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JATI-ATI 一般科目科目模擬試験復習

体力トレーニング総論の板書

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第1回「原理と原則—体に起こることと、指導者がやること」

この回は、トレーニングの原理と原則を扱います。過負荷・可逆性・特異性の三原理、全面性から反復性までの五原則、原理と原則の切り分け、テーパリングと長期休止の違い、計画的なオーバーリーチングとオーバートレーニング症候群の境目、適応が成立する条件までを見ます。

00:17この回で数えるもの

数えるのは、この3つ

  • トレーニングの原理

    3つ

  • トレーニングの原則

    5つ

  • 負荷を落とす形

    2とおり

  • 三原理:過負荷・可逆性・特異性
  • 五原則:全面性・個別性・意識性・漸進性・反復性
  • 負荷を落とす2とおり:刺激を残したまま落とすテーパリングと、刺激そのものが切れる完全休止
  • 原理と原則の呼び分け、それぞれの数は文献によって異なる。過負荷を原理ではなく原則に置く整理もある。ここでは広く使われている三原理・五原則で扱う
出典
  • 出典:齋藤健治「「トレーニングの原理・原則」に関する一考察」名古屋学院大学論集医学・健康科学・スポーツ科学篇第5巻第1号https://ngu.repo.nii.ac.jp/records/790

①三原理3節

00:31三原理

体に起こることが、3つある

  • 過負荷=日常を上回る刺激でなければ適応しない
  • 可逆性=刺激をやめれば、得たものは失われていく
  • 特異性=使った動作・速度・供給系に対応して適応する
01:09過負荷

伸びが止まるのは、負荷が日常になったから

  • 伸びが止まった=その負荷が本人の日常になった
  • 最大でなくてよい。日常を上回っていれば足りる
  • 回数の合計だけでは決まらない。強度という軸がある
01:48特異性

近い条件でやると、近い形で返る

  • 適応は使った動作・速度・供給系の形で返ってくる
  • 同じ重さでも、速く挙げる練習とゆっくり挙げる練習は別
  • 競技に近ければ負荷は軽くてよいは過負荷を落としている

②五原則2節

02:31五原則

指導者がやることが、5つある

  • 全面性・個別性・意識性・漸進性・反復性の5つ
  • 全面性=体のあらゆる部位を、偏りなく鍛える
  • 意識性=目的と効果を伝えて、狙う部位を意識させる
03:06残りの3つ

1つずつ上げる・相手に合わせる・続ける

  • 漸進性=重量・回数・セット・頻度のうち、まず1つ上げる
  • いちどに2つ以上動かすと、効いた理由が消える
  • 個別性=年齢・体力・トレーニング歴・目的に合わせる
  • 反復性=効果は続けることで少しずつ積み上がる

③切り分け2節

03:50切り分け

主語が体なら原理、人なら原則

  • 迷ったら主語を見る。体が主語なら原理、人なら原則
  • 原理

    体に起こること。条件がそろえば誰にでも起こる

    • 3つ
    • 過負荷・可逆性・特異性
  • 原則

    指導者がやること。相手を見て選ぶ

    • 5つ
    • 全面性・個別性・意識性・漸進性・反復性
04:22混ざるところ

三原理に入らないものを、1つ選べるか

  • 個別性は原則。三原理には入らない
  • 重量を上げた=過負荷/近い条件=特異性/休んで落ちた=可逆性

④落とすか、切るか2節

04:47落とすか、切るか

刺激を残して落とすか、切るか

  • テーパリング=負荷を計画的に落とす。刺激は残す
  • 完全休止=刺激が切れる。可逆性で戻っていく
  • 同じ「量が減る」でも、残すか切るかで結果が逆になる
05:15落ち方

失われる速さは、要素ごとに違う

  • 全身持久力は比較的早い段階から落ち始めるとされる
  • 筋力は、同じ期間ではより緩やかにしか落ちない傾向
  • 再開はいま出せる力から。前の重量に戻すのではない
  • 低下の速さは、休止の長さ・それまでのトレーニング歴・対象によって幅がある。どちらが先に落ちるかを一律に決められるものではない
  • 再開時に合わせるのは、休止前の負荷ではなく、いま測れる水準。段階的に戻す

