トレーニング理論(Training)全60問・正解と解説つき
NESTA認定パーソナルフィットネストレーナー(NESTA-PFT)
レジスタンス・有酸素性・柔軟性などの各トレーニングの原理と、栄養学を含めたプログラム設計。クライアントごとに内容を組み立てる領域。
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- Q01#np-tr-001
初回のセッションで、60分のうちに体力の測定を組み込む場合の組み立てとして、最も適切なものはどれか。
- 1測定に使う時間を先に確保し、その日の主運動は動作を確認できる範囲まで絞る正解
- 2測定を後回しにして、予定していた種目をすべて先にこなしてもらう
- 3測定を種目の合間に分けて挟み、休息の時間を測定にあてる
- 4測定は行うが、想定した重量で通常の内容を通す
Answer
正解 1:測定に使う時間を先に確保し、その日の主運動は動作を確認できる範囲まで絞る
測定そのものに時間がかかるため、初回は測定の時間を先に見込み、主運動は動作を確認できる範囲まで絞って60分に収めるのが現実的である。「予定していた種目をすべて先にこなしてもらう」は、疲労が残った状態で測ることになり、測定値がその日の疲労を反映してしまう。「測定を種目の合間に分けて挟み、休息の時間を測定にあてる」は、休息が削られて次のセットの質が落ち、測定値にもその日の疲労が混じる。「想定した重量で通常の内容を通す」は、せっかく測った結果をその日の負荷に反映できず、測定を行った意味が薄れる。
HINT 測定にも時間がかかることを、60分の中でどう見込むか。
- Q02#np-tr-002
60分の予定だったセッションが、クライアントの都合で45分になった。内容の削り方として最も適切なものはどれか。
- 1単関節の補助種目を残し、主要な多関節種目の反復とセット数を大きく削る
- 2休息の時間を半分に詰めて、予定した種目とセット数を通す
- 3主要な多関節種目を先に確保し、補助的な単関節種目から削っていく正解
- 4主要な多関節種目と補助種目のセット数を均等に1つずつ減らす
Answer
正解 3:主要な多関節種目を先に確保し、補助的な単関節種目から削っていく
時間が減ったときは、その日のねらいを担う主要な多関節種目を先に確保し、補助的な単関節種目から削るのが筋である。「主要な多関節種目の反復とセット数を大きく削る」は、補助種目を優先して中心の刺激を落とすことになり、優先順位が逆である。「休息の時間を半分に詰めて、予定した種目とセット数を通す」は、扱える重量と動作の質が落ちるため、種目は残っても中身が変わってしまう。「主要な多関節種目と補助種目のセット数を均等に1つずつ減らす」は、均した分だけその日のねらいを担う中心の刺激まで落ちるので、優先順位をつけたことにならない。
HINT 削る順序は、その日のねらいを担っているものから見る。
- Q03#np-tr-003
セッションの残り時間が10分になった時点で、予定していた種目が2つ残っていた。対応として最も適切なものはどれか。
- 12つとも短い休息で詰め込み、予定した反復回数を最後までやり切らせる
- 2重要な1種目に絞り、質を保って終えて残りは次回に回す正解
- 3残りの2種目は自宅の課題に回し、初めての種目を口頭だけで指定する
- 4時間を延長して、当初の予定どおり2種目とも行い切る
Answer
正解 2:重要な1種目に絞り、質を保って終えて残りは次回に回す
残り時間で2種目を無理に収めると、どちらも動作の質が落ちる。ねらいの中心となる1種目に絞って質を保ち、残りは次回のセッションへ送るのが妥当である。「短い休息で詰め込み、予定した反復回数を最後までやり切らせる」は、回数の記録は埋まるが、扱った重量に対する実際の負荷が変わり、次回の比較に使えなくなる。「自宅の課題に回し、初めての種目を口頭だけで指定する」は、やり方を見ていない種目をその場の説明だけで任せることになり、動作が崩れても気づけない。「時間を延長して、当初の予定どおり2種目とも行い切る」は、次の予約や本人の予定に影響し、取り決めた時間の枠を崩す。
HINT 2つを雑にやるのと、1つを保って終えるのとどちらが残るか。
- Q04#np-tr-004
前回の記録に、扱った重量と回数に加えて「最後の2回でフォームが崩れた」というメモが残っている種目がある。今回の重量の決め方として最も適切なものはどれか。
- 1回数は達成できているので、記録どおりに重量を一段上げて再開する
- 2フォームの所見は参考にとどめ、達成した回数だけを見て重量を決める
- 3崩れた回を除いて数え直し、その回数に見合う重量まで下げて行う
- 4重量は据え置き、崩れずに行える回数を増やすことを先に置く正解
Answer
正解 4:重量は据え置き、崩れずに行える回数を増やすことを先に置く
回数が埋まっていても動作が崩れていたのなら、その重量はまだ扱いきれていない。重量を据え置いたまま、崩れずに行える回数を増やすことを先に置くのが安全で、次回の比較もできる。「記録どおりに重量を一段上げて再開する」は、崩れの所見を無視して負荷を積み、崩れをさらに大きくする。「達成した回数だけを見て重量を決める」も同じで、記録に残した所見を使わない扱いである。「崩れた回を除いて数え直し、その回数に見合う重量まで下げて行う」は下げ幅が大きくなりやすく、扱えていた範囲の刺激まで落としてしまう。
HINT 回数の数字と、動作の所見のどちらを先に満たすか。
- Q05#np-tr-005
運動の経験がないクライアントに対して、1回のセッションで新しく教える種目の数の考え方として、最も適切なものはどれか。
- 1種目の数が多いほど飽きにくいので、毎回できるだけ多くの種目を並べる
- 2前回までの種目を毎回すべて入れ替え、新しい動作を続けて経験させる
- 3覚えることに使える集中の量には限りがあるため、1回に教える種目は少数に絞る正解
- 4器具の使い方を先に一通り説明しておき、実施は次のセッションからにする
Answer
正解 3:覚えることに使える集中の量には限りがあるため、1回に教える種目は少数に絞る
一度に多くの動作を教えると、どの種目も覚えきらないまま次に進むことになる。新しく教える種目は少数に絞り、定着してから足していくほうが動作の質が残る。「毎回できるだけ多くの種目を並べる」は、飽きにくさを理由に覚える量を増やしており、動作の定着より目新しさを優先している。「前回までの種目を毎回すべて入れ替え」は、同じ種目を繰り返す機会が無くなり、重量や回数の比較もできなくなる。「器具の使い方を先に一通り説明しておき、実施は次のセッションから」は、説明だけで時間を使い、その日に体を動かして確かめる機会を失う。
HINT 一度に覚えられる動作の数には限りがある。
- Q06#np-tr-006
予定していたマシンが他の利用者に使われていた。セッションを止めずに進める対応として、最も適切なものはどれか。
- 1同じ動作のパターンを狙える別の種目に置き換え、予定した順序を保つ正解
- 2空くまで休息を延ばし、その分だけセッションの終わりを遅らせる
- 3その日の内容からその動作のパターンを外し、残った種目のセット数を増やす
- 4利用者に声をかけ、順番を先に譲ってもらえるよう頼む
Answer
正解 1:同じ動作のパターンを狙える別の種目に置き換え、予定した順序を保つ
器具が使えないときは、押す・引く・しゃがむといった動作のパターンが同じ別の種目に置き換えれば、その日のねらいと順序を保ったまま進められる。「空くまで休息を延ばし、その分だけセッションの終わりを遅らせる」は、休息が長く延びて種目ごとの条件が変わり、決めた時間の枠も崩れる。「残った種目のセット数を増やす」は、抜けた動作のパターンが埋まらないまま量だけが増える。「順番を先に譲ってもらえるよう頼む」は、他の利用者の予定を自分たちの都合で動かす対応で、施設の使い方として妥当ではない。
HINT 埋めたいのは器具ではなく、動作のパターンである。
- Q07#np-tr-007
クライアントが20分遅れて来店し、セッションに使える時間が40分になった。進め方として最も適切なものはどれか。
- 1準備を短くしてから、主要な種目の重量を上げて1セットずつで終える
- 2遅刻した分は本人の責任なので、予定の内容をそのまま短い時間に詰め込む
- 3その日は相談の時間にあて、トレーニングは次回に回す
- 4短い準備を挟んでから、主要な種目に絞って時間内に終える正解
Answer
正解 4:短い準備を挟んでから、主要な種目に絞って時間内に終える
時間が減っても準備を落とすとけがの危険が上がるため、短く済ませた準備は残し、主要な種目に絞って時間内に終えるのが妥当である。「準備を短くしてから、主要な種目の重量を上げて1セットずつで終える」は、時間を詰めるために重量を上げる形で、準備が短い日にいちばん危険が集まる。「予定の内容をそのまま短い時間に詰め込む」も同じで、遅刻の理由と当日の安全は別に考える必要がある。「その日は相談の時間にあて、トレーニングは次回に回す」は、40分あれば体を動かせるのに機会を手放し、次回に量を寄せる分だけ負担も偏る。
