みになる」は誤りで、同義語や上位概念の語を組み合わせるほど取りこぼしは減る。「商品の広告に載る使用者の感想は、寄せられた人数が多ければ効果を示す資料になる」も誤りで、広告は宣伝の目的で選ばれた情報であり、数が増えても選び方の偏りは消えない。「日本語の文献だけを対象にすれば、国際的な動向まで把握できるようになる」も誤りで、英語の文献を含めた検索が必要になる。「対象者の年齢、競技、習熟度を問わず一律に当てはめる」も誤りで、研究の対象がどのような集団だったかを確かめて適用する。
HINT 問いを4つの要素に分けてから検索語を決める。語を絞るのは最後の作業。
- Q13#jab-ar-013
JSPO-ATが研究活動を行う際の留意事項について、正しいのはどれか。
- 1対象者が所属チームの選手であれば、説明と同意の手続きは省いて進めてよいとされる。
- 2対象者には目的と方法を説明し、同意を得たうえで、撤回はいつでもできると伝える。正解
- 3発表の際は、氏名、背番号を添えたほうが記述の信頼性が高まるとされる。
- 4企業側から資金や物品の提供を受けた事実は、発表の場では伏せておく。
- 5倫理の審査は、データを集め終えて結果がまとまった段階で申請すれば足りる。
Answer
正解 2:対象者には目的と方法を説明し、同意を得たうえで、撤回はいつでもできると伝える。
研究では対象者に目的と方法、想定される負担を説明して同意を得ることが前提であり、同意はいつでも撤回できることを併せて伝える。「対象者が所属チームの選手であれば、説明と同意の手続きは省いて進めてよいとされる」は誤りで、指導的な立場にある者が対象に依頼する場合はむしろ断りにくさへの配慮が必要になる。「氏名、背番号を添えたほうが記述の信頼性が高まるとされる」も誤りで、個人が特定される情報は取り除いて扱う。「企業側から資金や物品の提供を受けた事実は、発表の場では伏せておく」も誤りで、利益相反は開示する。「倫理の審査は、データを集め終えて結果がまとまった段階で申請すれば足りる」も誤りで、審査は計画の段階で受け、承認を得てから開始する。
HINT 説明・同意・撤回の自由・匿名化・利益相反の開示。この5点は現場の調査でも同じ。
- Q14#jab-ar-014
JSPO-ATにとってのクライアントとその情報の扱いについて、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1対象者の状態は、チームの関係者であれば同意を得ずに誰とでも共有してよい。
- 2クライアントは競技者本人に限られ、指導者や保護者は対象から外れる。
- 3医療機関へ情報を伝える際、本人の同意を得た範囲で必要な内容にとどめる。正解
- 4未成年の競技者の場合は、保護者への説明と同意が支援の前提となる。正解
- 5指導者への報告は、競技者に伝えるより先に行うのが原則とされる。
Answer
正解 3:医療機関へ情報を伝える際、本人の同意を得た範囲で必要な内容にとどめる。 / 4:未成年の競技者の場合は、保護者への説明と同意が支援の前提となる。
医療機関との連携で情報を伝える場合も、本人の同意を得た範囲にとどめ、目的に必要な内容だけを共有する。未成年の競技者では保護者への説明と同意が支援を始める前提になる。「チームの関係者であれば同意を得ずに誰とでも共有してよい」は誤りで、関係者であることは同意の代わりにならない。「クライアントは競技者本人に限られ、指導者や保護者は対象から外れる」も誤りで、指導者、保護者、医療者、競技団体もクライアントに含まれる。「指導者への報告は、競技者に伝えるより先に行うのが原則とされる」も誤りで、本人への説明を欠いたまま周囲に伝えると信頼を損なう。
HINT クライアントは選手だけではない。ただし情報は「本人の同意の範囲」から外に出さない。
- Q15#jab-ar-015
指導者や保護者と情報を共有する際のJSPO-ATの対応として、適切なのはどれか。
- 1専門の用語を多く用いて説明することで、相手の理解が深まり信頼も得られる。
- 2競技復帰の可否は現場で最も近くにいるATが単独で決め、関係者に伝える。
