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資格のニガテ一問一答
JSPO-AT 応用科目科目模擬試験復習

安全・健康管理およびスポーツ外傷・障害の予防の板書

講義動画で板書した内容を、全文そのまま置いています。動画を見ながら書き写す必要はありません。必要なところだけ読んでください。

第1回「予防の持ち場と、傷害を数える」

この回は、スポーツ外傷・障害の予防でアスレティックトレーナーが担う持ち場と、傷害を数える手順を扱います。予防の段階づけ、やること・やらないことの線、安全・健康管理の対象範囲とスタッフ連携、疫学調査と発生率、内的要因と外的要因、参加前の評価と情報の扱いまでをひと通り見ます。応用科目の検定試験は五肢択一式および五肢択二式で、「2つ選べ」という指示が付く設問があります。

00:18この回で数えるもの

数えるのは、この3つ

  • 予防の段階

    3つ(起こさない・早く見つける・繰り返さない)

  • 発生率の分母

    2通り(曝露した時間・参加した回数)

  • 要因の切り方

    2つ(内的・外的)

  • 応用科目の検定試験はコンピュータを使うCBT形式で、五肢択一式および五肢択二式。各科目80問・各120分とされている
  • 合否は科目ごとに判定され、基礎・応用いずれも7割以上の正答で当該科目の合格、両科目の合格で専門科目の修了とされている
  • 応用科目の出題内容は5つに分かれていて、この回が属するのは「安全・健康管理とスポーツ外傷・障害の予防」
出典

①予防の段階2節

00:31予防の段階

一次・二次・三次

  • 一次=起こさない。環境の点検と予防プログラムの導入
  • 二次=早く見つける。徴候のある人の練習量を調整する
  • 三次=繰り返さない。後遺症を軽くして再受傷を防ぐ
01:04予防の段階

回す順番は、四段

  • 実態を把握→要因と機序→対策を入れる→もう一度数える
  • 対策を入れて終わりにしない。入れたあとが本番

②持ち場2節

01:30持ち場

やることと、やらないこと

  • やること=環境と用具の点検・記録の整理・医師と指導者への橋渡し
  • 診断名を伝える治療の方針を決める薬を変えるは外側
  • 復帰の可否を単独で決めない。医師の診察と指示にもとづく
  • シラバスの到達目標は、予防の目的や意義と果たすべき役割を「説明できる」こと、科学的根拠に基づいた予防を「計画し実践できる」ことと示されており、診断・治療・投薬は含まれていない
出典
02:05持ち場

予防は、勝ちに効く

  • 予防の見返りは参加できる期間が延びること
  • 予防と競技の成績は対立しない。削る話ではない

③対象範囲2節

02:28対象範囲

人と、物と、環境

  • 対象は競技者だけではない。指導者もスタッフも入る
  • 整えるのは人・用具・環境の三面
02:49連携

情報が集まる場所に立つ

  • 現場の情報を医師へ上げる。計画は医師の指示のもとで
  • 競技者と指導者のあいだに立つ。調整に要る情報を渡す
  • 専門外は紹介する。抱え込まない
  • シラバスの到達目標には、医・科学スタッフとの連携と組織における役割を理解し、予防を検討する際の根拠となる各種評価を組織的に計画し実践できることが示されている
出典

④傷害を数える3節

03:16傷害を数える

件数だけでは、比べられない

  • 発生率の分母は曝露した量。件数そのままでは比べられない
  • 分母の取り方は練習と試合の時間、または参加した回数
03:41傷害を数える

「傷害」の決め方で件数が動く

  • 休んだ日数で数えるか、受診したかで数えるか
  • 定義を書き残す。書いていないと去年と比べられない
04:01傷害を数える

少ないけれど重いものを、先に

  • 件数の多い部位から並べるだけでは重いものが後回し
  • 重い事故は個別に備える。記録が無い活動でも先に予見する
  • 事故の内容は競技で違う。同じ対策を当てない

