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資格のニガテ一問一答
JATI-ATI 一般科目科目模擬試験復習

機能解剖全35問・正解と解説つき

JATI認定トレーニング指導者(JATI-ATI)一般科目・ 公式テキスト第2章・ 分量 14%

上肢、脊柱と胸郭、骨盤と下肢の機能解剖。骨・関節・筋の構造と、トレーニング動作で働く筋の理解。

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  1. 肩甲上腕リズムの説明として正しいものはどれか。

    • 1肩関節の外転では、上腕骨のみが動き、肩甲骨は最後まで固定されている
    • 2肩関節の外転では、肩甲上腕関節での動きと肩甲骨の上方回旋がおおむね2対1の割合で協調して起こる正解
    • 3肩関節の外転では、肩甲骨の上方回旋が肩甲上腕関節での動きの2倍になる割合で起こる
    • 4肩関節の外転では、鎖骨のみが回旋し、肩甲骨と上腕骨は動かない

    Answer

    正解 2:肩関節の外転では、肩甲上腕関節での動きと肩甲骨の上方回旋がおおむね2対1の割合で協調して起こる

    肩甲上腕リズムは、肩関節の外転において肩甲上腕関節での動きと肩甲骨の上方回旋がおおむね2対1の割合で協調して起こる関係を指す。比べているのは肩甲上腕関節での挙上と肩甲骨の上方回旋であり、腕全体が挙がった角度と肩甲骨を比べた比ではない(腕全体と比べると約3対1になる)。上腕を真上まで挙げる動作は、肩甲上腕関節だけでなく肩甲骨の動きを伴って初めて成立する。「上腕骨のみが動き、肩甲骨は最後まで固定されている」は誤りで、それでは可動域が足りない。「肩甲骨の上方回旋が肩甲上腕関節での動きの2倍になる」は割合が逆である。「鎖骨のみが回旋し、肩甲骨と上腕骨は動かない」も誤りで、鎖骨の動きは伴うが主体ではない。

    HINT オーバーヘッド動作で肩甲骨が動かないと、肩甲上腕関節だけで無理をして障害につながる。

  2. 肩甲骨の運動の名称として正しい組み合わせはどれか。

    • 1背骨へ近づく動きが外転、背骨から遠ざかる動きが内転
    • 2上へ動くのが上方回旋、下へ動くのが下方回旋
    • 3前へ傾くのが挙上、後ろへ傾くのが下制
    • 4背骨へ近づく動きが内転、背骨から遠ざかる動きが外転正解

    Answer

    正解 4:背骨へ近づく動きが内転、背骨から遠ざかる動きが外転

    肩甲骨の運動は、背骨へ近づく内転(後退)、背骨から遠ざかる外転(前突)、上へ動く挙上、下へ動く下制、関節窩が上を向く上方回旋、下を向く下方回旋で表す。「背骨へ近づく動きが外転」は内転と外転が入れ替わっている。「上へ動くのが上方回旋、下へ動くのが下方回旋」は誤りで、上下への平行移動は挙上・下制であり、上方回旋・下方回旋は関節窩の向きが変わる回転を指す。「前へ傾くのが挙上、後ろへ傾くのが下制」も名称が対応していない。

    HINT 肩甲骨は「寄せる/開く/上げる/下げる/回す」の5方向。ローイングは内転、プッシュは外転。

  3. 回旋筋腱板(ローテーターカフ)がトレーニング指導上で重視される理由として最も適切なものはどれか。

    • 1上腕骨頭を関節窩に引きつけて肩関節を安定させ、大きな筋が力を発揮する土台をつくるため正解
    • 2肩関節の外転において、三角筋より大きな力を発揮して主働筋となるため
    • 3肩甲骨を胸郭に固定し、体幹の回旋を制御する主たる筋群であるため
    • 4肘関節の屈曲と前腕の回外を担い、プル系種目の主働筋となるため

    Answer

    正解 1:上腕骨頭を関節窩に引きつけて肩関節を安定させ、大きな筋が力を発揮する土台をつくるため

    回旋筋腱板は棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋からなり、上腕骨頭を関節窩に引きつけて肩関節を安定させる。可動域が大きく骨性の安定に乏しい肩関節では、この安定があって初めて三角筋などの大きな筋が力を発揮できるため、指導上も重視される。「三角筋より大きな力を発揮して主働筋となる」は誤りで、腱板は小さく、役割は安定化にある。「肩甲骨を胸郭に固定し、体幹の回旋を制御する主たる筋群」は前鋸筋や僧帽筋などの働きで、腱板の役割ではない。「肘関節の屈曲と前腕の回外を担い」は上腕二頭筋の説明である。

    HINT 腱板は「動かす筋」ではなく「関節を収める筋」。小さくても傷めると大きな筋が使えなくなる。

  4. 前腕の回内・回外に関する説明として正しいものはどれか。

    • 1手のひらを上に向ける動きが回内で、上腕二頭筋は回内に働く
    • 2回内・回外は尺骨が橈骨のまわりを回ることで起こる
    • 3回内・回外の可動域は肘の角度によらず一定である
    • 4手のひらを上に向ける動きが回外である正解

    Answer

    正解 4:手のひらを上に向ける動きが回外である

    手のひらを上に向ける動きが回外、下に向ける動きが回内で、橈骨が尺骨に対して回旋することで起こる。上腕二頭筋は肘関節の屈曲に加えて前腕の回外にも働くため、回外位で行うカールでは動員されやすい。「手のひらを上に向ける動きが回内」は名称が逆である。「回内・回外は尺骨が橈骨のまわりを回ることで起こる」は回る骨が逆で、実際には橈骨が尺骨に対して回旋する。「可動域は肘の角度によらず一定」も誤りで、肘の角度によって二関節筋の張力などが変わり可動域は影響を受ける。

    HINT 上腕二頭筋は「曲げる+手のひらを返す」の二役。種目で握りを変える意味はここにある。

  5. 脊柱の構成と生理的弯曲の組み合わせとして正しいものはどれか。

    • 1頸椎5個・胸椎12個・腰椎7個で、頸椎と腰椎が後弯、胸椎が前弯している
    • 2頸椎7個・胸椎12個・腰椎5個で、脊柱全体が一様に後弯している
    • 3頸椎12個・胸椎7個・腰椎5個で、胸椎のみが前弯している
    • 4頸椎7・胸椎12・腰椎5。頸椎腰椎は前弯、胸椎は後弯している正解

    Answer

    正解 4:頸椎7・胸椎12・腰椎5。頸椎腰椎は前弯、胸椎は後弯している

    脊柱は頸椎7個、胸椎12個、腰椎5個と仙骨・尾骨からなり、頸椎と腰椎が前弯、胸椎と仙骨部が後弯するS字状の生理的弯曲をもつ。この弯曲が衝撃を吸収する働きをもつため、トレーニング中の姿勢の指導では弯曲を保つことが基本になる。「頸椎5個・腰椎7個」は数が入れ替わっている。「脊柱全体が一様に後弯している」は生理的弯曲を否定しており、この状態は姿勢の崩れにあたる。「頸椎12個・胸椎7個」も数が入れ替わっている。