HINT 時間が減ったときに落としてはいけないものは何か。
- Q08#np-tr-008
レジスタンス種目のセット間の休息中に、指導者が行うこととして適切でないものはどれか。
- 1次の種目で使う重量を用意し、器具の調整を先に済ませる
- 2休息のたびに世間話を広げ、次のセットの開始を遅らせる正解
- 3いま終えたセットの動作について、直す点を一つ伝えておく
- 4息の上がり方や表情を見て、次のセットで扱う重量を決め直していく
Answer
正解 2:休息のたびに世間話を広げ、次のセットの開始を遅らせる
休息の長さは次のセットで扱える重量に関わるので、会話で開始が延びると条件が変わってしまう。休息中は次の準備、動作の修正、様子の確認に使うのが妥当である。「次の種目で使う重量を用意し、器具の調整を先に済ませる」は、切り替えの時間を短くして主運動に時間を回せる。「いま終えたセットの動作について、直す点を一つ伝えておく」は、記憶が新しいうちに修正でき、伝える量も絞れている。「息の上がり方や表情を見て、次のセットで扱う重量を決め直していく」は、その日の状態を負荷に反映する対応で、1対1の場面でこそできることである。
HINT 休息の長さが変わると、次のセットの条件も変わる。
- Q09#np-tr-009
マシンのシートやパッドの合わせ方を、クライアント自身ができるように教えておくことの利点として、最も適切なものはどれか。
- 1調整の手順を覚えれば、使う重量の選び方も自分で決められるようになる
- 2器具が壊れたときに、本人の操作の誤りとして扱える
- 3調整を任せられれば、動作を見る時間を省いて進められる
- 4調整に取られる時間が短くなり、別の施設や一人で行う日にも同じ姿勢を再現できる正解
Answer
正解 4:調整に取られる時間が短くなり、別の施設や一人で行う日にも同じ姿勢を再現できる
設定を本人が再現できれば、毎回の調整に取られる時間が減り、指導者がいない日や別の施設でも同じ姿勢で行える。「調整の手順を覚えれば、使う重量の選び方も自分で決められるようになる」は誤りで、座席やパッドの位置を合わせることと、負荷の決め方を身につけることを混同している。「器具が壊れたときに、本人の操作の誤りとして扱える」も、責任の所在を本人に寄せる考え方で、点検と説明の責任は施設と指導者の側にある。「動作を見る時間を省いて進められる」は、調整を任せることと観察をやめることを取り違えており、動作を見るのは指導者の役割として残る。
HINT 覚えてもらって得られるのは、時間と再現性である。
- Q10#np-tr-010
来店してから指導者と合流するまでの数分を使えるよう、決まった準備運動の手順をクライアントに渡しておくことの利点として、最も適切なものはどれか。
- 1合流する前に強度の高い運動まで進めてもらえるので、主運動に使える時間をそのまま増やせる
- 2準備の手順を決めておけば、その運動そのものを主運動の1種目として数えられる
- 3体が温まった状態で主運動に入れ、限られた時間を有効に使える正解
- 4自分で準備を済ませる習慣がつくので、記録をつける作業も本人に任せられる
Answer
正解 3:体が温まった状態で主運動に入れ、限られた時間を有効に使える
合流した時点で体が温まっていれば、限られた時間を主運動と修正に回せる。渡しておくのは、一人でも安全に行える軽い内容にとどめるのが前提である。「強度の高い運動まで進めてもらえる」は、目の届かない間に負荷の高い運動を行わせることになり、安全の面で妥当ではない。「その運動そのものを主運動の1種目として数えられる」は、体を温める目的の軽い内容を主運動の1種目に数えており、その日のねらいの刺激が抜け落ちる。「記録をつける作業も本人に任せられる」は、準備を渡すことと記録の責任を混同しており、記録は指導の判断に使うものである。
HINT 合流した時点で、何が終わっていると助かるか。
- Q11#np-tr-011
膝を床につけて行う種目で、クライアントが膝の当たる痛みを訴えた。その場での対応として最も適切なものはどれか。
- 1当たる痛みは慣れの問題なので、姿勢を変えずに予定どおり続けてもらう
- 2厚いマットを敷くか、膝を床から離した形の種目へ置き換える正解
- 3膝の痛みが引くまで、その日は下半身の種目を見送る
- 4痛む側の膝を浮かせ、反対側だけで支えて同じ動作を行う
Answer
正解 2:厚いマットを敷くか、膝を床から離した形の種目へ置き換える
床との当たりで生じている痛みなら、間に敷くものを変えるか、膝をつかない姿勢の種目に置き換えれば、ねらった動作は保てる。「姿勢を変えずに予定どおり続けてもらう」は、痛みの原因をそのまま残しており、慣れを理由に続けさせる対応になっている。「その日は下半身の種目を見送る」は、置き換えができる場面で必要以上に内容を削っている。「痛む側の膝を浮かせ、反対側だけで支えて同じ動作を行う」は、支える側に負担を寄せて姿勢も崩れるため、別の部位に問題を広げかねない。
HINT 痛みが出ているのは動作か、それとも床との当たりか。
- Q12#np-tr-012
使えるダンベルの重さの刻みが大きく、次の重量へ一度に上がる幅が大きすぎるクライアントがいる。負荷の進め方として最も適切なものはどれか。
- 1上げ幅が大きくても次の重量へ移し、回数が落ちた分は補助を入れて埋める
- 2刻みが合う器具を使える種目だけに絞り、その範囲で内容を組み替える
- 3動かす範囲を狭めて次の重量を扱い、慣れたら範囲を戻す
- 4今の重量で行える回数とセット数を先に伸ばし、それから次の重量へ移る正解
Answer
正解 4:今の重量で行える回数とセット数を先に伸ばし、それから次の重量へ移る
重量の刻みが粗いときは、同じ重量のまま回数やセット数を先に伸ばしておけば、次の重量へ移ったときの落ち込みを小さくできる。「回数が落ちた分は補助を入れて埋める」は、自力で扱えていない重量を記録に残すことになり、次回の判断を誤らせる。「刻みが合う器具を使える種目だけに絞り」は、器具の都合で鍛える動作のパターンを狭めてしまう。「動かす範囲を狭めて次の重量を扱い、慣れたら範囲を戻す」は、扱える重量を可動域と引き換えにしており、動作の質が崩れたまま重量だけが先に進む。
HINT 重量を上げる前に、同じ重量で増やせるものがある。
- Q13#np-tr-013
セッション当日、クライアントが「熱はないが体がだるい」と話した。その日の内容の調整として最も適切なものはどれか。
- 1主要な種目は残したうえで重量とセット数を落とし、様子を見ながら進める正解
- 2だるさは動き始めれば軽くなるので、予定どおりの重量とセット数で行う
- 3その日は有酸素性の運動に替え、器具を使う種目は次回へ回す
- 4本人の申告をもとに、当日のセッションを中止して帰ってもらう
Answer
正解 1:主要な種目は残したうえで重量とセット数を落とし、様子を見ながら進める
はっきりした症状がない申告のときは、主要な種目を残して重量とセット数を落とし、進みながら様子を見るのが扱いやすい。続けられる形を残すので記録も途切れない。「予定どおりの重量とセット数で行う」は、申告を受け取らずに負荷をかける対応で、状態が悪化したときの判断が遅れる。「器具を使う種目は次回へ回す」は、その日の内容が大きく入れ替わり、次回に量が寄る。「当日のセッションを中止して帰ってもらう」は、症状の程度を確かめないまま中止する対応で、軽い内容で様子を見る選択を飛ばしている。
HINT 続けられる形を残しておくと、様子も見られる。
- Q14#np-tr-014
ある種目の最中に、クライアントが痛みとは言い切れない「違和感」を訴えた。その場での扱いとして最も適切なものはどれか。
- 1違和感が出た回数をその日の記録に残し、判断は次回の来店時まで持ち越す
- 2その種目を中止したうえで、その日のセッションも打ち切って受診を勧める
- 3重量と可動域を下げて確かめ、残るなら中止して記録に残す正解
- 4違和感が出た部位を入念に伸ばしてから、同じ重量で続けてもらう
Answer
正解 3:重量と可動域を下げて確かめ、残るなら中止して記録に残す
違和感の段階では、負荷と動かす範囲を下げて消えるかどうかを確かめ、残るならその種目を止めて記録に残すのが妥当である。記録があれば次回に同じ場面を再現せずに済む。「違和感が出た回数をその日の記録に残し、判断は次回の来店時まで持ち越す」は、記録は残っても、その場で止めるか戻すかを決めていない。訴えが出た時点で確かめるのが先である。「その日のセッションも打ち切って受診を勧める」は、確かめる手順を踏まずに全体を止めており、軽い違和感のたびに中止することになる。「入念に伸ばしてから、同じ重量で続けてもらう」は、原因を確かめないまま元の負荷に戻す対応である。
HINT 確かめる手立てを踏んでから、続けるか止めるかを決める。
- Q15#np-tr-015
出張が続き、2週間ぶりに来店したクライアントのセッションでの重量の決め方として、最も適切なものはどれか。
- 12週間では筋力はほとんど落ちないので、前回の記録をそのまま使って始める
- 2扱う重量は前回のまま通し、動作が乱れた時点でその種目を打ち切る
