クライアント対応力(Communication)全60問・正解と解説つき
NESTA認定パーソナルフィットネストレーナー(NESTA-PFT)
初回面談、目標の引き出し方、行動変容と心理学、継続の支援。指導の技術ではなく人との関わり方を扱う領域。
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- Q01#np-co-001
初回の聞き取りを始める前に、クライアントへ伝えておくこととして最も適切なものはどれか。
- 1緊張をほぐすため、指導者自身が減量に成功したときの経験から詳しく語り始める
- 2聞き取った内容を何に使い、どこまでの範囲で共有するかを先に伝えて本人の了解を得る正解
- 3本人の負担を軽くするため、聞き取りは口頭だけで行い記録は残さない
- 4流れを止めないため、目的の説明は面談の終わりにまとめて行う
Answer
正解 2:聞き取った内容を何に使い、どこまでの範囲で共有するかを先に伝えて本人の了解を得る
聞き取りは相手の生活や体調に踏み込むので、何のために聞き、どこまで共有するのかを先に伝えて了解を得ておくと、相手は答える範囲を自分で決められる。「指導者自身が減量に成功したときの経験から詳しく語り始める」は、場をほぐす意図は分かるが、面談の主役が指導者側に移り、聞く時間が削られる。「聞き取りは口頭だけで行い記録は残さない」は、次回以降に前回の話を踏まえられず、体調の変化も追えなくなる。「目的の説明は面談の終わりにまとめて行う」は、説明を聞く前に答えさせることになり、了解を取る意味が失われる。
HINT 答える範囲を相手が決められるのは、いつ説明したときか。
- Q02#np-co-002
初回面談で質問していく順序の考え方として最も適切なものはどれか。
- 1限られた時間を活かすため、最も踏み込んだ質問を先に済ませて残りを雑談にあてる
- 2答えやすい生活の話から入り、体重や体型に触れる質問は関係ができてから尋ねる正解
- 3聞き漏らしを防ぐため、手元の記入用紙の並び順どおりに上から質問する
- 4意欲を確かめるため、目標の数値を最初に言わせてから話を進める
Answer
正解 2:答えやすい生活の話から入り、体重や体型に触れる質問は関係ができてから尋ねる
答えやすい話題から入って話しやすさをつくり、体重や体型のように抵抗が生じやすい話題は関係ができてから尋ねると、答えを引き出しやすい。「最も踏み込んだ質問を先に済ませて残りを雑談にあてる」は、効率を優先した結果、相手が身構えたまま面談全体が進む。「手元の記入用紙の並び順どおりに上から質問する」は、抜けは防げるが相手の話の流れを断ち切り、書式に合わせた短い答えしか返ってこなくなる。「目標の数値を最初に言わせてから話を進める」は、まだ状況を聞けていない段階で数値を言わせるため、根拠のない数値が目標として残る。
HINT 抵抗が生じやすい話題は、どの時点で尋ねるか。
- Q03#np-co-003
「特に目標はなく、健康のためです」と話すクライアントへの進め方として最も適切なものはどれか。
- 1いま暮らしのなかで困っている場面や、億劫に感じる動作を具体的に挙げてもらう正解
- 2方向を示すため、指導者が同年代の標準的な目標体重を提示して同意を求める
- 3目標が固まるまで聞き取りを続け、体を動かすのは次回以降に回す
- 4同年代に多い目標をいくつか紹介し、その中から選んでもらう
Answer
正解 1:いま暮らしのなかで困っている場面や、億劫に感じる動作を具体的に挙げてもらう
目標が言葉になっていない人には、困っている場面や億劫に感じる動作を具体的に挙げてもらうと、本人の生活に根ざした出発点が見つかる。「指導者が同年代の標準的な目標体重を提示して同意を求める」は、目標が指導者の持ち込みになり、本人が自分のものとして扱えない。「目標が固まるまで聞き取りを続け、体を動かすのは次回以降に回す」は、動いてみて分かることを取り逃がし、初回の満足も得られない。「同年代に多い目標をいくつか紹介し、その中から選んでもらう」も、選ぶ形にはなるが選択肢が他人の目標であり、本人の困りごとから離れる。
HINT 目標は、本人の生活のどこから見つかるか。