⑤伸ばす山と、壊れる山1節

05:45伸ばす山と、壊れる山

高負荷のあとに、回復があるか

  • オーバーリーチング=高負荷のあとに回復を置く手法
  • 回復を置かずに続けるとオーバートレーニング症候群へ
  • 境目は負荷の大きさではなく、そのあとに回復があるか
  • 不調が長く続く、安静時の心拍・睡眠・食欲・体重の変化が戻らないといったときは、計画の問題として扱うだけでなく、医療職につなぐ
  • どのくらいの期間で切り替えるかは、対象と競技によって変わる。期間の数字ではなく、回復を置いたかどうかで見る
  • 計画的なオーバーリーチング(機能的オーバーリーチング)とオーバートレーニング症候群のあいだに、非機能的オーバーリーチングを置く整理もある。成績の落ち込みが長引くが、十分な休息をとれば回復する状態を指す
出典

⑥適応の条件2節

06:18適応の条件

刺激・栄養・休養の3つがそろって進む

  • 適応は刺激+栄養+休養ではじめて進む
  • 寝ていない・食べていない時期の停滞は計画の失敗に見える
  • 計画に書くのは練習だけではない。休む日も計画の一部
06:48相手で変わること

原則は同じ、当てはめる強さが変わる

  • 発育発達期は神経系が伸びる時期。多様な動きと技術を先に
  • 経験が浅いほど早く伸び、積むほど伸びは緩やかになる
  • 原則は変わらない。当てはめる強さが相手で変わる
07:20覚えて帰る4つ

この回の要点

  • 原理は3つ・原則は5つ。原理=体、原則=指導
  • 負荷は1つずつ動かす。2つ動かすと原因が消える
  • 量が減っても、刺激が残っていれば保たれる
  • 刺激だけでは適応しない。栄養と休養までが計画

第2回「体力の地図と、効果が出る順番」

この回は、体力の分け方と、効果の現れ方の順番を扱います。行動体力と防衛体力、一般的体力と専門的体力、筋力・筋パワー・筋持久力の区別、静的柔軟性と動的柔軟性、敏捷性、全身持久力と筋持久力、%1RMと10RMの意味、等尺性の特徴、神経系から筋肥大へという順序、計画の手順と振り返り方までを見ます。

00:17この回で数えるもの

数えるのは、この3つ

  • 筋力と呼ばれるもの

    3つ

  • 体力の大きな分かれ

    2とおり

  • 柔軟性

    2とおり

  • 筋力と呼ばれるもの3つ:筋力(最大の力)・筋パワー(力と速度の積)・筋持久力(発揮を保つ能力)
  • 体力の大きな分かれ2とおり:行動体力と防衛体力/一般的体力と専門的体力
  • 柔軟性2とおり:静的柔軟性(関節が動きうる範囲)と動的柔軟性(動作の中で使える範囲)

①体力の地図2節

00:33体力の地図

動かす体力と、守る体力

  • 行動体力=動作を生み出す働き。測って伸ばせる
  • 防衛体力=病気や暑さ寒さから身体を守る働き
  • 行動体力は筋力・持久力・柔軟性・敏捷性など、動作を生み出す能力。防衛体力は環境の変化や病原体に対する抵抗力
  • 「体力がある」という言葉が、どちらを指しているのかで話が食い違うことがある
00:58土台と、その上