⑤要因3節

04:33要因

内と外に分けて、もう一度分ける

  • 内的=身体に属するもの。既往・アライメント・柔軟性
  • 外的=外の条件。路面との摩擦、練習量と試合数の配分
  • 分けたあと、変えられるかでもう一度分ける
05:04危険因子

いちばん強いのは、前にやったこと

  • 繰り返し示されている最も強い因子は同じ部位の既往
  • だから再発予防が予防の中心に来る
05:23危険因子

危ないのは、増やし方の急さ

  • 短い期間に負荷が急に増える局面で発生が増えやすい
  • 週ごとの増やし方に上限の目安を置いて進める

⑥評価5節

05:45評価

メディカルチェックは、二つのため

  • 目的は命に関わる疾患の拾い上げと予防の計画づくり
  • 選考の材料にしない。参加の条件を検討する場
06:07評価

先に聴くのは、命に関わる方

  • 優先は運動中の失神・胸の症状と過去の受傷と治療の経過
  • 家族に若い年齢での突然死がないかも確かめる
  • 心疾患の疑いは医師へつなぐ。ここで決めない
06:35評価

測って選ぶのは、課題

  • 立ち姿の所見だけで決めない。動作の観察を重ねて読む
  • 弛緩性やタイトネスで選ぶのは課題。参加の可否ではない
06:57評価

比べたいなら、条件を固定する

  • そろえるのは測定者・時刻・直前の準備運動・順序
  • 条件が動くと、変化なのか測り方なのか分からない
07:16情報

集めたあと、どう扱うか

  • 先に目的と共有範囲を説明して、同意を得てから保管する
  • 指導者へ渡すのは練習の調整に要る範囲だけ
  • 読むのは集団の傾向と個人の変化の両方。計画に返す
07:48覚えて帰る4つ

この回の要点

  • 段階は起こさない・早く見つける・繰り返さないの3つ
  • 分母を決めてから数える。定義を書き残す
  • 手を打てるのは変えられる要因。最も強いのは既往
  • 数えていないものは、良くなったかどうかも分からない

第2回「予防プログラムと、守る道具」

この回は、外傷・障害の予防プログラムと、身体を守る道具を扱います。予防プログラムに共通して入る柱、ウォームアップに組み込んで続ける運用、伸張性の収縮を使う課題、テーピングと装具の使い分けと皮膚の手当て、ストレッチングとバランス課題の予防効果、防具・用具・シューズ、施設の点検、そして競技ごとに起こる重い一撃への備えまでを見ます。道具の話は「予防の効果があるか」という軸だけで並べます。

00:16この回で数えるもの

数えるのは、この3つ

  • プログラムの柱

    2つ(動作の向きを直す・支える力をつける)

  • テープと装具の比較

    4点(効果・持続・費用・皮膚)

  • 用具を見る時点

    3つ(練習前・練習中・交換の時期)

  • 応用科目の検定試験はCBT形式で、五肢択一式および五肢択二式。各科目80問・各120分とされている
  • この回が属するのは応用科目の出題内容のうち「安全・健康管理とスポーツ外傷・障害の予防」
出典

①プログラムの柱1節

00:29プログラムの柱

直す動作と、支える力

  • 一本は着地と方向転換での膝と足部の向きへの指導
  • もう一本は片脚で支える安定性のバランス課題
  • 柔らかくすれば防げるではない。狙いは神経と筋の働き
  • シラバスの到達目標には、代表的な外傷・障害予防プログラムの考え方を正しく理解し、対象者の状態に応じたプログラムを計画・実践できることが示されている
出典

②ウォームアップで回す2節

00:59ウォームアップで回す

続かないと、効かない

  • シーズンを通して週に数回の頻度で続ける
  • 実施の状況を記録して、やれているかを確かめる
  • 負荷は動作の質を保てる範囲で段階的に上げる
01:27ウォームアップで回す

伸ばされながら踏ん張る

  • 膝立ちから上体を前へ倒す。踵は押さえてもらう
  • 効くのは伸張性の収縮。伸ばされながら踏ん張る局面
  • 導入は段階を踏む。きつい種目なので急に増やさない