    HINT 7・12・5は覚えるしかない。弯曲が「ばね」として働くから、潰すと腰へ負担が集中する。

  6. 腹筋群の構成と主な作用の組み合わせとして正しいものはどれか。

    • 1腹直筋は体幹の回旋、外腹斜筋は体幹の屈曲、腹横筋は体幹の伸展に働く
    • 2腹横筋は体幹の屈曲の主働筋であり、腹直筋は腹腔内圧の調節に働く
    • 3腹直筋は屈曲、腹斜筋群は回旋、腹横筋は腹圧調節に働く正解
    • 4腹筋群はいずれも体幹の屈曲に働き、回旋は背部の筋が担っている

    Answer

    正解 3:腹直筋は屈曲、腹斜筋群は回旋、腹横筋は腹圧調節に働く

    腹直筋は体幹の屈曲、外腹斜筋と内腹斜筋は体幹の回旋と側屈、最も深層にある腹横筋は腹腔内圧を高めて体幹を安定させる働きをもつ。回旋では一方の外腹斜筋と反対側の内腹斜筋が共同して働く。「腹直筋は体幹の回旋、外腹斜筋は体幹の屈曲」は作用が入れ替わっている。「腹横筋は体幹の屈曲の主働筋」も誤りで、腹横筋は大きな運動を起こす筋ではない。「腹筋群はいずれも体幹の屈曲に働き、回旋は背部の筋が担っている」は回旋を担う筋を取り違えており、回旋は腹斜筋群の作用である。

    HINT 「屈曲=腹直筋、回旋=斜筋、安定=腹横筋」。種目を選ぶときの基準になる。

  7. 高重量のスクワットやデッドリフトで腹腔内圧を高めることの意義として最も適切なものはどれか。

    • 1呼吸を長く止めることで、筋への酸素供給を増やす
    • 2腹筋群の断面積を直接的に増やし、筋肥大を促す
    • 3体幹の剛性を高め、腰部への負担を分散する正解
    • 4股関節の可動域を広げ、しゃがむ深さを増やす

    Answer

    正解 3:体幹の剛性を高め、腰部への負担を分散する

    腹腔内圧を高めると体幹の剛性が増し、脊柱が安定して腰部への負担が分散される。高重量を扱う種目で腹圧を意識させるのはこのためである。ただし息をこらえること自体は血圧を急激に上昇させるため、高血圧のある者などでは注意が要る。「呼吸を長く止めることで、筋への酸素供給を増やす」は誤りで、息を止めれば酸素供給はむしろ滞る。「腹筋群の断面積を直接的に増やし、筋肥大を促す」も誤りで、腹圧は安定化の働きであって肥大の刺激ではない。「股関節の可動域を広げ、しゃがむ深さを増やす」も腹腔内圧の働きとは関係がない。

    HINT 腹圧は「効かせる」ためではなく「守る」ため。血圧上昇という副作用とセットで覚える。

  8. 中殿筋の主な働きと、その機能が低下したときにみられる現象の組み合わせとして正しいものはどれか。

    • 1股関節の屈曲と骨盤の後傾。低下すると立位で膝が伸びなくなる
    • 2股関節の外転と骨盤の安定。低下すると片脚支持で骨盤が下がる正解
    • 3膝関節の伸展と下腿の外旋。低下すると歩行時に足が上がらなくなる
    • 4股関節の内転と骨盤の前傾。低下すると片脚支持で支持側の骨盤が下がる

    Answer

    正解 2:股関節の外転と骨盤の安定。低下すると片脚支持で骨盤が下がる

    中殿筋は股関節の外転を担うとともに、片脚支持のときに骨盤が反対側へ傾かないよう支える働きをもつ。この機能が低下すると、片脚で立ったときに支持していない側の骨盤が下がる(トレンデレンブルグ徴候)。「股関節の内転と骨盤の前傾」は作用が誤りで、内転は内転筋群が担う。「股関節の屈曲と骨盤の後傾」は腸腰筋などの働きにあたる。「膝関節の伸展と下腿の外旋」は大腿四頭筋などの働きで、中殿筋の作用ではない。

    HINT 片脚スクワットやランジで骨盤が落ちるなら、中殿筋の支えを疑う。左右差の確認に使える。

  9. 大腿四頭筋を構成する筋の組み合わせとして正しいものはどれか。

    • 1大腿直筋・大腿二頭筋・半腱様筋・半膜様筋
    • 2大腿直筋・縫工筋・薄筋・恥骨筋
    • 3大腿直筋・内側広筋・外側広筋・中間広筋正解
    • 4内側広筋・外側広筋・大殿筋・中殿筋

    Answer

    正解 3:大腿直筋・内側広筋・外側広筋・中間広筋

    大腿四頭筋は大腿直筋・内側広筋・外側広筋・中間広筋の4つからなり、いずれも膝関節の伸展に働く。このうち大腿直筋のみが骨盤から起こる二関節筋で、股関節の屈曲にも関与する。「大腿二頭筋・半腱様筋・半膜様筋」はハムストリングスを構成する筋である。「縫工筋・薄筋・恥骨筋」は股関節周囲の筋で、大腿四頭筋には含まれない。「大殿筋・中殿筋」は殿筋群であり膝関節の伸展を担わない。

    HINT 4つのうち二関節筋は大腿直筋だけ。股関節の角度でレッグエクステンションの効き方が変わる理由。

  10. ハムストリングスを構成する筋と、その働きの組み合わせとして正しいものはどれか。

    • 1大腿二頭筋・半腱様筋・半膜様筋からなり、股関節伸展と膝関節屈曲に働く正解
    • 2大腿二頭筋・半腱様筋・半膜様筋からなり、股関節の屈曲と膝関節の伸展に働く
    • 3大腿直筋・内側広筋・外側広筋からなり、股関節の伸展と膝関節の屈曲に働く
    • 4大殿筋・中殿筋・小殿筋からなり、股関節の伸展のみに働く

    Answer

    正解 1:大腿二頭筋・半腱様筋・半膜様筋からなり、股関節伸展と膝関節屈曲に働く

    ハムストリングスは大腿二頭筋・半腱様筋・半膜様筋からなり、股関節の伸展と膝関節の屈曲に働く二関節筋である(大腿二頭筋短頭を除く)。股関節と膝関節の角度によって発揮できる張力が変わるため、ストレッチングやトレーニングでは両関節の角度を組み合わせて扱う。「股関節の屈曲と膝関節の伸展に働く」は作用が逆で、これは大腿直筋の働きにあたる。「大腿直筋・内側広筋・外側広筋」は大腿四頭筋の構成筋である。「大殿筋・中殿筋・小殿筋」は殿筋群であり、膝関節の屈曲を担わない。

    HINT 股関節と膝の両方をまたぐので、スティフレッグデッドリフトとレッグカールでは効く条件が違う。

  11. 膝関節の構造に関する説明として正しいものはどれか。

    • 1前十字靱帯は脛骨が前方へずれるのを制動し、半月板は荷重の分散に働く正解
    • 2前十字靱帯は脛骨が後方へずれるのを制動し、半月板は膝関節を動かす筋として働く
    • 3内側側副靱帯は前後方向のずれを制動し、半月板は関節を動かす主たる構造である
    • 4膝関節は球関節であり、屈曲伸展のほか外転内転も大きな範囲で行える

