エクササイズテクニック全87問・正解と解説つき
NSCA認定パーソナルトレーナー(NSCA-CPT)・ 分量 31%
レジスタンストレーニング、有酸素性運動、プライオメトリクス、スピードとアジリティ、柔軟性の各エクササイズの正しい動作・指導・補助の方法。
Drill
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- Q01#nc-et-001
バーベルを用いた種目で、手のひらを下(バーの向こう側)に向けて握るオーバーハンドグリップが、多くの種目で標準の握り方として広く使われている理由として、最も適切なものはどれか。
- 1握力そのものを最大まで高める目的に特化した握り方であり、他の握り方より前腕の筋量を増やす効果が大きいとされている
- 2手首の可動域そのものを固定してしまうため、高重量を扱う場面で例外的に用いる特殊な握り方である
- 3手首を反らせすぎない安定した位置で押す動作を支えやすく、種目を問わず扱いやすい握り方として基本に位置づけられている正解
Answer
正解 3:手首を反らせすぎない安定した位置で押す動作を支えやすく、種目を問わず扱いやすい握り方として基本に位置づけられている
オーバーハンドグリップ(手の甲を上、手のひらを下に向ける握り方)は、手首を反らせすぎない安定した位置を保ちやすく、ベンチプレスやオーバーヘッドプレス、懸垂系の種目まで幅広く基本の握り方として使われる。「握力そのものを最大まで高める目的に特化した握り方であり、他の握り方より前腕の筋量を増やす効果が大きいとされている」は誤りで、握り方の違いは前腕の筋量そのものを直接左右するものではない。「手首の可動域そのものを固定してしまうため、高重量を扱う場面で例外的に用いる特殊な握り方である」も誤りで、オーバーハンドグリップは高重量の場面に限らず日常的に用いられる基本の握り方である。
HINT 特殊な場面用ではなく、まず基本として使う握り方、という位置づけを覚える。
- Q02#nc-et-002
逆手(アンダーハンドグリップ、手のひらを上に向ける握り方)を用いる種目の例として、最も適切なものはどれか。
- 1バーベルカールのように、上腕二頭筋をとくに強く動員したい種目であえて用いる正解
- 2スクワットでバーを肩の上に担ぐ際、肩関節を安定させて背中の姿勢を保つために用いる
- 3高重量のデッドリフトで、バーが手の中で回転して逃げるのを防ぐ目的で用いる
Answer
正解 1:バーベルカールのように、上腕二頭筋をとくに強く動員したい種目であえて用いる
アンダーハンドグリップは手のひらを上に向ける握りで、上腕二頭筋を強く動員したい種目、たとえばバーベルカールなどで意図的に用いられる。バーベルカールの構えで手のひらは上を向く。「スクワットでバーを肩の上に担ぐ際、肩関節を安定させて背中の姿勢を保つために用いる」は誤りで、バックスクワットでバーを担ぐ際に用いるのは手のひらを下に向けるオーバーハンドグリップであり、逆手は用いない。「高重量のデッドリフトで、バーが手の中で回転して逃げるのを防ぐ目的で用いる」も誤りで、これは片手ずつ握り方を変えるオルタネイトグリップの目的であり、両手を逆手にするアンダーハンドグリップの説明ではない。
HINT 逆手は『力を出す』種目で使う。担ぐ種目やデッドリフトの回転防止とは別の握り方。
- Q03#nc-et-003
高重量のデッドリフトで、片手をオーバーハンド、もう片手をアンダーハンドにする、いわゆるオルタネイト(ミックス)グリップを用いる主な目的として、最も適切なものはどれか。
- 1両手を同じ向きで握るより、バーが手の中で回転して落ちるのを防ぎやすいため正解
- 2両手を逆手で揃えるより肩関節への負担が小さくなり、肩の傷害予防に直接つながるため
- 3握力そのものを日常的に強化する目的から、軽い重量の種目でも通常時から用いるため
Answer
正解 1:両手を同じ向きで握るより、バーが手の中で回転して落ちるのを防ぎやすいため
オルタネイトグリップは、両手を同じ向きで握るより高重量下でバーが手の中で回転して落ちるのを防ぎやすいため、限界に近い重量のデッドリフトで用いられる。「両手を逆手で揃えるより肩関節への負担が小さくなり、肩の傷害予防に直接つながるため」は誤りで、片手だけを逆手にすると左右非対称な力のかかり方になり、逆手側の上腕二頭筋にかえって負担が集中しやすいことが知られている。「握力そのものを日常的に強化する目的から、軽い重量の種目でも通常時から用いるため」も誤りで、オルタネイトグリップは限界に近い高重量の場面で用いる握り方であり、軽い重量の種目で日常的に用いるものではない。
HINT 『バーが逃げるのを防ぐ』が目的。肩に優しくなるわけではなく、逆手側の負担はむしろ増える。
- Q04#nc-et-004
オルタネイトグリップと同様に高重量のデッドリフトなどで用いられる『フックグリップ』の握り方とその特徴として、最も適切なものはどれか。
- 1小指側を軸にしてバーを浅く握ることで、握力への負担を最小限に抑えられる握り方である
- 2両手とも手のひらを上に向けて握ることで、保持力を大きく高められる握り方である
- 3親指をバーに巻きつけ、他の指で親指を挟むように握って保持力を高めるが、痛みを伴う握り方である正解
Answer
正解 3:親指をバーに巻きつけ、他の指で親指を挟むように握って保持力を高めるが、痛みを伴う握り方である
フックグリップは、親指をバーに巻きつけ、その上から他の指で親指を挟むように握ることで保持力を高める握り方だが、親指に強い痛みを伴いやすいという特徴を持つ。「小指側を軸にしてバーを浅く握ることで、握力への負担を最小限に抑えられる握り方である」は誤りで、フックグリップは親指を深く巻き込んで保持力を高める代わりに痛みを伴う握り方であり、握力の負担を軽くするものではない。「両手とも手のひらを上に向けて握ることで、保持力を大きく高められる握り方である」も誤りで、これは両手をアンダーハンドにする握り方の説明であり、フックグリップとは異なる。
HINT 保持力は高いが痛みを伴う、という代償のある握り方。
- Q05#nc-et-005
バーベル種目における握り幅(グリップ幅)の決め方に関する基本的な考え方として、最も適切なものはどれか。
- 1対象者の体格や肩関節の可動性にかかわらず、種目ごとに定められた一種類の幅を用いる
- 2種目の狙いや対象者の肩関節の状態を踏まえて、幅を選び痛みが出る場合は都度調整する正解
- 3握り幅は肘の角度と連動するため、一度決めたら以後は種目を変えても揃えて固定する
Answer
正解 2:種目の狙いや対象者の肩関節の状態を踏まえて、幅を選び痛みが出る場合は都度調整する
握り幅は、種目の狙いや対象者の肩関節の状態を踏まえて選び、痛みや違和感が出る場合はそのつど調整するのが基本である。「対象者の体格や肩関節の可動性にかかわらず、種目ごとに定められた一種類の幅を用いる」は誤りで、対象者の可動性を無視した固定的な指導は傷害のリスクを高める。「握り幅は肘の角度と連動するため、一度決めたら以後は種目を変えても揃えて固定する」も誤りで、握り幅は種目ごとの狙いによって変わるものであり、複数の種目に一律に固定するものではない。
HINT 『一種類だけ』『一度決めたら固定』は握り幅の考え方として不自然。
- Q06#nc-et-006
ラットプルダウンやプルアップで、握り幅を広めにする場合と狭めにする場合の違いに関する考え方として、最も適切なものはどれか。
- 1握り幅を広げるほど可動域が広がるため、狙った筋の伸張刺激は大きくなる
- 2握り幅を狭めるほど肘が深く曲がるため、上腕二頭筋より広背筋の関与が大きくなる
- 3握り幅で関与する筋の割合や負担が変わるため、目的に応じて選ぶ正解
Answer
正解 3:握り幅で関与する筋の割合や負担が変わるため、目的に応じて選ぶ
ラットプルダウンやプルアップでは、握り幅によって広背筋や上腕二頭筋など関与する筋の割合、肩関節への負担が変わるため、目的に応じて幅を選ぶ。「握り幅を広げるほど可動域が広がるため、狙った筋の伸張刺激は大きくなる」は誤りで、実際には握り幅を広げるほどバーが動く距離(可動域)はむしろ狭くなる傾向がある。「握り幅を狭めるほど肘が深く曲がるため、上腕二頭筋より広背筋の関与が大きくなる」も誤りで、握り幅を狭めて肘の曲がりが深くなるほど上腕二頭筋の関与は増える側に動くため、どちらの筋が主になるかが逆になっている。
HINT 広く握るほど可動域が『増える』は逆。むしろ狭くなる。
- Q07#nc-et-007
スクワットのようにしゃがむ立位種目で、足のつま先の向きを対象者ごとに調整する考え方として、最も適切なものはどれか。
- 1股関節の構造や可動域には個人差があるため、膝がつま先の向きに素直に追従できる角度を対象者ごとに探る正解
- 2つま先を正面に近い向きに揃えると、深さを決める要因が股関節から足首の硬さに変わる
- 3つま先を外へ大きく開くほど、どの対象者でも深くしゃがめるようになる
Answer
正解 1:股関節の構造や可動域には個人差があるため、膝がつま先の向きに素直に追従できる角度を対象者ごとに探る
股関節の骨の形状や可動域には個人差があるため、しゃがんだときに膝がつま先の向きに素直に追従できる角度を対象者ごとに探ることが基本になる。「つま先を正面に近い向きに揃えると、深さを決める要因が股関節から足首の硬さに変わる」は誤りで、しゃがみの深さを左右するのは足首ではなく股関節の構造であり、つま先の向きを変えても要因そのものが入れ替わるわけではない。「つま先を外へ大きく開くほど、どの対象者でも深くしゃがめるようになる」も誤りで、開く角度と深さの関係は股関節の骨の形状によって人それぞれ変わるため、開けば開くほど深くなるとは限らない。
HINT 正解のつま先の向きは一つではない。股関節の形状に合わせて探る。
- Q08#nc-et-008
ベンチプレスを行う際、身体の安定を保つために整える接地点、いわゆる『5点接地』の考え方として、最も適切なものはどれか。
- 1接地点を減らして身体を浮かせるほど、可動域がさらに広がり効果的な種目になる
- 2頭・上背部・臀部をベンチに、右足と左足の裏を床につけて土台を作る正解
- 35点のうち足の裏だけは浮かせておくほうが、体幹を強く使える
Answer
正解 2:頭・上背部・臀部をベンチに、右足と左足の裏を床につけて土台を作る
5点接地は、頭・上背部(肩)・臀部をベンチにつけ、右足と左足の裏を床につけることで安定した土台を作り、力を発揮しやすくする考え方である。数えると頭/上背部/臀部/右足/左足の5つになるため、どれかを浮かせた形はその場で5点にならないと分かる。「接地点を減らして身体を浮かせるほど、可動域がさらに広がり効果的な種目になる」は誤りで、接地点を減らすと身体が不安定になりバーの軌道も乱れやすくなる。「5点のうち足の裏だけは浮かせておくほうが、体幹を強く使える」も誤りで、足を浮かせると下肢からの支えを失い、むしろ姿勢全体が不安定になる。なお肩甲骨を寄せて下げるのは押すための土台をつくる動作であり、5点の数え方には含まれない。
HINT 数えて5つになるかで確かめる。5点はすべて『つける』ことで安定を作る。
- Q09#nc-et-009
立位で行うオーバーヘッドプレスなど、両足で立って上肢を大きく動かす種目における足幅の役割として、最も適切なものはどれか。
- 1足幅を極端に狭くするほど、上肢の力をより効率よく伝えられるため、足を閉じて行わせる
- 2肩幅程度を目安に、前後左右にふらつかない安定した基底を作る足幅を選ぶ正解
- 3足を前後にずらして立ち、片側の脚で体重を受けて上肢の力を伝える
Answer
正解 2:肩幅程度を目安に、前後左右にふらつかない安定した基底を作る足幅を選ぶ
立位でのプレス系種目では、肩幅程度を目安に、前後左右にふらつかない安定した基底を作る足幅を選ぶのが基本になる。「足幅を極端に狭くするほど、上肢の力をより効率よく伝えられるため、足を閉じて行わせる」は誤りで、足を極端に狭くすると支持基底面が狭くなり、むしろ姿勢が不安定になる。「足を前後にずらして立ち、片側の脚で体重を受けて上肢の力を伝える」も誤りで、前後にずらす構えは左右の安定を助ける一方で片側に体重が偏り、頭上へ押し上げる局面で左右へのぶれを招きやすい。
HINT 足幅は『見た目』ではなく安定した基底を作るための要素。
- Q10#nc-et-010
レジスタンス運動で、力を発揮して持ち上げる局面で息を吐くという呼吸の基本を対象者に指導する目的として、最も適切なものはどれか。
- 1息を吐くことで筋の収縮そのものが直接強くなり、扱える重量が確実に増えるため
- 2息を止め続けたまま力むより血圧の急な上昇を抑えやすく、動作を安定させやすくするため正解