- 3相手の立場や知識に応じて言葉を選び、確認しながら共通の理解をつくる。正解
- 4保護者からの質問は、チームの方針が定まるまで回答を控えるのがよい。
- 5練習内容の変更は、競技者の状態を伝えずに指導者の判断へ委ねる。
Answer
正解 3:相手の立場や知識に応じて言葉を選び、確認しながら共通の理解をつくる。
指導者、保護者、医療者はそれぞれ立場も前提となる知識も異なるため、相手に応じて言葉を選び、理解の一致を確かめながら共通の認識をつくることが求められる。「専門の用語を多く用いて説明することで、相手の理解が深まり信頼も得られる」は誤りで、伝わらなければ判断の材料にならない。「競技復帰の可否は現場で最も近くにいるATが単独で決め、関係者に伝える」も誤りで、復帰の可否は医師の判断を含む関係者の合議で決める。「チームの方針が定まるまで回答を控えるのがよい」も誤りで、答えられる範囲と時期を伝えること自体が信頼につながる。「競技者の状態を伝えずに指導者の判断へ委ねる」も誤りで、判断に必要な情報の提供がATの役割である。
HINT 伝え方は相手に合わせる。決めるのは一人ではなく、情報を出すのがATの仕事。
- Q16#jab-ar-016
競技団体やスポーツ団体の仕組みについて、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1都道府県の体育・スポーツ協会は、日本スポーツ協会の指示のみによって事業の内容を決めている。
- 2中央競技団体は、国内の競技の統括と国際団体との窓口のうち、前者だけを担っている。
- 3国民スポーツ大会の開催は、日本オリンピック委員会が主催して運営している。
- 4中央競技団体は競技ごとに国内を統括し、代表選手の選考や普及の事業を担当する。正解
- 5都道府県の体育・スポーツ協会は、地域の競技団体や市町村の組織を束ねる。正解
Answer
正解 4:中央競技団体は競技ごとに国内を統括し、代表選手の選考や普及の事業を担当する。 / 5:都道府県の体育・スポーツ協会は、地域の競技団体や市町村の組織を束ねる。
中央競技団体は競技ごとに国内を統括する団体で、代表選手の選考、競技規則の運用、普及や強化の事業を担う。都道府県の体育・スポーツ協会は、その地域の競技団体や市区町村の体育・スポーツ組織をまとめる立場にある。「日本スポーツ協会の指示のみによって事業の内容を決めている」は誤りで、各協会は独立した法人として地域の実情に応じて事業を決める。「国内の競技の統括と国際団体との窓口のうち、前者だけを担っている」も誤りで、国際競技連盟との連絡の窓口も担う。「国民スポーツ大会の開催は、日本オリンピック委員会が主催して運営している」も誤りで、日本スポーツ協会、スポーツ庁、開催地の都道府県が共同で開催する。
HINT 縦の線が競技別の中央競技団体、横の線が地域別の都道府県協会。ATはこの交点で仕事をする。
- Q17#jab-ar-017
JSPO-ATが行う活動の記録について、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1本人の訴えと、観察や測定で得た事実は分けて書き、評価と計画を続けて記す。正解
- 2評価の欄には次に行う計画を書き、計画の欄には所見をまとめて記す。
- 3考えられる原因についての推測も、観察して得た事実と同じ欄に書き込む。
- 4活動の記録は、処置や指導を行ったその日のうちに書き起こす。正解
- 5本人の訴えは、自分の評価の言葉に置き換えて書く。
Answer
正解 1:本人の訴えと、観察や測定で得た事実は分けて書き、評価と計画を続けて記す。 / 4:活動の記録は、処置や指導を行ったその日のうちに書き起こす。