    Answer

    正解 1:前十字靱帯は脛骨が前方へずれるのを制動し、半月板は荷重の分散に働く

    前十字靱帯は脛骨が大腿骨に対して前方へずれるのを制動し、半月板は大腿骨と脛骨の間で荷重を分散させるとともに関節面の適合性を高める。「前十字靱帯は脛骨が後方へずれるのを制動し」は後十字靱帯の働きにあたる。また「半月板は膝関節を動かす筋として働く」も誤りで、半月板は線維軟骨であり筋ではない。「内側側副靱帯は前後方向のずれを制動し」も誤りで、側副靱帯は主に内外反を制動する。「膝関節は球関節であり」も誤りで、膝関節は主に屈曲伸展を行う関節であり、外転内転の可動域はごくわずかである。

    HINT 着地で膝が内へ入ると前十字靱帯に負担がかかる。構造を知っていると動作指導の理由が説明できる。

  12. 下腿三頭筋に関する説明として正しいものはどれか。

    • 1腓腹筋と後脛骨筋からなり、足関節の内反に働く
    • 2腓腹筋とヒラメ筋からなり、腓腹筋は膝関節をまたぐため膝の角度で働き方が変わる正解
    • 3腓腹筋とヒラメ筋からなり、どちらも膝関節をまたがない
    • 4前脛骨筋とヒラメ筋からなり、足関節の背屈に働く

    Answer

    正解 2:腓腹筋とヒラメ筋からなり、腓腹筋は膝関節をまたぐため膝の角度で働き方が変わる

    下腿三頭筋は腓腹筋(内側頭・外側頭)とヒラメ筋からなり、いずれもアキレス腱を介して踵骨に付着して足関節の底屈に働く。このうち腓腹筋は大腿骨から起こって膝関節をまたぐ二関節筋のため、膝を曲げると張力を発揮しにくくなる。座位で行うカーフレイズがヒラメ筋に効きやすいのはこのためである。「どちらも膝関節をまたがない」は腓腹筋の起始を取り違えている。「前脛骨筋とヒラメ筋からなり、足関節の背屈に働く」は構成も作用も誤りで、背屈は前脛骨筋などが担う。「腓腹筋と後脛骨筋からなり、足関節の内反に働く」も誤りで、下腿三頭筋にヒラメ筋が入らないことになる。

    HINT 立位カーフレイズと座位カーフレイズを使い分ける根拠。膝の角度で腓腹筋の関与が変わる。

  13. 主働筋・拮抗筋・協働筋の関係として正しいものはどれか。

    • 1主働筋は目的の運動を起こす筋、拮抗筋は反対の運動を起こす筋、協働筋は主働筋を助ける筋である正解
    • 2主働筋は反対の運動を起こす筋、拮抗筋は目的の運動を起こす筋、協働筋は運動に関与しない筋である
    • 3主働筋と拮抗筋は同時に収縮することがないため、両者が同時に働く場面は存在しない
    • 4協働筋は主働筋と同じ関節をまたぐ筋に限られ、関節を安定させる筋は別のカテゴリーに属する

    Answer

    正解 1:主働筋は目的の運動を起こす筋、拮抗筋は反対の運動を起こす筋、協働筋は主働筋を助ける筋である

    主働筋は目的とする運動を直接起こす筋、拮抗筋はその反対の運動を起こす筋、協働筋は主働筋の働きを助けたり不要な動きを抑えたりする筋である。「主働筋は反対の運動を起こす筋」は主働筋と拮抗筋が入れ替わっている。「同時に収縮することがない」も誤りで、関節を安定させる必要がある場面では主働筋と拮抗筋が同時に収縮する(共収縮)。「協働筋は主働筋と同じ関節をまたぐ筋に限られ、関節を安定させる筋は別のカテゴリーに属する」も誤りで、関節を固定して運動を成立させる筋も協働筋として働く。

    HINT 初心者が力むと共収縮が強く出て、かえって力が伝わらない。神経系の適応で減っていく現象。

  14. 骨格筋の形状による分類と羽状角に関する説明として最も適切なものはどれか。

    • 1羽状角が大きいほど、筋の短縮速度は速くなり収縮のスピードが向上する
    • 2紡錘状筋は筋束が腱に対して斜めに配列し、羽状筋は筋束が腱と平行に並ぶ
    • 3筋の形状は力の発揮や収縮の速度に影響を与えず、見た目の違いにすぎない
    • 4羽状筋は筋束が腱に対して斜めに配列し、紡錘状筋より大きな力を発揮しやすい正解

    Answer

    正解 4:羽状筋は筋束が腱に対して斜めに配列し、紡錘状筋より大きな力を発揮しやすい

    羽状筋は筋束が腱に対して斜めに配列する構造をもち、同じ体積の中により多くの筋束を詰め込めるため、生理学的断面積が大きくなりやすく、紡錘状筋に比べて大きな力を発揮しやすい。ただし筋束の配列が斜めになる分、収縮の速度や可動域では紡錘状筋に劣る傾向がある。「紡錘状筋は筋束が腱に対して斜めに配列し、羽状筋は筋束が腱と平行に並ぶ」は両者の配列が入れ替わっている。「羽状角が大きいほど、筋の短縮速度は速くなり収縮のスピードが向上する」は誤りで、羽状角が大きいほど力の発揮には有利になる一方、収縮速度は不利になる傾向がある。「筋の形状は力の発揮や収縮の速度に影響を与えず、見た目の違いにすぎない」も誤りで、形状は力学的な特性に直結する。

    HINT 斜めに並ぶか、まっすぐ並ぶか。力を取るか速さを取るかのトレードオフに関わる。

  15. 関節の運動軸の数による分類として正しいものはどれか。

    • 1蝶番関節は複数の軸を中心に運動できる多軸性関節であり、球関節は一つの軸のみで動く一軸性関節である
    • 2蝶番関節は一つの軸のみで動く一軸性関節であり、球関節は複数の軸で動く多軸性関節である正解
    • 3関節の運動軸の数は、関節に付着する筋の数によって決まり、関節面の形状とは関係しない
    • 4車軸関節は複数の軸をもつ二軸性関節であり、楕円関節は三つの軸をもつ多軸性関節である

    Answer

    正解 2:蝶番関節は一つの軸のみで動く一軸性関節であり、球関節は複数の軸で動く多軸性関節である

    関節はその関節面の形状によって、動ける軸の数が決まる。肘関節にみられる蝶番関節は一つの軸を中心とした屈曲・伸展のみを行う一軸性関節であり、肩関節にみられる球関節は複数の軸を中心に屈曲・伸展・外転・内転・回旋など多方向の運動ができる多軸性関節である。「蝶番関節は複数の軸を中心に運動できる多軸性関節であり、球関節は一つの軸のみで動く一軸性関節である」は両者が入れ替わっている。「運動軸の数は、関節に付着する筋の数によって決まり、関節面の形状とは関係しない」は誤りで、軸の数を決めるのは関節面の形状である。「車軸関節は複数の軸をもつ二軸性関節であり、楕円関節は三つの軸をもつ多軸性関節である」も誤りで、車軸関節は回旋のみを行う一軸性関節、楕円関節は二軸性関節にあたる。

