体力測定と評価の板書
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第6章「体力測定と評価」
この章は本文222ページのうち24ページ=分量で11%。第8章・第9章に次ぐ重さで、第2章と並びます。章ごとの出題数は公表されていないので、分量からの目安です。出典:公式テキストの目次(本文222ページ)。
測る前・測り方・活かし方の順に見る
- ①体力の分類 ②測定の原則 ③形態と身体組成
- ④体力テスト(新体力テスト) ⑤ロコモ度テスト ⑥評価と活かし方
①体力の分類2節
まず「行動体力」と「防衛体力」に分かれる
- 行動体力=動くための力/防衛体力=身を守る力
- 防衛体力は病原体への抵抗力・温度変化への適応・ストレスへの耐性
- 行動体力は3つ。起こす(筋力・筋パワー)/持続する(筋持久力・全身持久力)/調整する(敏捷性・平衡性・巧緻性・柔軟性)
体力の分類。起こす・持続する・調整する
- 体力=行動体力+防衛体力
- 行動体力:行動を起こす(筋力・筋パワー)/行動を持続する(筋持久力・全身持久力)/行動を調整する(敏捷性・平衡性・巧緻性・柔軟性)
- 防衛体力:病原体への抵抗力・温度変化への適応・ストレスへの耐性など、身を守る方向に働く能力
- ▲間違えやすいところ: 入れ替えやすいのは「起こす」と「持続する」。全身持久力・筋持久力を防衛体力に置いた選択肢も誤り
動画でこの図を見る(01:21)②測定の原則3節
信頼性と妥当性は、別のものを指す
- 信頼性=繰り返し測って、同じ結果が出るかの程度
- 妥当性=測りたい能力を、実際に測れているかの程度
- 信頼性が高くても妥当性が低いことはある(いつも同じ値だが、測りたいものではない)
練習試行は、省かずに設ける
- 練習試行を設ける。不慣れによる誤差を減らし、本来の能力を測るため
- 疲労の影響が小さい種目から並べ、間に休息を入れる
- 機器の校正と設置の点検/説明は全員に同じ/記録はその場で
医師が立ち会わないときの線
収縮期血圧
160mmHg以上
拡張期血圧
95mmHg以上
脈拍
100拍/分以上
- 【65〜79歳対象の実施要項】医師が立ち会わない場合、収縮期血圧160mmHg以上/拡張期血圧95mmHg以上/脈拍100拍/分以上なら延期または中止
- ただし本人が強く希望する場合、長座体前屈・開眼片足立ち・10m障害物歩行は実施可
- 20〜64歳対象の要項に数値基準はなく、「健康状態のチェックで具合が悪ければ延期または中止」まで
- 高血圧の診断基準(140/90mmHg)より少し上に置かれている
- 前夜からの睡眠状態と胸部症状の確認は、立ち会った医師(保健師・看護師)が行うこととして要項に書かれている
- 本人の申し出だけに頼らず、血圧と脈拍を実際に測って判断する
出典
- 出典:スポーツ庁新体力テスト実施要項(65歳〜79歳対象)Ⅳ-1
③形態測定4節
腹囲は「軽く息を吐いて」測る
- BMI=体重(kg)÷身長(m)の2乗。18.5未満低体重/25以上肥満
- ウエスト周囲径は立位・軽く息を吐いた状態・おへその高さで水平に
- 身長は目と耳を結ぶ線が水平になる姿勢/体重は食事・排泄の条件をそろえる
BMIは共通、体脂肪率は男女で違う
BMI
25以上で肥満(日本肥満学会)
体脂肪率・男性
25%超で多い
体脂肪率・女性
30%超で多い
- BMI:18.5未満が低体重、18.5以上25未満が普通体重、25以上が肥満(日本肥満学会の判定基準)
- 体脂肪率に公式な肥満判定基準はない。厚生労働省健康づくりサポートネット(旧e-ヘルスネット)用語辞典「体脂肪計」は『成人女性は30%、成人男性は25%を超えると体脂肪量増加といわれています』
- 女性のほうが生理的に体脂肪の割合が高い。男女に同じ値を用いる考え方は、その性差を反映していない
- BMIは体格の指標で、筋肉量と脂肪量を区別できない。体脂肪率と併せて評価する
方法と原理を、対で覚える
- インピーダンス法=微弱な電流の流れにくさから推定。水分量・分布で値が動く
- 皮下脂肪厚法=キャリパーで挟む。日本の標準は上腕背部と肩甲骨下部の2点法。測る人が変わると値がぶれる
- DXA法=X線で骨と脂肪を区別/水中体重秤量法=水に沈めて体密度から
身体組成の測定法。原理と注意点を並べる
- インピーダンス法(生体電気抵抗法):微弱な電流の流れにくさから推定。体内の水分量と分布で値が動くので、入浴後・運動後・飲食後・起床直後は避け、条件をそろえる。測定は数十秒
- 皮下脂肪厚法:キャリパーで挟んだ厚さから推定。日本の標準は上腕背部(上腕三頭筋部)+肩甲骨下部の2点法(FAO/WHO推奨部位・長嶺鈴木の推定式)。測る人が変わると値がぶれる
- DXA法:X線の吸収の差で骨と脂肪を区別する。専用の装置が必要。除脂肪量の水分率を一定と仮定しているので、ここも水分の影響を受ける
