JSPO-AT基礎科目の難易度|合格率18〜47%
JSPO-AT基礎科目の難易度を、公表されている合格率から整理しました。JSPOは回ごとの受験者数・合格者数・合格率をPDFで公表していて、新カリキュラムの基礎科目は直近5回が18〜47%です。ただし、この資格の難しさは試験の点数だけでは測れません。
最終更新 2026-10-12
合格率は公表されている。基礎科目は直近5回で18〜47%
合格率は、JSPOの「ATインフォメーション」に年度ごとに置かれている「アスレティックトレーナー専門科目検定試験 結果概要」(PDF)で公表されています。新カリキュラムの検定試験については、基礎科目・応用科目それぞれの受験者数・合格者数・合格率が回ごとに載っています。
新カリキュラムの基礎科目は、2023年度秋期の47%を除くと18〜37%の範囲に収まっています。受験者数が70名から169名へ増えるにつれて合格率は下がっており、直近の2025年度秋期は169名中35名の21%でした。
| 回 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 2023年度秋期 | 70名 | 33名 | 47% |
| 2024年度春期 | 51名 | 10名 | 20% |
| 2024年度秋期 | 109名 | 40名 | 37% |
| 2025年度春期 | 107名 | 19名 | 18% |
| 2025年度秋期 | 169名 | 35名 | 21% |
新カリキュラムの基礎科目の数字です。応用科目は別に公表されており、同じ5回では26〜38%でした。旧カリキュラムの検定試験は受験者数の規模が違うため(2025年度は1,375名)、同じ表には並べていません。数字は2026年10月4日に結果概要のPDFで確認したものです。
試験そのものの数字
検定試験は基礎科目・応用科目の2つに分かれ、それぞれ80問・120分で、7割以上の正答で科目合格です。
| 項目 | 数字 |
|---|---|
| 1科目の問題数 | 80問 |
| 試験時間 | 120分 |
| 1問あたりに使える時間 | 約90秒 |
| 合格に必要な正答数(7割) | 56問 |
| 解答方式 | 五肢択一式および五肢択二式 |
五肢択二式の採点方法(片方だけ合っていた場合に点が入るか)は、実施要項に記載が見つかりませんでした。部分点の有無は確認できていないので、2つとも合わせるつもりで準備するのが安全です。
難しさの1つ目:誰でも申し込めない
養成講習会ルートでは、加盟団体等からの推薦と審査を通らなければ受講者になれません。募集は年間100名程度です。勉強を始める前に、現場での活動実績を作り、推薦してくれる団体とつながる段階があります。
免除適応コースのルートでは、承認校のATコースに在学していることが入口になります。どちらも、独学で試験日だけを選んで受ける資格ではありません。
難しさの2つ目:たどり着くまでに時間と費用がかかる
令和8年度の養成講習会は、専門科目だけで1期から3期まで計12日の集合講習があり、検定試験にたどり着くのは受講決定から1年半以上先の日程です。受講には、実技確認テストの全カテゴリー合格とBLSの認定証も条件になります。
費用は令和8年度の開催要項で、受講料が110,000円、検定試験の受験料が基礎・応用で22,000円です。これにテキスト代と登録料が加わります。いずれも2026年度の金額で、年度が変わると変わることがあります。
| 項目 | 金額(令和8年度・税込) |
|---|---|
| 養成講習会 受講料 | 110,000円 |
| 検定試験 受験料(初回、基礎+応用) | 22,000円 |
| 不合格科目の受け直し(1科目) | 11,000円 |
難しさの3つ目:期間が切れると積み上げが消える
専門科目の受講有効期間は、受講決定年度の4月1日から5年間です。この間に基礎・応用の両方に合格できないと、受講者としての権利と、共通科目・専門科目で取得した単位のすべてを失います。
検定は春期と秋期の年2回なので、片方を落としても受け直す機会はあります。ただし回数には限りがあり、点数が足りないことと同じくらい、期間内に取り切る計画が問われます。詳しい仕組みは2科目制の記事にまとめています。
共通科目の受講有効期間は4年間で、専門科目より短くなっています。
公表過去問で水準を確かめるときの注意
JSPOは客観式試験問題を公開しているので、問題の水準は自分の目で確かめられます。ただし公開されているのは旧カリキュラムの理論試験で、各110問・2時間30分のマークシート式です。新カリキュラムの各80問・120分とは問題数も時間も違います。
旧カリキュラムの公表問題のうち「2つ選べ」が付く問題は、令和6年度で基礎110問中64問、応用110問中68問でした(2026年9月28日に数えたもの)。新カリキュラムでの割合は公表されていません。
まとめ:難しさの種類で見る
JSPO-ATの難しさは、入口(推薦)、時間(講習から検定まで1年半以上)、期間(5年以内に2科目とも合格)の3つです。試験そのものは、1問90秒で五肢択二式を含む80問を7割取る形式で、軽い試験ではありません。
別の資格と同じ物差しで比べるより、自分が今どの段階にいるかで考えるほうが役に立ちます。推薦をもらえる環境にあるか、講習の日程に通えるか、5年のあいだに受験を取り切れるか、の順に確かめてください。
Sources
- 公益財団法人日本スポーツ協会「アスレティックトレーナー」
- 同協会「令和8年度日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー養成講習会 開催要項」(PDF)
- 同協会「アスレティックトレーナー専門科目検定試験 2022年カリキュラム対応(新カリキュラム)実施要項」(PDF・最終更新 2024年2月21日)
- 同協会「公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT)専門科目検定試験客観式試験問題」
- 同協会「ATインフォメーション」(専門科目検定試験 結果概要の掲載ページ)
- 同協会「アスレティックトレーナー専門科目検定試験 結果概要(2023年度)」(PDF)
- 同協会「アスレティックトレーナー専門科目検定試験 結果概要(2024年度)」(PDF)
- 同協会「アスレティックトレーナー専門科目検定試験 結果概要(2025年度)」(PDF)