    HINT 肘は一方向にしか曲がらず、肩は色々な方向に動く。この違いは関節面の形が生んでいる。

  16. 解剖学的基本面と、それに対応する運動軸の組み合わせとして正しいものはどれか。

    • 1水平面での回旋運動は、矢状-水平軸を中心に起こる
    • 2矢状面の屈曲伸展は垂直軸、前額面の外転内転は前額-水平軸を中心に起こる
    • 3身体を前後に分ける面は矢状面であり、左右に分ける面は前額面である
    • 4矢状面は前額-水平軸、前額面は矢状-水平軸を軸に運動する正解

    Answer

    正解 4:矢状面は前額-水平軸、前額面は矢状-水平軸を軸に運動する

    身体を左右に分ける矢状面での屈曲・伸展は、体を左右方向に貫く前額-水平軸を中心に起こる。身体を前後に分ける前額面での外転・内転は、体を前後方向に貫く矢状-水平軸を中心に起こる。「矢状面の屈曲伸展は垂直軸、前額面の外転内転は前額-水平軸を中心に起こる」は、水平面での回旋運動に対応する軸の説明が紛れ込んでおり、対応する軸を取り違えている。「身体を前後に分ける面は矢状面であり、左右に分ける面は前額面である」は面の名称が入れ替わっており、身体を前後に分けるのは前額面、左右に分けるのは矢状面である。「水平面での回旋運動は、矢状-水平軸を中心に起こる」も誤りで、回旋運動は体を上下方向に貫く垂直軸を中心に起こる。

    HINT 3つの面それぞれに、その面の運動を生む軸がある。回旋だけは縦の軸を中心に回る。

  17. 肘関節の構造に関する説明として正しいものはどれか。

    • 1肘関節は腕尺関節と腕橈関節の2つからなり、前腕の回旋は手関節が担う
    • 2肘関節は腕尺関節・腕橈関節・上橈尺関節からなる複合関節である正解
    • 3腕尺関節は前腕の回内・回外を担い、上橈尺関節が肘の屈曲・伸展を担う
    • 4肘関節の3つの関節はそれぞれ別の関節包に包まれ、独立して動いている

    Answer

    正解 2:肘関節は腕尺関節・腕橈関節・上橈尺関節からなる複合関節である

    肘関節は、上腕骨と尺骨の間の腕尺関節、上腕骨と橈骨の間の腕橈関節、橈骨と尺骨の間の上橈尺関節という3つの関節が一つの関節包の中に収まった複合関節である。腕尺関節と腕橈関節が主に屈曲・伸展を担い、上橈尺関節が前腕の回内・回外に関わる。「腕尺関節は前腕の回内・回外を担い、上橈尺関節が肘の屈曲・伸展を担う」は役割が入れ替わっている。「肘関節は腕尺関節と腕橈関節の2つからなり、前腕の回旋は手関節が担う」は、上橈尺関節を数え落としたうえで回旋の場所を手関節に取り違えている。「肘関節の3つの関節はそれぞれ別の関節包に包まれ、独立して動いている」も誤りで、3つは一つの関節包に収まっており、屈曲・伸展と回旋は互いに影響し合う。

    HINT 肘は「曲げ伸ばし」だけでなく「ひねり」も含む複合関節。3つの関節が同じ袋に入っている。

  18. ハムストリングスを用いたレッグカールで、股関節を伸展させたまま行うと、股関節を屈曲させた姿勢で行うよりも力を発揮しにくくなる現象を説明するものとして最も適切なものはどれか。

    • 1股関節の角度は膝関節を通る筋の張力に影響せず、単関節筋と同じ条件で力を発揮できる
    • 2股関節を伸展させると、ハムストリングスの起始と停止の距離がつねに一定に保たれるため、力の発揮には影響しない
    • 3二関節筋のハムストリングスが股関節側でも膝関節側でも短縮し、短くなりすぎて張力を発揮しにくくなる正解
    • 4股関節を伸展させることで、ハムストリングスの血流が一時的に増加し、かえって力を発揮しやすくなる

    Answer

    正解 3:二関節筋のハムストリングスが股関節側でも膝関節側でも短縮し、短くなりすぎて張力を発揮しにくくなる

    ハムストリングスは股関節をまたぐ部分と膝関節をまたぐ部分をもつ二関節筋である。坐骨から膝の下へ走るため、股関節を伸展させると筋全体の長さは短くなる(逆に股関節を屈曲させると伸ばされる)。股関節を伸展させた姿勢からさらに膝関節を屈曲させると、またいでいる両方の関節で短縮することになり、短くなりきった筋は十分な張力を発揮しにくくなる(能動的不全)。股関節を屈曲させた姿勢では、股関節側で伸ばされた状態から膝を曲げることになるため、長さに余裕が残り力を発揮しやすい。「股関節を伸展させると、ハムストリングスの起始と停止の距離がつねに一定に保たれる」は誤りで、股関節の角度によって起始と停止の距離は変化する。「股関節の角度は膝関節を通る筋の張力に影響せず、単関節筋と同じ条件で力を発揮できる」も誤りで、二関節筋であることの影響を否定している。「股関節を伸展させることで、ハムストリングスの血流が一時的に増加し、かえって力を発揮しやすくなる」も誤りで、この現象は血流ではなく筋の長さと張力の関係によって生じる。

    HINT 2つの関節をまたぐ筋は、またいでいる両方の関節で短くなりきると力が出にくくなる。

  19. 椎間板の構造と機能に関する説明として最も適切なものはどれか。

    • 1椎間板は骨組織のみからなり、椎骨どうしを直接つなぐ靱帯としての役割のみを担う
    • 2髄核は加齢によって水分を増していく傾向があり、若年者よりも高齢者で椎間板の厚みは増加する
    • 3椎間板は外側の線維輪と中心部の髄核からなり、脊柱にかかる荷重を分散させるクッションとして働く正解
    • 4椎間板は関節軟骨と同一の組織であり、線維輪と髄核という区別は存在しない

    Answer

    正解 3:椎間板は外側の線維輪と中心部の髄核からなり、脊柱にかかる荷重を分散させるクッションとして働く

    椎間板は外側の線維輪と中心部にあるゼリー状の髄核からなる線維軟骨性の組織で、椎骨と椎骨の間で脊柱にかかる荷重を分散させるクッションとして働く。「椎間板は骨組織のみからなり、椎骨どうしを直接つなぐ靱帯としての役割のみを担う」は誤りで、椎間板は骨組織ではなく、靱帯とも異なる構造である。「髄核は加齢によって水分を増していく傾向があり、若年者よりも高齢者で椎間板の厚みは増加する」は誤りで、加齢によって髄核の水分は失われやすく、椎間板の厚みはむしろ減少しやすい。「椎間板は関節軟骨と同一の組織であり、線維輪と髄核という区別は存在しない」も誤りで、椎間板には明確に線維輪と髄核の区別がある。