- 3前回の記録の8割の重量から始め、回数も半分まで減らして通す
- 4前回の記録より重量を落として動作を確かめ、問題がなければ戻していく正解
Answer
正解 4:前回の記録より重量を落として動作を確かめ、問題がなければ戻していく
間隔が空いた後は、動作の感覚が変わっていることがあるため、記録より落とした重量で動作を確かめてから戻すのが安全で、そのまま同じ日に戻せることも多い。「2週間では筋力はほとんど落ちないので、前回の記録をそのまま使って始める」は、確かめる工程を飛ばしており、動作の感覚が変わっていたときに気づけない。「扱う重量は前回のまま通し、動作が乱れた時点でその種目を打ち切る」は、乱れてから気づく形になり、確かめる工程を先に置いていない。「前回の記録の8割の重量から始め、回数も半分まで減らして通す」は、重量を落とす向きは合っているが回数まで半分にすると刺激が足りず、戻すための手がかりも得られない。
HINT 間隔が空いた回は、確かめる工程を一つ挟む。
- Q16#np-tr-016
しゃがむ深さが毎回ばらつくクライアントに、深さをそろえてもらう方法として最も適切なものはどれか。
- 1台や椅子に軽く触れる高さを目印にし、慣れに応じて低くしていく正解
- 2止める深さを股関節が膝より下がる位置に決め、慣れても同じ位置で通す
- 3指導者が声で合図を出して、止める位置はその日の疲労に応じて変える
- 4鏡に映る姿を見ながら、深さを目で確かめて調整してもらう
Answer
正解 1:台や椅子に軽く触れる高さを目印にし、慣れに応じて低くしていく
触れる高さを決めておけば、毎回同じ深さで行えるので、重量や回数の比較もできる。慣れに応じて高さを下げれば可動域を広げていける。「股関節が膝より下がる位置に決め、慣れても同じ位置で通す」は、だれにも同じ深さを当てる形で、いまの可動域で届かない人は姿勢が崩れ、慣れても広げていけない。「止める位置はその日の疲労に応じて変える」は、条件を毎回動かすことになり、記録を比べられなくなる。「鏡に映る姿を見ながら、深さを目で確かめて調整してもらう」は、正面からは深さが分かりにくく、首をひねって見ることで姿勢も崩れる。
HINT 毎回そろえたいなら、体の外に目印を置く。
- Q17#np-tr-017
翌日に大切な予定があり「明日に強い筋肉痛が出ると困る」と話すクライアントの、その日の内容として最も適切なものはどれか。
- 1運動の後に入念な静的ストレッチングを行えば、翌日の痛みは防げる
- 2重量を上げて回数を減らし、全体の量を小さくして短時間で終える
- 3慣れた種目を中心に組み、初めての種目や下ろす局面を強調した内容は避ける正解
- 4慣れた種目のまま重量を下げ、下ろす局面をゆっくり行って刺激を保つ
Answer
正解 3:慣れた種目を中心に組み、初めての種目や下ろす局面を強調した内容は避ける
慣れない動作や、下ろす局面を強調した内容は翌日以降の筋の痛みにつながりやすい。すでに慣れた種目を中心に組めば、翌日への影響を抑えながらその日の運動を残せる。「運動の後に入念な静的ストレッチングを行えば、翌日の痛みは防げる」は、運動の前後のストレッチングで翌日以降の筋の痛みがほとんど変わらないことが繰り返し示されており、内容そのものを組み替える代わりにはならない。「重量を上げて回数を減らし、全体の量を小さくして短時間で終える」は、量は減っても高い重量を扱う分だけ負担が残りやすい。「慣れた種目のまま重量を下げ、下ろす局面をゆっくり行って刺激を保つ」は、重量を下げる向きは合っているが、下ろす局面を強調すると翌日の痛みはかえって出やすい。
HINT 翌日に響きやすいのは、慣れない動作と下ろす局面である。
- Q18#np-tr-018
クライアントから「今日は限界まで追い込んでほしい」と希望があった。指導者の判断として最も適切なものはどれか。
- 1追い込む回数を増やす代わりに、休息を半分にして同じ重量で続ける
- 2前回からの間隔と当日の状態を見て、追い込む種目を絞る正解
- 3希望は受け取らずに、いつもと同じ内容を通して終える
- 4追い込むかどうかの判断は本人に任せ、指導者は回数を数える役に回る
Answer
正解 2:前回からの間隔と当日の状態を見て、追い込む種目を絞る
限界に近い反復は回復に時間がかかるので、前回からの間隔と当日の状態を見て、追い込む種目を絞り、その理由を伝えるのが妥当である。「追い込む回数を増やす代わりに、休息を半分にして同じ重量で続ける」は、休息を削ると扱える重量と動作の質が落ち、追い込んだ手ごたえの代わりに疲労だけが残る。「希望は受け取らずに、いつもと同じ内容を通して終える」は、理由を説明せずに希望を流す対応で、本人の納得が残らない。「追い込むかどうかの判断は本人に任せ、指導者は回数を数える役に回る」は、間隔や当日の状態を見て負荷を決める指導者の役割を手放している。
HINT 希望は受け取るが、そのまま量に換えない。
- Q19#np-tr-019
クライアントが自分の判断で、前回より大きく重い重量に変えようとしている。指導者の対応として適切でないものはどれか。
- 1意欲を尊重して、本人が希望した重量のまま限界まで反復させる正解
- 2前回の記録と当日の動作を見せて、上げ幅を一緒に決め直す
- 3先に軽い重量で1セット行って、動作を確かめてから上げ幅を決める
- 4上げたい理由を聞き取り、伸ばしたい中身に合う進め方を示す
Answer
正解 1:意欲を尊重して、本人が希望した重量のまま限界まで反復させる
意欲は受け取るとしても、上げ幅の判断を本人任せにすると動作が崩れたまま限界まで反復することになり、けがにつながる。「前回の記録と当日の動作を見せて、上げ幅を一緒に決め直す」は、根拠を示して本人も納得できる形である。「先に軽い重量で1セット行って、動作を確かめてから上げ幅を決める」は、その場で確かめてから決める手順として妥当である。「上げたい理由を聞き取り、伸ばしたい中身に合う進め方を示す」は、重量を上げたい背景に別の目的があることもあるため、目的と方法を結び直す対応になる。
HINT 意欲を受け取ることと、上げ幅を任せることは別である。
- Q20#np-tr-020
「毎回ちがう種目をやりたい」と希望するクライアントへの対応として、最も適切なものはどれか。
- 1希望に沿って毎回すべての種目を入れ替え、飽きない形を優先して続ける
- 2種目は固定して、行う順序だけを毎回入れ替えて希望に応える
- 3主要な種目は一定期間続けて伸びを比べ、補助の種目で変化をつける正解
- 4主要な種目を4週ごとに入れ替え、期と期のあいだで記録を比べる
Answer
正解 3:主要な種目は一定期間続けて伸びを比べ、補助の種目で変化をつける
主要な種目を一定期間続ければ、重量や回数の伸びを比べられるうえ、動作も定着する。変化は補助の種目で付ければ、希望と両立できる。「毎回すべての種目を入れ替え」は、どの種目も習熟せず、記録の比較もできなくなる。「行う順序だけを毎回入れ替えて希望に応える」は、順序が変わると疲労の配り方も変わるため、伸びを比べる条件が崩れる。「主要な種目を4週ごとに入れ替え、期と期のあいだで記録を比べる」は、種目が替われば扱う重量も変わるので、期をまたいだ記録は伸びの比較にならない。
HINT 比べたいものは固定し、変えられるところで変化をつける。
- Q21#np-tr-021
スクワットの動作を1対1で観察するとき、指導者が立つ位置の決め方として最も適切なものはどれか。
- 1器具の正面に位置を固定し、毎回同じ場所から全体をながめるようにする
- 2視野の外となる後方へ離れて立ち、集中を保てるようにする
- 3バーベルの真横に体を寄せて立ち、いつでも支えられる距離を保つ
- 4確かめたい点に応じて位置を変え、膝の向きは正面から、脊柱の並びは体側から見る正解
Answer
正解 4:確かめたい点に応じて位置を変え、膝の向きは正面から、脊柱の並びは体側から見る
膝がどちらへ向いているかは正面から、脊柱の並びやしゃがむ深さは体側からのほうが見やすい。確かめたい点に応じて位置を変えるのが、1対1で観察できる利点である。「毎回同じ場所から全体をながめる」は、面によって見えない情報が残る。「視野の外となる後方へ離れて立ち」は、動作の面が見えず、必要なときに手も届かない。「バーベルの真横に体を寄せて立ち」は、距離が近すぎて動作の全体が視野に入らず、バーの軌道に自分が入る危険もある。
HINT 膝の向きと脊柱の並びは、同じ面からは見えない。
- Q22#np-tr-022
同じ注意の言葉を何度か繰り返しても動作が直らない。次に指導者が変えるものとして最も適切なものはどれか。
- 1同じ言葉を強い口調で繰り返し、回数を重ねて身につけてもらう
- 2伝え方を替えて見せ方も変え、それでも直らなければ難度を下げる正解
- 3直るまでその種目を反復させ、疲労が出た時点で休息を入れる
- 4動作の崩れは本人の集中の問題なので、次の種目へ移って様子を見る
Answer
正解 2:伝え方を替えて見せ方も変え、それでも直らなければ難度を下げる
