JSPO-ATになるには|2つのルートの違い
JSPO-ATの取り方は2つあります。どちらを通るかで、必要な時間も費用も、検定試験を受けられる期間も変わります。先に自分がどちらに当てはまるかを決めてください。
最終更新 2026-10-12
2つのルート
1つはJSPOが実施する養成講習会を受けるルートです。加盟団体等からの推薦を受けて内定をもらい、受講料を納めて受講者になります。現場で活動している社会人が通るのは主にこちらです。
もう1つは、JSPOが承認した「講習・試験免除適応コース」を持つ大学・専門学校のアスレティックトレーナーコースを履修するルートです。この場合は学校のカリキュラムの中で専門科目を修め、現場実習も学校で行います。検定試験の初回申し込みは、承認校に在学しているあいだにしかできません。
| 養成講習会ルート | 免除適応コースルート | |
|---|---|---|
| 入口 | 加盟団体等からの推薦と審査 | 承認校のATコースに在学 |
| 現場実習180時間 | 免除される | 履修に含まれる |
| 検定試験の初回申し込み | 受講決定後 | 在学中のみ |
| 検定試験を受けられる期間 | 受講決定年度の4月1日から5年間 | 初回受験から4年間 |
現場実習が免除されるのは、養成講習会の受講者が現場で活動していることを前提にしているためです。免除されるぶん、講習会ルートのほうが履修時間は短くなります。
カリキュラムの時間数
養成講習会のカリキュラムは3つに分かれています。共通科目はJSPOの公認スポーツ指導者に共通の内容で、専門科目がアスレティックトレーナーの中身です。時間数は集合講習と自宅学習の合計です。
| 区分 | 時間数 | 備考 |
|---|---|---|
| 共通科目 | 150時間 | 公認スポーツ指導者養成講習会共通科目Ⅲ |
| 専門科目 | 600時間 | 9つの科目に分かれる(出題範囲の記事で内訳を説明) |
| 現場実習 | 180時間 | 見学実習30時間+総合実習150時間。講習会受講者は免除 |
講習会ルートの日程(令和8年度の例)
専門科目の集合講習は3期に分かれていて、1期から3期の順に受けなければなりません。順番を入れ替えることはできません。共通科目の進み方とは独立していて、共通科目の受講状況にかかわらず専門科目を受けられます。
1期と2期のあいだ、2期の前に、それぞれ関門があります。1期の後は知識確認テストを修了しないと2期に参加できません。2期の前にはJSPOが定める一次救命処置(BLS)の講習を受け、有効期間内の認定証を提出する必要があります。
| 期日 | 形態 | |
|---|---|---|
| 共通科目 集合講習 | 令和8年8月〜11月のうち3日間 | 会場ごとに異なる |
| 専門科目 1期講習会 | 令和8年11〜12月(計3日) | 集合またはweb |
| 専門科目 2期講習会 | 令和9年3月(計6日) | 集合 |
| 専門科目 3期講習会 | 令和9年5〜6月(計3日) | 集合 |
| 実技確認テスト | 令和9年7〜8月(計1日) | 集合 |
| 検定試験 | 検定試験実施要項で案内 | CBT |
受講が決まってから検定試験にたどり着くまで、1年半以上かかる日程です。共通科目の集合講習前には事前学習の完了が必須で、終わっていないと集合講習に参加できません。
検定試験を受けるための条件
専門科目の検定試験は、講習を受けただけでは受けられません。専門科目の集合講習の課程をすべて修了し、実技確認テストのすべてのカテゴリーに合格していることが条件です。あわせてBLSの資格が必要です。
BLSの扱いはルートで少し違います。適応コースで専門科目を受講した人は、検定試験の申込時点で有効期限内の認定証を持っていることが求められます。養成講習会で受講した人は、救急対応に関する講習の受講時点で有効な認定証をJSPOに提出し、確認を済ませていることが求められます。
期間を過ぎるとどうなるか
ここがこの資格でいちばん注意が必要な点です。専門科目の受講有効期間内に検定試験(基礎・応用の両方)の合格まで至らなかった場合、その時点で受講者としての権利と、共通科目・専門科目で取得した単位のすべてを失います。
受講有効期間は、原則として受講が決定した年度の4月1日から、共通科目が4年間、専門科目が5年間です。片方の科目だけ残して期間が切れると、そこまでの積み上げが残らないことになります。
旧カリキュラムに対応した検定試験には終了年度があります。理論試験は2029年度、実技試験は2030年度をもって終了し、受験資格を満たしていた人でも、その年度以降は受験資格を失います。2022年カリキュラム対応の検定試験を受けるには、2022年カリキュラムの講習等を修了する必要があります。