    HINT 背骨と背骨の間にあるクッション。中心はゼリー状、周りは線維でできている。

  20. 脊柱起立筋群の構成と作用に関する説明として最も適切なものはどれか。

    • 1腸肋筋・最長筋・棘筋の3つからなるが、両側が働いても片側が働いても体幹の屈曲にしか働かない
    • 2腹横筋・多裂筋の2つからなり、腹腔内圧を高めて体幹を安定させる働きをもつ
    • 3腸肋筋・最長筋・棘筋の3つからなり、両側が働けば体幹は伸展し、片側なら側屈に働く正解
    • 4大殿筋・中殿筋の2つからなり、骨盤を引き下げて脊柱を後ろへ反らせる主働筋となる

    Answer

    正解 3:腸肋筋・最長筋・棘筋の3つからなり、両側が働けば体幹は伸展し、片側なら側屈に働く

    脊柱起立筋群は、外側から腸肋筋・最長筋・棘筋の3つの筋群からなり、脊柱に沿って縦に走る。両側が同時に働けば体幹を後ろへ反らせる伸展に、片側のみが働けば体幹を横へ傾ける側屈に働く。「腹横筋・多裂筋の2つからなり、腹腔内圧を高めて体幹を安定させる働きをもつ」は誤りで、これは脊柱起立筋群ではなく体幹深層の筋群の説明である。「大殿筋・中殿筋の2つからなり、骨盤を引き下げて脊柱を後ろへ反らせる主働筋となる」も誤りで、殿筋群は股関節を動かす筋であり、脊柱起立筋群ではない。「両側が働いても片側が働いても体幹の屈曲にしか働かない」も誤りで、脊柱起立筋群は屈曲ではなく伸展・側屈に働く。

    HINT 背骨の両脇を縦に走る3層の筋。反らせる動きに主に働く、腹筋群とは逆の作用をもつ。

  21. 骨盤の前傾・後傾に関わる筋の作用として最も適切なものはどれか。

    • 1骨盤の前傾・後傾は股関節周囲の筋の働きとは無関係に、脊柱の弯曲のみによって決まる
    • 2腸腰筋や大腿直筋の緊張が強いと骨盤は後傾しやすく、逆に腹直筋の緊張が強いと前傾しやすい
    • 3腸腰筋や大腿直筋の緊張が強いと骨盤は前傾しやすく、逆に腹直筋の緊張が強いと後傾しやすい正解
    • 4骨盤は構造上前傾も後傾もせず、常に一定の角度に固定されている

    Answer

    正解 3:腸腰筋や大腿直筋の緊張が強いと骨盤は前傾しやすく、逆に腹直筋の緊張が強いと後傾しやすい

    腸腰筋や大腿直筋は骨盤の前面から起こって股関節の屈曲に働く筋で、これらの緊張が強いと骨盤が前へ傾く前傾が起こりやすい。一方、腹直筋やハムストリングスは骨盤を後ろへ引く方向に働くため、緊張が強いと骨盤は後傾しやすい。「腸腰筋や大腿直筋の緊張が強いと骨盤は後傾しやすく、逆に腹直筋の緊張が強いと前傾しやすい」は作用が入れ替わっている。「骨盤の前傾・後傾は股関節周囲の筋の働きとは無関係に、脊柱の弯曲のみによって決まる」は誤りで、骨盤の傾きと脊柱の弯曲は互いに影響し合うが、股関節周囲の筋の働きも大きく関わる。「骨盤は構造上前傾も後傾もせず、常に一定の角度に固定されている」も誤りで、骨盤の傾きは筋の緊張バランスによって変化する。

    HINT 前についた筋が張ると前へ、後ろについた筋が張ると後ろへ。腰椎の弯曲の強さにも関わる。

  22. 足部のアーチ構造と、その機能に関する説明として最も適切なものはどれか。

    • 1足部にアーチは存在せず、足底は着地の際に一様に平らな面で荷重を受ける
    • 2足部は縦と横のアーチをもち、衝撃を吸収し蹴り出しでばねのように働く正解
    • 3アーチが低下した状態(扁平足)は、衝撃吸収の機能を通常より高める働きをもつ
    • 4足部のアーチは荷重を受けるたびに完全に潰れ、蹴り出しの際には力を生み出さない

    Answer

    正解 2:足部は縦と横のアーチをもち、衝撃を吸収し蹴り出しでばねのように働く

    足部には内側縦アーチ・外側縦アーチ・横アーチがあり、着地の際にはこれらのアーチがたわむことで衝撃を吸収し、蹴り出しの際には元の形に戻ろうとする働きでばねのように力を生み出す。「足部にアーチは存在せず、足底は着地の際に一様に平らな面で荷重を受ける」は誤りで、アーチ構造そのものを否定している。「アーチが低下した状態(扁平足)は、衝撃吸収の機能を通常より高める働きをもつ」は誤りで、扁平足はむしろアーチによる衝撃吸収やばねの機能が低下した状態である。「足部のアーチは荷重を受けるたびに完全に潰れ、蹴り出しの際には力を生み出さない」も誤りで、アーチはたわみながらも力を蓄え、蹴り出しに利用される。

    HINT 土踏まずのしくみ。押しつぶされて終わりではなく、戻る力を蹴り出しに使っている。

  23. 股関節伸展動作における大殿筋とハムストリングスの働きの違いに関する説明として最も適切なものはどれか。

    • 1大殿筋は膝関節の伸展に働き、股関節の伸展にはほとんど関与しない
    • 2ハムストリングスは膝関節のみにまたがる単関節筋で、股関節の運動には無関係な筋とされる
    • 3大殿筋は深く屈曲した姿勢からの伸展で力を発揮しやすく、ハムストリングスは膝の屈曲も担う正解
    • 4大殿筋は股関節の角度にかかわらず一定の力を発揮し、角度の影響を受けるのはハムストリングスだけである

    Answer

    正解 3:大殿筋は深く屈曲した姿勢からの伸展で力を発揮しやすく、ハムストリングスは膝の屈曲も担う

    大殿筋は股関節が深く屈曲した姿勢(しゃがみ込みなど)からの伸展で力を発揮しやすいとされ、ヒップヒンジやスクワットの立ち上がりで重視される。ハムストリングスは股関節をまたぐと同時に膝関節もまたぐ二関節筋で、股関節の伸展に加えて膝関節の屈曲も担う。「大殿筋は膝関節の伸展に働き、股関節の伸展にはほとんど関与しない」は誤りで、大殿筋は膝関節をまたがず、股関節の伸展こそが主な働きである。「ハムストリングスは膝関節のみにまたがる単関節筋で、股関節の運動には無関係な筋とされる」も誤りで、ハムストリングスは股関節と膝関節の両方をまたぐ二関節筋である。「大殿筋は股関節の角度にかかわらず一定の力を発揮し、角度の影響を受けるのはハムストリングスだけである」も誤りで、股関節の角度によって発揮しやすい力が変わるのは両者に共通する。

    HINT 深くしゃがんだところからの立ち上がりで動員されやすいのは大殿筋。ハムストリングスは膝も動かす。

  24. 僧帽筋の上部・中部・下部線維の作用の違いとして最も適切なものはどれか。

    • 1僧帽筋の作用は肩甲骨には及ばず、上腕骨の運動にのみ関与する
    • 2上部線維は肩甲骨の下制、中部線維は肩甲骨の外転、下部線維は肩甲骨の挙上に働く
    • 3僧帽筋はすべての線維が同じ方向に走り、上部・中部・下部で作用に違いはない
    • 4上部は肩甲骨の挙上、中部は内転、下部は下制と上方回旋の補助に働く正解