言葉が伝わらないときは、言い換える、実演して見せる、動く範囲を狭めるなど手立てを替える。それでも直らなければ、その難度が本人にまだ合っていないと考えて重量や可動域を下げるのが順序である。「同じ言葉を強い口調で繰り返し」は、伝わらなかった手立てを強めるだけで中身が変わっていない。「直るまでその種目を反復させ」は、崩れた動作を繰り返すことになり、その形が定着してしまう。「本人の集中の問題」と扱うのは、伝え方を見直す機会を手放している。
HINT 伝わらなかった手立てを強めても、伝わり方は変わらない。
- Q23#np-tr-023
クライアントの動作を動画で撮って本人に見せるときの使い方として、最も適切なものはどれか。
- 1本人に見て気づいた点を言ってもらい、そのうえで指導者が要点を補う正解
- 2崩れている箇所をすべて挙げて説明し、次のセットまでに全部直してもらう
- 3上手な人の動画と並べて見せ、差が大きい点から順に指摘する
- 4記録として撮るだけにとどめ、確認は指導者の側で行う
Answer
正解 1:本人に見て気づいた点を言ってもらい、そのうえで指導者が要点を補う
先に本人に気づいてもらうと、自分で動作を見直す力が育ち、指導者がいない日にも生きる。そのうえで要点を補えば、伝える量も絞れる。「崩れている箇所をすべて挙げて説明し、次のセットまでに全部直してもらう」は、一度に直す量が多すぎてどれも身につかない。「上手な人の動画と並べて見せ」は、体格や可動域の違いがある相手と比べることになり、差が大きいほど意欲を落としやすい。「確認は指導者の側で行う」は、撮った動画の利点である本人の気づきを使っていない。
HINT 先に気づくのが本人だと、次の日にも残る。
- Q24#np-tr-024
セットの途中で動作の崩れに気づいたときの対応の考え方として、最も適切なものはどれか。
- 1気づいた点はその場ですべて声に出して伝え、動作を続けながら直してもらう
- 2崩れに気づいてもセットは続けさせ、終わってからまとめて指摘する
- 3けがにつながる崩れは止め、細かい質はセット後に伝える正解
- 4セット中は数を数えることに専念し、修正は次のセッションで扱う
Answer
正解 3:けがにつながる崩れは止め、細かい質はセット後に伝える
崩れの中身で分けるのが要点である。けがにつながるものはその場で止め、動作の質に関わる細かい点はセットを終えてから伝えれば、反復の途中で混乱させずに済む。「すべて声に出して伝え、動作を続けながら直してもらう」は、反復の最中に処理できる量を超え、かえって動作が乱れる。「セットは続けさせ、終わってからまとめて指摘する」は、危険な崩れも最後まで続けさせることになる。「修正は次のセッションで扱う」は、その場で直せる機会を見送っており、崩れた形のまま量を積む。
HINT 崩れを、危険なものと質のものに分けて考える。
- Q25#np-tr-025
「この種目は効いている感じがしない」と訴えるクライアントへの対応として、最も適切なものはどれか。
- 1感覚が出るまで回数を増やし、張りを感じるところまで続けてもらう
- 2重量と回数の記録、動かす範囲と動作の質を確かめ、狙った部位に効く条件を整える正解
- 3効いているかは翌日の筋肉痛の強さで分かるので、それで判断するよう伝える
- 4効いている感じが出る別の種目へ、その場で入れ替えて続ける
Answer
正解 2:重量と回数の記録、動かす範囲と動作の質を確かめ、狙った部位に効く条件を整える
感覚の訴えは手がかりとして扱い、記録に残る重量と回数、動かしている範囲、動作の質を順に確かめる。動く範囲が狭い、負荷が軽い、狙いと違う部位で支えているといった原因が見つかることが多い。「感覚が出るまで回数を増やし」は、原因を確かめずに量で埋めており、疲労だけが増える。「翌日の筋肉痛の強さで分かるので、それで判断するよう伝える」は、筋の痛みの出方を効果の目安に置き換えており、慣れた種目ほど痛みは出にくくなるため手がかりにならない。「別の種目へ、その場で入れ替えて続ける」は、原因が残るので入れ替えた種目でも同じ訴えが起こりうる。
HINT 感覚の訴えを、確かめられるものに置き換える。
- Q26#np-tr-026
「筋肉痛が出ないと効いていないと思う」と話すクライアントへの説明として、最も適切なものはどれか。
- 1筋肉痛は効果の目安になるので、毎回出るように種目と量の両方を組み替える
- 2筋肉痛が軽い週は休息が長すぎるので、通う間隔を詰めてもらう
- 3筋肉痛は慣れると出にくくなるため、新しい種目へ替える
- 4筋肉痛の有無は効果の指標にならず、記録の伸びで確かめると伝える正解
Answer
正解 4:筋肉痛の有無は効果の指標にならず、記録の伸びで確かめると伝える
筋の痛みは慣れない動作や下ろす局面の多い運動で出やすく、同じ内容を続けるほど出にくくなる。出たかどうかで効果を判断できないので、扱える重量や回数の伸びで確かめると伝えるのが妥当である。「毎回出るように種目と量の両方を組み替える」は、痛みを目的にして内容を決めることになり、回復と継続を損なう。「休息が長すぎるので、通う間隔を詰めてもらう」は、痛みの出方を基準に通う頻度を決めることになり、回復に必要な間隔とずれる。「新しい種目へ替える」は、痛みを出すために動作の定着と比較を捨てている。
HINT 同じ内容を続けると、痛みは出にくくなる。
- Q27#np-tr-027
1対1のセッションで、毎セット限界まで反復させ、挙がらなくなるたびに補助で数回を足している。見直しとして最も適切なものはどれか。
- 1補助で足す回数を増やし、自力では挙がらない範囲まで反復を伸ばす
- 2補助で挙げた回数も記録に含め、自力で挙げた回数と同じように数える
- 3補助が要らない重量まで下げ、自力で行える回数を確保する正解
- 4補助を入れる回数を毎セット2回までに決めて続ける
Answer
正解 3:補助が要らない重量まで下げ、自力で行える回数を確保する
毎セット補助が要る状態は、その重量が本人の扱える範囲を超えている。重量を下げて自力で行える回数を確保すれば、動作の質も記録の比較も保てる。「自力では挙がらない範囲まで反復を伸ばす」は、扱えていない重量での反復を増やすことで、動作が崩れたまま量が積み上がる。「自力で挙げた回数と同じように数える」は、記録の意味が変わってしまい、次回の重量を決める根拠にならない。「補助を入れる回数を毎セット2回までに決めて続ける」は、上限を決めても重量の設定を見直していないので、毎セット補助が要る状態は変わらない。
HINT 毎回補助が要るのは、重量の設定を見直す合図である。
- Q28#np-tr-028
補助を入れて挙げた回数を記録に残すときの扱いとして、最も適切なものはどれか。
- 1補助ありと明記して残し、次回の重量は自力の回数で決める正解
- 2挙げた回数はすべて同じものとして合計し、その日の総量として記録に残す
- 3補助の有無は省いて回数を残し、覚えている範囲で次回に反映する
- 4補助で挙げた回数は記録から外し、自力で挙げた回数だけを残して比較する
Answer
正解 1:補助ありと明記して残し、次回の重量は自力の回数で決める
補助が入った回は自力の結果ではないので、分けて書き残し、次回の重量は自力で行えた回数を根拠に決める。「すべて同じものとして合計し」は、自力と補助の区別が消え、伸びたのか補助が増えたのか分からなくなる。「補助の有無は省いて回数を残し、覚えている範囲で次回に反映する」は、記録に残すべき情報を記憶に頼らせており、担当が替わったときにも引き継げない。「補助で挙げた回数は記録から外し」は、その日に補助が必要だった事実そのものが残らず、重量の設定が過大だった手がかりを失う。
HINT 自力で挙げた回数と、補助で挙げた回数は別物である。
- Q29#np-tr-029
1対1のセッションを始める前に、指導者が行う器具の確認として適切でないものはどれか。
- 1バーベルのプレートに留め具が付いているかを目で確かめる
- 2マシンの重量を選ぶピンが、奥まで差し込まれているかを見る
- 3前の利用者が残した設定をそのまま使い、確認はクライアント自身に任せる正解
- 4その種目で使う範囲の床を見て、他の器具や落ちた物を片づけておく
Answer
正解 3:前の利用者が残した設定をそのまま使い、確認はクライアント自身に任せる
器具の状態を確かめるのは指導者の役割で、前の利用者が残した設定をそのまま使えば、体格に合わない位置や過大な重量のまま動作に入ることになる。「プレートに留め具が付いているかを目で確かめる」は、プレートがずれて落ちる事故を防ぐ確認である。「奥まで差し込まれているかを見る」は、動作の途中で重量が落ちる事故を防ぐ。「床を見て、他の器具や落ちた物を片づけておく」は、つまずきや足元の事故を防ぐ確認で、いずれも始める前に済ませておくものである。
HINT 始める前の確認を、誰の役割として置くか。
- Q30#np-tr-030
クライアントが「SNSで見た種目をやってみたい」と希望した。対応として最も適切なものはどれか。
- 1希望をそのまま採り入れ、動画と同じ重量と回数で当日のうちに行ってもらう
- 2流行りの種目は根拠が乏しいので、希望は断って予定していた内容を通す