活動の記録は、本人の訴えと、観察や測定で得た事実を分けて書き、そこから導いた評価と、次に行う計画を続けて記す形にすると、他の職種が読んでも判断の筋道をたどれる。また記録は処置や指導を行ったその日のうちに書き起こすことで、細かな所見が失われずに残る。「評価の欄には次に行う計画を書き、計画の欄には所見をまとめて記す」は誤りで、欄の役割が入れ替わっている。「考えられる原因についての推測も、観察して得た事実と同じ欄に書き込む」も誤りで、推測は評価として分けて書き、事実の欄には観察や測定で確かめた内容を残す。両方を同じ欄に混ぜると、後から読む者には何を確かめたのかが区別できなくなる。「本人の訴えは、自分の評価の言葉に置き換えて書く」も誤りで、訴えは本人が述べた言葉のまま残し、その解釈は評価の欄に書く。言い換えた時点で、訴えの変化を追う手がかりが失われる。
HINT 訴え・事実・評価・計画は混ぜない。推測は評価へ、本人の言葉はそのまま。
- Q18#jab-ar-018
アスレティックトレーナーが活動する場とその特徴について、最も適切なのはどれか。
- 1地域のスポーツクラブでは、競技別の規程に沿った対応が活動の中心を占める。
- 2学校の運動部では競技者が未成年であることが多く、保護者や教員との連携の重みが増す。正解
- 3プロの競技団体では、契約や報酬の条件が活動の内容とは切り離されている。
- 4企業のスポーツチームでは、業務の時間と練習の時間が重なることはまれである。
- 5医療機関に所属する場合は、競技の現場へ出る機会が失われる。
Answer
正解 2:学校の運動部では競技者が未成年であることが多く、保護者や教員との連携の重みが増す。
学校の運動部を支える場合、競技者の多くが未成年であるため、保護者への説明と同意、教員や指導者との連携が活動の前提として重みを増す。「地域のスポーツクラブでは、競技別の規程に沿った対応が活動の中心を占める」は誤りで、地域のクラブは年齢も目的も異なる住民が同じ場に集まる場であり、競技別の規程よりも年齢や体力に応じた幅の広い対応が中心になる。「プロの競技団体では、契約や報酬の条件が活動の内容と切り離されている」も誤りで、契約の内容は担う業務の範囲や期間に直接関わる。「企業のスポーツチームでは、業務の時間と練習の時間が重なることはまれである」も誤りで、仕事と競技の両立が課題になる場である。「医療機関に所属する場合は、競技の現場へ出る機会が失われる」も誤りで、医療機関を基盤に現場へ出る形の活動もある。
HINT 場が変われば前提が変わる。未成年なら保護者、プロなら契約、企業なら勤務との両立。
- Q19#jab-ar-019
アスレティックトレーニングルームの物品の管理について、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1新しく届いた物品を取り出しやすい手前に置き、以前からある物品は棚の奥へ移す。
- 2使用期限のある物品は、期限の近いものから先に使う順序に並べ替えておく。正解
- 3在庫を切らす事態を避け、保管できる上限まで買い置きした状態を保つ。
- 4使った物品は、数とともに使った相手の氏名を在庫の台帳に書き込む。
- 5補充は、品目ごとに決めた在庫の下限を下回った時点で行う。正解
Answer
正解 2:使用期限のある物品は、期限の近いものから先に使う順序に並べ替えておく。 / 5:補充は、品目ごとに決めた在庫の下限を下回った時点で行う。
使用期限のある物品は期限の近いものから先に使う順序で並べ替えておくと、期限切れによる廃棄を減らせる。また補充を品目ごとに決めた在庫の下限を下回った時点で行う形にすると、必要な量を保ちながら、使い切れない量を抱え込む事態を避けられる。「新しく届いた物品を取り出しやすい手前に置き、以前からある物品は棚の奥へ移す」は誤りで、並べ方が逆になるため、古いものが奥に残ったまま期限を越える。「在庫を切らす事態を避け、保管できる上限まで買い置きした状態を保つ」も誤りで、使用期限のある物品を抱えるほど、使われないまま期限が来て捨てる量が増える。「使った物品は、数とともに使った相手の氏名を在庫の台帳に書き込む」も誤りで、台帳は数量を把握するためのものであり、個人が特定される内容は処置の記録として分けて扱う。
HINT 期限の近いものを手前へ。補充は下限を決めてから。台帳に残すのは数。
- Q20#jab-ar-020