    Answer

    正解 4:上部は肩甲骨の挙上、中部は内転、下部は下制と上方回旋の補助に働く

    僧帽筋は上部・中部・下部で筋線維の走行が異なり、上部線維は肩甲骨の挙上、中部線維は肩甲骨の内転(背骨へ寄せる動き)、下部線維は肩甲骨の下制と、上方回旋を補助する働きをもつ。「上部線維は肩甲骨の下制、中部線維は肩甲骨の外転、下部線維は肩甲骨の挙上に働く」は作用が入れ替わっている。「僧帽筋はすべての線維が同じ方向に走り、上部・中部・下部で作用に違いはない」は誤りで、線維の走行が部位ごとに異なるからこそ作用も異なる。「僧帽筋の作用は肩甲骨には及ばず、上腕骨の運動にのみ関与する」も誤りで、僧帽筋は主に肩甲骨を動かす筋であり、上腕骨に直接付着してはいない。

    HINT 肩をすくめる、肩甲骨を寄せる、肩甲骨を下げる。3つの部位で走る向きが違う。

  25. 広背筋の作用に関する説明として最も適切なものはどれか。

    • 1広背筋は肩甲骨のみに付着し、上腕骨には付着しないため肩関節の運動には関与しない
    • 2広背筋は肩関節の屈曲・外転・外旋に働き、腕を体の側方から上へ挙げる動作の主働筋となる
    • 3広背筋は肩関節の伸展・内転・内旋に働き、懸垂の主働筋となる正解
    • 4広背筋は前腕の回内・回外を担う筋であり、肘を曲げる動作の主働筋となる

    Answer

    正解 3:広背筋は肩関節の伸展・内転・内旋に働き、懸垂の主働筋となる

    広背筋は骨盤や下位の脊柱から起こって上腕骨に付着し、肩関節の伸展・内転・内旋に働く。懸垂で体を引き上げる動作やラットプルダウンで上腕を体側へ引き寄せる動作の主働筋となる。「広背筋は肩関節の屈曲・外転・外旋に働き」は作用が逆で、これは三角筋などの働きにあたる。「広背筋は肩甲骨のみに付着し、上腕骨には付着しないため肩関節の運動には関与しない」は誤りで、広背筋は上腕骨に付着しており、この付着があるからこそ肩関節を動かせる。「広背筋は前腕の回内・回外を担う筋であり、肘を曲げる動作の主働筋となる」も誤りで、広背筋は肘関節をまたがないため、前腕の回内・回外にも肘の屈曲にも働かない。

    HINT 懸垂で体を引き上げるときに働く大きな筋。「引く」動作の主役の一つ。

  26. 前鋸筋の働きと、その機能が低下したときにみられる現象の組み合わせとして最も適切なものはどれか。

    • 1肩甲骨を胸郭から引き離す働きをもち、機能が低下すると肩甲骨が胸郭に張り付いたまま動かなくなる
    • 2股関節を安定させる働きをもち、機能が低下すると片脚支持で骨盤が反対側へ下がる
    • 3肩関節の外旋を担う回旋筋腱板の一部であり、機能が低下すると肩関節が不安定になる
    • 4肩甲骨を胸郭に沿わせて外転と上方回旋させる働きをもち、低下すると翼状肩甲がみられる正解

    Answer

    正解 4:肩甲骨を胸郭に沿わせて外転と上方回旋させる働きをもち、低下すると翼状肩甲がみられる

    前鋸筋は肋骨から起こって肩甲骨の内側縁に付着し、肩甲骨を胸郭に沿わせながら外転させ、上方回旋を助ける働きをもつ。この機能が低下すると、肩甲骨を胸郭に押しつける力が弱まり、肩甲骨の内側縁が浮き上がる翼状肩甲(翼状肩甲骨)がみられる。「肩甲骨を胸郭から引き離す働きをもち、機能が低下すると肩甲骨が胸郭に張り付いたまま動かなくなる」は作用が逆で、前鋸筋はむしろ肩甲骨を胸郭に沿わせる働きをもつ。「股関節を安定させる働きをもち、機能が低下すると片脚支持で骨盤が反対側へ下がる」は中殿筋の説明である。「肩関節の外旋を担う回旋筋腱板の一部であり、機能が低下すると肩関節が不安定になる」も誤りで、前鋸筋は回旋筋腱板を構成する筋ではない。

    HINT 腕立て伏せで肩甲骨を胸郭に押しつける筋。弱いと肩甲骨が浮いて見える。

  27. 肩甲骨と胸郭の間の連結(肩甲胸郭連結)に関する説明として最も適切なものはどれか。

    • 1肩甲骨と肋骨が関節包に包まれた関節面で向き合い、滑液を介して滑っている
    • 2肩甲骨はまず鎖骨に引かれて位置が決まり、周囲の筋はそのあとの動きを担っている
    • 3間にはさまる筋の張力によって、肩甲骨が胸郭の上の位置を保っている正解
    • 4肩甲骨の位置は胸郭の形によって決まり、周囲の筋は動きの向きに関わっている

    Answer

    正解 3:間にはさまる筋の張力によって、肩甲骨が胸郭の上の位置を保っている

    肩甲骨と胸郭の間には、骨どうしが向き合う関節面や関節包がない。肩甲骨は僧帽筋・前鋸筋・菱形筋などの張力によって胸郭の上に引きつけられ、その位置を保っている。骨による連結で上肢帯と体幹をつないでいるのは胸鎖関節であり、肩甲骨の安定が筋の働きに委ねられていることが、肩のトレーニングで肩甲骨周囲の筋を扱う理由になる。「肩甲骨と肋骨が関節包に包まれた関節面で向き合い、滑液を介して滑っている」は誤りで、ここには滑膜性の関節がなく、機能的な連結として扱われる。「肩甲骨はまず鎖骨に引かれて位置が決まり、周囲の筋はそのあとの動きを担っている」も誤りで、鎖骨は肩鎖関節で肩甲骨とつながるが、胸郭上の位置を決めているのは筋である。「肩甲骨の位置は胸郭の形によって決まり、周囲の筋は動きの向きに関わっている」も誤りで、胸郭の形は土台にすぎず、同じ胸郭でも筋の働き方によって肩甲骨の位置は変わる。

    HINT 骨で体幹につながっているのは鎖骨の側。肩甲骨は筋に吊られている。

  28. 回旋筋腱板を構成する4つの筋それぞれの主な作用の組み合わせとして最も適切なものはどれか。

    • 1棘下筋と小円筋が外旋、肩甲下筋が内旋、棘上筋が外転の初期に働いている正解
    • 2棘上筋と棘下筋が内旋、小円筋と肩甲下筋が外旋に働いている
    • 34つの筋は肩甲骨を胸郭へ引きつける役を担い、上腕骨を動かすのは表層の大きな筋である
    • 44つの筋はどれも肩甲骨の前面から起こって小結節に集まり、内旋を担っている