- 3その種目を当面の中心に据え、予定していた主要な種目と入れ替える
- 4目的に合うかと安全に行えるかを確かめ、合えば取り入れる正解
Answer
正解 4:目的に合うかと安全に行えるかを確かめ、合えば取り入れる
希望は継続の力になるので、その種目が本人の目的に合うか、いまの体力と動作で安全に行えるかを確かめ、合うなら取り入れる。「動画と同じ重量と回数で当日のうちに行ってもらう」は、映っている人の体力や経験を前提にした条件をそのまま当てはめており危険である。「流行りの種目は根拠が乏しいので、希望は断って」は、中身を確かめずに出どころだけで判断しており、意欲も削る。「当面の中心に据え、予定していた主要な種目と入れ替える」は、一つの希望で計画の骨格を入れ替えることになる。
HINT 出どころではなく、目的と安全で判断する。
- Q31#np-tr-031
前回と同じ重量なのに、反復できた回数が2回少なかった。この1回の記録の読み方として最も適切なものはどれか。
- 1睡眠や食事、前回からの間隔と当日の体調を確かめ、続くかどうかを次回に見る正解
- 21回でも落ちたのなら停滞に入ったと判断し、種目と計画の両方をまとめて組み替える
- 3記録の落ち込みは測り方の誤差なので、次回は重量を上げて確かめる
- 4取り組みが甘くなっていると伝え、次回は同じ重量で回数を戻すよう求める
Answer
正解 1:睡眠や食事、前回からの間隔と当日の体調を確かめ、続くかどうかを次回に見る
1回の落ち込みは、睡眠や食事、前回からの間隔、その日の体調で説明できることが多い。まずそれらを確かめ、次回も同じなら計画の側を見直すのが順序である。「1回でも落ちたのなら停滞に入ったと判断し」は、判断が早すぎて、うまくいっていた内容を手放すことになる。「測り方の誤差なので、次回は重量を上げて確かめる」は、落ちた原因を確かめずに負荷を足しており、崩れを大きくしかねない。「取り組みが甘くなっていると伝え」は、体調や生活の要因を本人の姿勢の問題にすり替えている。
HINT 1回の落ち込みと、続く落ち込みは分けて考える。
- Q32#np-tr-032
重量と回数のほかに、動かせた範囲(どこまで下ろせたか)を記録に残しておく意味として、最も適切なものはどれか。
- 1動かせた範囲さえ残しておけば、重量と回数の記録は省いても伸びが分かる
- 2範囲を記録に残すと、可動域そのものをその種目の目標として扱える
- 3重量と回数が同じでも範囲が狭まれば、実際の負荷は変わっている正解
- 4範囲を残すのは、柔軟性を評価する記録として使うためである
Answer
正解 3:重量と回数が同じでも範囲が狭まれば、実際の負荷は変わっている
同じ重量で同じ回数を挙げていても、下ろす位置が浅くなっていれば負荷のかかり方は変わる。範囲を残しておけば、伸びたのか範囲が狭まっただけなのかを見分けられる。「重量と回数の記録は省いても伸びが分かる」は誤りで、範囲だけでは扱った負荷が分からない。「可動域そのものをその種目の目標として扱える」は、柔軟性の課題とレジスタンス種目の記録を混同している。「柔軟性を評価する記録」も同様で、ここで残す範囲は負荷の条件を揃えるための情報である。
HINT 浅くなった分は、記録の数字には表れない。
- Q33#np-tr-033
減量を目的とするクライアントが「2週間、体重がまったく動かない」と訴えた。最初に確かめることとして最も適切なものはどれか。
- 1摂っている量が多すぎるので、食事の量をさらに減らすよう助言する
- 2有酸素性の運動の時間が足りないため、その時間を増やす計画へ変える
- 3体組成計で体脂肪率を測り直し、下がっていれば問題ないと返す
- 4体重をいつどのように測っているか、記録に抜けや偏りが出ていないかを本人と一緒に確かめる正解
Answer
正解 4:体重をいつどのように測っているか、記録に抜けや偏りが出ていないかを本人と一緒に確かめる
体重は測る時刻や食事、排泄、水分で動くため、測り方がそろっていないと停滞に見えることがある。記録に抜けがあれば、そもそも比べられていない。まず記録と測り方を確かめるのが順序である。「食事の量をさらに減らすよう助言する」は、原因を確かめないまま制限を強め、続けられない形に近づける。「その時間を増やす計画へ変える」も同じで、確かめる前に内容を変えている。「下がっていれば問題ないと返す」は、訴えの背景にある不安を扱わないまま話を閉じている。
HINT 動いていないのか、比べられていないのかを分ける。
- Q34#np-tr-034
始めて数週間で、体重も見た目もまだ変わっていないクライアントに示す指標として、最も適切なものはどれか。
- 1毎週の体重の推移をグラフにして渡し、下がり方の傾きを見てもらう
- 2来店と自宅課題の実行、扱えた重量や回数の伸びを示す正解
- 3体重の予測値を示し、このまま続けた場合の見込みを数字で伝える
- 4同じ時期に始めた人の変化を例に挙げ、比べて示すようにする
Answer
正解 2:来店と自宅課題の実行、扱えた重量や回数の伸びを示す
体組成の変化が表れるより先に、来店や自宅課題の実行、扱えた重量や回数は動く。早い時期に示せるのはこれらなので、指標として使えば取り組みが報われている実感が残る。「毎週の体重の推移をグラフにして渡し、下がり方の傾きを見てもらう」は、まだ動いていない指標に目を向けさせることになり、取り組みが報われている実感につながらない。「体重の予測値を示し」は、外れたときに信頼を損なう。「人の変化を例に挙げ、比べて示す」は、条件の違う相手との比較で、意欲を下げることが多い。
HINT 体組成より先に動くものを指標にする。
- Q35#np-tr-035
減量を目的とするクライアントの記録の取り方として、適切でないものはどれか。
- 1体重に加えて腹囲などの周囲径を、同じ条件で定期的に測って残しておく
- 2測る曜日と時刻をそろえ、数日分の動きとしてながめるようにする
- 3毎日の体重を測り、前日より増えた日は食事の量を減らすよう伝える正解
- 4写真を同じ場所と明るさで撮り、期間をおいて見比べる
Answer
正解 3:毎日の体重を測り、前日より増えた日は食事の量を減らすよう伝える
体重は水分や食事の残りで日ごとに動くため、前日との比較で食事を上下させると、本来の傾向とは関係のない調整を繰り返すことになる。「周囲径を、同じ条件で定期的に測って残しておく」は、体重が動かない時期の変化を捉える手がかりになる。「測る曜日と時刻をそろえ、数日分の動きとしてながめる」は、日ごとのばらつきに振り回されない見方である。「写真を同じ場所と明るさで撮り、期間をおいて見比べる」も、数字に表れにくい変化を残す方法として妥当である。
HINT 日ごとの上下と、期間の傾向は別のものである。
- Q36#np-tr-036
仕事が忙しく、来店を週1回から増やせないクライアントの成果を高める工夫として、最も適切なものはどれか。
- 1来店した1回に種目とセット数を詰め込み、1回あたりの量で不足の分を補う
- 2通勤や家事など日常の活動量を一緒に見直し、増やせる場面を決める正解
- 3来店を休んだ週があれば、次に来店した日に2回分の内容をまとめて行う
- 4来店日の内容を上半身と下半身に分け、週替わりで交互に行う
Answer
正解 2:通勤や家事など日常の活動量を一緒に見直し、増やせる場面を決める
来店の回数を増やせないときは、セッション以外の時間に目を向けるのが現実的である。通勤や家事など、すでに毎日ある場面で活動量を増やせれば、無理なく総量を積み上げられる。「1回に種目とセット数を詰め込み」は、1回の負担が大きくなるだけで回復も間に合わない。「次に来店した日に2回分の内容をまとめて行う」は、同じ理由で1回に負荷を寄せている。「来店日の内容を上半身と下半身に分け、週替わりで交互に行う」は、週1回では同じ部位に触れるのが隔週になり、刺激の間隔が開きすぎる。
HINT セッションの外側に、使える時間がある。
- Q37#np-tr-037
来店が週1回から週2回に増えたクライアントで、内容の変え方として最も適切なものはどれか。
- 11回の内容を軽くして2回に配り、主要な動作に週2回触れられるようにする正解
- 2週1回のときと同じ内容を、2回繰り返して量を倍にする
- 31回目に上半身、2回目に下半身と分け、どちらも限界まで追い込む
- 4増えた1回は有酸素性の運動にあて、器具を使う内容は据え置く
Answer
正解 1:1回の内容を軽くして2回に配り、主要な動作に週2回触れられるようにする
回数が増えた利点は、同じ動作に触れる機会が増えることである。1回の内容を軽くして2回に配れば、動作の習得も進み、1回あたりの疲労も抑えられる。「同じ内容を、2回繰り返して量を倍にする」は、回復が追いつかないまま量が倍になる。「どちらも限界まで追い込む」は、分ける利点を生かさずに毎回の負担を上げている。「増えた1回は有酸素性の運動にあて、器具を使う内容は据え置く」は、目的によっては成り立つが、主要な動作の頻度を増やす機会を見送っている。
HINT 増えたのは量ではなく、動作に触れる機会である。
- Q38#np-tr-038