- Q04#np-co-004
「とにかく痩せたい」と話すクライアントから、その先を引き出す訊き方として最も適切なものはどれか。
- 1痩せたあとにどの場面が変わってほしいのかを尋ねる正解
- 2成果を測りやすくするため、まず体組成の測定を行って現状を数値で示す
- 3同じ失敗を避けるため、これまで続かなかった原因を順に挙げてもらう
- 4理由は人それぞれなので、そこには触れずに内容を組み立てる
Answer
正解 1:痩せたあとにどの場面が変わってほしいのかを尋ねる
「痩せたい」は手段の言葉なので、痩せたあとに何をしたいのか、どの場面が変わってほしいのかを尋ねると、本人が本当に求めている状態が見えて目標を立て直せる。「まず体組成の測定を行って現状を数値で示す」は現状の把握には役立つが、測った数値の説明に時間が移り、その先にある望みには届かない。「これまで続かなかった原因を順に挙げてもらう」は、初回から失敗の話に寄り、相手が身構える。「そこには触れずに内容を組み立てる」は、本人の求める状態が分からないまま進めるため、途中で目標と内容がずれる。
HINT 痩せることは目的か、それとも手段か。
- Q05#np-co-005
聞き取りの途中で、クライアントが言葉を濁した話題の扱いとして最も適切なものはどれか。
- 1大切な情報なので、訊き方を変えながら答えが返ってくるまで尋ね続ける
- 2答えにくい事情があると判断し、その話題には以後いっさい触れない
- 3いまは飛ばし、必要になった時点で改めて尋ねたいと伝えておく正解
- 4本人が忘れている可能性を考え、同居する家族に確認を取る
Answer
正解 3:いまは飛ばし、必要になった時点で改めて尋ねたいと伝えておく
言葉を濁した話題はいったん飛ばし、必要になった時点で改めて尋ねたいと伝えておけば、相手は保留されただけだと分かり、話せる時期に自分から出せる。「答えが返ってくるまで尋ね続ける」は、情報は取れるかもしれないが相手を追い込み、以後の話しやすさを損なう。「その話題には以後いっさい触れない」は配慮のつもりでも、指導に必要な情報を永久に手放すことになる。「同居する家族に確認を取る」は、本人が話さないと決めた内容を本人以外から得ることになり、了解の範囲を越える。
HINT 「聞かない」と「いまは聞かない」は違う。
- Q06#np-co-006
初回面談の締め方として最も適切なものはどれか。
- 1次回までに取り組む課題をできるだけ多く渡して終える
- 2聞き取った内容を要約して返し、受け取り違いがないかを確かめる正解
- 3気づいた改善点を一つずつ挙げ、こちらの見立てとして伝えて終える
- 4明るく終えるため、成果が出る時期を言い切って送り出す
Answer
正解 2:聞き取った内容を要約して返し、受け取り違いがないかを確かめる
面談の終わりに聞き取った内容を要約して返すと、受け取り違いをその場で正せて、記録も本人の認識と一致する。「次回までに取り組む課題をできるだけ多く渡して終える」は熱意の表れだが、量が多いほど手をつけられず、初回から達成できない経験を作ってしまう。「気づいた改善点を一つずつ挙げ、こちらの見立てとして伝えて終える」は、初回を指導者の評価で締める形になり、聞き取った内容が本人の認識と合っているかを確かめないまま終わる。「成果が出る時期を言い切って送り出す」は、確かめようのない見通しを約束する形になり、あとで期待とのずれを生む。
HINT 面談の記録は、誰の認識と合っている必要があるか。
- Q07#np-co-007
面談への同席を家族が希望している場合の進め方として最も適切なものはどれか。
- 1協力が得られるので、家族の同席はどの場面でも受け入れて話を進める
- 2話がまとまりにくくなるため、家族の同席は一律で断る
- 3全体像をつかみやすいので、家族に質問して生活の様子を確かめる
- 4同席してよいかを本人に確かめ、答えにくい話題では席を外す進め方も示す正解
Answer
正解 4:同席してよいかを本人に確かめ、答えにくい話題では席を外す進め方も示す
