JSPO-AT応用科目の勉強法|履修時間の重心で決める
応用科目は4科目のうち3つが90時間で並ぶ構成で、絞り込みが効きません。どこから手を付けるかは、シラバスの中項目ごとの履修時間で決めるのが素直です。
最終更新 2026-10-12
56問という目標から逆算する
応用科目は80問・120分で、合格基準は7割以上の正答です。56問取れば合格、25問落とすと届きません。1問あたりに使える時間は約90秒です。
五肢択二式が混ざるため、1つ選ぶ問題を速く片付けて2つ選ぶ問題に時間を回す配分になります。応用科目は現場での判断を問う設問が中心なので、設問文に書かれた競技・部位・場面の条件を読み落とすと、知識があっても選択肢を取り違えます。条件を拾う速さも練習の対象です。
中項目の履修時間が、そのまま優先順位になる
科目単位で見ると予防・コンディショニング・リコンディショニングが各90時間、救急対応が60時間で、差が小さく順番を決めにくいです。中項目まで下りると差がはっきりします。下の表は、応用科目4科目の中項目のうち時間数の大きい順です。
上位5つで応用科目330時間のうち162時間、半分近くを占めます。残り時間が少ない段階で均等に見直そうとすると、ここが手薄になりがちです。
| 中項目 | 履修時間 | 科目 |
|---|---|---|
| 安全・健康管理およびスポーツ外傷・障害へ影響を及ぼしうる各種要因・対応 | 48時間 | 予防 |
| 部位別の状態、問題に応じたリコンディショニング | 36時間 | リコンディショニング |
| トレーニング各論 | 30時間 | コンディショニング |
| スポーツ外傷・障害の予防 | 24時間 | 予防 |
| コンディショニングのプログラムデザイン | 24時間 | コンディショニング |
| スポーツ外傷時の救急対応 | 24時間 | 救急対応 |
| コンディショニングのその他の情報 | 20時間 | コンディショニング |
| 各種の機能的、身体的な問題に対するリコンディショニングの実際 | 18時間 | リコンディショニング |
| スポーツ動作の問題に対するリコンディショニングの実際 | 18時間 | リコンディショニング |
履修時間はシラバスに「目安」として記載された数字で、出題数ではありません。出題数は公表されていません。
順番の組み方:部位別と要因別を軸にする
リコンディショニングは部位別が36時間で最大なので、部位を1つずつ片付ける進め方が時間配分に合います。部位ごとに評価・プログラム・復帰の判断をひとまとまりにして覚えると、「各種の機能的、身体的な問題」「スポーツ動作の問題」の18時間ぶんも同時に整理されます。
予防は「各種要因・対応」が48時間で、科目の半分を超えます。環境・用具・栄養・心理・成長・性差といった要因を一つずつ押さえる作業で、覚える対象がはっきりしているぶん積み上げやすい部分です。予防を「発生機序の暗記」と捉えて要因の章を後ろに回すと、重い部分が残ります。
救急対応は60時間で4番目ですが、「スポーツ外傷時の救急対応」24時間がその中心です。手順の順序と、自分が判断してよい範囲の線引きは、答えを見ずに言えるところまで持っていってください。
実技確認テストの準備が、そのまま応用科目の対策になる
検定試験を受けるには実技確認テストの3カテゴリーすべてに合格している必要があり、そのカテゴリーは救急対応・コンディショニングとリコンディショニング・テーピング(予防)です。応用科目の4科目と範囲が重なっています。
実技確認テストは、問題用紙に書かれた競技・種目と受傷部位・受傷場面に基づいて実演する形式です。この「条件を読んで対応を選ぶ」作業は、応用科目のCBTで問われる思考とほぼ同じです。実技の準備を筆記と切り離さず、実演しながら根拠を言葉にしておくと、そのまま筆記の対策になります。
実技確認テストでは、出題が2022年カリキュラム対応の専門科目テキストに記載された外傷・障害と競技・種目の組み合わせで構成されると実施要項に書かれています。テキストに載っている組み合わせを拾っておく作業は、両方に効きます。
公表されている過去問は、応用科目では範囲がずれている
JSPOは専門科目検定試験の客観式試験問題を公開しています。ただし公開されているのは旧カリキュラムのもので、応用科目については出題内容そのものが新カリキュラムと違います。
旧カリキュラムの応用科目には「アスレティックトレーナーの役割」と「検査・測定と評価」が含まれていました。新カリキュラムではこの2つが基礎科目側に移り、代わりに「安全・健康管理とスポーツ外傷・障害の予防」が応用科目に立っています。旧カリキュラムの応用科目の問題をそのまま応用科目の予習に使うと、基礎科目の範囲を応用科目として覚えることになります。
| 旧カリキュラムの応用科目 | 新カリキュラムの応用科目 | |
|---|---|---|
| ① | アスレティックトレーナーの役割 | 安全・健康管理とスポーツ外傷・障害の予防 |
| ② | 検査・測定と評価 | コンディショニング |
| ③ | 予防とコンディショニング | リコンディショニング |
| ④ | アスレティックリハビリテーション | 救急対応 |
| ⑤ | 救急処置 | アスレティックトレーナーとしての応用的知識 |
| ⑥ | アスレティックトレーナーとしての常識問題 | (⑤まで) |
項目名は旧カリキュラム・新カリキュラムそれぞれの検定試験実施要項のとおりです。旧カリキュラムの「アスレティックトレーナーの役割」「検査・測定と評価」は、新カリキュラムでは基礎科目の出題内容に入っています。
基礎科目と同じ期間に受けるときの進め方
初回は基礎科目・応用科目の両方を受けます。会場予約は科目ごとに必要なので、応用科目だけ予約して終わらせないよう注意してください。
同じ日に2科目を予約する場合、科目間のインターバルを0分にすることはできず、1科目目の予約枠の終了時刻から最短15分後の枠からしか予約できません。1科目目を早く終えても一時退席が必要で、再入場は次の予約枠の30分前からです。120分の試験を2本続ける形になるため、日を分けられる日程なら分けたほうが後半の集中を保ちやすいです。
受験日時は受験予定日の3日前の23時59分まで何度でも変更できますが、2日前からは変更できません。体調不良や変更が間に合わなかった理由で受けられなかった場合は欠席扱いで、不合格として処理されます。