気候が大きく異なる土地への遠征に帯同するときの準備について、最も適切なのはどれか。
- 1到着したその日から通常の強度の練習に入り、現地の環境には動きながら慣れさせる。
- 2到着してからの数日は練習の強度を抑え、段階を踏んで通常の内容へ戻していく。正解
- 3競技者の既往と服薬の一覧は、帯同するスタッフの全員に配付する。
- 4飲料や補食は現地で買いそろえる前提とし、持参するのは常備薬にとどめる。
- 5大会の会場にある救護の設備は、どの会場でも同じ内容である。
Answer
正解 2:到着してからの数日は練習の強度を抑え、段階を踏んで通常の内容へ戻していく。
暑い土地や乾いた土地へ移動した直後は、体がその環境に慣れていない。暑さへの慣れは一日で仕上がるものではなく日数をかけて進むため、到着してからの数日は練習の強度を抑え、段階を踏んで通常の内容へ戻していく計画にする。「到着したその日から通常の強度の練習に入り、現地の環境には動きながら慣れさせる」は誤りで、強い負荷をかけることで慣れが早まるわけではなく、熱中症の危険を上げる。「競技者の既往と服薬の一覧は、帯同するスタッフの全員に配付する」も誤りで、本人の同意を得た範囲で、対応にあたる者へ必要な内容を伝える形をとる。一覧を全員に配ると、持ち出しや紛失を追えない形で広がる。「飲料や補食は現地で買いそろえる前提とし、持参するのは常備薬にとどめる」も誤りで、現地で手に入る品や量は限られるため、競技者が普段とっているものは持参する。「大会の会場にある救護の設備は、どの会場でも同じ内容である」も誤りで、置かれている設備は会場ごとに異なるので、事前に確かめておく。
HINT 環境への慣れは日数をかけて進む。到着直後の計画は強度を抑えて組む。
- Q21#jab-ar-021
JSPO-ATの資格を取得するまでの仕組みについて、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1専門科目の検定試験は基礎科目と応用科目に分かれ、それぞれに合否が出る。正解
- 2協会の養成講習会を受ける道と、承認された学校の課程を経る道がある。正解
- 3検定試験は理論を問う試験だけで構成され、実技は養成の段階で評価が終わっている。
- 4受講するには医療の国家資格をあらかじめ持っていることが前提になるとされる。
- 5基礎科目に合格した時点で、専門科目の修了が認められる。
Answer
正解 1:専門科目の検定試験は基礎科目と応用科目に分かれ、それぞれに合否が出る。 / 2:協会の養成講習会を受ける道と、承認された学校の課程を経る道がある。
専門科目の検定試験は基礎科目と応用科目に分かれ、科目ごとに合否が判定される。養成の道としては、協会が実施する養成講習会を受ける形と、協会が承認した学校の課程を経る形がある。「検定試験は理論を問う試験だけで構成され、実技を問う試験は置かれていない」は誤りで、実技を問う試験も課される。「受講するには医療の国家資格をあらかじめ持っていることが前提になる」も誤りで、医療の国家資格の保有が前提になるわけではない。「基礎科目に合格した時点で、専門科目の修了が認められる」も誤りで、基礎科目と応用科目の両方に合格して専門科目の修了となる。
HINT 専門科目は基礎と応用の2科目。両方そろって修了。実技の試験もある。
- Q22#jab-ar-022
JSPO-ATがSNSなどで情報を発信する際の対応として、適切なのはどれか。
- 1本人の同意を得たうえで、受傷の部位と診断の内容まで詳しく書き添える。
- 2顔を伏せた画像であれば、所属や背番号を添えても差し支えない。
- 3所属する団体の見解と、自分個人の見解を区別して書く。正解
- 4伝聞で知った他の競技者の状態も、出どころを示して発信する。
- 5団体の発表より先に、自分の投稿で経過を伝える。
Answer
正解 3:所属する団体の見解と、自分個人の見解を区別して書く。