- 3息を吐くタイミングは好みの問題であり、指導上とくに意味を持たない
Answer
正解 2:息を止め続けたまま力むより血圧の急な上昇を抑えやすく、動作を安定させやすくするため
力を発揮する局面で息を吐くよう指導するのは、息を止め続けたまま力むより血圧の急な上昇を抑えやすく、動作を安定させやすくするためである。「息を吐くことで筋の収縮そのものが直接強くなり、扱える重量が確実に増えるため」は誤りで、呼吸のタイミングは筋の収縮そのものを直接強めるものではない。「息を吐くタイミングは好みの問題であり、指導上とくに意味を持たない」も誤りで、呼吸のタイミングは血圧の変動や動作の安定性に関わり、指導上の意味を持つ。
HINT 呼吸の目的は『血圧管理と安定』。筋力そのものを直接強めるわけではない。
- Q11#nc-et-011
バルサルバ法(息をこらえて腹圧を高める手技)を行ったときに体内で起こる変化として、最も適切なものはどれか。
- 1声門を開いたまま呼吸を続けることで、腹圧がゆるやかに高まり血圧はほとんど変化しない
- 2腹圧が高まることで血圧は逆に一時的に下がり、脳への血流が増えやすくなる
- 3声門を閉じた状態で腹圧が高まり、胸腔内の圧力も上がって血圧が急に上昇しやすくなる正解
Answer
正解 3:声門を閉じた状態で腹圧が高まり、胸腔内の圧力も上がって血圧が急に上昇しやすくなる
バルサルバ法は、声門を閉じた状態で腹圧を高める手技で、そのぶん胸腔内の圧力も上がり、血圧が急に上昇しやすくなる。「声門を開いたまま呼吸を続けることで、腹圧がゆるやかに高まり血圧はほとんど変化しない」は誤りで、声門を閉じることこそがバルサルバ法の定義であり、開いたままでは同じ効果は起こらない。「腹圧が高まることで血圧は逆に一時的に下がり、脳への血流が増えやすくなる」も誤りで、手技を行っている間は血圧が上昇する方向に働く。
HINT 声門を『閉じる』ことがバルサルバ法の核。血圧は上がる方向に動く。
- Q12#nc-et-012
バルサルバ法の使用を避けるべき対象者として、最も適切なものはどれか。
- 1十分な経験を積んでおり、日頃から高重量のスクワットを行っている健康な競技者
- 2資格を持つ指導者が付き添い、単発の最大努力の挙上に用いる場合の対象者
- 3高血圧や心疾患の既往があり、血圧の急な上昇に注意が必要な対象者正解
Answer
正解 3:高血圧や心疾患の既往があり、血圧の急な上昇に注意が必要な対象者
バルサルバ法は血圧を急に上昇させる手技であるため、高血圧や心疾患の既往があり血圧の急な上昇に注意が必要な対象者には避けるべきとされる。「十分な経験を積んでおり、日頃から高重量のスクワットを行っている健康な競技者」は誤りで、経験のある健康な競技者が単発の最大努力に限って短時間用いることは許容される場面である。「資格を持つ指導者が付き添い、単発の最大努力の挙上に用いる場合の対象者」も誤りで、これはバルサルバ法を用いてよい条件の説明であり、避けるべき対象者の説明ではない。
HINT 避けるべきは『健康上のリスクがある人』。経験や単発利用の条件は別の論点。
- Q13#nc-et-013
セットの反復を続ける間、呼吸を長く止め続けたまま動作を行わせることの危険として、最も適切なものはどれか。
- 1呼吸を止めることで体幹の筋温が上がり、関節がやわらかくなりすぎて可動域が過剰に広がる
- 2胸腔内の圧力が高まった状態が続き、血圧が変動して立ちくらみや意識消失につながりやすくなる正解
- 3呼吸を止めることで乳酸が早く分解され、疲労をあまり感じなくなる
Answer
正解 2:胸腔内の圧力が高まった状態が続き、血圧が変動して立ちくらみや意識消失につながりやすくなる
呼吸を長く止め続けると胸腔内の圧力が高まった状態が続き、血圧が変動して立ちくらみや意識消失につながりやすくなる。「呼吸を止めることで体幹の筋温が上がり、関節がやわらかくなりすぎて可動域が過剰に広がる」は誤りで、呼吸を止めることと関節の可動域が過剰に広がることの間にそのような関係はない。「呼吸を止めることで乳酸が早く分解され、疲労をあまり感じなくなる」も誤りで、持続的に呼吸を止めることは乳酸の分解を早める働きを持たない。
HINT 危険は『血圧の変動と意識消失』。乳酸分解や可動域の話ではない。
- Q14#nc-et-014
高重量のフリーウエイト種目の前に、対象者へ体幹(中心部)を締めるよう指導する際の一般的な合図(キュー)の使い方として、最も適切なものはどれか。
- 1お腹を思い切りへこませて薄くするよう伝え、腹部全体を薄く保つ意識を持たせる
- 2肩に力を入れて胸を反らせるよう伝え、体幹の締めはとくに意識させない
- 3お腹を殴られても崩れないくらい力を入れ、体幹を筒状に固めるよう伝える正解
Answer
正解 3:お腹を殴られても崩れないくらい力を入れ、体幹を筒状に固めるよう伝える
高重量を扱う前の体幹の締め(ブレーシング)は、『お腹を殴られても崩れないくらい力を入れる』といった合図で、腹部を全周から固めて体幹を筒状に安定させる意識を持たせる。「お腹を思い切りへこませて薄くするよう伝え、腹部全体を薄く保つ意識を持たせる」は誤りで、これは低負荷の場面で用いるドローインの合図であり、高重量を支える締め方の説明ではない。「肩に力を入れて胸を反らせるよう伝え、体幹の締めはとくに意識させない」も誤りで、肩や胸に力を入れることは体幹そのものを締める合図にならず、狙いがすり替わっている。
HINT 『へこませて薄く』はドローインの合図。高重量の前は全周から固める。
- Q15#nc-et-015
高重量を扱う多関節種目で、脊柱の生理的な弯曲(中間位)を保つよう指導する主な理由として、最も適切なものはどれか。
- 1弯曲を保つほうが、椎間板の負担が一部に偏りにくく安全なため正解
- 2脊柱をまっすぐな一直線にして弯曲を消すことで、椎間板への圧力を完全に取り除けるため
- 3腰を強く反らせて弯曲を深めるほど、椎間板にかかる圧力を分散できるため
Answer
正解 1:弯曲を保つほうが、椎間板の負担が一部に偏りにくく安全なため
脊柱の生理的な弯曲(中間位)を保つのは、弯曲を保つほうが椎間板の負担が一部に偏りにくく、安全に力を伝えやすいためである。「脊柱をまっすぐな一直線にして弯曲を消すことで、椎間板への圧力を完全に取り除けるため」は誤りで、弯曲を消して一直線にすることは推奨されず、圧力を完全に取り除けるわけでもない。「腰を強く反らせて弯曲を深めるほど、椎間板にかかる圧力を分散できるため」も誤りで、弯曲を保つという方向は正解と同じだが、程度を越えて反らせると椎間板の後方や椎間関節に圧力が集まり、負担の偏りはかえって大きくなる。
HINT 理由は『椎間板の負担の偏りを防ぐ安全性』。見た目や採点の話ではない。
- Q16#nc-et-016
多くのレジスタンス運動の種目で、反動を使わずコントロールされた速度で動作を行うよう指導する考え方として、最も適切なものはどれか。
- 1反動に頼ると負荷が逃げやすく、動作が崩れて関節への負担も増えるため速度を加減する正解
- 2下ろす局面を素早く戻し、挙げる局面に時間をかけるほど負荷が増える
- 3できるだけ速く動かすほど、どの種目でも効果が高まるとされている
Answer
正解 1:反動に頼ると負荷が逃げやすく、動作が崩れて関節への負担も増えるため速度を加減する
反動に頼ると狙った筋への負荷が逃げやすく、勢いで動作が崩れて関節への負担も増えるため、目的に合ったコントロールされた速度で動作を行わせる。「下ろす局面を素早く戻し、挙げる局面に時間をかけるほど負荷が増える」は誤りで、素早く戻すほど下ろす局面で筋が引き伸ばされながら働く時間が削られ、関節にも勢いがかかるため、時間をかけたい局面が入れ替わっている。「できるだけ速く動かすほど、どの種目でも効果が高まるとされている」も誤りで、種目や目的によっては速く動かすことでむしろフォームが崩れ、効果が下がる場合がある。
HINT 反動は『負荷を逃す』。速いほど常に良いわけではない。
- Q17#nc-et-017
レジスタンス運動の可動域に関する基本的な考え方として、最も適切なものはどれか。
- 1無理のない範囲でできるだけ大きな可動域を用い、制限がある場合は加減する正解
- 2対象者の関節の状態にかかわらず、種目で定められた最大可動域まで毎回無理に動かす
- 3可動域は狭いほど関節が安全なため、全種目で最小限の範囲に統一する
Answer
正解 1:無理のない範囲でできるだけ大きな可動域を用い、制限がある場合は加減する
可動域は、無理のない範囲でできるだけ大きく用い、対象者の関節に制限がある場合はその範囲を加減するのが基本になる。「対象者の関節の状態にかかわらず、種目で定められた最大可動域まで毎回無理に動かす」は誤りで、関節の状態を無視して無理に動かすことは傷害のリスクを高める。「可動域は狭いほど関節が安全なため、全種目で最小限の範囲に統一する」も誤りで、可動域を必要以上に狭めると狙った筋への刺激が不足する。
HINT 『できるだけ大きく、でも無理なく』が基本。狭さや無理な最大化に振れると誤り。
- Q18#nc-et-018
フリーウエイトとマシンで同じ種目を行う際、指導上の注意点がどのように変わるかとして、最も適切なものはどれか。
- 1フリーウエイトは安定化の筋活動が要り、マシンは位置合わせが要点になる正解
- 2マシンは軌道が固定されているため、姿勢の乱れをすべて防げるとされている
- 3フリーウエイトとマシンは負荷のかけ方が同じため、注意点に実質的な差はほとんどない
Answer
正解 1:フリーウエイトは安定化の筋活動が要り、マシンは位置合わせが要点になる
フリーウエイトは軌道が固定されていないため周囲の安定化筋の活動も求められ、マシンは軌道が定まっているぶん体格に合わせた位置合わせが指導の要点になる。「マシンは軌道が固定されているため、姿勢の乱れをすべて防げるとされている」は誤りで、軌道が固定されていても体格に合わない位置で使うと姿勢は乱れる。「フリーウエイトとマシンは負荷のかけ方が同じため、注意点に実質的な差はほとんどない」も誤りで、両者は求められる安定化の程度が異なり、指導上の注意点も異なる。
HINT フリーウエイトは『安定化』、マシンは『位置合わせ』が要点。
- Q19#nc-et-019
マシンを用いた種目を安全に行うための調整として、最も適切なものはどれか。
- 1シートやパッドの位置は工場出荷時のまま固定されており、対象者ごとに調整する必要はない
- 2マシンは軌道が決まっているため、支点の位置合わせは自然に決まる
- 3対象者の体格に応じてシートやパッドを調整し、関節の回転軸とマシンの支点を近づけて動作させる正解
Answer
正解 3:対象者の体格に応じてシートやパッドを調整し、関節の回転軸とマシンの支点を近づけて動作させる
マシンを安全に使うには、対象者の体格に応じてシートやパッドの位置を調整し、動かす関節の回転軸とマシンの支点をできるだけ近づけて動作させる必要がある。「シートやパッドの位置は工場出荷時のまま固定されており、対象者ごとに調整する必要はない」は誤りで、体格に応じた調整を行わないと関節の軸とマシンの支点がずれ、負担が偏る。「マシンは軌道が決まっているため、支点の位置合わせは自然に決まる」も誤りで、軌道が決まっているからこそ、体格に応じて人がシートやパッドを合わせない限り支点は正しい位置にならず、狙った関節に力が正しく伝わらない。
HINT 『固定されているから調整不要』ではなく、体格に合わせて支点を近づける。
- Q20#nc-et-020
フロントスクワットでバーを保持する際の姿勢として最も適切なものはどれか。
- 1肘を下げたまま腕の力だけでバーを胸の前に押し付けて支える
- 2肘を体の後方へ引き、肩甲骨の間でバーを支える
- 3肘を高く持ち上げて上腕を床と平行に近づけ、鎖骨と肩の上でバーを支える正解
Answer
正解 3:肘を高く持ち上げて上腕を床と平行に近づけ、鎖骨と肩の上でバーを支える
フロントスクワットでは肘を高く持ち上げて上腕をできるだけ床と平行に近づけることで、鎖骨と肩の上にバーを乗せた安定した保持ができる。「肘を下げたまま腕の力だけでバーを胸の前に押し付けて支える」は誤りで、肘が下がると支持面が失われバーが前方に落ちやすくなる。「肘を体の後方へ引き、肩甲骨の間でバーを支える」も誤りで、これは背中側でバーを担ぐバックスクワットに近い保持であり、フロントスクワットの前方保持にはならない。
HINT 肘は高く。肘が下がるとバーの『台』が崩れる種目。
- Q21#nc-et-021
バックスクワットでしゃがむ際の体重のかけ方として最も適切なものはどれか。
- 1つま先立ちに近い状態になるまで体重を前方へ移し、踵を浮かせたまましゃがむ
- 2足裏全体で床を踏み、体重を踵からやや中足部にかけた状態を保つ正解
