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JATI-ATI 一般科目科目模擬試験復習

機能解剖の板書

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第3回「機能解剖の読み方と、上半身」

この回は、機能解剖の読み方と上半身を扱います。解剖学的基本面と運動軸、関節の分類、主働筋・拮抗筋・協働筋、筋の形と羽状角、肩甲上腕リズムと肩甲骨の運動、回旋筋腱板の4筋、僧帽筋の3部と広背筋・前鋸筋、肘関節と前腕、骨の働きと成長までを見ます。

00:18この回で数えるもの

数えるのは、この3つ

  • 解剖学的基本面

    3つ

  • 回旋筋腱板

    4筋

  • 僧帽筋

    3部

  • 基本面3つ:矢状面(体を左右に分ける)・前額面(前後に分ける)・水平面(上下に分ける)
  • 回旋筋腱板4筋:棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋
  • 僧帽筋3部:上部・中部・下部。部位によって作用が違う

①面と軸2節

00:36面と軸

3つの面と、面に垂直な軸

  • 矢状面=体を左右に分ける面。前後の動きが起こる
  • 前額面=前後に分ける面。横へ開く動きが起こる
  • 水平面=上下に分ける面。回る動きが起こる
  • 運動軸は、その運動が起こる面に垂直に通る。矢状面の運動は前額-水平軸まわり、前額面の運動は矢状-水平軸まわり、水平面の運動は垂直軸まわりに起こる
01:08種目を面で分ける

同じ「押す」でも、面が違えば筋が変わる

  • 動きを見る順は面→軸→筋
  • 寝て前へ押す動きと、頭上へ押す動きは別の面
  • 面が違えば働く筋も変わる。名前の暗記より先に面

②関節の分類3節

01:39関節の分類

軸が1つの関節と、軸が複数の関節

  • 蝶番関節=一軸性。ひとつの軸まわりにだけ動く
  • 球関節=多軸性。複数の軸まわりに動く
  • 膝関節も分類としては蝶番関節に入れられることが多いが、屈曲した姿勢ではすねの回旋も起こるため、厳密な一軸ではない(第4回で扱う)
02:02筋の形

筋束の並べ方で、出方が変わる

  • 紡錘状筋=筋束が腱と同じ向きに並ぶ
  • 羽状筋=筋束が腱に斜めに並ぶ。大きな力を出しやすい
  • 同じ体積でも、並べ方で力の出方が変わる
02:33筋の役

主働筋・拮抗筋・協働筋の3つ

  • 主働筋=目的の運動を起こしている筋
  • 拮抗筋=反対の運動を起こす筋
  • 協働筋=主働筋を助ける筋。役は種目ごとに入れ替わる

③肩甲上腕リズム3節

03:00肩甲上腕リズム

腕は、肩甲骨と一緒に挙がる

  • 肩の外転は、上腕骨だけでは起こらない
  • 肩甲上腕関節での動きと肩甲骨の上方回旋が、おおむね2対1
  • 肩甲骨が動かない人は、挙がる範囲がそこで止まる
  • 2対1はおおよその割合で、挙上の範囲や計測の方法によって幅がある。比の数値そのものではなく、肩甲上腕関節と肩甲骨が協調して動くことが要点
  • 比べているのは肩甲上腕関節での挙上と肩甲骨の上方回旋。腕全体が挙がった角度との比ではない。挙上のはじめのうちは、肩甲骨の回旋がほとんど起こらない区間があるとされる
  • 挙げる動きで痛みが出る、挙げられないといった場合は、原因を指導者が判断せず医療職につなぐ
03:35肩甲骨の運動

背骨に近づくのが内転、離れるのが外転

  • 背骨へ近づく=内転/遠ざかる=外転
  • 上がる=挙上/下がる=下制
  • 上方回旋=関節窩が上を向く回転。下角は外側へ動く
04:11挙げるときの回旋

途中から、上腕骨が外へ回る

  • 体側から真上まで挙げる途中で、上腕骨の外旋が加わる
  • 外旋によって、大結節が肩峰の下を通り抜けやすくなる
  • 挙上の途中で上腕骨の外旋が加わることで、大結節が肩峰の下を通過しやすくなる
  • 挙げる途中で痛みが出る場合は、原因の判断を指導者がせず医療職につなぐ。可動域を無理に広げようとしない