③テープと装具2節

01:55テープと装具

効くのは、主に再発

  • どちらも既往がある競技者の再発を減らす効果が示されている
  • テープはゆるむ。装具は繰り返し使える
  • 比べる観点は効果・持続・費用・皮膚の4点
  • シラバスの到達目標には、装具・防具、ストレッチング、テーピングにおけるスポーツ外傷・障害の予防効果を理解し、それらの活用について安全かつ効果的に計画・実践できることが示されている
出典
02:24皮膚の手当て

肌とテープの間に、一枚

  • 貼る前にアンダーラップや被膜剤で触れる面を小さくする
  • はがすときは皮膚を押さえ、体毛の向きに沿って引く

④伸ばす2節

02:42伸ばす

伸ばせば防げる、ではない

  • 静的ストレッチングの単独の効果は限られる
  • 効くのは柔軟性の低下が要因のとき
03:02支える

崩れても、立て直せる

  • 足関節捻挫の既往がある競技者の再発を減らす手段として使う
  • 支持する面と視覚の条件を変えて、難度を少しずつ上げる

⑤防具3節

03:21防具

守れるものと、守りきれないもの

  • マウスガードは歯の破損と口の中の裂傷を減らす
  • ヘルメットは頭蓋骨の骨折と頭皮の損傷を防ぐ
  • ヘルメットで脳振盪まで防げるとは言えない。ここが分かれ目
  • シラバスの到達目標には、防具・用具・施設が安全・健康管理およびスポーツ外傷・障害に及ぼす要因を理解し、科学的根拠に基づいた予防対応を計画し実践できることが示されている
出典
03:48用具

合わせるところと、替える目安

  • 合わせるのは踵の安定とつま先の余裕
  • 履き替えの目安は見た目ではなく底の摩耗
04:04身支度

練習の前に、外して整える

  • 装身具は練習の前に外す。保管の場所まで決めておく
  • 爪は相手の皮膚を傷つけない長さ。練習の前に見る

⑥場の点検3節

04:26場の点検

濡れ・突き出た物・余裕の距離

  • 練習の前に見るのは床の濡れ・突き出た物・壁までの余裕
  • マットは継ぎ目のずれと隙間を見て、連結の具で固定する
  • 敷く位置は流れた先の余裕。壁や支柱から離す
04:55場の点検

同じ時間に、複数で使う

  • 区画と出入りの経路を先に決めて全員に示し、境目に余裕を残す
  • 中断の合図と声の出し方をそろえ、当日の割り振りを確かめる
05:16場の点検

飛ぶものがある練習

  • 投げる向きをそろえ、合図を出してから投げ、拾う時間を分ける
  • 待機と拾う場所は飛ぶ線から離す。防護の網を間に置く

⑦競技ごとの一撃3節

05:36競技ごとの一撃

頭から入らせない、胸を守る

  • 頸椎は頭を下げたまま入る形を直す。規則の運用と併せる
  • 当たりの反復首を伸ばす運動では代わりにならない
  • 胸への打撃は心臓に響く。覆う用具と年齢に見合う球の硬さ
06:10競技ごとの一撃

こすれる、裂ける

  • 耳は覆う用具でこすれを減らす。張ってきたら医師へつなぐ
  • 足の水疱は湿り・しわ・ずれを練習の前に整える
  • 手のひらは保護の用具と握る回数の増やし方の二本立て
06:45競技ごとの一撃

音は、慣れない

  • 耳を覆う用具や耳栓を音の大きさに応じて使う
  • さらされる時間を区切って休みを挟む。耳鳴りを放っておかない
07:03覚えて帰る4つ

この回の要点

  • 柱は向きを直す指導と支える力。柔らかさではない
  • 入れたら実施を数える。質を保てる範囲で上げる
  • テープと装具は再発に効く。選ぶのは4点の取り方
  • 道具で減らせるのは外力。動作と量は別に手を打つ