- 3膝を大きく前に出し、体重を爪先だけに集中させる
Answer
正解 2:足裏全体で床を踏み、体重を踵からやや中足部にかけた状態を保つ
バックスクワットでは、足裏全体で床を踏み、体重を踵からやや中足部にかけた状態を保つことで、しゃがみの深さや姿勢が安定し、股関節と膝を協調させて動かせる。「つま先立ちに近い状態になるまで体重を前方へ移し、踵を浮かせたまましゃがむ」は誤りで、踵が浮くとバランスを崩しやすく、膝が前に出過ぎて膝関節への負担が増える。「膝を大きく前に出し、体重を爪先だけに集中させる」も誤りで、爪先への荷重に偏ると同様に膝への負担が増し、股関節や殿部の関与も乏しくなる。
HINT 踵が浮いた瞬間、しゃがみの土台が崩れる。体重は踵〜中足部。
- Q22#nc-et-022
デッドリフトでバーを地面から引き上げ始める瞬間の、股関節と肩の上がり方として最も適切なものはどれか。
- 1股関節を先に伸ばして殿部を高く上げ、肩は遅れて持ち上げる
- 2股関節と肩を、同時に伸ばしていく正解
- 3肩を先に持ち上げ、股関節は後から伸ばしていく
Answer
正解 2:股関節と肩を、同時に伸ばしていく
デッドリフトで地面からバーを引き上げ始める瞬間は、股関節と肩を同時に伸ばしていくことで、上体の角度を保ったまま脊柱の生理的弯曲を崩さずに引き上げられる。「股関節を先に伸ばして殿部を高く上げ、肩は遅れて持ち上げる」は誤りで、殿部だけが先に上がると上体が大きく前に倒れ、腰椎への負担が増す。「肩を先に持ち上げ、股関節は後から伸ばしていく」も誤りで、股関節の伸展が遅れると膝や腰に不自然な負荷が集中する。
HINT お尻だけが先に伸びる『尻上がり』が典型的な崩れ。肩と股関節は同時に。
- Q23#nc-et-023
ベンチプレスでバーを下ろす際の肘(上腕)の開き方として、最も適切なものはどれか。
- 1肘を体側に沿わせきらず、真横にも開ききらない幅で下ろす正解
- 2肘を体側にぴったり沿わせたまま、まったく開かずにバーを下ろす
- 3肘を真横に開ききった形にして、脇を大きく広げて下ろす
Answer
正解 1:肘を体側に沿わせきらず、真横にも開ききらない幅で下ろす
「肘を体側に沿わせきらず、真横にも開ききらない幅で下ろす」が最も適切である。肘を閉じきると上腕三頭筋への負荷が強くなって狙った大胸筋への刺激が乏しくなり、真横に開ききると肩関節が窮屈な位置に入って肩峰下への衝突などの負担が増すので、どちらの端にも寄らない幅を保つ。「肘を体側にぴったり沿わせたまま、まったく開かずにバーを下ろす」は閉じきった側の端に寄った形であり、大胸筋に負荷を乗せられない。「肘を真横に開ききった形にして、脇を大きく広げて下ろす」も誤りで、開ききった側の端は肩関節への負担がいちばん大きくなる。
HINT 閉じきる側と開ききる側、どちらの端にも寄らない幅で持つ。
- Q24#nc-et-024
ショルダープレス(オーバーヘッドプレス)を上肢だけの力で行うストリクトプレスとして実施する際の下半身の使い方として最も適切なものはどれか。
- 1膝を大きく曲げ伸ばしして反動をつけ、その勢いでバーを頭上へ押し上げる
- 2膝と股関節を伸ばして固定し、上肢の力だけでバーを頭上へ押し上げる正解
- 3足を床から浮かせた状態でバーを頭上へ押し上げる
Answer
正解 2:膝と股関節を伸ばして固定し、上肢の力だけでバーを頭上へ押し上げる
上肢だけの力で行うストリクトプレスでは、膝と股関節を伸ばして固定し、下半身からの反動を使わずに上肢の力だけでバーを頭上へ押し上げる。「膝を大きく曲げ伸ばしして反動をつけ、その勢いでバーを頭上へ押し上げる」は誤りで、これは下半身の反動を使うプッシュプレスの動き方であり、ストリクトプレスにはならない。「足を床から浮かせた状態でバーを頭上へ押し上げる」も誤りで、足を浮かせると床からの支持を失い、上肢の力を効率よく伝えられなくなる。
HINT 膝を曲げて反動をつけたら、それはもうプッシュプレス。ストリクトは下半身を固定する。
- Q25#nc-et-025
ベントオーバーロウでバーベルを引き上げる際の上体の使い方として最も適切なものはどれか。
- 1引くたびに上体を大きく起こし、腰の伸展の勢いを使ってバーを引き上げる
- 2上体の前傾角度を保ったままバーを引き上げる正解
- 3上体を反動で前後に揺らしながらバーを引き上げる
Answer
正解 2:上体の前傾角度を保ったままバーを引き上げる
ベントオーバーロウでは、上体の前傾角度を一定に保ったままバーを引き上げることで、広背筋や僧帽筋など狙った筋に効率よく負荷を伝えられる。「引くたびに上体を大きく起こし、腰の伸展の勢いを使ってバーを引き上げる」は誤りで、上体を起こす動きを使うと腰椎への負担が増し、狙った筋への刺激も逃げてしまう。「上体を反動で前後に揺らしながらバーを引き上げる」も誤りで、反動を使うと引く力の多くが体幹の揺れに使われ、狙った筋に伝わる負荷が減る。
HINT 上体の角度は動作中ずっと一定。起き上がる動きが入ったら、それは腰の反動。
- Q26#nc-et-026
シーテッドロウでハンドルを引く際の肘の使い方として最も適切なものはどれか。
- 1肘を体側に沿わせて後方へ引き、引き終わりで肩甲骨を寄せる正解
- 2肘を真横に大きく開いたまま、後方へハンドルを引く
- 3肘を上へ持ち上げるように引き、肩をすくめて動作を行う
Answer
正解 1:肘を体側に沿わせて後方へ引き、引き終わりで肩甲骨を寄せる
シーテッドロウでは、肘を体側に沿わせて後方へ引き、引き終わりで肩甲骨を寄せることで、広背筋や僧帽筋など背部の筋に効率よく負荷をかけられる。「肘を真横に大きく開いたまま、後方へハンドルを引く」は誤りで、肘が横に開くと僧帽筋上部や三角筋後部が主体になり、狙った背部の筋への刺激が逃げる。「肘を上へ持ち上げるように引き、肩をすくめて動作を行う」も誤りで、肩がすくんだ状態で引くと僧帽筋上部への負荷に偏り、狙った広背筋への刺激が乏しくなる。
HINT 肘は体側に沿わせて後ろへ。横に開いても、肩がすくんでも狙った筋から逃げていく。
- Q27#nc-et-027
ラットプルダウンでバーを引き下げる際の到達点と上体の使い方として最も適切なものはどれか。
- 1上体をわずかに後傾させ、鎖骨あたりまでバーを引き下げる正解
- 2上体を大きく後ろへ反らせながら、腰の力を使ってバーを腹部まで強く引き込む
- 3上体を直立させたまま、首の後ろにバーを引き下げる
Answer
正解 1:上体をわずかに後傾させ、鎖骨あたりまでバーを引き下げる
ラットプルダウンでは、上体をわずかに後傾させ、鎖骨あたりまでバーを引き下げることで、広背筋を中心に肩関節への負担を抑えながら引ける。「上体を大きく後ろへ反らせながら、腰の力を使ってバーを腹部まで強く引き込む」は誤りで、腰の反動を使うと狙った背部の筋への負荷が逃げ、腰部への負担も増す。「上体を直立させたまま、首の後ろにバーを引き下げる」も誤りで、首の後ろへ引く軌道は肩関節の外旋可動域が乏しい対象者には負担が大きく、頸部にも近い危険な軌道になる。
HINT 到達点は鎖骨あたり。首の後ろまで引くのも、腰の反動を使うのも負担を増やすだけ。
- Q28#nc-et-028
懸垂(プルアップ)を反復する際の動作として最も適切なものはどれか。
- 1反動をつけて身体を振り、その勢いで顎をバーの上まで上げる
- 2肘を伸ばしきらない範囲で、浅い上下動を繰り返す
- 3肘を伸ばしきった位置から、静かに引き上げる正解
Answer
正解 3:肘を伸ばしきった位置から、静かに引き上げる
懸垂を反復する際は、「肘を伸ばしきった位置から、静かに引き上げる」ことで、体の振りに頼らず狙った背部の筋に一貫して負荷をかけられる。「反動をつけて身体を振り、その勢いで顎をバーの上まで上げる」は誤りで、これはキッピングと呼ばれる代償動作であり、勢いの分だけ狙った筋への負荷が逃げ、肩への負担も増す。「肘を伸ばしきらない範囲で、浅い上下動を繰り返す」も誤りで、可動域の一部だけを使う反復では、狙った筋を十分に働かせられない。
HINT 体を振ったら、それはもう懸垂ではなくキッピング。静かに、フルレンジで。
- Q29#nc-et-029
前方へ踏み出すランジ(フォワードランジ)を反復する際の骨盤・上体の使い方として最も適切なものはどれか。
- 1踏み出す勢いに任せて骨盤を大きく横へ流す
- 2踏み出す方向へ骨盤ごと大きく回転させる
- 3踏み出しから戻るまで骨盤と上体を正面へ向けたまま保つ正解
Answer
正解 3:踏み出しから戻るまで骨盤と上体を正面へ向けたまま保つ
フォワードランジでは、踏み出しから戻るまで骨盤と上体を正面へ向けたまま保つことで、膝や股関節に不自然なねじれの負荷がかからず、狙った下肢の筋に安定して力を伝えられる。「踏み出す勢いに任せて骨盤を大きく横へ流す」は誤りで、骨盤が横に流れると膝関節に側方への負担が加わり、着地の安定性も失われる。「踏み出す方向へ骨盤ごと大きく回転させる」も誤りで、骨盤が回転すると股関節や膝にねじれの力が加わり、傷害の危険因子になる。
HINT 骨盤と上体は動作中ずっと正面向き。横に流れたり回転したりしたら崩れのサイン。
- Q30#nc-et-030
ステップアップで台の上に上がる際の脚の使い方として最も適切なものはどれか。
- 1後ろ脚で地面を強く蹴って勢いをつけ、その反動を使って台の上へ跳び上がる
- 2後ろ脚だけで身体を押し上げ、前脚は台の上に添える
- 3台に乗せた前脚の股関節と膝の伸展で身体を持ち上げ、後ろ脚は補助にする正解
Answer
正解 3:台に乗せた前脚の股関節と膝の伸展で身体を持ち上げ、後ろ脚は補助にする
ステップアップでは、台に乗せた前脚の股関節と膝の伸展で身体を持ち上げ、後ろ脚は補助にすることで、狙った下肢の筋に主体的に負荷をかけられる。「後ろ脚で地面を強く蹴って勢いをつけ、その反動を使って台の上へ跳び上がる」は誤りで、後ろ脚の蹴りに頼ると前脚が担うはずの仕事が減り、狙った筋への刺激も逃げる。「後ろ脚だけで身体を押し上げ、前脚は台の上に添える」も誤りで、これでは前脚を鍛える種目としての意味が失われる。
HINT 上がる力は前脚から。後ろ脚が蹴ったら、それは前脚の仕事を横取りしている。
- Q31#nc-et-031
レッグプレスでプレートを押し上げる際の膝と腰の使い方として最も適切なものはどれか。
- 1膝を伸ばしきる直前で止め、腰をシートに付けたまま押し上げる正解
- 2深くしゃがみ込むことを優先し、腰がシートから浮いて背中が丸まるところまで可動域を使う
- 3膝を完全に伸ばしきり、関節をロックさせた状態で数秒間止めてから戻す
Answer
正解 1:膝を伸ばしきる直前で止め、腰をシートに付けたまま押し上げる
レッグプレスでは、膝を伸ばしきる直前で止め、腰をシートに付けたまま押し上げることで、膝関節への過度な負担や腰の丸まりを避けながら大腿部の筋に効率よく力を伝えられる。「深くしゃがみ込むことを優先し、腰がシートから浮いて背中が丸まるところまで可動域を使う」は誤りで、腰が浮いて背中が丸まる位置まで動かすと腰椎への負担が大きくなる。「膝を完全に伸ばしきり、関節をロックさせた状態で数秒間止めてから戻す」も誤りで、膝を完全にロックさせると関節に負担が集中し、狙った筋への負荷も抜けてしまう。
HINT 膝は伸ばしきる『直前』で止める。腰がシートから浮いたら、それは可動域の使い過ぎ。
- Q32#nc-et-032
アームカール(バイセプスカール)を行う際の肘の位置として最も適切なものはどれか。
- 1肘を前後に大きく振り、その勢いを使って重量を持ち上げる
- 2肘を体側のほぼ同じ位置に固定したまま、前腕だけを動かして持ち上げる正解
- 3肘を体の後方へ引きながら重量を持ち上げる
Answer
正解 2:肘を体側のほぼ同じ位置に固定したまま、前腕だけを動かして持ち上げる
アームカールでは、肘を体側のほぼ同じ位置に固定したまま、前腕だけを動かして持ち上げることで、上腕二頭筋に負荷を集中させられる。「肘を前後に大きく振り、その勢いを使って重量を持ち上げる」は誤りで、肘を振る反動を使うと肩や体幹の力を借りることになり、狙った上腕二頭筋への負荷が減る。「肘を体の後方へ引きながら重量を持ち上げる」も誤りで、肘の位置が動くと動作の軌道が変わり、狙った筋への一貫した負荷がかけられなくなる。
HINT 肘は動作中ずっと同じ場所。前後に振れたら、それは肩や体幹の力を借りている。
- Q33#nc-et-033
トライセプスエクステンション(上腕三頭筋の伸展運動)で肘の使い方として最も適切なものはどれか。
- 1肘を大きく外側や後方へ開かせながら、前腕を伸ばし切ったところで重量を止める
- 2肘の位置を固定したまま、前腕だけを伸ばして重量を持ち上げる正解
- 3肩を大きく動かしながら前腕を伸ばして重量を持ち上げる