予定に入れている種目について、クライアントが「これは苦手で気が進まない」と話した。対応として最も適切なものはどれか。
- 1苦手な種目こそ必要なので、気が進まないままでも予定どおり続けてもらう
- 2苦手な理由は聞かずに、その種目を予定から外して別の部位を増やす
- 3同じ動作のパターンを狙える別の種目に替え、重量は前回のまま引き継ぐ
- 4理由を聞き取り、同じ動作を狙える別の種目に替えて続ける正解
Answer
正解 4:理由を聞き取り、同じ動作を狙える別の種目に替えて続ける
苦手の背景には、痛みや過去の失敗、動作が分からないといった理由がある。理由を聞いて、同じ動作のパターンを狙える別の種目に替えれば、ねらいを保ったまま続けられる。「気が進まないままでも予定どおり続けてもらう」は、理由を確かめずに我慢させる形で、痛みが背景にあれば危険である。「苦手な理由は聞かずに、その種目を予定から外して」は、狙っていた動作が抜けたままになる。「同じ動作のパターンを狙える別の種目に替え、重量は前回のまま引き継ぐ」は、替える向きは合っているが、種目が替われば扱える重量も変わるため、前回の重量をそのまま当てると動作が崩れる。
HINT 外すのは種目であって、動作のパターンではない。
- Q39#np-tr-039
来店日の内容に加えて自宅で行う課題を出すとき、いつ行ってもらうかの決め方として最も適切なものはどれか。
- 1忘れないうちに行ってもらうため、来店した日の夜と翌日に同じ課題を置く
- 2来店日と同じ部位の課題は間隔を空け、疲労が残る翌日は軽い内容にする正解
- 3自宅の課題は来店日と同じ日に行い、翌日は完全に休む日にする
- 4毎日同じ課題を行ってもらい、来店日にも重ねて続けさせる
Answer
正解 2:来店日と同じ部位の課題は間隔を空け、疲労が残る翌日は軽い内容にする
自宅の課題も負荷であるから、来店日に強く使った部位は間隔を空け、翌日は軽い内容にしておくと回復を妨げない。「来店した日の夜と翌日に同じ課題を置く」は、同じ部位に負荷が続いて回復の時間が取れない。「自宅の課題は来店日と同じ日に行い、翌日は完全に休む日にする」は、負荷の大きい日に課題まで重ねることになり、1日に負担が集まる。「毎日同じ課題を行ってもらい、来店日にも重ねて続けさせる」は、量が積み上がるばかりで、疲労の抜ける日がなくなる。
HINT 自宅の課題も、来店日の負荷と合わせて考える。
- Q40#np-tr-040
自宅で行う課題の回数の伝え方として、最も適切なものはどれか。
- 1毎回限界まで行わせず、余力を残して終える回数で伝える正解
- 2毎回限界まで反復するよう伝え、回数は本人の限界に合わせて決めてもらう
- 3余力を残す回数を伝えたうえで、回数は毎回2回ずつ増やしていくよう添える
- 4来店日と同じ回数を指定し、同じ量を自宅でも行わせる
Answer
正解 1:毎回限界まで行わせず、余力を残して終える回数で伝える
自宅では動作を見てくれる人がいないため、限界に近い反復は動作が崩れやすく、翌日の生活にも響く。余力を残す回数で伝えておけば、安全に続けられる。「毎回限界まで反復するよう伝え」は、崩れの判断を本人に委ねることになる。「回数は毎回2回ずつ増やしていくよう添える」は、余力を残す前半は合っているが、回数を機械的に積み上げれば余力は数日で失われ、動作が崩れる回数まで届いてしまう。「来店日と同じ回数を指定し、同じ量を自宅でも行わせる」は、補助も器具もない条件を無視しており、負担が偏る。
HINT 自宅では、崩れを見てくれる人がいない。
- Q41#np-tr-041
週1回しか来店できないクライアントで、来店日に行う内容と自宅に回す内容の分け方として最も適切なものはどれか。
- 1自宅では続かないので、必要な内容はすべて来店日にまとめて行う
- 2来店日は有酸素性の運動にあて、器具を使う種目を自宅の課題として渡す
- 3補助や器具、細かい修正が要る種目を来店日に置き、一人でも安全に行える内容を自宅に回す正解
- 4来店日と自宅で同じ種目を行い、内容をそろえて覚えやすくする
Answer
正解 3:補助や器具、細かい修正が要る種目を来店日に置き、一人でも安全に行える内容を自宅に回す
1対1で会える時間は、補助が要る種目や器具が必要な種目、動作の修正に使うのが最も価値が高い。自宅には一人でも安全に行える内容を回すことで、限られた来店日を有効に使える。「必要な内容はすべて来店日にまとめて行う」は、1回の負担が大きくなり、週の残りが空いてしまう。「器具を使う種目を自宅の課題として渡す」は、器具も補助もない場所に難しい種目を置くことになる。「来店日と自宅で同じ種目を行い」は、覚えやすくはなるが、来店日にしかできないことを使えていない。
HINT 会える時間にしかできないことは何か。
- Q42#np-tr-042
器具が何もない自宅で行う課題の負荷を指定する方法として、最も適切なものはどれか。
- 1重さが使えないので負荷は指定せず、行う種目と回数だけを伝える
- 2体重では刺激が不足するため、自宅の課題は柔軟性の運動に限る
- 3毎日の回数を少しずつ増やし、回数の多さで負荷を上げていく
- 4動作の速さや止める時間、動かす範囲や片脚での実施で負荷を決める正解
Answer
正解 4:動作の速さや止める時間、動かす範囲や片脚での実施で負荷を決める
重さを変えられない条件では、動作の速さ、止めている時間、動かす範囲、支える脚の数といった要素で負荷を調整できる。指定しておけば、回数が同じでも負荷を上げていける。「負荷は指定せず、行う種目と回数だけを伝える」は、同じ種目でも人によって負荷が大きく変わってしまう。「自宅の課題は柔軟性の運動に限る」は、自体重でできる筋力の課題をはじめから除いている。「回数の多さで負荷を上げていく」だけでは、時間ばかり長くなり、狙った刺激に届かないことが多い。
HINT 重さ以外に動かせる要素がいくつもある。
- Q43#np-tr-043
自宅で行う課題を続けてもらうための出し方として、最も適切なものはどれか。
- 1種目を少数に絞り、達成できた週ごとに種目を1つずつ入れ替えていく
- 2種目を少数に絞り、行う場面と時間を決めて記録できる形にする正解
- 3内容は毎回入れ替えて飽きさせないようにし、その都度新しい課題を渡す
- 4目標は高めに設定し、達成できたかを次の来店で確かめる
Answer
正解 2:種目を少数に絞り、行う場面と時間を決めて記録できる形にする
続くかどうかは、はじめる手間の小ささで大きく変わる。種目を絞り、いつどこで行うかまで決めて、実施を書き留められる形にしておけば、来店時に実行の状況を一緒に見られる。「達成できた週ごとに種目を1つずつ入れ替えていく」は、絞る前半は合っているが、入れ替えるたびに覚え直しの手間が戻るので、習慣として定着しにくい。「内容は毎回入れ替えて」は、覚え直す負担が毎回かかる。「目標は高めに設定し」は、達成できない経験を重ねて意欲を削る。
HINT 続くかどうかは、はじめる手間の大きさで決まる。
- Q44#np-tr-044
器具のない自宅で行う課題を組むときの扱いとして、適切でないものはどれか。
- 1器具がいらない腕立て伏せを中心に据え、押す種目だけで組む正解
- 2ゴムバンドやタオルを使い、引く動作の課題も入れるようにする
- 3机の縁や手すりを使って、体を引き寄せる形の課題も入れておく
- 4押す課題と引く課題の量を、大きく偏らせないよう気をつけて配る
Answer
正解 1:器具がいらない腕立て伏せを中心に据え、押す種目だけで組む
自宅では押す種目が組みやすいため、意識しないと押す動作だけに偏る。引く動作が抜けると、背面の筋の刺激が不足し、姿勢にも影響しうる。「ゴムバンドやタオルを使い、引く動作の課題も入れる」は、器具がない場所で引く動作を確保する工夫である。「机の縁や手すりを使って、体を引き寄せる形の課題も入れておく」も同じ狙いで、身近な物で代わりを作っている。「押す課題と引く課題の量を、大きく偏らせないよう気をつけて配る」は、全身のつり合いを保つ配り方として妥当である。
HINT 自宅では、どの動作のパターンが抜けやすいか。
- Q45#np-tr-045
一日の大半を座って過ごすクライアントのセッションで、早い段階から取り入れておきたい内容として最も適切なものはどれか。
- 1座っている時間が長い分だけ、有酸素性の運動を最優先で長く行う
- 2座り姿勢に合わせ、腹部を丸める動きの種目を中心に組んでいく
- 3座り姿勢で硬くなるのは下腿なので、ふくらはぎを伸ばす運動を中心に組む
- 4股関節と胸郭を動かす運動に、立位で姿勢を支える種目を組み合わせる正解
Answer
正解 4:股関節と胸郭を動かす運動に、立位で姿勢を支える種目を組み合わせる
長く座る生活では、股関節の前面と胸郭の動きが出にくくなり、立って姿勢を支える機会も減る。動かす運動と、立位で支える種目を組み合わせると、本人が変化を感じやすい。「有酸素性の運動を最優先で長く行う」は、座位の時間の長さを運動の量だけで埋めようとしている。「腹部を丸める動きの種目を中心に組んでいく」は、すでに丸まった姿勢をさらに強める方向である。「座り姿勢で硬くなるのは下腿なので、ふくらはぎを伸ばす運動を中心に組む」は、長く座ることで動きが出にくくなるのが股関節の前面と胸郭である点に合わない。