同席の可否は本人が決めることなので、本人に確かめたうえで、答えにくい話題では席を外す進め方も示しておくと、協力を得ながら話しにくい内容も扱える。「家族の同席はどの場面でも受け入れて話を進める」は、本人が家族の前では言えない内容を取り逃がす。「家族の同席は一律で断る」は、生活を共にする人の情報と協力を最初から手放すことになる。「家族に質問して生活の様子を確かめる」は、情報は集まっても本人が自分の目標を語る場が無くなり、以後の関わりが家族経由になる。
HINT 同席してよいかを決めるのは誰か。
- Q08#np-co-008
面談で記録を取りながら話を聞くときの配慮として最も適切なものはどれか。
- 1聞き漏らしを防ぐため、相手が話している間は手元の記入に意識を向ける
- 2後で思い出せるよう、面談中は書かずに終了後にまとめて書き起こす
- 3相手が構えないよう、記録を取っていることは伏せたまま進める
- 4何を書いているかを伝え、相手へ目と間を返しながら書く正解
Answer
正解 4:何を書いているかを伝え、相手へ目と間を返しながら書く
何を書いているかを伝え、視線と間を相手に返しながら書けば、記録を取りつつ聞いていることも伝わる。「相手が話している間は手元の記入に意識を向ける」は、記録は残るが相手には聞かれていない印象が残り、話が続かなくなる。「面談中は書かずに終了後にまとめて書き起こす」は、話の内容が指導者の記憶で選ばれ、本人の言葉が失われる。「記録を取っていることは伏せたまま進める」は、何が残るのかを相手が知らないまま話すことになり、聞き取りの了解を得る前提が崩れる。
HINT 記録と、聞いていることを伝えるのは両立できる。
- Q09#np-co-009
はい・いいえで答えられる訊き方が役に立つ場面として最も適切なものはどれか。
- 1話が広がりすぎたときに、事実を一つずつ確かめて整えたい場面正解
- 2限られた時間で多くを聞きたいので、面談の大半をこの訊き方で組み立てる場面
- 3相手が話すのを苦手にしているので、この訊き方だけで面談を終える場面
- 4考えを深めるため、目標の背景を確かめたい場面
Answer
正解 1:話が広がりすぎたときに、事実を一つずつ確かめて整えたい場面
はい・いいえで答えられる訊き方は、話が広がりすぎたときに事実を一つずつ確かめて整えるのに向く。「面談の大半をこの訊き方で組み立てる場面」は、時間の節約にはなるが相手が自由に語る余地を奪い、得られる情報が指導者の想定した範囲に縮む。「この訊き方だけで面談を終える場面」は、負担を減らす配慮ではあるが、話しにくい人ほど自分の言葉で語る機会が要るので逆の手になる。「目標の背景を確かめたい場面」は、自由に答えてもらう訊き方の役割であり、はい・いいえでは背景が出てこない。
HINT この訊き方で得られるのは、事実か、それとも背景か。
- Q10#np-co-010
「なぜ続けられなかったのですか」という訊き方について、最も適切な説明はどれか。
- 1原因を特定するために欠かせないので、答えが出るまで繰り返し確かめるとよい
- 2責められたと受け取られやすいので、その状況を尋ねる形に言い換える正解
- 3反省を促せるので、面談の冒頭で用いると以後の話が引き締まる
- 4答えに詰まったときは、考えられる理由を指導者が挙げて選ばせるとよい
Answer
正解 2:責められたと受け取られやすいので、その状況を尋ねる形に言い換える
「なぜ」で理由を問う訊き方は責められたと受け取られやすいので、続けられなかった時期の状況を尋ねる形に言い換えると、事実が出てきて対策につながる。「答えが出るまで繰り返し確かめるとよい」は、原因を求める姿勢は分かるが、相手が言い訳を探す場に変わる。「面談の冒頭で用いると以後の話が引き締まる」は、反省を引き出す意図が先に立ち、初対面の相手を身構えさせる。「考えられる理由を指導者が挙げて選ばせるとよい」は、助け舟のつもりでも本人の実際とは違う理由が記録に残りやすい。
HINT 理由を問う形と、状況を問う形の受け取られ方の違い。
- Q11#np-co-011
クライアント自身が達成できたかどうかを判断できる目標の書き方として最も適切なものはどれか。
- 1判定がぶれないよう、指導者が施設で測って確かめる項目に目標をそろえる
- 2迷いが生まれないよう、体重の数値を一つ決めてそこに目標を集約する