Answer
正解 2:肘の位置を固定したまま、前腕だけを伸ばして重量を持ち上げる
トライセプスエクステンションでは、肘の位置を固定したまま、前腕だけを伸ばして重量を持ち上げることで、上腕三頭筋に負荷を集中させられる。「肘を大きく外側や後方へ開かせながら、前腕を伸ばし切ったところで重量を止める」は誤りで、肘の位置が動くと関節の軌道が変わり、狙った上腕三頭筋への一貫した負荷がかけられなくなる。「肩を大きく動かしながら前腕を伸ばして重量を持ち上げる」も誤りで、肩関節の動きを使うと三角筋など周辺の筋が代わりに働き、狙った筋への刺激が乏しくなる。
HINT 動くのは前腕だけ。肘や肩が動いたら、その分だけ狙った筋から逃げている。
- Q34#nc-et-034
プランク(フロントブリッジ)を保持する際の姿勢として最も適切なものはどれか。
- 1頭から踵まで、一直線になる姿勢を保持する正解
- 2腰を反らせて骨盤を前傾させ、腰が沈み込んだ姿勢で保持する
- 3殿部を高く持ち上げ、腰から下を不自然に折り曲げた姿勢で保持する
Answer
正解 1:頭から踵まで、一直線になる姿勢を保持する
プランクでは、頭から踵まで、一直線になる姿勢を保持することで、腰椎や骨盤に余分な負担をかけずに体幹全体を安定させられる。「腰を反らせて骨盤を前傾させ、腰が沈み込んだ姿勢で保持する」は誤りで、腰が沈み込む姿勢は腰椎が過度に反った状態になり、腰部への負担が大きくなる。「殿部を高く持ち上げ、腰から下を不自然に折り曲げた姿勢で保持する」も誤りで、殿部だけが高く上がると体幹が一直線にならず、狙った腹部・体幹の筋への負荷が乏しくなる。
HINT 頭から踵まで一直線。腰が沈むのも、お尻だけ上がるのも崩れのサイン。
- Q35#nc-et-035
クランチを行う際の頸部と可動域の使い方として最も適切なものはどれか。
- 1手は頭を軽く支えるだけにし、腹部の収縮で肩甲骨が浮く程度まで起こす正解
- 2手で頭を強く引き寄せ、頸部の力を使って上体を持ち上げる
- 3腰全体を大きく丸め、上体を完全に起こし切る
Answer
正解 1:手は頭を軽く支えるだけにし、腹部の収縮で肩甲骨が浮く程度まで起こす
クランチでは、手は頭を軽く支えるだけにし、腹部の収縮で肩甲骨が浮く程度まで上体を起こすことで、頸部に負担をかけずに腹直筋へ効率よく力を集中させられる。「手で頭を強く引き寄せ、頸部の力を使って上体を持ち上げる」は誤りで、頸部を強く引くと頸椎への負担が大きくなり、狙った腹部の筋への刺激も逃げる。「腰全体を大きく丸め、上体を完全に起こし切る」も誤りで、上体を完全に起こし切る可動域はシットアップに近い動きであり、クランチとしての狙いから外れる。
HINT 上げるのは肩甲骨が浮く程度まで。それ以上起こし切るのはシットアップ、頸を引くのは別の負担。
- Q36#nc-et-036
デッドリフトでバーを引き上げ終え、直立するフィニッシュ(ロックアウト)の姿勢として最も適切なものはどれか。
- 1股関節を完全に伸ばし、脊柱の生理的弯曲を保った中立の姿勢で直立する正解
- 2肩を大きく後ろへ反らせ、腰を過度に反った姿勢まで持っていって直立を完成させる
- 3膝だけを伸ばし切り、上体は前に倒れたまま直立を終える
Answer
正解 1:股関節を完全に伸ばし、脊柱の生理的弯曲を保った中立の姿勢で直立する
デッドリフトのフィニッシュでは、股関節を完全に伸ばし、脊柱の生理的弯曲を保った中立の姿勢で直立することで、腰椎への負担を残さずに動作を終えられる。「肩を大きく後ろへ反らせ、腰を過度に反った姿勢まで持っていって直立を完成させる」は誤りで、腰を過度に反らせる動きは腰椎への負担を新たに生み、脊柱の中立位から外れる。「膝だけを伸ばし切り、上体は前に倒れたまま直立を終える」も誤りで、股関節が伸び切っていないと動作が完了しておらず、直立の姿勢にもなっていない。
HINT フィニッシュは『反らせて終える』のではなく『中立で立つ』。反りすぎも崩れの一種。
- Q37#nc-et-037
ベンチプレスを行う際の肩甲骨と足の使い方として最も適切なものはどれか。
- 1肩をベンチから浮かせて前に突き出し、足も床から浮かせたまま挙上する
- 2肩甲骨を動かさないよう力を抜き、足だけを踏ん張って挙上する
- 3肩甲骨を寄せて下げ、足の裏で床を踏ん張って挙上する正解
Answer
正解 3:肩甲骨を寄せて下げ、足の裏で床を踏ん張って挙上する
ベンチプレスでは、肩甲骨を寄せて下げ、足の裏で床を踏ん張って挙上することで、上体の土台が安定し、力を効率よくバーへ伝えられる。「肩をベンチから浮かせて前に突き出し、足も床から浮かせたまま挙上する」は誤りで、肩も足も浮いた状態では土台が不安定になり、肩関節への負担も増す。「肩甲骨を動かさないよう力を抜き、足だけを踏ん張って挙上する」も誤りで、肩甲骨の力を抜いたままでは寄せて下げた安定した土台がつくれず、肩がすくんだ不安定な位置のまま挙上することになる。
HINT 土台は肩甲骨を寄せて下げる、足は床を踏ん張る。両方が浮いたら不安定。
- Q38#nc-et-038
バーベルを用いたベンチプレスで、補助者の基本的な位置と介入のタイミングとして最も適切なものはどれか。
- 1挙上者の胸のあたりに軽く両手を添え続け、反復ごとに一定の補助を加えて挙げやすくする
- 2挙上者の頭側に立ち、バーの軌道の下で両手を構えて待機し、動作が止まった瞬間だけ支えに入る正解
- 3挙上者の横に立ち、動作の最初から最後までバーを一緒に握って持ち上げる
Answer
正解 2:挙上者の頭側に立ち、バーの軌道の下で両手を構えて待機し、動作が止まった瞬間だけ支えに入る
補助者は挙上者の頭側に立ち、バーの軌道の下で両手を構えて待機し、動作が止まった瞬間だけ支えに入るのが基本になる。動作の間ずっと力を加えるのではなく、挙上者が挙げ切れなくなった瞬間に初めて介入することで、狙った負荷を保ちながら安全を確保できる。「挙上者の胸のあたりに軽く両手を添え続け、反復ごとに一定の補助を加えて挙げやすくする」は誤りで、常に補助を加え続けると本来かけたい負荷が挙上者にかからなくなる。「挙上者の横に立ち、動作の最初から最後までバーを一緒に握って持ち上げる」も誤りで、横からバーを一緒に握ると挙上者本来の軌道を乱し、頭や胸に当たる危険もある。
HINT 補助は「常に添える」ものではなく「止まったら支える」もの。位置は頭側、バーの軌道の下。
- Q39#nc-et-039
ダンベルを用いたベンチプレスにおける補助者の支え方として、バーベルとの違いを踏まえて最も適切なものはどれか。
- 1挙上者の両肘の下に手を添えて待機し、動作が止まった際にダンベルを支える
- 2挙上者の手首のすぐ下、ダンベルに近いところに手を添えて待機する正解
- 3ダンベル種目は負荷を軽めに設定しやすく、補助者は不要になりやすい
Answer
正解 2:挙上者の手首のすぐ下、ダンベルに近いところに手を添えて待機する
正しいのは「挙上者の手首のすぐ下、ダンベルに近いところに手を添えて待機する」。ダンベルは左右が別で、バーベルのように一本の棒として全体を支えられない。そのため挙上者の手首のすぐ下、ダンベルにできるだけ近いところに手を添えて待機し、動作が止まった瞬間だけ介入する。「挙上者の両肘の下に手を添えて待機し、動作が止まった際にダンベルを支える」は誤り。ダンベルの重心は手首より遠位にあるため、肘を支えてもダンベルが前後に倒れるのを止められない。支える場所は、重心にできるだけ近いところに取る。「ダンベル種目は負荷を軽めに設定しやすく、補助者は不要になりやすい」も誤り。ダンベルは負荷の大きさにかかわらず左右を別々に扱う不安定さがあり、補助が不要になるとは言えない。
HINT ダンベルの重心はどこにあるか。そこから遠い場所を支えても、倒れるのは止まらない。
- Q40#nc-et-040
セレクトライズド(ピン式)マシンを用いた種目で、補助者の配置についての考え方として最も適切なものはどれか。
- 1フリーウェイトの種目と同様、限界に近い重量では複数の補助者を欠かさず配置しておく
- 2挙上できなくなれば手を離すだけで済み、補助者は基本的に不要である正解
- 3挙上できなくなった場合に備えて、動作の間は補助者が横で構えておく
Answer
正解 2:挙上できなくなれば手を離すだけで済み、補助者は基本的に不要である
セレクトライズド(ピン式)マシンはウェイトスタックがガイドに固定されており、挙上できなくなった場合はグリップやハンドルから手を離すだけで負荷から安全に離れられる。そのため、フリーウェイト種目のように補助者を配置しておく必要は基本的にない。「フリーウェイトの種目と同様、限界に近い重量では複数の補助者を欠かさず配置しておく」は誤りで、マシンはバーベルやダンベルのように身体の上を通過して落下する経路を持たない。「挙上できなくなった場合に備えて、動作の間は補助者が横で構えておく」も誤りで、マシンは自力で安全に負荷から離れられる構造のため、常時補助者を構えさせておく必要はない。
HINT マシンは「落ちてくる」経路がない。グリップを戻すだけで済むから補助者は基本的に不要。
- Q41#nc-et-041
頭上でバーベルを保持するスタンディングショルダープレスにおいて、補助者が構える位置として最も適切なものはどれか。
- 1挙上者の前方に立ち、バーベルのプレートの端を両手でつかんで構える
- 2挙上者の後方に立ち、腰のあたりに両手を添えて構える
- 3挙上者の後方に立ち、バーの下で両手首のすぐ下あたりに手を添えて構える正解
Answer
正解 3:挙上者の後方に立ち、バーの下で両手首のすぐ下あたりに手を添えて構える
頭上でバーベルを保持する種目では、補助者は挙上者の後方に立ち、バーの下で両手首のすぐ下あたりに手を添えて構え、動作が止まった際に支えられるようにする。「挙上者の前方に立ち、バーベルのプレートの端を両手でつかんで構える」は誤りで、前方に立つとバーを頭上に上げ下げする軌道の邪魔になり、ラックへ戻す動作も妨げる。「挙上者の後方に立ち、腰のあたりに両手を添えて構える」も誤りで、腰を支えても頭上のバーが落ちてくる危険には対応できない。この位置取りはスクワットの後方補助と混同したものである。
HINT 頭上保持種目の補助は「バーの下・手首の下」。腰や前方では頭上のバーを守れない。
- Q42#nc-et-042
バーベルが身体の上を通る種目と、頭上でバーベルを保持する種目とで、補助者が構える位置の違いとして最も適切なものはどれか。
- 1身体の上をバーが通る種目も頭上保持種目も、補助者は挙上者の胸の高さで一律に構えておけばよい
- 2いずれの種目でも、補助者は挙上者の正面に立ち、動作を見ながら構えればよい
- 3身体の上をバーが通る種目では胸や肩の高さで構え、頭上保持種目では手首のすぐ下あたりで構える正解
Answer
正解 3:身体の上をバーが通る種目では胸や肩の高さで構え、頭上保持種目では手首のすぐ下あたりで構える
バーベルが身体の上を通る種目(ベンチプレスなど)では、バーが挙上者の胸や肩の近くを通過するため補助者もその高さで構える。一方、頭上でバーベルを保持する種目(スタンディングショルダープレスなど)では、バーは頭上にあるため手首のすぐ下あたりで構える。補助者が構える高さは、バーが通る経路に合わせて種目ごとに変える必要がある。「身体の上をバーが通る種目も頭上保持種目も、補助者は挙上者の胸の高さで一律に構えておけばよい」は誤りで、頭上保持種目では胸の高さで構えてもバーの落下経路から離れてしまう。「いずれの種目でも、補助者は挙上者の正面に立ち、動作を見ながら構えればよい」も誤りで、正面に立つとバーの軌道や視界を妨げ、いずれの種目でも適切な補助位置にならない。
HINT 補助の高さは「バーがどこを通るか」で決まる。種目が違えば構える高さも違う。
- Q43#nc-et-043
補助者の人数を1人から2人以上に増やすべき判断基準として最も適切なものはどれか。
- 1挙上者の経験や種目にかかわらず、重量が軽い場合も含めて2人以上を配置しておく
- 2扱う重量が重く、1人では支えられないと判断される場合に増やす正解
- 3反復回数を多く設定する種目ほど、疲労がたまるため人数を増やしておく
Answer
正解 2:扱う重量が重く、1人では支えられないと判断される場合に増やす
補助者を1人から複数へ増やす判断は、扱う重量が重く、1人の補助者では支えきれないと見込まれる場合に行うのが基本になる。「挙上者の経験や種目にかかわらず、重量が軽い場合も含めて2人以上を配置しておく」は誤りで、軽い重量まで一律に人数を増やすことは判断基準として的外れである。「反復回数を多く設定する種目ほど、疲労がたまるため人数を増やしておく」も誤りで、疲労の蓄積は補助者の人数ではなくセット間の休息や負荷設定で管理すべき要素であり、人数を増やす直接の根拠にはならない。