- 水中体重秤量法:水中に身体を沈め、体密度から求める
- ▲間違えやすいところ: 見分けるのは原理の一語。電気/挟む/X線/沈める
動画でこの図を見る(04:31)④全身持久力6節
呼気ガスを実際に測るのが直接法
- 直接法=負荷をだんだん強くし、呼気ガスを採取して酸素摂取量を実測
- 間接法=心拍数や走行距離から推定(アストランド・ライミング法/クーパーテスト/ステップテスト)
- 間接法は安全で簡便。ただしあくまで推定値
種目と体力要素は、セットで覚える
- 柔軟性は長座体前屈だけ/反復横とび=敏捷性/立ち幅とび=筋パワー
- 握力=筋力/上体起こし=筋力・筋持久力/20mシャトルラン・急歩=全身持久力
新体力テスト。種目・体力要素・年齢区分
- どの年齢区分でも共通:握力(筋力)/上体起こし(腹筋群の筋力・筋持久力)/長座体前屈(柔軟性)
- 20〜64歳のみ:反復横とび(敏捷性)/立ち幅とび(筋パワー)/20mシャトルラン・急歩(全身持久力)
- 65〜79歳のみ:開眼片足立ち(平衡性)/10m障害物歩行(歩行能力)/6分間歩行(全身持久力)
- ▲間違えやすいところ: 65〜79歳では、まずADL(日常生活活動テスト)で状態を確認してから実施する
- ▲間違えやすいところ: 反復横とびは65〜79歳の区分に入らない
動画でこの図を見る(05:39)回数・時間・無効の条件
- 握力は左右2回ずつ。採るのは左右それぞれのよい方の平均
- 上体起こしは30秒で何回できたか。実施は1回のみ
- 反復横とびは20秒。点数としないのは外側のラインを踏まない/中央ラインをまたがないの2つ
音はだんだん速くなる
- 20mシャトルランは電子音の間隔が徐々に短くなる。ついていけなくなったら終了
- 65〜79歳は6種目(ADLの確認が先)。反復横とびは入らない
素足・120秒・普段の速さ
- 開眼片足立ち:両手を腰・素足・最長120秒で打ち切り
- 10m障害物歩行:2m間隔の障害物6個をまたぎ越して歩く。走ったらやり直し
- 6分間歩行:普段歩く速さで6分間。距離を記録。速さを競う種目ではない
⑤ロコモ度テスト2節
立ち上がる・2歩で進む・質問に答える
- 3つの検査=立ち上がりテスト・2ステップテスト・ロコモ25
- 立ち上がりテスト:40・30・20・10cmの台から、両脚か片脚で立てるか(下肢筋力)
- 2ステップテスト:大股2歩の距離÷身長(歩幅・歩行能力)
ロコモ度テストの3検査と、混ざりやすい別の検査
- ロコモ度テスト(3つ):立ち上がりテスト(下肢筋力。40/30/20/10cmの台から両脚か片脚で立ち上がり、反動をつけずに3秒保持)/2ステップテスト(2歩幅÷身長)/ロコモ25(25項目の質問票)
- 混ざりやすい別の検査:30秒椅子立ち上がりテスト(30秒間の立ち座りの回数)/10m歩行テスト(10mの所要時間から歩行速度)/床から立ち上がるまでの時間/起立時の血圧変化(起立性低血圧の評価)
- 新体力テストの開眼片足立ち・10m障害物歩行・6分間歩行も、ロコモ度テストの構成ではない
- ▲間違えやすいところ: 立ち上がる・2歩で進む・質問に答える。この3語で覚える
動画でこの図を見る(08:20)⑥評価のしかた2節
何と比べるかで、名前が変わる
- 相対評価=集団のなかでの位置(同年代の平均と比べて上位◯%)
- 絶対評価=あらかじめ定めた基準値に達しているか
- 個人内評価=同じ人の過去の記録と比べる/診断的・形成的・総括的は時期による分類
相対評価だけでは、報われない人が出る
- 同年代の平均との比較だけは不適切。個人内評価を併せて伝える
- 強い項目も伝える/意味を日常の場面に結びつける/測定値は個別に返す
- プログラムは弱い要素を補いつつ、本人の目的やニーズも踏まえて構成する
この章の要点
- 行動体力は起こす・持続する・調整する。防衛体力は身を守る力
- 信頼性=何度やっても同じ/妥当性=測りたいものを測れている
- BMI 25以上/体脂肪率男25%・女30%が肥満の目安。腹囲は軽く息を吐いて
- 握力は左右2回ずつのよい方の平均/上体起こし30秒/開眼片足立ち120秒
- ロコモ度テストは立ち上がり・2ステップ・ロコモ25。伝え方は個人内評価も併せて
読んだら、解いて確かめる
聞いて分かったつもりのところは、解くとはっきりします。間違えた問題だけが自動で復習に戻り、2回連続で正解すると外れます。
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健康運動実践指導者の板書(公式テキストの章立て順)。
公式テキストの本文は使っていません。章題とページ数は目次から転記した事実、内容は公的機関の公開資料と教科書水準の一般知識にもとづいています。章ごとの出題数は公表されていません。