HINT 座り続けた体で、動きが出にくくなるのはどこか。
- Q46#np-tr-046
肩や首の張りを訴えるデスクワーク中心のクライアントへの対応として、最も適切なものはどれか。
- 1肩甲骨を寄せて引く動作を入れ、張りが出ている僧帽筋の上部を重点的に鍛える
- 2張りは一時的な疲労と考え、セッションでは休むよう勧める
- 3伸ばす運動だけで終わらせず、肩甲骨を寄せて引く動作の種目も入れる正解
- 4強く押してほぐしてから、同じ姿勢の作業に戻ってもらう
Answer
正解 3:伸ばす運動だけで終わらせず、肩甲骨を寄せて引く動作の種目も入れる
伸ばす運動で一時的に楽になっても、姿勢を支える筋が働いていなければ張りは戻る。引く動作の種目を入れて背面を使えるようにすると、変化が続きやすい。「張りが出ている僧帽筋の上部を重点的に鍛える」は、引く動作を入れる前半は合っているが、すでに縮んで張っている部位をさらに使わせる形になり、張りは戻りやすい。「セッションでは休むよう勧める」は、訴えを扱わずに先送りしている。「強く押してほぐしてから、同じ姿勢の作業に戻ってもらう」は、背景となる姿勢と筋の働きがそのまま残る。
HINT 伸ばすだけでは、戻る理由が残ったままになる。
- Q47#np-tr-047
高齢のクライアントのセッションで、床に寝て行う種目を減らし、立位や座位で行える種目を多めに組む理由として最も適切なものはどれか。
- 1寝た姿勢からの起き上がりに時間と負担がかかり、その分を運動に回せる正解
- 2寝て行う種目では負荷が軽すぎるため、高齢のクライアントには効果が出ないからである
- 3床に寝ると血圧が大きく下がるので、寝る姿勢そのものを避けるためである
- 4立位や座位の種目のほうが、寝て行う種目より安全に行えるからである
Answer
正解 1:寝た姿勢からの起き上がりに時間と負担がかかり、その分を運動に回せる
床との行き来は、それ自体に時間と労力がかかる。回数が重なるほど運動に使える時間が削られ、疲労も増えるため、立位や座位で組めるならそのほうが内容を確保しやすい。「寝て行う種目では負荷が軽すぎる」は誤りで、姿勢によって負荷は変わり、寝て行う種目にも狙いはある。「床に寝ると血圧が大きく下がる」も、寝る姿勢を一律に避ける根拠にはならない。「立位や座位の種目のほうが、寝て行う種目より安全に行える」は一概には言えず、立位はバランスを崩す危険が伴う。
HINT 床との行き来そのものに、時間と労力がかかる。
- Q48#np-tr-048
高齢のクライアントに片脚立ちのバランス種目を行わせるときの配慮として、適切でないものはどれか。
- 1壁や手すりのそばで行い、必要なときに手を添えられる位置に指導者が立つ
- 2難度を上げるため、初回から目を閉じた状態で行わせる正解
- 3支えに手を触れた状態から始め、慣れに応じて支えから離していく
- 4足元に物がないことを確かめ、滑りにくい履物で行わせる
Answer
正解 2:難度を上げるため、初回から目を閉じた状態で行わせる
目を閉じるとバランスを保つ手がかりが減り、転倒の危険が大きく上がる。初回から難度を上げるのではなく、支えのある条件から段階を追うのが順序である。「壁や手すりのそばで行い、必要なときに手を添えられる位置に指導者が立つ」は、崩れたときに支えられる備えである。「支えに手を触れた状態から始め、慣れに応じて支えから離していく」は、難度を段階的に上げる進め方として妥当である。「足元に物がないことを確かめ、滑りにくい履物で行わせる」も、環境の側から危険を減らす配慮である。
HINT 難度を上げる順序と、転倒の危険を見比べる。
- Q49#np-tr-049
出産後のクライアントからトレーニングの申し込みがあった。開始する前に確かめることとして最も適切なものはどれか。
- 1産後の健診の経過と、運動を始めてよいかについての医師の判断を確かめる正解
- 2体重が出産前に戻っているかを測り、戻っていれば通常の内容から始める
- 3出産からの日数だけを基準にし、期間が過ぎていれば通常どおり行う
- 4本人が動けると話しているので、確認は省いて希望する内容から始める
Answer
正解 1:産後の健診の経過と、運動を始めてよいかについての医師の判断を確かめる
産後は回復の進み方に個人差があり、出産の経過によって運動を始めてよい時期も変わる。健診の経過と医師の判断を確かめてから始めるのが前提になる。「体重が出産前に戻っているかを測り」は、体重の戻りと組織の回復は別のことなので根拠にならない。「出産からの日数だけを基準にし」も、経過を見ずに期間だけで判断しており、個人差を無視している。「本人が動けると話しているので、確認は省いて」は、確かめる手順そのものを省いており、指導者が負う責任の範囲を外れる。
HINT 回復の進み方には個人差がある。
- Q50#np-tr-050
医師の判断を確かめたうえで、出産後のクライアントのトレーニングを始める。初期の内容として最も適切なものはどれか。
- 1落ちてしまった体力を早く取り戻すため、跳ぶ種目と高い重量の種目から始める
- 2呼吸と体幹を支える動きから入り、腹圧が高まる種目は段階を追う正解
- 3腹部の見た目を早く戻すため、腹部を強く丸める種目を毎回多めに行う
- 4産後は負荷をかけられないので、しばらくのあいだ歩く運動のみを続ける
Answer
正解 2:呼吸と体幹を支える動きから入り、腹圧が高まる種目は段階を追う
産後の初期は、呼吸と体幹を支える働きを取り戻すところから入り、腹圧が大きく高まる種目や衝撃の大きい種目は段階を追って戻すのが扱いやすい。「跳ぶ種目と高い重量の種目から始める」は、骨盤底や腹壁に負担が集まる内容をいきなり課している。「腹部を強く丸める種目を毎回多めに行う」は、腹圧が高まる動作を初期から繰り返すことになる。「しばらくのあいだ歩く運動のみを続ける」は、許可が出ている範囲でも筋力の課題を一切入れない扱いで、回復の機会を狭めている。
HINT 初期に確かめたいのは、支える働きが戻っているかである。
- Q51#np-tr-051
育児中で睡眠が不足しがちなクライアントのセッションの組み方として、最も適切なものはどれか。
- 1睡眠の不足は運動で補えるため、来店のたびに高い強度で行って生活の調子を整える
- 2寝不足の日は強度を保ったままセット間を長く取り、予定の総量をそろえる
- 3予定が崩れやすいので、来られた日に長い時間をかけて行う
- 4短い時間でも回数を保てる形にし、その日の睡眠と疲労で量を決める正解
Answer
正解 4:短い時間でも回数を保てる形にし、その日の睡眠と疲労で量を決める
睡眠が不足している時期は回復が遅れるため、1回の量を抑えて回数を保つほうが続けやすく、その日の状態で量を決められる余地も残る。「来店のたびに高い強度で行って生活の調子を整える」は、回復が足りない状態にさらに負荷を重ねている。「寝不足の日は強度を保ったままセット間を長く取り、予定の総量をそろえる」は、間を取る向きは合っているが、回復が遅れている日に強度と総量を保てば負担はかえって残る。「来られた日に長い時間をかけて行う」は、間隔が空いた日に負荷が集まり、翌日の生活にも響く。
HINT 回復が遅い時期は、1回の量より回数で保つ。
- Q52#np-tr-052
クライアントから「食事も見てほしい」と相談を受けたとき、最初に一緒に見る内容として最も適切なものはどれか。
- 1いま何をいつどこで食べているかを聞き取り、変えられる場面を探す正解
- 2一日に摂るべき量を先に決めて渡し、その通りに食べてもらうところから始める
- 3体重から必要な量を割り出し、献立の形にまとめて具体的に示す
- 4市販のサプリメントを先に選び、足りない栄養から補ってもらう
Answer
正解 1:いま何をいつどこで食べているかを聞き取り、変えられる場面を探す
食べ方は生活の型に組み込まれているので、まず何をいつどこで食べているかを把握しないと、変えられる場面が見つからない。実態を聞き取ってから手をつける順序になる。「一日に摂るべき量を先に決めて渡し」は、いまの食べ方を知らないまま指示を出すことになり、続かない。「体重から必要な量を割り出し、献立の形にまとめて具体的に示す」は、治療の目的がある場合を含めて管理栄養士の領域に踏み込みうる。「市販のサプリメントを先に選び」は、いまの食べ方を確かめないまま足し算から入っており、変えられる場面が見つからない。
HINT 変えられる場面は、いまの食べ方の中にある。
- Q53#np-tr-053
食事の記録を続けてもらうための取らせ方として、最も適切なものはどれか。
- 1一日分を細かく書き出してもらい、食べた分量まで正確に記入させる
- 2記録は来店の前日だけ付けてもらい、当日に見せてもらう形にする
- 3写真と短いひとことで残す形にし、続けやすい日数から始めて抜けがあっても受け取る正解
- 4体重の記録と合わせて毎日提出させ、記入の漏れた日は理由を書かせる
Answer
正解 3:写真と短いひとことで残す形にし、続けやすい日数から始めて抜けがあっても受け取る