HINT 人数を増やす根拠は「重さ」。回数や経験の有無だけでは決まらない。
- Q44#nc-et-044
非常に重い負荷でスクワットを行う際、複数の補助者を配置する具体的な立ち方として最も適切なものはどれか。
- 1挙上者の前方と後方にそれぞれ1人ずつ立ち、視界を挙上者の正面から確保しておく
- 2挙上者の後方に1人が立って構え、さらにバーベルの両端にも1人ずつ配置して補助する正解
- 3全員が挙上者の片側に集まり、反対側の安全は確保しないままにしておく
Answer
正解 2:挙上者の後方に1人が立って構え、さらにバーベルの両端にも1人ずつ配置して補助する
非常に重い負荷でスクワットを行う場合は、挙上者の後方に1人が立って構えるだけでなく、バーベルの両端にも1人ずつ配置して補助することで、後方からだけでは支えきれない重量にも対応できる。「挙上者の前方と後方にそれぞれ1人ずつ立ち、視界を挙上者の正面から確保しておく」は誤りで、前方に立つと挙上者がしゃがみ込む軌道の邪魔になり、後方からの支えも手薄になる。「全員が挙上者の片側に集まり、反対側の安全は確保しないままにしておく」も誤りで、片側に集まるとバーベルが傾いたときに反対側を支えられず、事故につながる。
HINT 重い時は「後方+バーの両端」。前方に立つと軌道の邪魔になる。
- Q45#nc-et-045
挙上できなくなった場合の合図について、補助者と挙上者があらかじめ取り決めておくことの重要性として最も適切なものはどれか。
- 1合図を事前に決めておけば、声を出せない状況でも介入のタイミングを合わせられる正解
- 2合図はその場の状況次第で補助者が都度判断すればよく、事前の取り決めは特に要らない
- 3合図は挙上のたびに毎回、新しく取り決め直しておく必要がある
Answer
正解 1:合図を事前に決めておけば、声を出せない状況でも介入のタイミングを合わせられる
合図を事前に決めておけば、挙上者が声を出せないほど追い込まれた状況でも、補助者は決められた合図を目印に介入のタイミングを合わせられる。「合図はその場の状況次第で補助者が都度判断すればよく、事前の取り決めは特に要らない」は誤りで、状況ごとの判断に頼ると介入が遅れ、バーが落ちる危険が高まる。「合図は挙上のたびに毎回、新しく取り決め直しておく必要がある」も誤りで、合図をそのつど変えると挙上者と補助者の理解がずれやすくなり、一貫した合図を保つほうが安全につながる。
HINT 合図は「毎回変える」のではなく「事前に一度決めて」使い続ける。
- Q46#nc-et-046
補助者が挙上中に行う声かけの内容として最も適切なものはどれか。
- 1挙上中は集中を途切れさせないよう、フォームの細かい改善点を都度指摘し続ける
- 2挙上中は励ましの言葉を途切れさせず、大きな声で称賛し続ける
- 3短く簡潔な指示に留め、集中の妨げにならないようにする正解
Answer
正解 3:短く簡潔な指示に留め、集中の妨げにならないようにする
補助者が挙上中にかける声は、短く簡潔な指示に留め、挙上者の集中を妨げないようにするのが基本になる。「挙上中は集中を途切れさせないよう、フォームの細かい改善点を都度指摘し続ける」は誤りで、動作中に細かい修正点を指摘し続けると、むしろ集中が乱れてフォームが崩れやすくなる。「挙上中は励ましの言葉を途切れさせず、大きな声で称賛し続ける」も誤りで、絶え間ない声かけは挙上者の呼吸や集中の妨げになり、必要な合図が伝わりにくくなる。
HINT 挙上中の声は「短く」が基本。褒め続けても直し続けても集中を乱す。
- Q47#nc-et-047
リフティンググローブの使用について、使わせない方がよい場面として最も適切なものはどれか。
- 1手のひらに水ぶくれができやすい対象者には、いかなる種目でも使わせない方がよい
- 2デッドリフトや懸垂など、握力そのものの発達も目的に含む種目では使わせない方がよい正解
- 3オーバーヘッドプレスでは、バーが滑りやすくなるという理由から使わせない方がよい
Answer
正解 2:デッドリフトや懸垂など、握力そのものの発達も目的に含む種目では使わせない方がよい
リフティンググローブは手のひらと器具の間に厚みを作り、実質的なバーの直径を変えてしまうため、デッドリフトや懸垂のように握力そのものの発達も目的に含む種目では、使わせない方がよい。「手のひらに水ぶくれができやすい対象者には、いかなる種目でも使わせない方がよい」は誤りで、水ぶくれができやすい対象者にはむしろ皮膚を保護する目的でグローブの使用が助けになる場合がある。「オーバーヘッドプレスでは、バーが滑りやすくなるという理由から使わせない方がよい」も誤りで、グローブは一般に手のひらの摩擦を高めて滑りにくくする効果があり、滑りやすくなるという理由づけ自体が誤っている。
HINT グローブは「握力を鍛えたい種目」で避ける。滑り止め効果を逆に捉えないこと。
- Q48#nc-et-048
リストラップ(手首用のサポーター)の使用場面として最も適切なものはどれか。
- 1握力が限界になった際に、手首をベルトでバーにしっかり固定して握力を補うために使う
- 2ベンチプレスなど手首に負担がかかる種目で、手首関節を安定させる目的で使う正解
- 3握力を鍛える目的の種目でも、握力の代わりとして日常的に使う
Answer
正解 2:ベンチプレスなど手首に負担がかかる種目で、手首関節を安定させる目的で使う
リストラップは手首関節を固定して安定させるサポーターであり、ベンチプレスやオーバーヘッドプレスなど手首に負担がかかりやすいプレス系種目で、手首関節を安定させる目的で使う。「握力が限界になった際に、手首をベルトでバーにしっかり固定して握力を補うために使う」は誤りで、これはリストラップではなくリストストラップ(グリップ用のストラップ)の使い方であり、両者は目的も構造も異なる。「握力を鍛える目的の種目でも、握力の代わりとして日常的に使う」も誤りで、リストラップは手首関節を支えるものであり、握力そのものを補う道具ではない。
HINT リストラップは「手首を固定」、リストストラップは「握力を補う」。混同しやすい。
- Q49#nc-et-049
パワークリーンでキャッチの局面に失敗した場合、挙上者がとるべき対応として最も適切なものはどれか。
- 1重量を無理に持ち上げようとして肘を高く保ったまま、キャッチの姿勢を粘り強く立て直す
- 2補助者がすぐにバーをつかみ取れるよう、バーを保持したままゆっくり動きを止める
- 3バーを身体から前方へ離し、安全な方向へ落として距離をとる正解
Answer
正解 3:バーを身体から前方へ離し、安全な方向へ落として距離をとる
パワークリーンでキャッチに失敗した場合は、無理に持ち上げ続けようとせず、バーを身体から前方へ離し、安全な方向へ落として距離をとることが求められる。「重量を無理に持ち上げようとして肘を高く保ったまま、キャッチの姿勢を粘り強く立て直す」は誤りで、無理に姿勢を立て直そうとすると手首や肩を痛める危険が高まる。「補助者がすぐにバーをつかみ取れるよう、バーを保持したままゆっくり動きを止める」も誤りで、肩や鎖骨で受けるバーベルを補助者が挙上者の代わりに支えることは現実的ではなく、挙上者自身がバーを手放して安全に離れる動作を習得しておく必要がある。
HINT 失敗した瞬間は「支えてもらう」ではなく「自分でバーを離す」動作を習得しておく。
- Q50#nc-et-050
スナッチのように頭上へバーベルを一気に投げ上げる種目で、ベンチプレスのような従来の補助が機能しない理由と、現実的な対策として最も適切なものはどれか。
- 1補助者の人数を増やせば頭上のバーでも従来のベンチプレスと同様に支えられるようになる
- 2周囲のスペースは特に気にせず、補助者の反応速度を高めることで補える
- 3動作が速く軌道も広いため補助は難しく、周囲のスペース確保とバーを手放す動作の習得が対策になる正解
Answer
正解 3:動作が速く軌道も広いため補助は難しく、周囲のスペース確保とバーを手放す動作の習得が対策になる
スナッチのように頭上へ一気にバーベルを投げ上げる種目は、動作が速く軌道も広いため補助者が安全に支えることは難しい。そのため、周囲のスペースを確保したうえで、バーを安全に手放す動作そのものを習得させることが現実的な対策になる。「補助者の人数を増やせば頭上のバーでも従来のベンチプレスと同様に支えられるようになる」は誤りで、動作の速さと軌道の広さは人数を増やしても解消されない。「周囲のスペースは特に気にせず、補助者の反応速度を高めることで補える」も誤りで、周囲のスペースを確保しないままでは、バーを手放した際に周りの人や器具に当たる危険が残る。
HINT 速く・広い動作は「支える」より「離れる場所を作る・離す動作を教える」が対策。
- Q51#nc-et-051
クリーンやスナッチなどのパワー系種目を実施する際、施設内で確保すべき周辺環境として最も適切なものはどれか。
- 1周辺に他の利用者がいる場合は、声をかけてから開始すれば同じスペースのままで問題ない
- 2頭上や周囲にできるだけ空間をとり、他の利用者や器具から離れた専用のスペースで行う正解
- 3スペースの広さより、床の材質を確認しておけばよい
Answer
正解 2:頭上や周囲にできるだけ空間をとり、他の利用者や器具から離れた専用のスペースで行う
クリーンやスナッチのようなパワー系種目では、頭上や周囲にできるだけ空間をとり、他の利用者や器具から離れた専用のスペースで行うことが求められる。「周辺に他の利用者がいる場合は、声をかけてから開始すれば同じスペースのままで問題ない」は誤りで、声をかけても動作中に周囲との距離が縮まる危険は解消されない。「スペースの広さより、床の材質を確認しておけばよい」も誤りで、床の材質は関連する要素の一つではあるが、周囲との十分な距離を確保することも欠かせない。
HINT パワー系種目は「声かけ」では解決しない。距離そのものを確保する。
- Q52#nc-et-052
スミスマシンを用いたベンチプレスが、フリーウェイトのバーベルベンチプレスと比べて補助者なしでも行いやすい理由として最も適切なものはどれか。
- 1バーが固定軌道上にあり、任意の位置でフックに掛けて止められるため正解
- 2フリーウェイトよりも可動域を広く使えるため、動作全体の安全性が自然に高まるため
- 3フリーウェイトよりも扱う重量の設定が自動的に軽くなる仕組みになっているため
Answer
正解 1:バーが固定軌道上にあり、任意の位置でフックに掛けて止められるため
スミスマシンはバーが固定軌道上にあり、任意の位置でフックに掛けて止められる安全機構を備えているため、フリーウェイトのバーベルベンチプレスと比べて補助者なしでも行いやすい。「フリーウェイトよりも可動域を広く使えるため、動作全体の安全性が自然に高まるため」は誤りで、スミスマシンは軌道が固定されているぶん、むしろ可動域や動作の自由度はフリーウェイトより制限される。「フリーウェイトよりも扱う重量の設定が自動的に軽くなる仕組みになっているため」も誤りで、そのような仕組みは一般的な安全機構ではなく、安全に一人で行える理由の説明にはならない。
HINT スミスマシンの安全性は「軌道固定+フック」。可動域や重量設定の話ではない。
- Q53#nc-et-053
補助者を配置する必要性が高い種目に共通する条件として最も適切なものはどれか。
- 1使用する重量が多関節種目より軽く、動作のテンポが速い種目であること
- 2挙上できなくなったとき、自分では重量から逃げられない経路があること正解
- 3実施するセット数が多く、対象者の疲労がたまりやすい種目であること
Answer
正解 2:挙上できなくなったとき、自分では重量から逃げられない経路があること
正しいのは「挙上できなくなったとき、自分では重量から逃げられない経路があること」。補助者の配置が必要になる種目に共通するのは、挙上できなくなったときに挙上者が自分では重量から逃げられないことである。重量が身体の上や頭上を通ってそのまま落下する種目(ベンチプレス、頭上で保持する種目)がその一つで、バーを背負うバックスクワットや肩の前で担ぐフロントスクワットも、重量は身体の上を通らないが挙げられなくなればそのまま潰れるため同じ側に入る。限界に近い重量で反復するセットも、何回挙がるかの見積もりが外れたときに逃げられないので、配置しておく側に倒す。逆にピン式のマシンは手を離すだけで済むため、補助者は基本的に要らない。「使用する重量が多関節種目より軽く、動作のテンポが速い種目であること」は誤り。重量の軽さやテンポの速さそのものは、自分で重量から逃げられるかどうかとは関係がない。「実施するセット数が多く、対象者の疲労がたまりやすい種目であること」も誤り。セット数の多さは疲労の蓄積にはつながるが、それだけでは逃げ場のない経路があることにはならない。