    Answer

    正解 1:棘下筋と小円筋が外旋、肩甲下筋が内旋、棘上筋が外転の初期に働いている

    回旋筋腱板のうち、肩甲骨の後面から起こって大結節に付く棘下筋と小円筋は上腕骨の外旋に働き、肩甲骨の前面から起こって小結節に付く肩甲下筋は内旋に働く。棘上筋は大結節に付いて外転の初期に関わる。腱板は上腕骨頭を関節窩に引きつけて肩関節を安定させる働きで知られるが、個々の筋には回旋や外転の作用があり、投球動作などでは外旋筋と内旋筋のつり合いが問題になる。「棘上筋と棘下筋が内旋、小円筋と肩甲下筋が外旋に働いている」は作用の対応が入れ替わっている。「4つの筋は肩甲骨を胸郭へ引きつける役を担い、上腕骨を動かすのは表層の大きな筋である」は誤りで、腱板の4つはいずれも上腕骨に付着しており、上腕骨を動かす筋である。「4つの筋はどれも肩甲骨の前面から起こって小結節に集まり、内旋を担っている」は起始と停止が誤りで、前面から起こって小結節に付くのは肩甲下筋である。

    HINT 後ろから回り込む筋は外へ、前から回り込む筋は内へ。付く場所で作用の向きが決まる。

  29. しゃがみ込む動作で股関節の屈曲が可動域の限界に達した後に起こることとして最も適切なものはどれか。

    • 1それ以上の動きは膝関節の屈曲が代わりに担い、骨盤と腰椎の形は保たれる
    • 2それ以上しゃがもうとする動きが、骨盤の後傾と腰椎の屈曲という形で現れてくる正解
    • 3骨盤の後傾が先に始まり、股関節の屈曲はそのあとで進んでいく
    • 4股関節の屈曲の限界は大腿四頭筋の長さが決めており、腰椎の形は股関節と切り離して動く

    Answer

    正解 2:それ以上しゃがもうとする動きが、骨盤の後傾と腰椎の屈曲という形で現れてくる

    股関節の屈曲が骨の形や後面の軟部組織によって限界に達すると、しゃがみ込みを続けようとする動きは次の分節へ移り、骨盤の後傾と腰椎の屈曲として現れる。深くしゃがんだところで腰が丸まる現象はこの運動連鎖によるもので、深さを求める前に股関節の可動域を確かめる根拠になる。「それ以上の動きは膝関節の屈曲が代わりに担い、骨盤と腰椎の形は保たれる」は誤りで、膝が曲がるだけでは重心を下げきれず、骨盤と腰椎に動きが及ぶ。「骨盤の後傾が先に始まり、股関節の屈曲はそのあとで進んでいく」は順序が誤りで、まず股関節の屈曲が進み、限界に達してから骨盤の後傾が現れる。「股関節の屈曲の限界は大腿四頭筋の長さが決めており、腰椎の形は股関節と切り離して動く」も誤りで、大腿四頭筋は股関節の前面にあって屈曲を制限する側ではなく、骨盤と腰椎は股関節の動きと連動する。

    HINT 深くしゃがんで腰が丸まるのは、股関節が先に行き止まっているから。

  30. 骨が果たしている働きに関する説明として最も適切なものはどれか。

    • 1骨髄で血液細胞をつくる働きをもつ一方、カルシウムの貯蔵は血液と筋が引き受けている
    • 2骨が蓄えているカルシウムは微量にとどまり、血液中の濃度を支えているのは食事からの供給である
    • 3骨が血液細胞をつくる働きは成長期のうちに終わり、成人の骨髄は脂肪に置き換わっていく
    • 4身体を支え内臓を守るほか、骨髄で血液細胞をつくり、カルシウムなどを蓄えている正解

    Answer

    正解 4:身体を支え内臓を守るほか、骨髄で血液細胞をつくり、カルシウムなどを蓄えている

    骨には、身体を支え内臓や脳を保護する力学的な働きと、筋の収縮を関節の運動に変える支点としての働きに加えて、骨髄で血液細胞をつくる造血と、カルシウムやリンを蓄える貯蔵の働きがある。血液中のカルシウム濃度が下がれば骨から放出され、足りていれば骨に取り込まれる形で、骨は貯蔵庫として濃度の調節に関わっている。「骨髄で血液細胞をつくる働きをもつ一方、カルシウムの貯蔵は血液と筋が引き受けている」は誤りで、体内のカルシウムの大部分は骨に蓄えられている。「骨が蓄えているカルシウムは微量にとどまり、血液中の濃度を支えているのは食事からの供給である」も量の見積もりが誤りで、体内のカルシウムの大部分は骨にあり、骨が貯蔵庫として濃度を支えている。「骨が血液細胞をつくる働きは成長期のうちに終わり、成人の骨髄は脂肪に置き換わっていく」も誤りで、四肢の骨では脂肪に置き換わる部分が増えるものの、体幹の骨では成人でも造血が続いている。

    HINT 骨は硬い柱であるだけでなく、血をつくりカルシウムを出し入れする器官でもある。

  31. 成長期の骨が長くなる仕組みと太くなる仕組みの組み合わせとして最も適切なものはどれか。

    • 1長さは骨端の成長板で軟骨が増えて骨に置き換わることで、太さは骨膜の側に骨が加わることで増す正解
    • 2長さは骨膜の側に骨が加わることで、太さは成長板で軟骨が骨に置き換わることで増す
    • 3長さも太さも、骨の中心から外へ向かって一様に広がることで増していく
    • 4長さは骨端の成長板で増し、太さは骨の中の空洞が骨で埋まることによって増す

    Answer

    正解 1:長さは骨端の成長板で軟骨が増えて骨に置き換わることで、太さは骨膜の側に骨が加わることで増す

    骨が長軸方向に伸びるのは、骨端と骨幹の境にある成長板(骨端線)で軟骨が増え、それが骨に置き換わっていく過程によるものである。太さが増すのは、骨の表面を覆う骨膜の側に新しい骨が加えられる過程による。成長板が閉じると長軸方向の成長は止まるが、骨膜による太さの変化や骨の入れ替わりは成人でも続く。「長さは骨膜の側に骨が加わることで、太さは成長板で軟骨が骨に置き換わることで増す」は2つの仕組みが入れ替わっている。「長さも太さも、骨の中心から外へ向かって一様に広がることで増していく」も誤りで、長さと太さでは成長を担う場所が別である。「長さは骨端の成長板で増し、太さは骨の中の空洞が骨で埋まることによって増す」は前半は正しいが後半が誤りで、骨の中の空洞である骨髄腔は成長とともにむしろ広がる。

    HINT 伸びる場所と太る場所は別にある。だから成長期の骨は端のほうが弱点になる。

  32. 手関節と手指を動かす前腕の筋の起始に関する説明として最も適切なものはどれか。

    • 1屈筋と伸筋の起始が分かれているのは腱の長さをそろえるためで、どちらも屈曲と伸展の両方に働く
    • 2屈曲させる筋の多くは上腕骨の内側上顆から、伸展させる筋の多くは外側上顆から起こる正解
    • 3前腕の筋はどれも橈骨と尺骨を起始とし、上腕骨の上顆からは手の内在筋が起こる
    • 4手関節を屈曲させる筋は手のなかから、伸展させる筋は前腕から起こっている