第3回「対象者で変わる予防—発育期・女性・持病」

この回は、対象者の特徴によって予防の手当てがどう変わるかを扱います。発育期の骨と筋腱、女性の競技者に起こる問題の連鎖と鉄、年齢が上がった参加者、脊髄損傷や聴覚・知的障がいのある競技者、糖尿病・てんかん・喘息のある競技者、市販の鎮痛薬で練習を続けている場面、気分や眠りの変化、そして単独の練習と長い移動まで見ます。参加の可否や治療の方針を決めるのは医師で、ここで扱うのは現場で動かせる条件のほうです。

00:18この回で数えるもの

数えるのは、この3つ

  • 発育期の弱いところ

    3つ(骨端・筋腱のタイトネス・腰)

  • 持病の備え

    3つ(本人・周囲・物)

  • 情報を渡す相手

    4者(本人・保護者・指導者・医療)

  • 応用科目の検定試験はCBT形式で、五肢択一式および五肢択二式。各科目80問・各120分とされている
  • この回が属するのは応用科目の出題内容のうち「安全・健康管理とスポーツ外傷・障害の予防」
  • シラバスの到達目標には、対象者の特徴や各種環境が安全・健康管理およびスポーツ外傷・障害に及ぼす影響を理解し、科学的根拠に基づいた予防対応を計画し実践できることが示されている
出典(2件)

①発育期3節

00:31発育期

伸びるのは、骨が先

  • 骨の成長が筋や腱の伸展性の変化を上回る時期がある
  • その時期は筋腱のタイトネスが強まる
  • 骨端や成長軟骨は力学的に弱い。牽引による障害が起きやすい
01:00発育期

量を記録して、休みを配る

  • 練習量と試合数を記録して上限の目安を定める
  • 休養日と他の運動を組み合わせて配分する
  • 腰は反らす動作と捻る動作の反復。早く見つければ癒合が期待できる
01:33発育期

用具は、いまの体格に合わせる

  • 基準はいま振り切れるか。体格と動作の様子に合う重さと長さ
  • 成長に合わせた見直しの時期を決める。重いと動作が崩れる

②女性の競技者2節

01:56女性の競技者

連鎖の入口は、エネルギー

  • 利用できるエネルギーの不足が長く続くと月経の異常が現れやすい
  • 月経の異常が続くと骨の密度が下がり、疲労骨折を招く
  • 手を入れるのは入口。疲労骨折だけ治しても戻る
02:25女性の競技者

鉄が減る道と、支える下着

  • 鉄は大量の発汗と足底に繰り返し加わる衝撃で減る
  • 疑ったら血液検査へ。鉄剤は内服が基本、注射を繰り返さない
  • 運動用の下着は支えの強さと寸法の合い。伸びたら替える

③年齢が上がった参加者1節

02:59年齢が上がった参加者

先に把握して、低い方から

  • まず動脈硬化性の疾患の危険因子を把握する
  • 強度は段階的に上げて様子を見る。準備運動を省かない

④脊髄損傷2節

03:23脊髄損傷

汗をかけない、痛みが届かない

  • 損傷した高さより下では発汗や血管の調節が働きにくい
  • だから外からの冷却を強める。本人の訴えを待たない
  • 同じ姿勢が続くと褥瘡。除圧の機会を挟み、皮膚を見る
03:51聴覚・知的障がい

合図は目で見える形に

  • 話すときは正面に回り、口元と表情が見える位置から伝える
  • 中断の合図は旗や手の動きで示し、音と併せて使う
  • 知的障がいは短く一つずつ・見本・流れを一定に

⑤持病2節

04:27持病

本人・周囲・物で備える

  • インスリンを使う場合はブドウ糖や糖質の補食を携帯
  • 血糖の測り方は主治医の指示に沿う。薬の量には触らない
  • てんかんは参加の条件と服薬の指示、起こりやすい場面を把握
05:01持病

