JSPO-AT応用科目の出題範囲|5項目と履修時間
応用科目の範囲は、実施要項には5項目の見出しだけが並んでいます。何問出るかは公表されていないので、専門科目シラバスに書かれた中項目ごとの履修時間を比重の手がかりにします。
最終更新 2026-10-12
実施要項に書かれているのは5項目の見出しまで
検定試験実施要項は、応用科目の出題内容として①安全・健康管理とスポーツ外傷・障害の予防 ②コンディショニング ③リコンディショニング ④救急対応 ⑤アスレティックトレーナーとしての応用的知識 を挙げています。各項目から何問出るかは書かれていません。
そこで使えるのが、専門科目のシラバスです。シラバスは科目ごと・中項目ごとに「履修時間(目安)」を示しているので、どこに学習量が置かれているかを読み取れます。出題数そのものではありませんが、公表されている数字のなかで比重にもっとも近いものです。
以下の履修時間はすべてシラバスに「目安」として記載されている数字です。出題数ではありません。
応用科目にあたるのは専門科目600時間のうち330時間
専門科目のカリキュラムは9科目・600時間(集合講習および自宅学習)です。このうち検定試験の応用科目にあたるのは4科目で、合計330時間になります。残り270時間が基礎科目側です。
4科目のうち3つが90時間で並んでいるため、どこかに絞る作戦が取りにくい構成です。救急対応の60時間がいちばん少ないものの、全体の5分の1近くを占めます。
| 科目 | 履修時間 | 応用科目330時間に占める割合 |
|---|---|---|
| 安全・健康管理およびスポーツ外傷・障害の予防 | 90時間 | 約27% |
| コンディショニング | 90時間 | 約27% |
| リコンディショニング | 90時間 | 約27% |
| 救急対応 | 60時間 | 約18% |
| アスレティックトレーナーとしての応用的知識 | 時間数の設定なし | — |
割合はシラバスの履修時間(90/90/90/60)から計算したものです。応用的知識は4科目をまたぐ区分で、シラバスに対応する中項目と時間数がありません。
予防:半分以上が「各種要因・対応」
予防の90時間は4つの中項目に分かれていて、そのうち「安全・健康管理およびスポーツ外傷・障害へ影響を及ぼしうる各種要因・対応」だけで48時間、科目の半分を超えます。環境・用具・栄養・心理・成長・性差といった、外傷や障害の背景にある要因を扱う部分です。
「スポーツ外傷・障害の予防」そのものは24時間で、JSPO-ATの役割の確認と各種評価・情報の活用がそれぞれ6時間・12時間です。予防という科目名から発生機序の話を中心に想像すると、重心を取り違えます。
| 中項目 | 履修時間 |
|---|---|
| 安全・健康管理およびスポーツ外傷・障害へ影響を及ぼしうる各種要因・対応 | 48時間 |
| スポーツ外傷・障害の予防 | 24時間 |
| 安全・健康管理およびスポーツ外傷・障害予防のための各種評価と情報の活用 | 12時間 |
| 安全・健康管理およびスポーツ外傷・障害予防におけるJSPO-ATの役割 | 6時間 |
コンディショニング:トレーニング各論とプログラムデザインで6割
コンディショニングの90時間では、「トレーニング各論」30時間と「コンディショニングのプログラムデザイン」24時間が大きく、2つで54時間を占めます。個々のトレーニングの中身と、それを組み立てる手順の両方が問われる配分です。
「コンディショニングのその他の情報」が20時間置かれているのも特徴です。中項目の名前だけでは内容が読み取りにくいので、テキストの該当範囲を飛ばさないよう注意が要ります。
| 中項目 | 履修時間 |
|---|---|
| トレーニング各論 | 30時間 |
| コンディショニングのプログラムデザイン | 24時間 |
| コンディショニングのその他の情報 | 20時間 |
| 競技特性の分析 | 10時間 |
| JSPO-ATとしてのコンディショニング | 6時間 |
リコンディショニング:部位別が最大の36時間
リコンディショニングの90時間は6つの中項目に分かれ、「部位別の状態、問題に応じたリコンディショニング」が36時間でもっとも大きいです。続いて「各種の機能的、身体的な問題に対するリコンディショニングの実際」と「スポーツ動作の問題に対するリコンディショニングの実際」が各18時間です。
この3つで72時間、科目の8割になります。総論・手法・プログラミングは合わせて18時間で、理論の部分は比重が小さい構成です。部位ごとに具体例を積み上げる科目だと見ておくと、時間の使い方を外しません。
| 中項目 | 履修時間 |
|---|---|
| 部位別の状態、問題に応じたリコンディショニング | 36時間 |
| 各種の機能的、身体的な問題に対するリコンディショニングの実際 | 18時間 |
| スポーツ動作の問題に対するリコンディショニングの実際 | 18時間 |
| リコンディショニングのプログラミング | 8時間 |
| リコンディショニングで用いる代表的な手法 | 6時間 |
| リコンディショニング総論(JSPO-ATの役割としてのリコンディショニング) | 4時間 |
救急対応:「スポーツ外傷時の救急対応」に時間が集まる
救急対応の60時間では、「スポーツ外傷時の救急対応」が24時間で最大です。次に「各競技における救急対応の実際」12時間、「内科的疾患に対する救急対応」10時間が続きます。
考え方や体制構築の計画にあたる部分は、合わせて8時間しか置かれていません。手順そのものを身体で覚える科目で、時間数の小ささは重要度の低さを意味しません。
| 中項目 | 履修時間 |
|---|---|
| スポーツ外傷時の救急対応 | 24時間 |
| 各競技における救急対応の実際 | 12時間 |
| 内科的疾患に対する救急対応 | 10時間 |
| スポーツ現場での外傷・障害の評価とその手順 | 6時間 |
| スポーツ現場における救急体制構築の留意点と計画 | 4時間 |
| 現場と救急対応 | 2時間 |
| 救急対応の考え方 | 2時間 |
実技確認テストのカテゴリーと範囲が重なっている
応用科目の範囲を確認するときは、実技確認テストの実施要項も一緒に読むと輪郭がはっきりします。3カテゴリーの内容が、応用科目の4科目にそのまま割り当てられているからです。
実技確認テストに合格していることが検定試験の受験資格なので、応用科目の範囲は実技で先に通過し、そのあとCBTで改めて問われる順番になります。
| 実技確認テストのカテゴリー | 応用科目のどこか |
|---|---|
| カテゴリーⅠ:救急対応 | ④救急対応(60時間) |
| カテゴリーⅡ:コンディショニング、リコンディショニング | ②コンディショニング(90時間)・③リコンディショニング(90時間) |
| カテゴリーⅢ:安全・健康管理およびスポーツ外傷・障害の予防(テーピング) | ①安全・健康管理とスポーツ外傷・障害の予防(90時間) |
基礎科目の内容(人体の解剖と機能、スポーツ科学概論、スポーツ医学概論)に対応するカテゴリーは実技確認テストにありません。
このサイトの問題の構成
応用科目の一問一答は320問公開しています。内訳は予防80問・コンディショニング80問・リコンディショニング80問・救急対応53問・応用的知識27問です。
模擬試験は本番と同じ80問・120分で、科目ごとの問題数を上の履修時間の比重から割り出しています。予防20問・コンディショニング20問・リコンディショニング20問・救急対応13問・応用的知識7問の内訳です。
この配分はシラバスの履修時間にもとづく当サイトの設計です。JSPOが公表した出題数ではありません。