NSCA-CPTの難易度|合格率77.9%と1問の時間
NSCA-CPTの難易度を、公表されている合格率と試験形式から整理します。合格率はどこにどう載っているか、何が分からないかも書きました。
最終更新 2026-10-12
合格率は2024年度・日本で77.9%
「NSCA資格認定ハンドブック」には、2024年度に日本でNSCA-CPTを受験したのは1,247名、合格率は77.9%だったと記載されています。同じ期間のCSCSは353名・55.0%です。NSCAジャパンの「よくあるご質問」にある約80%という数字は、この77.9%を丸めたものと整合します。
年度と受験者数まで特定された数字はハンドブックにあります。1,247名という母数は、年度ごとの偶然のばらつきで大きく動く規模ではありません。ただし公表されているのは日本国内の集計で、米国を含む全体の数字ではありません。
| 公表元 | 合格率 | 時点・母集団 |
|---|---|---|
| NSCA資格認定ハンドブック | 77.9% | 2024年度・日本(1,247名) |
| NSCA資格認定ハンドブック | 55.0% | 参考:同期間のCSCS(353名) |
| NSCAジャパン よくあるご質問 | 約80% | 年度・受験者数の記載なし |
NSCA本部(米国)は試験レポートを出していますが、この記事ではその数値は引いていません。内容を確認できていないためです。
合格率から読めること、読めないこと
77.9%という数字をそのまま読めば、5人に1人以上が落ちる試験です。受ければ通る試験ではありません。
一方で、合格率だけでは受験者の準備量が分かりません。受験資格を満たして費用を払った人だけが受けているため、準備を整えた人が多く集まっている可能性もあります。合格率の高さを、そのまま「問題が易しい」と読むことはできません。
1問あたりの時間は約1.16分
NSCA-CPTは155問を180分で解きます。155問のうち140問が採点対象で、残り15問は採点されません。どれが採点対象かは受験者には分からないので、全問を解くことになります。
180分を155問で割ると、1問あたり約1.16分(約70秒)です。CSCSの基礎科学セクションは95問を90分で解くので約0.95分、実践/応用セクションは125問を150分で約1.20分になります。CPTの時間の余裕は、CSCS実践/応用に近い水準です。
| 試験 | 問題数 | 試験時間 | 1問あたり |
|---|---|---|---|
| NSCA-CPT | 155問 | 180分 | 約1.16分 |
| CSCS 基礎科学 | 95問 | 90分 | 約0.95分 |
| CSCS 実践/応用 | 125問 | 150分 | 約1.20分 |
表の問題数は採点されない15問を含む出題数です。1問あたりの時間は、試験時間を出題数で割った単純計算の値です。
難しさがどこにあるか
解答は3つの選択肢から選びます。選択肢が少ないぶん、残る2択はどちらも正しく見えるように作られがちで、暗記だけでは最後の判断で迷います。
また、155問のうち25〜35問は映像や画像を見て答える設問です。対象はエクササイズテクニック、機能解剖学、テストの手順です。動作を言葉で説明できることと、映像を見て正しいかを判断できることは別の力なので、文章だけの学習では足りない部分になります。
出題はプログラムプランニング45問とエクササイズテクニック43問で、採点対象140問のうち88問を占めます。「この場合どうするか」を問われる分野が中心です。
受験資格のハードルと、落ちたときの負担
受験にはNSCAジャパンの会員であること、満18歳以上であること、高等学校卒業または同等の資格を持つことが必要です。学位は求められません。CSCSのように「受ける資格そのものが無い」という壁は、CPTにはありません。有効なCPR/AED認定も条件に挙げられていますが、こちらは保持していなくても受験でき、合格日から1年以内に認定証のコピーを提出すれば資格認定を受けられます。
費用は2026年10月時点で、受験料が46,090円、個人会員の年会費が13,200円です。不合格の場合は前回の受験日から30日以上あけて再受験でき、1年間に3回までです。再受験のときの受験料は、本記事では確認していません。出願前にNSCAジャパンの案内で確かめてください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 受験資格の学歴 | 高等学校卒業または同等 |
| 受験料 | 46,090円 |
| 個人会員 年会費 | 13,200円 |
| 再受験の間隔 | 前回から30日以上 |
| 再受験の回数 | 1年間に3回まで |
難易度の判断のしかた
合格率が高めで、1問あたりの時間にも余裕があり、学位も要らないため、NSCAの2資格の中では入口にあたる試験です。ただし三肢択一の紛らわしさと映像問題があるので、テキストを一度読んだだけで受けるのは勧められません。
判断の材料にするなら、合格率の数字よりも、自分が分野ごとの問題数に合わせて学習できているかを見るほうが確実です。分野の問題数は出題範囲の記事にまとめています。