HINT 補助が要るかどうかは「重さ」や「疲労」ではなく「自分で逃げられるか」で決まる。
- Q54#nc-et-054
限界に近い重量で反復を行うセットについて、補助者を配置するかどうかの判断として最も適切なものはどれか。
- 1そのセットで何回まで挙げられるかを見積もり、失敗が予想される最後のセットにだけ補助者を配置する
- 2見積もりが外れる可能性を踏まえ、限界に近いセットでは常に補助者を配置しておく正解
- 3対象者本人からの自己申告を基準に、補助者を置くかどうかを毎回決める
Answer
正解 2:見積もりが外れる可能性を踏まえ、限界に近いセットでは常に補助者を配置しておく
反復回数の見積もりは外れる可能性があるため、限界に近い重量のセットでは、その見積もりにかかわらず常に補助者を配置しておくことが安全につながる。「そのセットで何回まで挙げられるかを見積もり、失敗が予想される最後のセットにだけ補助者を配置する」は誤りで、見積もりより早いセットで失敗する可能性を見落としている。「対象者本人からの自己申告を基準に、補助者を置くかどうかを毎回決める」も誤りで、自己申告は本人の感覚に左右されやすく、限界に近い重量そのものを基準にする判断に比べて信頼性が低い。
HINT 見積もりは外れる。「限界に近い重量かどうか」で決め、最後のセットだけに絞らない。
- Q55#nc-et-055
ベンチプレスで補助者がバーに手を添える際の握り方として最も適切なものはどれか。
- 1片手ずつ向きを変えて握り、挙上者の手より内側に軽く添える正解
- 2挙上者と同じ位置を強く握り込み、バーの一部を持ち上げたままにする
- 3両手とも順手で握り、挙上者の手より内側に軽く添える
Answer
正解 1:片手ずつ向きを変えて握り、挙上者の手より内側に軽く添える
正しいのは「片手ずつ向きを変えて握り、挙上者の手より内側に軽く添える」。補助者はオルタネイト、つまり片手ずつ向きを変える握りでバーを持ち、挙上者の手より内側を、バーの軌道の下から軽く添えるように構えて、動作が止まった瞬間だけ持ち上げに入る。「両手とも順手で握り、挙上者の手より内側に軽く添える」は誤り。両手が同じ向きだと、急に重さがかかったときにバーが手の中で転がって抜けていく。片手ずつ向きを変えておくことが、その回転止めになる。挙上者が高重量のデッドリフトでオルタネイトを用いる理由と同じである。「挙上者と同じ位置を強く握り込み、バーの一部を持ち上げたままにする」も誤り。常にバーの一部を持ち上げていると挙上者にかかる負荷が狂い、何キロ挙がったのかも分からなくなる。
HINT 急に重さを受けたとき、バーが手の中で転がらない握りはどれか。
- Q56#nc-et-056
ダンベルを用いたショルダープレスやベンチプレスで挙上者が限界に達した場合、補助者がとるべき対応として最も適切なものはどれか。
- 1手首のすぐ下から支えて動作を止め、胸や身体の脇へ安全に降ろす正解
- 2バーベルと同様に、ダンベルをラックまで持ち上げて戻す
- 3挙上者にダンベルを強く握らせたまま、その場で長く静止させておく
Answer
正解 1:手首のすぐ下から支えて動作を止め、胸や身体の脇へ安全に降ろす
正しいのは「手首のすぐ下から支えて動作を止め、胸や身体の脇へ安全に降ろす」。ダンベル種目で挙上者が限界に達した場合、補助者は手首のすぐ下、ダンベルに近いところから支えて動作を止め、ダンベルを胸や身体の脇へ安全に降ろす方向へ導く。ダンベルの重心は手首より遠位にあるので、肘の下を支えても前後に倒れるのを止められない。またダンベルはバーベルのようにラックへ戻せる構造になっていない。「バーベルと同様に、ダンベルをラックまで持ち上げて戻す」は誤りで、ダンベル種目ではバーベルのように定位置のラックへ戻す動作を前提にできない。「挙上者にダンベルを強く握らせたまま、その場で長く静止させておく」も誤りで、握力が尽きた状態で長く静止させると、不意にダンベルを取り落とす危険が高まる。
HINT ダンベルは「ラックへ戻す」ものではない。安全な位置へ降ろす方向へ導く。
- Q57#nc-et-057
トレッドミルを使ったウォーキングで運動強度を高める際の傾斜設定の考え方として最も適切なものはどれか。
- 1傾斜を上げるときは速度も一緒に上げて強度を高める
- 2傾斜を上げて速さは保ったまま無理のないペースで強度を高める正解
- 3速度だけを上げて強度を高める
Answer
正解 2:傾斜を上げて速さは保ったまま無理のないペースで強度を高める
正解「傾斜を上げて速さは保ったまま無理のないペースで強度を高める」。ウォーキングで強度を上げたい場合、速さを大きく上げると不自然な歩行速度になりやすいため、傾斜を上げることで速さを保ったまま強度を高めるのが基本の考え方である。誤答「傾斜を上げるときは速度も一緒に上げて強度を高める」は、傾斜と速度を同時に上げると負荷が急激に高まり、歩行フォームが崩れやすくなる誤解。誤答「速度だけを上げて強度を高める」は、歩行のペースを不自然に速めてしまい、ランニングに近い動きになってバランスを崩しやすくなる誤解である。
HINT 傾斜と速度、どちらを優先して上げるか。
- Q58#nc-et-058
トレッドミルを使用する際の手すりの扱いに関する指導として最も適切なものはどれか。
- 1手すりをしっかりと握って上半身を安定させながら歩くことが正しい使い方となる
- 2手すりは軽く添える程度にとどめ体を支える動作は最小限にする正解
- 3手すりを両手でしっかりと握りながら歩き続ける
Answer
正解 2:手すりは軽く添える程度にとどめ体を支える動作は最小限にする
正解「手すりは軽く添える程度にとどめ体を支える動作は最小限にする」。手すりを握り続けると体重の一部が支えられて実際の運動強度が正確に反映されなくなり、上半身の姿勢(前傾など)にも影響するため、基本的には手すりに体を支えさせず歩くことが望ましい。誤答「しっかりと握って上半身を安定させながら歩くことが正しい使い方となる」は、体重を手すりに預けることで負荷が減り、正確な強度設定や心拍応答が測れなくなる誤解。誤答「両手でしっかりと握りながら歩き続ける」も同様に、常時のグリップが自然な歩行姿勢を崩し運動効果を下げる誤解である。
HINT 手すりを握ることで何が変わるか。
- Q59#nc-et-059
自転車エルゴメーターのサドルの高さを調整する際の基準として最も適切なものはどれか。
- 1膝がわずかに曲がる高さに調整する正解
- 2ペダルが最も下がった位置で膝が完全に伸びきる高さに調整する
- 3腰の高さに合わせてやや低めに設定する
Answer
正解 1:膝がわずかに曲がる高さに調整する
正解「膝がわずかに曲がる高さに調整する」。ペダルが最も下がった位置で膝関節が軽度に屈曲している状態(完全伸展でも過度な屈曲でもない)が一般的な基準となる。誤答「ペダルが最も下がった位置で膝が完全に伸びきる高さに調整する」は、サドルを高くしすぎた状態であり、膝関節への負担や骨盤の左右への傾きを招く誤解。誤答「腰の高さに合わせてやや低めに設定する」は、身体各部の比率を反映しない経験則を基準にしてしまい、実際の下肢長やペダルストロークに合わない高さになる誤解である。
HINT 膝関節の屈曲角度がポイント。
- Q60#nc-et-060
エリプティカルトレーナーを使用する際の基本的なフォームとして最も適切なものはどれか。
- 1上半身を起こし足裏全体で踏み込みながら自然に腕を振るように使う正解
- 2上半身を前に傾けて手元のバーに体重を預けながら使う
- 3足の指先だけで軽く踏み込むようにして使う
Answer
正解 1:上半身を起こし足裏全体で踏み込みながら自然に腕を振るように使う
正解「上半身を起こし足裏全体で踏み込みながら自然に腕を振るように使う」。エリプティカルは上半身を起こしたまま足裏全体で踏み込み、下肢の動作に応じて腕も自然に振ることで上肢と下肢を連動させる使い方が基本となる。誤答「上半身を前に傾けて手元のバーに体重を預けながら使う」は、支柱に体重を預けることで実際の運動強度が下がり、姿勢も前傾に崩れる誤解。誤答「足の指先だけで軽く踏み込むようにして使う」は、足裏全体を使わず爪先だけに荷重が偏り、下腿への負担が偏る誤解である。
HINT 上半身の姿勢と足裏の使い方。
- Q61#nc-et-061
ローイングマシンでの動作の順序として最も適切なものはどれか。
- 1脚で押してから体幹を伸ばし腕を引き戻る際は逆の順で戻す正解
- 2腕を先に引いてから体幹を倒し脚を最後に押し伸ばして戻る際も同じ順に戻す
- 3脚と腕を同時に動かしながら一定のペースで漕ぐ
Answer
正解 1:脚で押してから体幹を伸ばし腕を引き戻る際は逆の順で戻す
正解「脚で押してから体幹を伸ばし腕を引き戻る際は逆の順で戻す」。ローイングは脚での押し出し、体幹の伸展、腕の引き込みの順に力を伝え、戻り動作では腕、体幹、脚の逆順で戻すのが基本の動作順序である。誤答「腕を先に引いてから体幹を倒し脚を最後に押し伸ばして戻る際も同じ順に戻す」は、力を伝える順序が逆転しており、腕から先に引いてしまう典型的な誤ったフォームの誤解。誤答「脚と腕を同時に動かしながら一定のペースで漕ぐ」は、各局面を順序立てず同時に動かしてしまい、脚の大きな筋群からの力の伝達が活かせない誤解である。
HINT 力を伝える順序に注目する。
- Q62#nc-et-062
水中で運動を行う際の注意点として最も適切なものはどれか。
- 1水の抵抗は動く方向にだけかかるため地上と同じ感覚で負荷を考えればよい
- 2浮力があっても関節への負担は陸上と同程度である
- 3水温が高いと体温がこもりやすい点に注意する正解
Answer
正解 3:水温が高いと体温がこもりやすい点に注意する
正解「水温が高いと体温がこもりやすい点に注意する」。水中運動では水温が高いプールほど体内で発生した熱が放散されにくく体温がこもりやすいため、運動強度や実施時間への配慮が必要になる。誤答「水の抵抗は動く方向にだけかかるため地上と同じ感覚で負荷を考えればよい」は、水の抵抗が動く方向だけでなく水の粘性によりあらゆる方向の動きに作用する点を無視した誤解。誤答「浮力があっても関節への負担は陸上と同程度である」は、浮力によって体重の一部が支えられ関節への荷重が陸上より軽減される点を無視した誤解である。
HINT 水の性質が体に与える影響を考える。
- Q63#nc-et-063
歩道のない道路で屋外ランニングを行う際の注意点として最も適切なものはどれか。
- 1歩道のない道路を走る際は車の流れに向き合う方向で走り路面の傾きや凹凸に注意する正解
- 2歩道のない道路では車の流れと同じ方向を向いて走るようにする
- 3路面の状態よりも車の存在に注意して走ればよい
Answer
正解 1:歩道のない道路を走る際は車の流れに向き合う方向で走り路面の傾きや凹凸に注意する
正解「歩道のない道路を走る際は車の流れに向き合う方向で走り路面の傾きや凹凸に注意する」。歩道のない道路を走る場合は、近づいてくる車を視認して回避行動をとれるよう車の流れに向き合う方向で走り、路面の傾きや凹凸による足への負担にも注意することが基本とされる。誤答「歩道のない道路では車の流れと同じ方向を向いて走るようにする」は、車の流れと同じ方向を向くと後方から近づく車を視認できず危険を回避しにくくなる誤解。誤答「路面の状態よりも車の存在に注意して走ればよい」は、路面の凹凸や傾きが捻挫や過使用障害の原因になりうる点を無視した誤解である。
HINT 車の流れとの位置関係に注目する。
- Q64#nc-et-064
プライオメトリクスを行う際の着地フォームとして最も適切なものはどれか。
- 1つま先だけで着地して膝を伸ばしたまま弾むようにその場でジャンプを繰り返す
- 2膝と股関節を軽く曲げて足裏全体で静かに着地し衝撃を吸収する正解
- 3足を揃えてかかとから先に着地するようにする
Answer
正解 2:膝と股関節を軽く曲げて足裏全体で静かに着地し衝撃を吸収する
正解「膝と股関節を軽く曲げて足裏全体で静かに着地し衝撃を吸収する」。プライオメトリクスの着地では、膝と股関節を軽く曲げて足裏全体で接地し、静かに着地して衝撃を吸収することが基本のフォームとされる。誤答「つま先だけで着地して膝を伸ばしたまま弾むようにその場でジャンプを繰り返す」は、膝を伸ばしたまま着地すると衝撃を関節が直接受けてしまい、力を吸収できない誤解。誤答「足を揃えてかかとから先に着地するようにする」は、かかとから着地すると衝撃が大きくなりやすく、また足を揃えることで着地の安定性も下がる誤解である。
HINT 着地の瞬間、膝と足裏はどうなっているか。
- Q65#nc-et-065
台(ボックス)を使ったドロップジャンプの実施法として最も適切なものはどれか。