発信する内容が所属する団体の立場なのか自分個人の考えなのかを区別して書くことで、読む側の誤解と団体への影響を避けられる。「本人の同意を得たうえで、受傷の部位と診断の内容まで詳しく書き添える」は誤りで、同意があっても診断の内容まで公開の場で詳しく述べる必要はなく、本人の不利益にもつながる。「顔を伏せた画像であれば、所属や背番号を添えても差し支えない」も誤りで、所属や背番号から個人は容易に特定される。「伝聞で知った他の競技者の状態も、出どころを示して発信する」も誤りで、出どころを示しても本人の同意のない情報を広めることになる。「団体の発表より先に、自分の投稿で経過を伝える」も誤りで、競技者の状態は団体が定めた手順に沿って出すものであり、個人の投稿が先に出ると本人や団体の意向と食い違う。
HINT 顔を隠しても所属と背番号で人は特定される。出す順番も団体の手順に沿う。
- Q23#jab-ar-023
競技者と目標を決めていく際のJSPO-ATの関わりについて、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1到達の度合いを細かくつかむため、測る項目を次々に加えて記録を増やす。
- 2長期の目標を決めたら、途中の段取りは練習の進み具合に合わせてその場で決める。
- 3競技者本人の価値観や生活の事情を聞き取り、目標に織り込んでいく。正解
- 4一度決めた目標は、軸が保たれるよう達成するまで通す。
- 5目標は、日々の活動の中で測り続けられる形にする。正解
Answer
正解 3:競技者本人の価値観や生活の事情を聞き取り、目標に織り込んでいく。 / 5:目標は、日々の活動の中で測り続けられる形にする。
目標は競技者本人の価値観や生活の事情を聞き取って織り込むことで、本人が納得して取り組める形になる。また日々の活動の中で測り続けられる形にしておくと、進み具合を確かめて計画を調整できる。「到達の度合いを細かくつかむため、測る項目を次々に加えて記録を増やす」は誤りで、項目を増やすほど毎回の記録が続かなくなり、測れなくなった指標は判断の材料にならない。細かく測ることと、測り続けられることは別である。「長期の目標を決めたら、途中の段取りは練習の進み具合に合わせてその場で決める」も誤りで、長期の目標へ至る短期の目標を一緒に組むところまでが支援の中身になる。「一度決めた目標は、軸が保たれるよう達成するまで通す」も誤りで、経過や状態の変化に応じて見直すことが前提になる。
HINT 本人と決める。測り続けられる形にする。経過に応じて見直す。
- Q24#jab-ar-024
JSPO-ATが自らの業務の質を見直す取り組みについて、最も適切なのはどれか。
- 1振り返りの対象を広げるため、医師が下した診断の妥当性までATが評価する。
- 2振り返りは、問題が表に出た場面を対象として、その都度行う形にする。
- 3指標の数値が下がった時点で、原因を確かめる前に手順を入れ替える。
- 4業務の評価は、競技者の勝敗の結果を主な指標として判断する。
- 5あらかじめ決めた指標を、一定の期間ごとに結果と照らす。正解
Answer
正解 5:あらかじめ決めた指標を、一定の期間ごとに結果と照らす。
業務の質を見直すには、見る指標をあらかじめ決めておき、一定の期間ごとに実際の結果と照らして振り返る形をつくることが要る。「振り返りの対象を広げるため、医師が下した診断の妥当性までATが評価する」は誤りで、診断は医師の業務とされており、ATが評価の対象として扱う事柄ではない。広げる先は自らの業務にかかる指標である。「振り返りは、問題が表に出た場面を対象として、その都度行う形にする」も誤りで、問題として現れる前の兆しを拾う機会が失われる。「指標の数値が下がった時点で、原因を確かめる前に手順を入れ替える」も誤りで、原因を確かめないまま手順を替えると、何が数値を動かしたのかが分からなくなる。「業務の評価は、競技者の勝敗の結果を主な指標として判断する」も誤りで、勝敗は多くの要因で決まるため業務の質を映す指標にはならない。
HINT 指標は先に決めて期間ごとに測る。勝敗は業務の質を映さない。
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