寒くて乾いた日に、長めに

  • 医師の指示と発作が出たときの手順を本人と確かめる
  • 寒く乾いた空気の日は準備運動を長めにとる

⑥薬と、隠れた痛み1節

05:22薬と、隠れた痛み

痛みを消したまま、続けさせない

  • 使っている事実と使い始めた時期を聴き取る
  • 痛みの元を医師の評価につなぐ
  • 薬で痛みが隠れたまま負荷を上げる危うさを本人へ伝える

⑦日々の様子3節

05:51日々の様子

続いているなら、つなぐ

  • 聴き取るのは変化の中身と続いている期間
  • 本人の同意を得て、医師や心理の専門職へつなぐ
06:12日々の様子

口の中と、目のまわり

  • 歯と歯ぐきの痛みは食事の量と練習の質に響く
  • 定期の歯科の受診を日程へ組み込む。すすぐ機会をつくる
  • レンズは予備と眼鏡を携行。症状が現れたら眼科へ
06:44ひとりの時間

見ていない時間に、備える

  • 単独の路上走は経路と戻る見込みの時刻をチームへ伝えさせる
  • 経路は交通の量と路面の状態で選び、通り方を決める
  • 長い移動は水分を取りながら、時々立って歩いて足首を動かす
07:16覚えて帰る4つ

この回の要点

  • 発育期は骨が先に伸びる。弱いのは骨端と成長軟骨
  • 女性の連鎖の入口はエネルギーの不足。骨は結果の側
  • 持病は本人・周囲・物で備える。指示は主治医から
  • 動かせるのは条件。外すか続けるかの二択にしない

第4回「環境と感染症、そして日程」

この回は、環境の要因と感染症、そして日程を扱います。暑熱順化の進め方と暑さ指数に応じた運動の指針、脱水の管理と飲料の中身、前もって身体を冷やす手立て、寒冷と雪氷、落雷と光化学オキシダントと紫外線と花粉、水辺と草地、感染症の三段の対策と復帰の考え方、遠征先の食事と飲み水、そして負荷の増やし方と連戦の日程まで見ます。環境は選べませんが、日程は選べます。

00:17この回で数えるもの

数えるのは、この3つ

  • 暑熱の対策

    4本(順化・水分・冷却・中止の基準)

  • 感染症の対策

    3段(持ち込まない・広げない・戻るとき)

  • 日程で動かせるもの

    3つ(量・密度・間隔)

  • 応用科目の検定試験はCBT形式で、五肢択一式および五肢択二式。各科目80問・各120分とされている
  • この回が属するのは応用科目の出題内容のうち「安全・健康管理とスポーツ外傷・障害の予防」
  • シラバスの到達目標には、各種環境が及ぼす影響を理解すること、感染症について理解すること、競技特性・体力特性・トレーニング要因・動作特有の要因を理解することが、それぞれ別の項目として示されている
出典(2件)

①暑熱と、中止の基準2節

00:30暑熱と、中止の基準

暑さに慣れるのは、段々に

  • 5日から10日ほどをかけて、運動の時間と強度を段々に上げる
  • 危ないのは順化の前と、順化の直後に急に増やすこと
  • 暑熱順化に必要な期間:アスリートで5日間、一般的には10日間前後。順化したあとは5日に1度、暑熱環境で運動すると持続できる
  • 強度と時間も段々に上げる。初日から通常の練習に戻さない
出典
00:55暑熱と、中止の基準

暑さ指数で、線を引く

  • 31以上は運動を原則中止。特に子どもは中止すべきとされる
  • 28から31は厳重警戒。激しい運動や持久走は避ける
  • 25から28は警戒、21から25は注意。21未満でほぼ安全
  • この指針は、環境温度の基準を湿球黒球温度(WBGT)に基づいて示したもので、現場で測れない場合に備えて、およそ対応する湿球温度と乾球温度も併記されている
  • 乾球温度(気温)を用いる場合には湿度に注意し、湿度が高ければ1ランク厳しい環境条件の運動指針を適用するとされている
  • 熱中症の発症のリスクは個人差が大きく運動強度も関係するため、この指針は平均的な目安であり、現場では個人差や競技特性に配慮するとされている
出典

②暑熱の現場3節

01:37暑熱の現場

体重が、脱水のものさし

  • 練習の前後に体重を測り、減少の割合から不足を見積もる
  • 目安は体重の減少が2%を超えないように補給する
  • 給水のできる場所と時間を、練習の計画へ先に組み込む
02:09暑熱の現場