④回旋筋腱板1節

04:30回旋筋腱板

4つの筋が、骨頭を受け皿に引きつける

  • 4筋は棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋
  • 外旋=棘下筋と小円筋/内旋=肩甲下筋/外転の初期=棘上筋
  • 役は上腕骨頭を関節窩に引きつける。大きな筋の土台

⑤引く動作3節

05:03引く動作

広背筋は、腕を体へ引き寄せる筋

  • 広背筋=肩関節の伸展・内転・内旋に働く
  • 懸垂の主働筋。上腕を体へ引き寄せる力で挙がる
  • 腕から先に曲げると、広背筋の出番が遅れる
05:30僧帽筋

同じ筋でも、部位で向きが違う

  • 上部=挙上/中部=内転/下部=下制と上方回旋の補助
  • 同じ筋でも、部位で逆向きに働くことがある
05:50前鋸筋と肩甲骨の土台

肩甲骨は、胸郭とは骨でつながっていない

  • 前鋸筋=肩甲骨を胸郭に沿わせ、外転と上方回旋
  • 働きが落ちると翼状肩甲。肩甲骨の内側が浮く
  • 肩甲骨と胸郭は筋の張力で位置を保っている

⑥肘と前腕2節

06:20肘と前腕

肘は3つの関節が集まっている

  • 肘は腕尺・腕橈・上橈尺からなる複合関節
  • 手のひらを上に向けるのが回外、下に向けるのが回内
  • 手首を曲げる筋は内側上顆、伸ばす筋は外側上顆から起こるものが多い

骨は支えるだけの部品ではない

  • 骨は支え守るほか、血液細胞をつくり、カルシウムを蓄える
  • 長さは骨端の成長板で、太さは骨膜の側から増える
  • 成長板が残る時期は、そこが弱いところになる
  • 成長期に続く痛みは、指導者が原因を判断しない。負荷を下げて様子を見るのではなく、医療職につなぐ
07:27覚えて帰る4つ

この回の要点

  • 見る順は面→軸→筋。名前から入らない
  • 腕は肩甲骨と一緒に挙がる。動くべきものが動いているか
  • 回旋筋腱板4筋は、回す筋ではなく安定させる土台
  • 同じ筋でも役と向きは、部位と種目で入れ替わる

第4回「脊柱・骨盤・下半身—大きい種目で働く筋」

この回は、脊柱から脚までを扱います。脊柱の構成と生理的弯曲、椎間板、脊柱起立筋群、腹筋群と腹腔内圧、骨盤の前傾と後傾、しゃがみ込みの限界、大殿筋とハムストリングスの働きの違い、二関節筋と股関節の角度、大腿四頭筋と膝関節、下腿三頭筋と足部のアーチ、中殿筋の低下までを見ます。

00:18この回で数えるもの

数えるのは、この3つ

  • 腰椎

    5個

  • 大腿四頭筋

    4筋

  • ハムストリングス

    3筋

  • 腰椎は5個。脊柱は頸椎7・胸椎12・腰椎5で構成される(この下に仙骨・尾骨が続く)
  • 大腿四頭筋4筋:大腿直筋・内側広筋・外側広筋・中間広筋
  • ハムストリングス3筋:大腿二頭筋・半腱様筋・半膜様筋

①脊柱2節

00:34脊柱

S字は、荷重を受けるための形

  • 脊柱の構成は頸椎7・胸椎12・腰椎5
  • 頸椎と腰椎は前弯、胸椎は後弯
  • 弯曲が消えた背中は、荷重の受け方が変わる
01:02椎間板

線維輪と髄核で、荷重を分散する

  • 椎間板は外側の線維輪と中心の髄核
  • はたらきは荷重を分散するクッション
  • 丸めた背中で受けると、かかり方が偏る
  • 痛み・しびれ・力の入りにくさがあるときは、指導者が原因を判断しない。負荷を調整して続けるのではなく、医療職につなぐ

②背中側の筋2節

01:29背中側の筋

脊柱起立筋群は3つの筋

  • 腸肋筋・最長筋・棘筋の3つ
  • 両側が働けば伸展、片側だけなら側屈
01:52腹側の筋と腹圧

腹直筋・腹斜筋群・腹横筋の割り当て

  • 腹直筋=屈曲/腹斜筋群=回旋/腹横筋=腹圧の調節
  • 腹圧を高めると体幹の剛性が上がり、腰部の負担を分散
  • 腹圧は挙げる前につくる。挙げ始めてからでは遅い

