CSCSの難易度|合格率は約55%、壁は学位
CSCSの難易度を、公表されている合格率、受験資格、2セクションの時間配分、映像問題から整理します。基礎科学と実践/応用の両方に共通する記事です。
最終更新 2026-10-12
合格率は公表されている
NSCAジャパンの「よくあるご質問」には、CSCS認定試験の両セクションの合格率は約55%と書かれています。ただし何年度の数字か、受験者が何人の集計かは記載がありません。
年度と受験者数まで特定された数字は「NSCA資格認定ハンドブック」にあります。2024年度に日本で353名がCSCS認定試験を受験し、合格率は55.0%だったと記載されています(2026年10月4日時点の版で確認)。
同じ「よくあるご質問」には、基礎科学セクションの合格率のほうが実践/応用セクションより若干高いという記述もあります。セクション別の具体的な数字は載っておらず、差の大きさは確認できませんでした。
| 公表元 | 区分 | 合格率 |
|---|---|---|
| NSCA資格認定ハンドブック | 2024年度・日本(353名) | 55.0% |
| NSCAジャパン よくあるご質問(年度の記載なし) | 両セクション | 約55% |
| 同上 | セクション別 | 基礎科学が実践/応用より若干高い(数字の記載なし) |
NSCA本部(米国)は試験レポートを出していますが、この記事ではその数値は引いていません。内容を確認できていないためです。
難所は実践/応用セクション
NSCAジャパンは、基礎科学セクションの合格率のほうが実践/応用セクションより若干高いと書いています。2セクション制の資格で、落ちる人が多いのは実践/応用のほうです。差の大きさは数字では公表されていません。
実践/応用には映像問題が30〜40問あり、1問の内容も重くなります。時間には余裕がありますが、知っているだけでは解けない設問が混ざる点が、この差につながっていると考えられます。ただしこれは出題形式からの推測で、NSCAが理由を示しているわけではありません。
最初のハードルは学位
CSCSの受験には、学位取得者または高度専門士の称号が必要です。この条件は勉強では埋められないので、受験資格を満たしていない人にとっての難易度は、試験の中身よりも先に決まっています。
ほかに、NSCAジャパンの会員であること、有効なCPR/AED認定を持っていることも必要です。
1問あたりの時間はセクションで違う
基礎科学は95問を90分で解くので、1問あたり約0.95分(約57秒)です。実践/応用は125問を150分で、約1.20分(約72秒)です。出題数は採点されない15問ずつを含みます。
基礎科学のほうが1問にかけられる時間が短く、知識をその場で引き出せる状態でないと時間が足りなくなります。実践/応用は時間に余裕がある分、1問の内容が重く、映像を見て判断する設問が入ります。NSCA-CPTの約1.16分と比べると、基礎科学だけが明確に短い設計です。
| セクション | 問題数 | 試験時間 | 1問あたり |
|---|---|---|---|
| CSCS 基礎科学 | 95問 | 90分 | 約0.95分 |
| CSCS 実践/応用 | 125問 | 150分 | 約1.20分 |
| (参考)NSCA-CPT | 155問 | 180分 | 約1.16分 |
映像問題は実践/応用にだけある
実践/応用セクションには、映像や画像を見て答える設問が30〜40問含まれます。対象はエクササイズテクニック、機能解剖学、テストの手順です。125問のうち、おおよそ4分の1から3分の1にあたります。
基礎科学セクションには映像・画像問題はありません。NSCA-CPTにも25〜35問の映像・画像問題がありますが、CSCSは問題数が少ないぶん、比率ではやや高くなります。文章だけの学習では対応しにくい部分です。
落ちたときの負担
初めて受けるときは両セクションが必須で、受験料は50,270円です。片方だけ合格した場合、次回は不合格のセクションだけを34,100円で受けられますが、1年以内に合格しないと両セクションの受け直しになります。両方落ちた場合は、50,270円で両セクションを受け直します。
再受験は前回の受験日から30日以上あけ、1年間に3回までです。金額は2026年10月時点の公表値です。
| 状況 | 次回の受験 | 受験料 |
|---|---|---|
| 初めて受験する | 両セクション必須 | 50,270円 |
| 片方だけ合格(1年以内) | 不合格のほうだけ | 34,100円 |
| 片方だけ合格して1年を超えた | 両セクションを受け直し | 50,270円 |
| 両方とも不合格 | 両セクション | 50,270円 |
このほかに、個人会員の年会費13,200円が毎年かかります。
難易度の判断のしかた
NSCA-CPTと比べると、合格率の公表値は低く、学位の条件があり、2セクションで学習量も多い試験です。CPTとの比較は別の記事にまとめています。
判断材料としては、合格率の数字よりも、実践/応用で映像問題に慣れる時間を確保できるか、落ちたときの費用を負担できるかを見るほうが、自分に当てはめやすくなります。