    Answer

    正解 2:屈曲させる筋の多くは上腕骨の内側上顆から、伸展させる筋の多くは外側上顆から起こる

    手関節と手指を屈曲させる筋の多くは上腕骨の内側上顆付近に共通の起始をもち、伸展させる筋の多くは外側上顆付近から起こる。いずれも肘関節をまたいで前腕を下り、腱となって手関節を越えて手へ向かう。肘の内側と外側に負担が分かれて現れるのはこの配置によるもので、グリップを使う種目の負担を考えるうえでも手がかりになる。「屈筋と伸筋の起始が分かれているのは腱の長さをそろえるためで、どちらも屈曲と伸展の両方に働く」は誤りで、一つの筋が反対向きの運動を同時に担うことはない。「前腕の筋はどれも橈骨と尺骨を起始とし、上腕骨の上顆からは手の内在筋が起こる」も誤りで、手の内在筋は手のなかの骨から起こり、前腕の筋の多くは上腕骨の上顆から起こる。「手関節を屈曲させる筋は手のなかから、伸展させる筋は前腕から起こっている」も誤りで、手関節を屈曲させる筋も前腕にある。

    HINT 肘の内側と外側に、それぞれ屈筋群と伸筋群の出発点がある。

  33. 肩関節を体側から真上まで外転していくとき、上腕骨に伴って起こる運動として最も適切なものはどれか。

    • 1挙げる途中で三角筋が上腕骨頭を下へ引き下げ、大結節が肩峰の下を通れるようになる
    • 2上腕骨の外旋は挙げ始めに起こり、真上に近づくにつれて内旋へ戻っていく
    • 3挙げる途中から上腕骨の外旋が加わり、大結節が肩峰の下を通り抜けやすくなる正解
    • 4大結節が肩峰の下を通り抜けられるのは、関節包がゆるんで肩峰の位置が持ち上がるためである

    Answer

    正解 3:挙げる途中から上腕骨の外旋が加わり、大結節が肩峰の下を通り抜けやすくなる

    上腕を体側から真上まで外転していく過程では、途中から上腕骨の外旋が加わる。外旋によって上腕骨の大結節が後方へ回り、肩峰の下の狭い空間を通り抜けやすくなるため、可動域の最後まで挙げることができる。手のひらを下に向けたまま挙げると大結節が肩峰に近づきやすく、挙げにくくなるのはこのためで、オーバーヘッド動作の指導では握りや肘の向きを含めて確認する。「挙げる途中で三角筋が上腕骨頭を下へ引き下げ、大結節が肩峰の下を通れるようになる」は誤りで、三角筋は上腕骨頭を上へ引く成分をもち、引き下げる働きは腱板の側にある。「上腕骨の外旋は挙げ始めに起こり、真上に近づくにつれて内旋へ戻っていく」は時間の経過が誤りで、外旋は外転が進む過程で加わっていく。「大結節が肩峰の下を通り抜けられるのは、関節包がゆるんで肩峰の位置が持ち上がるためである」も誤りで、肩峰は肩甲骨の一部として動くもので、関節包のゆるみによって持ち上がるのではない。

    HINT 手のひらを上に返すと腕は高く挙がる。骨の出っぱりを逃がしているから。

  34. 仰向けから上体を起こす動作(シットアップ)で働く筋の役割分担として最も適切なものはどれか。

    • 1上体を起こす動作では腹斜筋群の回旋が動力となり、腹直筋は肋骨の位置を保っている
    • 2上体を起こす動作では股関節の屈筋が始めから終わりまで腹直筋より大きな力を出す
    • 3腹直筋は骨盤と大腿骨をまたぐ筋であり、前半から股関節の屈曲を同時に起こしている
    • 4背中を丸めて胸を近づける前半は腹直筋が、上体を起こし続ける後半は腸腰筋などの股関節屈筋が働く正解

    Answer

    正解 4:背中を丸めて胸を近づける前半は腹直筋が、上体を起こし続ける後半は腸腰筋などの股関節屈筋が働く

    腹直筋は胸郭と骨盤を近づける体幹の屈曲を担う筋であり、背中を丸めて肩を床から離すまでの前半で主に働く。それ以降、骨盤ごと上体を起こしていく後半は、股関節の屈曲、すなわち腸腰筋などの股関節屈筋の働きが主になる。腹直筋を狙うならクランチのように前半の範囲にとどめる、という種目選択の根拠がここにある。「上体を起こす動作では腹斜筋群の回旋が動力となり、腹直筋は肋骨の位置を保っている」は誤りで、まっすぐ起こす動作の動力は回旋ではなく体幹の屈曲である。「上体を起こす動作では股関節の屈筋が始めから終わりまで腹直筋より大きな力を出す」も誤りで、背中を丸める局面では腹直筋の働きが主になる。「腹直筋は骨盤と大腿骨をまたぐ筋であり、前半から股関節の屈曲を同時に起こしている」も誤りで、腹直筋は胸郭と骨盤をまたぐ筋で大腿骨には付かない。

    HINT 腹筋運動の後半は、実は股関節を曲げている。だから腰に負担が出やすい。

  35. 膝を曲げた姿勢で下腿に回旋を起こすハムストリングスの働きの違いとして最も適切なものはどれか。

    • 1内側の半腱様筋と半膜様筋が下腿を内旋させ、外側の大腿二頭筋が外旋させる正解
    • 2半腱様筋・半膜様筋・大腿二頭筋は膝関節をまたぐ単関節筋であり、下腿の回旋に働く
    • 33つの筋はいずれも脛骨の外側の同じ場所に付着し、そろって下腿を外旋させている
    • 4下腿の回旋は膝を伸ばしきった姿勢で最も大きくなり、曲げた姿勢では下腿の向きが固定される

    Answer

    正解 1:内側の半腱様筋と半膜様筋が下腿を内旋させ、外側の大腿二頭筋が外旋させる

    ハムストリングスのうち、内側を走る半腱様筋と半膜様筋は脛骨の内側に付着して下腿を内旋させ、外側を走る大腿二頭筋は腓骨頭に付着して下腿を外旋させる。膝を曲げた姿勢では下腿の回旋の余地が生まれるため、レッグカールでつま先の向きを変えると内側と外側のハムストリングスへの働き方が変わる。「半腱様筋・半膜様筋・大腿二頭筋は膝関節をまたぐ単関節筋であり、下腿の回旋に働く」は誤りで、大腿二頭筋短頭を除き、いずれも股関節と膝関節の両方をまたぐ二関節筋であり、主な働きは股関節の伸展と膝関節の屈曲である。「3つの筋はいずれも脛骨の外側の同じ場所に付着し、そろって下腿を外旋させている」は付着が誤りで、内側に付く筋と外側に付く筋に分かれる。「下腿の回旋は膝を伸ばしきった姿勢で最も大きくなり、曲げた姿勢では下腿の向きが固定される」は条件が逆で、伸展位では関節のかみ合いによって回旋の余地が小さくなる。

    HINT 内側に付く筋と外側に付く筋では、下腿をひねる向きが逆になる。

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