飲むものの中身

  • 0.1から0.2%の食塩を含ませる。汗で失うのは水だけではない
  • 糖質は4から8%ほど。濃すぎると胃にたまる
  • ガイドブックには、補給する飲料の中身として「0.1〜0.2%の食塩と糖質を含んだものが効果的」で、一般のスポーツドリンクが利用できると示されている
  • 糖質の濃度については「エネルギーの補給を考慮すれば、4〜8%程度の糖質濃度がよいでしょう」とされ、濃度が高くなると胃にたまりやすく好ましくないとされている
  • 水分補給量の目安は「運動による体重減少が2%を超えないように補給します」と示されており、運動の前後に体重を測ることで失われた水分量を知ることができるとされている
出典
02:35暑熱の現場

先に冷やして、余裕をつくる

  • 氷を含む飲料や冷却の衣服で深部の体温に余裕をつくる
  • 前に冷やしても給水は減らさない。準備の運動も省かない

③寒冷と雪氷2節

02:59寒冷と雪氷

濡れと風が、いちばん危ない

  • 濡れた衣服はすぐ着替えさせる。風を遮れる場所で保温する
  • こすって温める酒で温めるはどちらも逆向き
03:20寒冷と雪氷

刃と金具は、移動の間も覆う

  • 頭部と目を守る用具を種目に応じて着ける
  • 刃や金具の覆いは、移動の間にも保つ

④空と水と草地3節

03:43空と水と草地

音か光を認めたら、即中断

  • 雷鳴や雷光を認めた時点で中断。屋内か自動車の中へ
  • 最後の雷鳴から十分な時間が過ぎるまで再開を待つ
04:06空と水と草地

見えないものに、段取りで備える

  • 注意報が出された地域では屋外の激しい運動を控える
  • 紫外線はつばの広い帽子と遮る眼鏡。反射で日陰にも届く
  • 花粉は飛散の多い日と時間で内容を入れ替える。薬は専門家と選ぶ
04:43空と水と草地

水辺は人数、草地は服装

  • 入水の前と後に人数を数える。所在が分かる形にする
  • 水面の全体を見る役を指導とは別に立てる。交代の時刻も決める
  • 草地と山林は肌の見える面を少なくして入り、帰りに調べる

⑤感染症2節

05:19感染症

すべての血液と体液を、同じに扱う

  • すべての血液と体液を感染の可能性があるものとして扱う
  • 手袋の着用と手指衛生を徹底する。これが土台
05:37感染症

持ち込まない、広げない、戻るとき

  • 白癬やヘルペスは接触で広がる。練習後の入浴と練習場の清掃
  • 皮膚に病変があれば内容を調整して医師の判断を仰ぐ
  • 戻るときは全身の症状が残る間は控え、軽い運動から段階的に

⑥遠征先の食と水1節

06:10遠征先の食と水

つけない、増やさない、やっつける

  • 肉や魚は中心まで火が通ったもの。時間がたった料理は下げてもらう
  • 手を洗う設備と消毒の用意を、宿舎と会場のそれぞれで確かめる

⑦負荷と日程2節

06:30負荷と日程

発生は、後半に寄る

  • 疲労が増す後半に発生が増えると報告されている
  • だから交代と休憩を後半へ重ねて配分する
06:50負荷と日程

連戦と、当たりの量

  • 連戦は出場の時間を競技者ごとに配分。移動を含めた回復を確保
  • 練習の量を落として内容を絞る。眠りと食事の時間を先に確かめる
  • 当たり合いは時間と回数を記録して上限を決める
07:23覚えて帰る4つ

この回の要点

  • 暑熱は順化・水分・冷却・中止の基準の4本で1組
  • 31以上は原則中止、28から31は激しい運動を中止
  • 感染症は持ち込まない・広げない・戻るときの3段
  • 環境は測って線を引く。日程は組み替える

読んだら、解いて確かめる

聞いて分かったつもりのところは、解くとはっきりします。間違えた問題だけが自動で復習に戻り、2回連続で正解すると外れます。

安全・健康管理およびスポーツ外傷・障害の予防を80問で解く

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