記録は続かなければ判断の材料にならない。写真と短いひとことなら手間が小さく、まず数日分から始めて抜けがあっても受け取る形にすれば、続いた分だけ実態が見える。「食べた分量まで正確に記入させる」は、手間が大きく、数日で途切れることが多い。「来店の前日だけ付けてもらい、当日に見せてもらう」は、記録が残る日が来店前に偏り、ふだんの食べ方が見えなくなる。「毎日提出させ、記入の漏れた日は理由を書かせる」は、記録そのものが負担と気まずさの元になり、実態を隠す方向に働く。
HINT 正確さより、続いて残ることを先に置く。
- Q54#np-tr-054
渡してあった食事の記録に、書き漏れが目立った。指導者の対応として適切でないものはどれか。
- 1書き漏れが起きた場面を聞き取り、記録の方法をより簡単な形に変えてみる
- 2残っている範囲の記録から、いま分かることを一緒に読み取っていく
- 3記録の目的を伝え直し、書ける範囲で十分だと確かめておく
- 4記録が埋まるまで、助言を保留すると伝えて先送りする正解
Answer
正解 4:記録が埋まるまで、助言を保留すると伝えて先送りする
記録が埋まらない理由は方法が生活に合っていないことが多く、埋まるまで助言を保留すれば、本人は手がかりを得られないまま時間が過ぎる。「書き漏れが起きた場面を聞き取り、記録の方法をより簡単な形に変えてみる」は、続かない原因を方法の側に見て直す対応である。「残っている範囲の記録から、いま分かることを一緒に読み取っていく」は、不完全な記録でも使える情報があることを踏まえている。「記録の目的を伝え直し、書ける範囲で十分だと確かめておく」は、記録を負担にしないための確認として妥当である。
HINT 埋まらない原因は、本人ではなく方法にあることが多い。
- Q55#np-tr-055
減量を急ぐクライアントが、主食を完全に抜く食べ方を自分で始めていた。指導者の対応として最も適切なものはどれか。
- 1体重が落ちているうちは方法を変えず、止まった時点で一緒に見直すよう伝える
- 2続けられる形に戻すよう勧め、必要なら管理栄養士や医師へつなぐ正解
- 3食べ方の選択は本人に属するので、トレーニングだけを担当する
- 4主食の代わりに脂質を増やすよう助言し、配分を組み替える
Answer
正解 2:続けられる形に戻すよう勧め、必要なら管理栄養士や医師へつなぐ
極端な制限は短期的に体重が動いても続かず、トレーニングの質や体調にも影響する。続けられる形に戻すことを勧め、判断が要る内容は管理栄養士や医師につなぐのが指導者の立場である。「体重が落ちているうちは方法を変えず」は、続かない方法をそのまま走らせている。「トレーニングだけを担当する」は、目の前の危うさに触れないまま役割の線引きに逃げている。「主食の代わりに脂質を増やすよう助言し、配分を組み替える」は、栄養素の配分を指導者が設計する形で、踏み込みすぎである。
HINT 続けられるかどうかと、誰の仕事かの二つで考える。
- Q56#np-tr-056
クライアントから「プロテインを飲んだほうがよいか」と聞かれたときの答え方として、最も適切なものはどれか。
- 1トレーニングをしているなら必要になるので、まず飲み始めるよう勧める
- 2飲む量と飲む時間を具体的に指定し、その通りに続けてもらうようにする
- 3ふだんの食事から摂れている状況を一緒に確かめ、そのうえで考える正解
- 4食品から摂るほうが望ましいので、使わないほうがよいと伝える
Answer
正解 3:ふだんの食事から摂れている状況を一緒に確かめ、そのうえで考える
補う必要があるかは、ふだんの食事で足りているかによって変わる。まず食事の状況を一緒に確かめ、そのうえで考えるのが順序である。「まず飲み始めるよう勧める」は、食事の状況を見ずに製品を足す勧め方になる。「飲む量と飲む時間を具体的に指定し」は、摂取する量の設計にあたり、運動指導者が単独で行う範囲を超える。「使わないほうがよいと伝える」は、食事で足りない場面でも一律に退ける答え方で、実態に合わない。
HINT 足りているかどうかを確かめる前に、足すかは決まらない。
- Q57#np-tr-057
服薬中のクライアントから「このサプリメントは薬と一緒に飲んで大丈夫か」と聞かれた。対応として最も適切なものはどれか。
- 1市販されている製品なので、問題はないと伝えて続けてもらう
- 2指導者が自分で判断せず、薬剤師や処方した医師に確認するよう勧める正解
- 3成分の表示を一緒に読み、含まれている成分から大丈夫かを見極める
- 4薬を飲んでいる間は、サプリメントをすべて中止するよう伝える
Answer
正解 2:指導者が自分で判断せず、薬剤師や処方した医師に確認するよう勧める
薬との相互作用は薬剤師や医師が扱う領域であり、運動指導者が判断してよい範囲を超える。確認する先を具体的に示して渡すのが適切な対応である。「市販されている製品なので、問題はないと伝えて続けてもらう」は、市販かどうかは相互作用の有無と関係がなく、危険な判断である。「成分の表示を一緒に読み、含まれている成分から大丈夫かを見極める」は、結局は指導者が判断していることになる。「サプリメントをすべて中止するよう伝える」は、必要なものまで一律に止める指示で、これも医療の判断に踏み込んでいる。
HINT 薬との関係は、誰が判断する領域か。
- Q58#np-tr-058
週に何度か会食があり、飲酒の習慣があるクライアントへの助言の入り方として、最も適切なものはどれか。
- 1やめることを前提にせず、飲む場面と翌日の予定を一緒に整理する正解
- 2成果を出すには禁酒が前提だと伝え、やめられるまでは内容を据え置く
- 3飲んだ分を消費できるよう、翌日のセッションで運動の量を増やして調整する
- 4会食のある週は飲む量の上限を一緒に決め、守れた週だけ内容を進める
Answer
正解 1:やめることを前提にせず、飲む場面と翌日の予定を一緒に整理する
会食は仕事や人付き合いと結びついていることが多く、やめる前提で話を始めると助言そのものが届かなくなる。飲む場面と翌日の予定を一緒に並べ、動かせるところから決めるほうが実行につながる。「やめられるまでは内容を据え置く」は、条件を満たすまで支援を止める形になる。「翌日のセッションで運動の量を増やして調整する」は、飲んだ量を運動で埋める考え方で、生活のリズムの乱れには届かない。「守れた週だけ内容を進める」は、一緒に決める前半は合っているが、守れたかどうかを進める条件にすると、申告が正直でなくなる方向に働く。
HINT やめる前提で始めると、助言そのものが届かない。
- Q59#np-tr-059
減量中のクライアントが、セッションの前は何も食べずに来ている。助言として最も適切なものはどれか。
- 1空腹で力が出ないのは水分の不足なので、来店前に水だけ多めに飲んでもらう
- 2当日の朝に糖質を多めに摂り、直前まで食べていてよいと伝える
- 3セッションの後にまとめて食べるよう伝え、前は控えてもらう
- 4空腹のまま始めずに、消化のよいものを軽く摂って来るよう勧める正解
Answer
正解 4:空腹のまま始めずに、消化のよいものを軽く摂って来るよう勧める
空腹のまま来ると、扱える重量や集中が落ちてセッションの質が下がり、気分が悪くなることもある。消化のよいものを軽く摂ってもらえば、動ける状態で始められる。「空腹で力が出ないのは水分の不足なので、来店前に水だけ多めに飲んでもらう」は、水分を摂ること自体は必要だが、長く食べていないことで足りなくなっているのは動くためのエネルギー源であり、水では補えない。「当日の朝に糖質を多めに摂り、直前まで食べていてよい」は、消化の途中で動くことになり、気分が悪くなる場面をかえって増やす。「セッションの後にまとめて食べるよう伝え」は、空腹で運動する状態を変えないまま残している。
HINT セッションは、動ける状態で始めてこそ中身が入る。
- Q60#np-tr-060
栄養に関する話をセッションに組み込むときの扱いとして、適切でないものはどれか。
- 1休息の合間や終わりの数分を使い、その日に伝える内容を一つに絞って渡していく
- 2話が長くなりそうなときは、別の機会をあらためて設けて時間を取るようにする
- 3話し込む時間を確保するため、予定していた種目のセット数を削ってあてる正解
- 4前回に伝えた内容が実行できたかを、短く確かめるところから入る
Answer
正解 3:話し込む時間を確保するため、予定していた種目のセット数を削ってあてる
クライアントが料金を払っているのは指導を受ける時間であり、栄養の話のために種目を削ると、その日のねらいが果たせなくなる。話は休息の合間や終わりの数分に収めるか、別の機会を設けるのが妥当である。「その日に伝える内容を一つに絞って渡していく」は、限られた時間で実行に移せる量にとどめる扱いである。「別の機会をあらためて設けて時間を取るようにする」は、運動の時間を削らずに話を扱う方法である。「前回に伝えた内容が実行できたかを、短く確かめるところから入る」は、短い時間でも積み上がる進め方である。
HINT 運動の時間を削って話すべきかを考える。
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