- 1台の上から高く跳び上がってから着地しできるだけ長く止まって構えてから次に跳ぶ
- 2着地したらしっかりと止まって体勢を整えてから跳び上がる
- 3台から前に踏み出して落ち着地後すぐに跳び上がる正解
Answer
正解 3:台から前に踏み出して落ち着地後すぐに跳び上がる
正解「台から前に踏み出して落ち着地後すぐに跳び上がる」。ドロップジャンプは台の上から前方へ踏み出して落下し、着地後は接地時間を短くしてすぐに跳び上がることで、伸張反射を利用した速い切り返しの力発揮を狙う種目である。誤答「台の上から高く跳び上がってから着地しできるだけ長く止まって構えてから次に跳ぶ」は、台の上から跳び上がる動作と長い接地時間で構えを作り直す動作の両方で、本来のねらいである短い接地時間を損なう誤解。誤答「着地したらしっかりと止まって体勢を整えてから跳び上がる」も同様に、接地時間を長くとってしまい、伸張反射を活かした速い切り返しができなくなる誤解である。
HINT 接地時間の長さが目的を左右する。
- Q66#nc-et-066
バウンディングの実施法として最も適切なものはどれか。
- 1腿を高く引き上げ地面を強く押し大きな歩幅と滞空時間を意識して進む正解
- 2歩幅を小さくして接地時間を短くし速い足の回転を意識して進む
- 3膝を低く保ったまま速く進むことを意識する
Answer
正解 1:腿を高く引き上げ地面を強く押し大きな歩幅と滞空時間を意識して進む
正解「腿を高く引き上げ地面を強く押し大きな歩幅と滞空時間を意識して進む」。バウンディングは通常の走動作を強調したドリルで、腿を高く引き上げて地面を強く押し、大きな歩幅と滞空時間を意識しながら跳ぶように進むことが特徴である。誤答「歩幅を小さくして接地時間を短くし速い足の回転を意識して進む」は、歩幅と滞空時間を大きくとるバウンディングとは逆に、短距離走の速い足の回転の意識をそのまま当てはめてしまう誤解。誤答「膝を低く保ったまま速く進むことを意識する」は、高く腿を引き上げて滞空時間をつくる動作を省略し、平坦な走りの意識に置き換えてしまう誤解である。
HINT 歩幅と滞空時間の大きさに注目する。
- Q67#nc-et-067
スプリントの加速局面における姿勢として最も適切なものはどれか。
- 1上体を前傾させて地面を後方に強く押し徐々に体を起こしていく正解
- 2スタートの一歩目から体を完全に起こした姿勢を保ちながら大きな歩幅で走り出す
- 3できるだけ小さな歩幅で足を速く動かすことを意識する
Answer
正解 1:上体を前傾させて地面を後方に強く押し徐々に体を起こしていく
正解「上体を前傾させて地面を後方に強く押し徐々に体を起こしていく」。スプリントの加速局面では上体を前傾させて地面を後方に強く押し出し、速度が上がるにつれて徐々に体を起こしていくのが基本的な姿勢の変化とされる。誤答「スタートの一歩目から体を完全に起こした姿勢を保ちながら大きな歩幅で走り出す」は、加速局面で必要な前傾を欠いており、最大速度局面の姿勢をそのまま加速局面に当てはめてしまう誤解。誤答「できるだけ小さな歩幅で足を速く動かすことを意識する」は、地面を押す力の大きさを軽視し、歩幅を犠牲にしてでも回転数だけを追い求めてしまう誤解である。
HINT 前傾の角度は加速するにつれてどう変わるか。
- Q68#nc-et-068
スプリント中に方向転換(カッティング)を行う際の動作として最も適切なものはどれか。
- 1全速力を保ったまま上半身を傾けるだけで方向を変える
- 2重心を落として方向を変える足で地面を押す正解
- 3膝を伸ばしたままつま先を使って方向を変える
Answer
正解 2:重心を落として方向を変える足で地面を押す
正解「重心を落として方向を変える足で地面を押す」。方向転換動作では、重心を落として姿勢を低くし、新しい方向へ進むために踏み込む足でしっかりと地面を押すことが基本となる。誤答「全速力を保ったまま上半身を傾けるだけで方向を変える」は、進行方向を変える前に減速して重心を落とす過程を省略し、上半身の傾きだけに頼ってしまう誤解。誤答「膝を伸ばしたままつま先を使って方向を変える」は、膝を伸ばしたまま爪先だけで方向を変えようとすると重心を低く保てず、地面を押す力も発揮しにくくなる誤解である。
HINT 重心の高さと踏み込む足の使い方に注目する。
- Q69#nc-et-069
ラダードリルを用いる目的として最も適切なものはどれか。
- 1直線を全力で走る速さそのものを高めるために使う
- 2決められた足の運びを正確に速く行いリズムと切り返しの巧みさを高める正解
- 3下肢の筋力そのものを大きく高めるために使う
Answer
正解 2:決められた足の運びを正確に速く行いリズムと切り返しの巧みさを高める
正解「決められた足の運びを正確に速く行いリズムと切り返しの巧みさを高める」。ラダードリルは決められたパターンの足の運びを正確に速く行うことで、足の運びのリズムや切り返しの巧みさを高めることを目的に用いる。誤答「直線を全力で走る速さそのものを高めるために使う」は、直線での最大スピード向上はスプリント練習が担う役割であり、ラダードリルの主な目的とは異なる誤解。誤答「下肢の筋力そのものを大きく高めるために使う」は、筋力向上はレジスタンストレーニングが主に担う役割であり、ラダードリルの負荷では筋力そのものを高める効果は乏しいという点を無視した誤解である。
HINT 何を鍛えるためのドリルかを考える。
- Q70#nc-et-070
静的ストレッチングの行い方と実施する場面として最も適切なものはどれか。
- 1反動をつけて弾みながら伸ばしスプリントやジャンプの直前に行うと出力が上がる
- 2数秒ずつ短く伸ばす動きを何度も繰り返し行う
- 3伸ばした姿勢をそのまま一定時間保ち運動後に行うことが多い正解
Answer
正解 3:伸ばした姿勢をそのまま一定時間保ち運動後に行うことが多い
正解「伸ばした姿勢をそのまま一定時間保ち運動後に行うことが多い」。静的ストレッチングは反動をつけずに伸ばした姿勢をそのまま一定時間保つ方法で、運動後のクールダウンなど、爆発的な出力を求める運動の直前ではない場面で行われることが多い。誤答「反動をつけて弾みながら伸ばしスプリントやジャンプの直前に行うと出力が上がる」は、反動をつける動きは静的ストレッチングではなく、また出力が求められる運動の直前に静的ストレッチングを行うと一時的に出力が下がりやすいとされる点を無視した誤解。誤答「数秒ずつ短く伸ばす動きを何度も繰り返し行う」は、一定時間姿勢を保つという静的ストレッチングの基本的な行い方を欠いた誤解である。
HINT 動きの有無と実施するタイミングに注目する。
- Q71#nc-et-071
動的ストレッチングの行い方と実施する場面として最も適切なものはどれか。
- 1一つ一つの姿勢を止めて長く保ちながら試合直前の準備で用いる
- 2運動後のクールダウンで疲労回復のために用いる
- 3運動に似た動きを繰り返し行い運動前に用いる正解
Answer
正解 3:運動に似た動きを繰り返し行い運動前に用いる
正解「運動に似た動きを繰り返し行い運動前に用いる」。動的ストレッチングはこれから行う運動に似た動きを繰り返し行うことで筋温や関節の準備性を高める方法で、主に運動前のウォームアップで用いられる。誤答「一つ一つの姿勢を止めて長く保ちながら試合直前の準備で用いる」は、姿勢を止めて長く保つ行い方は静的ストレッチングの特徴であり、動的ストレッチングとすり替えてしまっている誤解。誤答「運動後のクールダウンで疲労回復のために用いる」は、動的ストレッチングが主に運動前の準備で用いられる点を無視し、運動後の場面に当てはめてしまう誤解である。
HINT 止まって伸ばすか、動きながら伸ばすか。
- Q72#nc-et-072
PNFストレッチング(ホールド・リラックス法など)の行い方として最も適切なものはどれか。
- 1反動をつけて弾みながら可動域の限界まで何度も伸ばす
- 2伸ばした筋を一定時間等尺性に収縮させたあと緩めてさらに深く伸ばす正解
- 3伸ばした姿勢をただ長く保つことを繰り返す
Answer
正解 2:伸ばした筋を一定時間等尺性に収縮させたあと緩めてさらに深く伸ばす
正解「伸ばした筋を一定時間等尺性に収縮させたあと緩めてさらに深く伸ばす」。PNFストレッチングは、伸ばした筋を一定時間等尺性に収縮させ、その後緩めることで筋の緊張が下がり、さらに深い位置まで伸ばせるようになる方法である。誤答「反動をつけて弾みながら可動域の限界まで何度も伸ばす」は、反動を使って弾みをつける行い方はバリスティックなストレッチの特徴であり、等尺性の収縮を用いるPNFとは異なる誤解。誤答「伸ばした姿勢をただ長く保つことを繰り返す」は、等尺性の収縮という工程を欠いた単なる静的ストレッチングの長時間実施にとどまり、PNFの特徴を欠いた誤解である。
HINT 収縮させる工程が入るかどうかに注目する。
- Q73#nc-et-073
弾性チューブ(レジスタンスバンド)を使ったエクササイズの抵抗の特性として最も適切なものはどれか。
- 1伸ばす長さが増えるほど抵抗も大きくなり動作の終盤で負荷が最も高まる正解
- 2どれだけ伸ばしても抵抗の大きさは動作の最初から最後まで同じになる
- 3伸ばし始めが最も抵抗が大きく徐々に軽くなっていく
Answer
正解 1:伸ばす長さが増えるほど抵抗も大きくなり動作の終盤で負荷が最も高まる
正解「伸ばす長さが増えるほど抵抗も大きくなり動作の終盤で負荷が最も高まる」。弾性チューブやバンドは伸ばす長さが増えるほど抵抗が大きくなる可変抵抗の特性を持ち、可動域の終盤に近づくほど負荷が最も高まる。誤答「どれだけ伸ばしても抵抗の大きさは動作の最初から最後まで同じになる」は、フリーウエイトのような一定抵抗の特性をチューブに当てはめてしまう誤解。誤答「伸ばし始めが最も抵抗が大きく徐々に軽くなっていく」は、抵抗が増減する方向を実際とは反対にとらえてしまう誤解である。
HINT 伸ばす長さと抵抗の大きさの関係を考える。
- Q74#nc-et-074
メディシンボールを使った投げ動作エクササイズの実施法として最も適切なものはどれか。
- 1下半身と体幹を固定したまま腕の力だけでゆっくりと丁寧に投げる
- 2肩と腕を先に振り出してから下肢を使い、素早く投げる
- 3下肢から力を伝え全身で素早く投げる正解
Answer
正解 3:下肢から力を伝え全身で素早く投げる
正解「下肢から力を伝え全身で素早く投げる」。メディシンボールの投げ動作は下肢から体幹、上肢へと力を伝える全身運動で、素早く大きな出力で投げることが基本となる。誤答「下半身と体幹を固定したまま腕の力だけでゆっくりと丁寧に投げる」は、下肢や体幹を固定して力の伝達を止めてしまい、さらに動きの速さも欠いた誤解。誤答「肩と腕を先に振り出してから下肢を使い、素早く投げる」は、下肢から体幹、上肢へと力を伝える順序が入れ替わってしまい、力を伝える出発点が下肢ではなくなる誤解である。
HINT 力の出発点はどこかを考える。
- Q75#nc-et-075
同じ重さのダンベルを持っていても、関節から遠ざけるほど関節にかかる負担が大きくなる理由として、最も適切なものはどれか。
- 1関節から重さまでの距離が長くなり、関節を回そうとする力が増すため正解
- 2関節から離れるほどダンベルそのものの重さが増し、支えるべき重量が変わるため
- 3関節から離れるほど動かす速度が上がり、必要な力が速度に応じて増えるため
Answer
正解 1:関節から重さまでの距離が長くなり、関節を回そうとする力が増すため
「関節から重さまでの距離が長くなり、関節を回そうとする力が増すため」が最も適切である。関節を回そうとする力は、かかる力の大きさと、関節から力が作用する点までの距離の積で決まるので、同じ重さでも距離が長くなればその力は大きくなる。「関節から離れるほどダンベルそのものの重さが増し、支えるべき重量が変わるため」は誤りで、重さ自体は持つ位置によって変わらない。「関節から離れるほど動かす速度が上がり、必要な力が速度に応じて増えるため」も誤りで、負担が増える理由は速度ではなく距離である。
HINT 効いているのは重さでも速度でもなく、関節からの距離。
- Q76#nc-et-076
ダンベルを横へ上げるサイドレイズを、肘を伸ばして行う場合と軽く曲げて行う場合の違いとして、最も適切なものはどれか。
- 1肘を伸ばすほど肩から重さまでの距離が短くなり、肩にかかる負担は小さくなる
- 2肘の角度は肩から重さまでの距離を変えないので、負担の大きさも変わらない
- 3肘を伸ばすほど肩から重さまでの距離が長くなり、肩にかかる負担は大きくなる正解
Answer
正解 3:肘を伸ばすほど肩から重さまでの距離が長くなり、肩にかかる負担は大きくなる
