JATI-ATIとNSCA-CPTの違い
国内のJATIと、米国に本部があるNSCAのパーソナルトレーナー資格を、受験資格・費用・試験の形・合格率の出し方で同じ軸に並べました。どちらが上かではなく、構造の違いを整理します。
最終更新 2026-10-25
構造の違い:2科目の資格と、1試験の資格
JATI-ATI(JATI認定トレーニング指導者)は、特定非営利活動法人 日本トレーニング指導者協会が認定します。一般科目と専門科目の2科目があり、両方に合格して初めて認定されます。
NSCA-CPTは、特定非営利活動法人NSCAジャパンが認定する1回完結の試験です。NSCAは米国に本部がある団体で、日本の窓口がNSCAジャパンです。
金額は税込で、2026年10月4日時点の各団体の公表ページで確認したものです。費用は変わるため、申し込む前に公式の案内で確かめてください。
| 項目 | JATI-ATI | NSCA-CPT |
|---|---|---|
| 受験資格 | JATI個人正会員が前提。養成講習会の受講とワークノート提出、または過去の受験歴・保有資格など。養成校・養成機関経由の区分もある | NSCAジャパン会員/満18歳以上/高校卒業または同等/有効なCPR/AED認定。講習会の修了は条件にない |
| 費用 | 年会費11,000円+講習会(一般60,500円・専門66,000円)+受験料33,000円(両科目)。単純合計は170,500円 | 受験料46,090円+個人会員年会費13,200円=59,290円(テキスト代は別) |
| 問数・試験時間 | 一般科目90問・90分、専門科目も90問・90分。同日に続けて実施。マークシート(選択肢の数は要項に明記なし) | 155問(採点140問)/180分/三肢択一/CBTで通年受験 |
| 1問あたりの時間 | 60秒 | 約70秒(約1.16分) |
| 合格率の公表 | あり。受験ルート別に回次ごとに公表(科目別は非公表) | あり。約80%。年度・受験者数の記載なし |
| 再受験 | 1科目だけ不合格なら、その科目のみ再受験。受験料は1科目22,000円、両科目33,000円。次に申し込める回は第2回・地区別会場(2026年12月〜2027年2月) | 前回から30日以上あけ、1年間に3回まで。再受験料は未確認 |
JATI-ATIの170,500円は、年会費11,000円と講習会2科目、受験料33,000円の単純合計です。教材費・交通費は含みません。保有資格などによって講習会の一部が免除される場合は変わります。
どちらも合格率は公表されている。ただし出し方が違う
JATIは、受験ルート別(一般対象と養成校・養成機関対象)に、回次ごとの合格率を公表しています。2024年度の一般対象は第1回84%、第2回76%、第3回56%、養成校・養成機関対象は59〜62%です。受験者数や合格者数は公表が確認できていません。
NSCAジャパンは、よくあるご質問で約80%と書いています。ただし何年度の数字か、受験者が何人かの記載がありません。
JATIは「いつの数字か」が分かる代わりに、回によって56%から84%まで動いていることが見えます。NSCAは1つの数字ですが、いつの数字かは分かりません。どちらの数字も、一般科目と専門科目を合わせたJATIの数字と、1試験のNSCAの数字という集計単位が異なるので、直接の大小比較には向きません。
| 2024年度の一般対象 | 実施日 | 合格率 |
|---|---|---|
| 第1回 | 2024年10月20日 | 84% |
| 第2回(地区別) | 2024年12月〜2025年2月 | 76% |
| 第3回 | 2025年3月23日 | 56% |
受験の入口:講習会の位置づけ
JATI-ATIの一般対象ルートは、養成講習会の受講とワークノートの提出が基本の経路です。講習会は一般科目で7領域・約16時間、専門科目で約16時間です。過去の受験歴や、JATIが定める保有資格がある場合は、講習会の一部が免除されることがあります。
当サイトが整理した受験資格の一覧には、保有資格として、NSCA認定パーソナルトレーナー(CPT)などが含まれています。NSCA-CPTを持っている人がJATI-ATIを受ける場合は、どの部分が免除されるかをJATIの公式ページで確認してください。
NSCA-CPTは、講習会の修了が条件にありません。会員登録とCPR/AED認定を整えて出願し、テストセンターで日時を選ぶ形です。
受験日程の違い
NSCA-CPTは、ピアソンVUEのテストセンターで日時を自分で選べるCBTで、決まった試験日はありません。
JATI-ATIは回ごとの日程です。2026年度の第1回(全国共通会場)は10月18日に実施済みで、申込は9月18日で締め切られていました。いま申し込めるのは第2回・地区別会場(2026年12月〜2027年2月)で、最も早い締切は宮城会場の11月13日(必着)です。そのあとが2027年3月28日(日)の第3回で、申込期間は2027年1月25日〜3月5日(必着)です。試験日を自分で選べず、落ちたあとに次の機会を待つ点が、NSCA-CPTとは違います。
1問あたりの時間と、試験の長さ
JATI-ATIは90問・90分で1問あたり60秒、NSCA-CPTは155問・180分で約70秒です。1問あたりの差は約10秒です。
JATI-ATIは一般科目と専門科目が同日に続くため、両方を受けると合計180問・180分です。NSCA-CPTも180分で、総時間は同じです。ただし問数が180問と155問で違います。NSCA-CPTは三肢択一と公表されていますが、JATI-ATIは選択肢の数が要項に明記されていません。
読む人の状況で分かれるところ
次のように、状況によって見るべき点が変わります。
- 講習会に通って体系的に学びたい場合は、養成講習会が前提の経路があるJATI-ATIの構造が合います
- 講習会を前提にせず、試験日を自分で選びたい場合は、通年のCBTで受けられるNSCA-CPTの形が合います
- 回次ごとの合格率の動きまで見て判断したい場合は、回別に公表しているJATIの情報が手がかりになります
- 受験にかける費用の総額を抑えたい場合は、年会費を含めた金額で、JATIの講習会経由が約17万円、NSCA-CPTが約5.9万円と差があります。講習会の免除や、2年目以降の年会費で変わります
- すでにどちらかを持っている場合は、JATIの受験資格にNSCA-CPTが保有資格として挙がっている点を確認してください