③骨盤の傾き2節

02:29骨盤の傾き

どちらの筋が強く引いているか

  • 腸腰筋・大腿直筋の緊張が強いと、骨盤は前傾しやすい
  • 腹直筋の緊張が強いと、骨盤は後傾しやすい
  • 骨盤の傾きは、腰椎の弯曲と連れて動く
  • 腸腰筋は大腰筋と腸骨筋をまとめた呼び名。大腰筋は腰椎から、腸骨筋は腸骨の内側から起こり、どちらも大腿骨の小転子へ向かう
  • 大腿直筋は骨盤の前下方(下前腸骨棘)から起こる
03:00しゃがみ込みの限界

止まった先は、腰が引き受ける

  • 股関節の屈曲が限界に達しても、動こうとすれば続きが出る
  • 続きは骨盤の後傾と腰椎の屈曲として現れる
  • 「もっと深く」では直らない。限界が来ている関節を見る

④股関節を伸ばす3節

03:27股関節を伸ばす

同じ「伸ばす」でも、姿勢で主役が変わる

  • 大殿筋=深く屈曲した姿勢からの伸展で力を出しやすい
  • ハムストリングス=股関節の伸展と膝の屈曲の両方を担う
  • 姿勢が変われば、主役の筋も入れ替わる
  • どちらの筋がより働くかは、筋電図での比較でも結果が割れている。深く屈曲した姿勢からの伸展では大殿筋が動員されやすいとされるが、どちらが最大かとまでは言えない
03:59二関節筋

両方の関節で短くなると、力が出にくい

  • ハムストリングスは大腿二頭筋・半腱様筋・半膜様筋の3つ
  • 股関節を伸ばしたままのレッグカールは、力が出にくい
  • 2関節をまたぐ筋は、両方の関節で短縮すると張力が落ちる
  • ハムストリングスは坐骨から膝の下へ走るので、股関節を伸展させると短くなる。股関節を屈曲させると伸ばされる
  • またいでいる両方の関節で短縮しきった筋は張力を出しにくい。これを能動的不全(active insufficiency)という
  • ハムストリングス3筋のうち、大腿二頭筋の短頭だけは膝関節のみをまたぐ単関節筋
04:34膝を曲げたときの回旋

内側と外側で、回す向きが逆

  • 内側の半腱様筋・半膜様筋が内旋、外側の大腿二頭筋が外旋
  • 同じ筋群でも、走っている側で向きが分かれる

⑤大腿四頭筋3節

04:55大腿四頭筋

4つのうち1つだけ、股関節もまたぐ

  • 4つは大腿直筋・内側広筋・外側広筋・中間広筋
  • 大腿直筋だけが股関節もまたぐ二関節筋
05:14膝の構造

前十字靱帯と半月板が受け持つもの

  • 前十字靱帯=脛骨が前方へずれるのを制動する
  • 半月板=荷重の分散に働く
  • どちらが受け持つかを知ると、崩れの危なさが読める
  • 膝の痛み・ぐらつき・引っかかりがあるときは、指導者が原因を判断しない。医療職につなぎ、復帰の進め方も医療側の指示に沿う
05:38すねと足

膝をまたぐ筋と、ばねになるアーチ

  • 下腿三頭筋は腓腹筋とヒラメ筋。腓腹筋は膝をまたぐ
  • だから膝の角度で、働き方が変わる
  • 足部は縦と横のアーチ。衝撃を吸収し、蹴り出しでばねになる

⑥片脚で分かること2節

06:10片脚で分かること

骨盤が落ちるのは、中殿筋の側

  • 中殿筋=股関節の外転と、骨盤の安定
  • 低下すると、片脚支持で骨盤が下がる
  • 「ひざが内へ入る」の裏に、股関節側の支えがないことがある
06:38役割分担で読む

「腹筋が効かない」の正体

  • 起き上がる動作は前半=腹直筋/後半=股関節屈筋
  • 後半ばかりやれば、腹直筋の出番は終わっている
  • 崩れは崩れ→止まった関節→働いていない筋の順で言う
07:13覚えて帰る4つ

この回の要点

  • 脊柱のS字は荷重を受ける形。消えると受け方が変わる
  • 2関節をまたぐ筋は、反対側の関節の角度で出方が変わる
  • 深くしゃがめないのは、限界が来ている関節がある
  • 崩れは止まった関節と、働いていない筋の名前で言う

読んだら、解いて確かめる

聞いて分かったつもりのところは、解くとはっきりします。間違えた問題だけが自動で復習に戻り、2回連続で正解すると外れます。

機能解剖を35問で解く

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