「肘を伸ばすほど肩から重さまでの距離が長くなり、肩にかかる負担は大きくなる」が最も適切である。肘を曲げるとダンベルが肩に近づき、伸ばすと遠ざかるので、同じ重さでも肩を回そうとする力は肘を伸ばしたほうが大きくなる。「肘を伸ばすほど肩から重さまでの距離が短くなり、肩にかかる負担は小さくなる」は、距離の変わり方を逆に捉えている。「肘の角度は肩から重さまでの距離を変えないので、負担の大きさも変わらない」も誤りで、肘の角度は肩から重さまでの距離を実際に変えるため、負担の大きさも変わる。
HINT 肘を曲げるのは、重さを肩に近づける操作。
- Q77#nc-et-077
筋が短縮しながら力を発揮するとき、動作の速度と発揮できる力の大きさの関係として、最も適切なものはどれか。
- 1速く短縮するほど発揮できる力は大きくなり、ゆっくりになるほど小さくなる
- 2速く短縮するほど発揮できる力は小さくなり、ゆっくりになるほど大きくなる正解
- 3短縮する速度が変わっても、発揮できる力の大きさはほとんど変わらない
Answer
正解 2:速く短縮するほど発揮できる力は小さくなり、ゆっくりになるほど大きくなる
「速く短縮するほど発揮できる力は小さくなり、ゆっくりになるほど大きくなる」が最も適切である。筋が縮みながら力を出す場合、速度と発揮できる力は一方が増えると他方が減る関係にあり、重い負荷ほど動作は遅くなる。「速く短縮するほど発揮できる力は大きくなり、ゆっくりになるほど小さくなる」は向きが逆で、速く動かせるのは軽い負荷のときである。「短縮する速度が変わっても、発揮できる力の大きさはほとんど変わらない」も誤りで、速度と力の間には明確な関係があり、速度が上がれば発揮できる力は落ちる。
HINT 速く動かせるのは軽いとき。重いほど遅くなる。
- Q78#nc-et-078
筋が最も大きな張力を発揮できる長さについての説明として、最も適切なものはどれか。
- 1できるだけ伸ばしきった状態のときで、縮むほど張力は一貫して小さくなる
- 2できるだけ縮みきった状態のときで、伸びるほど張力は一貫して小さくなる
- 3伸ばしきる手前と縮みきる手前のあいだ、中間くらいの長さのときである正解
Answer
正解 3:伸ばしきる手前と縮みきる手前のあいだ、中間くらいの長さのときである
「伸ばしきる手前と縮みきる手前のあいだ、中間くらいの長さのときである」が最も適切である。筋が張力を出す仕組みは筋の中の繊維の重なり方に依存しており、重なりが最も都合よくそろう中間の長さで張力が最大になる。「できるだけ伸ばしきった状態のときで、縮むほど張力は一貫して小さくなる」は誤りで、伸ばしきった状態では重なりが足りず張力は落ちる。「できるだけ縮みきった状態のときで、伸びるほど張力は一貫して小さくなる」も誤りで、縮みきった状態でも重なりすぎて張力は落ちるため、どちらの端でも最大にはならない。
HINT 最大になるのは端ではなく、中間の長さ。
- Q79#nc-et-079
肘を曲げて重さを持ち上げる動作のように、筋が力を加える点が支点と荷重点のあいだにあるてこの特徴として、最も適切なものはどれか。
- 1負荷より大きな力を筋が出す必要があるが、末端は速く大きく動かせる正解
- 2負荷より小さな力で持ち上げられるが、末端の動く範囲は狭くなる
- 3筋が出す力と負荷の大きさは常に等しく、速度も動く範囲も変わらない
Answer
正解 1:負荷より大きな力を筋が出す必要があるが、末端は速く大きく動かせる
「負荷より大きな力を筋が出す必要があるが、末端は速く大きく動かせる」が最も適切である。筋の付着部は関節に近く、持つ重さは関節から遠いので、筋は負荷より大きな力を出すことになる。そのかわり、わずかな筋の短縮で末端は速く大きく動く。「負荷より小さな力で持ち上げられるが、末端の動く範囲は狭くなる」は、力と動きの関係を入れ替えている。「筋が出す力と負荷の大きさは常に等しく、速度も動く範囲も変わらない」も誤りで、支点からの距離が違えば力と負荷の大きさは等しくならない。
HINT 力で損をして、速さと範囲で得をする形。
- Q80#nc-et-080
同じ筋について、伸張性(エキセントリック)・等尺性(アイソメトリック)・短縮性(コンセントリック)の各収縮で発揮できる力の大小関係として、最も適切なものはどれか。
- 1短縮性が最も大きく、等尺性、伸張性の順に小さくなる
- 2伸張性が最も大きく、等尺性、短縮性の順に小さくなる正解
- 3三つの収縮のあいだで、発揮できる力の大きさに違いはほとんど出ない
Answer
正解 2:伸張性が最も大きく、等尺性、短縮性の順に小さくなる
「伸張性が最も大きく、等尺性、短縮性の順に小さくなる」が最も適切である。筋が引き伸ばされながら力を出す伸張性の収縮では最も大きな力を発揮でき、長さが変わらない等尺性、縮みながら力を出す短縮性の順に小さくなる。「短縮性が最も大きく、等尺性、伸張性の順に小さくなる」は順序が逆である。「三つの収縮のあいだで、発揮できる力の大きさに違いはほとんど出ない」も誤りで、収縮の様式によって発揮できる力の大きさには明確な差があり、下ろす動作のほうが大きな負荷を扱える理由にもなっている。
HINT いちばん大きな力が出るのは、下ろす側。
- Q81#nc-et-081
立って行う種目で、クライアントの姿勢の安定を高める条件として、最も適切なものはどれか。
- 1重心の位置が高く、足で支える面が狭くまとまっているとき
- 2重心の高さと足で支える面の広さは、姿勢の安定とは関わらない
- 3重心の位置が低く、足で支える面の広さが確保されているとき正解
Answer
正解 3:重心の位置が低く、足で支える面の広さが確保されているとき
「重心の位置が低く、足で支える面の広さが確保されているとき」が最も適切である。姿勢の安定は、重心が低く、床と接して身体を支える面が広いほど高まる。「重心の位置が高く、足で支える面が狭くまとまっているとき」は条件が両方とも逆で、重心が高く支える面が狭いほど姿勢は崩れやすくなる。「重心の高さと足で支える面の広さは、姿勢の安定とは関わらない」も誤りで、この2つは姿勢の安定を決める主な条件そのものであり、足幅やスタンスを指導する根拠になっている。
HINT 低く、広く。足幅を指導する根拠になる2つ。
- Q82#nc-et-082
速筋線維と遅筋線維の性質の違いとして、最も適切なものはどれか。
- 1遅筋線維は大きな力を速く出せるが疲労しやすく、速筋線維はその逆である
- 2速筋線維は大きな力を速く出せるが疲労しやすく、遅筋線維はその逆である正解
- 3二つの線維はどちらも疲労しにくく、力の出方にも違いは見られない
Answer
正解 2:速筋線維は大きな力を速く出せるが疲労しやすく、遅筋線維はその逆である
「速筋線維は大きな力を速く出せるが疲労しやすく、遅筋線維はその逆である」が最も適切である。速筋線維は短時間に大きな力を出すのに向くが疲労しやすく、遅筋線維は出せる力が小さいかわりに疲労しにくい。「遅筋線維は大きな力を速く出せるが疲労しやすく、速筋線維はその逆である」は2種類の性質を入れ替えている。「二つの線維はどちらも疲労しにくく、力の出方にも違いは見られない」も誤りで、疲労のしやすさと力の出方の違いこそが2種類を分ける特徴である。
HINT 速く大きく出せる側は、そのぶん早く疲れる。
- Q83#nc-et-083
必要な力の大きさに応じて運動単位が動員される順序についての説明として、最も適切なものはどれか。
- 1小さい運動単位から先に動員され、必要な力が増すほど大きい運動単位が加わる正解
- 2大きい運動単位から先に動員され、必要な力が増すほど小さい運動単位が加わる
- 3必要な力の大きさと関係なく、すべての運動単位が同時に動員される
Answer
正解 1:小さい運動単位から先に動員され、必要な力が増すほど大きい運動単位が加わる
「小さい運動単位から先に動員され、必要な力が増すほど大きい運動単位が加わる」が最も適切である。運動単位は小さいものから順に動員され、求められる力が大きくなるにつれて大きい運動単位が加わっていく。「大きい運動単位から先に動員され、必要な力が増すほど小さい運動単位が加わる」は順序が逆で、軽い動作でも最初から大きな運動単位が働くことになってしまう。「必要な力の大きさと関係なく、すべての運動単位が同時に動員される」も誤りで、動員される数は必要な力に応じて増減する。
HINT 小さいものから順に加わる。大きい運動単位は後。
- Q84#nc-et-084
男性のクライアントがレジスタンストレーニングを1回行ったあとのホルモンの反応についての説明として、最も適切なものはどれか。
- 1テストステロンや成長ホルモンの濃度は、運動の直後に一時的に下がる
- 2ホルモンの濃度が動くのは数か月の継続後だけで、1回の運動では動かない
- 3テストステロンや成長ホルモンの濃度は、運動の直後に一時的に高まる正解
Answer
正解 3:テストステロンや成長ホルモンの濃度は、運動の直後に一時的に高まる
「テストステロンや成長ホルモンの濃度は、運動の直後に一時的に高まる」が最も適切である。これらのホルモンの濃度は運動の直後に一時的に高まり、その後もとの水準へ戻っていく。「テストステロンや成長ホルモンの濃度は、運動の直後に一時的に下がる」は向きが逆である。「ホルモンの濃度が動くのは数か月の継続後だけで、1回の運動では動かない」も誤りで、1回の運動でも濃度は動き、この一時的な変化こそが急性の反応として扱われる。なおテストステロンについては、女性では上がる報告と変わらない報告の両方があり、思春期前の子どもでは1回の運動による上昇は見られないとされるため、この設問は男性を前提にしている。
HINT 1回の運動でも直後に動く。向きは上。テストステロンの反応には性差がある。
- Q85#nc-et-085
バーベルを担いでしゃがみ立ち上がるスクワットで、立ち上がる局面に主に働く筋の組み合わせとして最も適切なものはどれか。
- 1体幹を丸める腹直筋と、腕を引く広背筋が主に働く
- 2膝を伸ばす大腿四頭筋と、股関節を伸ばす大殿筋が主に働く正解
- 3膝を曲げるハムストリングスと、足首を曲げる前脛骨筋が主に働く
Answer
正解 2:膝を伸ばす大腿四頭筋と、股関節を伸ばす大殿筋が主に働く
「膝を伸ばす大腿四頭筋と、股関節を伸ばす大殿筋が主に働く」が最も適切である。立ち上がる局面では膝と股関節がともに伸びるので、それぞれを伸ばす大腿四頭筋と大殿筋が主に働く。「膝を曲げるハムストリングスと、足首を曲げる前脛骨筋が主に働く」は、しゃがむ局面で起きる関節運動(膝の屈曲・足関節の背屈)と同じ名前の筋を並べただけで、立ち上がる局面の主役ではない。しゃがむ局面も、重さに耐えながら伸びる大腿四頭筋と大殿筋が担っているので、これらの筋が下降を作っているわけでもない。「体幹を丸める腹直筋と、腕を引く広背筋が主に働く」も誤りで、どちらもスクワットでは姿勢を保つ側に回る筋であり、立ち上がる動きを作る筋ではない。
HINT 伸びる関節を先に見る。膝と股関節が伸びる。
- Q86#nc-et-086
頭上のバーを胸の前へ引き下げる動作で、主に働く筋の組み合わせとして最も適切なものはどれか。
- 1広背筋と、肘を曲げる上腕二頭筋が主に働く正解
- 2大胸筋と、肘を伸ばす上腕三頭筋が主に働く
- 3大腿四頭筋と、足首を伸ばす下腿三頭筋が主に働く
Answer
正解 1:広背筋と、肘を曲げる上腕二頭筋が主に働く
「広背筋と、肘を曲げる上腕二頭筋が主に働く」が最も適切である。頭上から胸の前へ引き下げる動作では、腕を身体に引き寄せる広背筋が主役になり、肘を曲げる上腕二頭筋が加わる。「大胸筋と、肘を伸ばす上腕三頭筋が主に働く」は、押す動作を担う筋の組み合わせであり、引く動作では主役にならない。「大腿四頭筋と、足首を伸ばす下腿三頭筋が主に働く」も誤りで、どちらも脚の筋であり、腕でバーを引き下げる動作の主働筋ではない。
HINT 引く動作は広背筋が主役、押す動作は大胸筋が主役。
- Q87#nc-et-087
腕を身体の横から真横へ上げていく動作を表す関節運動の名称として、最も適切なものはどれか。
- 1肩関節の屈曲
- 2肩関節の内旋
- 3肩関節の外転正解
Answer
正解 3:肩関節の外転
「肩関節の外転」が最も適切である。外転は、身体の中心から遠ざかる向きに手足を動かす運動を指すので、腕を横から真横へ上げる動作がこれに当たる。「肩関節の屈曲」は腕を前方へ上げていく運動を指す名称であり、横へ上げる動作には当てはまらない。「肩関節の内旋」は上腕を長軸まわりに内側へ回す運動を指す名称であり、腕を上げる向きの運動ではない。関節運動の名称は、どの面でどちらの向きに動くかで決まるので、動作を見て名称を言えるようにしておく。
HINT 中心から遠ざかるのが外転、前へ上げるのが屈曲。
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