一般的体力の上に、専門的体力が乗る

  • 一般的体力=どの競技にも要る土台
  • 専門的体力=その競技の動きで要る形
  • 土台が無いところに専門は積めない。順番がある

②3つに分かれる2節

01:273つに分かれる

力の最大・力×速さ・保ち続ける力

  • 筋力=発揮できる力の最大
  • 筋パワー=力×速度。速く挙げるほど大きくなる
  • 筋持久力=力の発揮を保ち続ける能力
02:05筋力とパワー

重い物を挙げられる人が、速いとは限らない

  • パワーは筋力だけで決まらない。速度の側も要る
  • 「筋力が上がった」だけでは、どれが上がったか分からない

③柔軟性と敏捷性3節

02:29柔軟性と敏捷性

動く範囲と、使える範囲

  • 静的柔軟性=関節が動きうる範囲
  • 動的柔軟性=動作の中で実際に使える範囲
  • 敏捷性=刺激に反応して身体の位置を素早く変える
03:042つの持久力

全身で続けるか、その筋で続けるか

  • 全身持久力=呼吸循環系が支える全身の能力
  • 筋持久力=特定の筋群が発揮を保つ能力
  • 短く強い動きはATP-CP系・解糖系、長く続く動きは有酸素系が主
  • どの供給機構が主に働くかは運動の強度と時間で変わる。機構ごとの詳しい働きと、休息の取り方は運動生理学の領域で扱う
03:39要素どうしの関係

弱い要素が、他の発揮を止めている

  • ある要素の不足が、他の要素の発揮を妨げる
  • だから先に、どこが弱いかを掴む

④負荷の言葉3節

04:00負荷の言葉

10RMと%1RMは、別のことを言っている

  • 10RM=その重量で反復できる限界が10回である負荷
  • %1RM=1回だけ挙げられる最大重量に対する割合
  • 筋力が伸びれば同じ割合の重量も変わる。測り直して更新
04:38等尺性

やった角度の近くで、効きが出る

  • 等尺性=関節を動かさずに力を発揮する
  • 向上は実施した関節角度の付近に大きく現れる
  • 必要な角度が複数あるなら、角度を分けて行う
05:03両端で覚える

高強度・低回数の側か、その反対か

  • 最大筋力は高強度・低回数の側
  • 筋持久力は低強度・高回数の側。筋肥大はその間
  • 覚えるのは両端と向き。境目の数値は条件で動く
  • 強度と回数の具体的な数値は、対象者・種目・トレーニング歴によって変わる。ここでは目的ごとの向き(高強度・低回数の側か、低強度・高回数の側か)だけを扱っている

⑤効果が出る順番2節

05:31効果が出る順番

はじめは神経系、あとから筋肥大

  • 開始初期の筋力向上は神経系の適応の寄与が大きい
  • 筋肥大の寄与が大きくなるのは、あとの期間
  • 「太くなっていないのに挙がる」は、おかしくない
06:01相手が変わっても

原則の当てはめ方は変えない

  • 女性の筋力の相対的な向上率は男性と大きく変わらないとされる
  • 原則は同じように当てはめ、中身は個別性で調整する
  • 向上率は「もとの水準に対する伸び」を指す。絶対値そのものの比較は体格や除脂肪量の差に左右されるため、伸び方を見るときは相対的な向上率で比べる

⑥組み立て2節

06:19組み立て

測って、決めて、組んで、やって、見直す

  • 手順は評価→目標→計画→実施→見直しの5段
  • 種目から決めない。何を測ったかから決まる
  • 年単位の長期の中に、数週間の中期と、週単位の短期を入れる
06:49振り返り

測定値と、実施できた量の両方を見る

  • 振り返りは測定値の変化と実施できた量の両方
  • 同じ重量での反復回数は、最大筋力が高い人が有利
  • 筋持久力を比べるなら最大筋力に対する割合をそろえる
  • 研究の結果は、目の前の相手に当てはまるかを確かめて使う
07:33覚えて帰る4つ

この回の要点

  • 筋力は力・速さ・保ちの3つに分かれる
  • 10RMは重さの言い方、%1RMは最大に対する割合
  • はじめの伸びは神経系。太さは、そのあと
  • 何を上げたいかが決まらないと、負荷も測り方も決まらない

読んだら、解いて確かめる

聞いて分かったつもりのところは、解くとはっきりします。間違えた問題だけが自動で復習に戻り、2回連続で正解すると外れます。

体力トレーニング総論を35問で解く

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