- 3達成の判断は、次の面談で指導者が伝えるまで待つ
- 4本人が自分で数えたり確かめたりできる行動の形で書く正解
Answer
正解 4:本人が自分で数えたり確かめたりできる行動の形で書く
目標は本人が自分で数えたり確かめたりできる行動の形で書くと、次の面談を待たずに達成を自分で判断でき、続けるかどうかの手応えもその場で得られる。「指導者が施設で測って確かめる項目に目標をそろえる」は判定は安定するが、本人は来店するまで自分の状態を判断できない。「体重の数値を一つ決めてそこに目標を集約する」は分かりやすい反面、日々の行動が目標から外れ、増減に振り回される。「達成の判断は、次の面談で指導者が伝えるまで待つ」は、達成の主導権が指導者に移る。
HINT 達成を判断するのは本人か、指導者か。
- Q12#np-co-012
面談で語られた目標を記録に残すとき、本人が使った言葉のまま書き留めておく意味として最も適切なものはどれか。
- 1読み返したときに、自分の言葉として受け取り直せる正解
- 2専門用語に置き換えるよりも、記録としての正確さが高く保たれる
- 3短く整えた表現に直すよりも、本人にとって覚えやすい形になる
- 4指導者の表現に統一するより、他の会員と比べやすくなる
Answer
正解 1:読み返したときに、自分の言葉として受け取り直せる
本人の言葉のまま残しておくと、読み返したときに自分の言葉として受け取り直せるので、目標が指導者から与えられたものに変わらない。「専門用語に置き換えるよりも、記録としての正確さが高く保たれる」は、正確さの話にすり替わっており、言葉のまま残す理由ではない。「短く整えた表現に直すよりも、本人にとって覚えやすい形になる」も、本人の言葉が必ず短く覚えやすいとは限らないので理由にならない。「指導者の表現に統一するより、他の会員と比べやすくなる」は、そもそも他の会員と比べるための記録ではないため、狙いを外している。
HINT 記録は誰が読み返すために残すのか。
- Q13#np-co-013
「以前着ていた服がまた入るようになりたい」という目標の扱いとして最も適切なものはどれか。
- 1数値で表しにくいので、扱いやすい体重の目標に置き換えてもらう
- 2主観が入るため記録には残さず、面談の雑談として受け止める
- 3その服を基準に置き、着られる度合いの変化も途中で確かめられるようにする正解
- 4測り方を先に決めるため、体脂肪率の目標に直してから計画に進む
Answer
正解 3:その服を基準に置き、着られる度合いの変化も途中で確かめられるようにする
本人が挙げた服をそのまま基準に置き、途中でも着られる度合いの変化を確かめられるようにすれば、本人にとって意味のある目標のまま進捗が見える。「扱いやすい体重の目標に置き換えてもらう」は測りやすくなるが、本人が望んだ状態から離れ、体重が動かない時期に手応えを失う。「記録には残さず、面談の雑談として受け止める」は、いちばん強い動機を記録から落としてしまう。「体脂肪率の目標に直してから計画に進む」も、指標が本人の言葉と結びつかないままになる。
HINT 本人が挙げた基準は、そのまま使えないか。
- Q14#np-co-014
面談で目標が次々と出てきて数が多くなったときの進め方として最も適切なものはどれか。
- 1取りこぼしを防ぐため、挙がった目標をすべて同時に進める計画にまとめる
- 2いま最も困っていることを本人に選んでもらい、そこから始める正解
- 3成果が出やすい順に指導者が並べ替えて、上から順に取り組んでもらう
- 4達成しやすいものだけを残し、時間のかかる目標は取り下げてもらう
Answer
正解 2:いま最も困っていることを本人に選んでもらい、そこから始める
目標が多いときは、いま最も困っていることを本人に選んでもらうと、優先順位が本人のものになり、選ばれなかった目標も後の候補として残せる。「挙がった目標をすべて同時に進める計画にまとめる」は取りこぼしは防げるが、一つも十分に進まず達成の手応えが得られない。「成果が出やすい順に指導者が並べ替えて、上から順に取り組んでもらう」は、順序の根拠が指導者側の見立てだけになる。「達成しやすいものだけを残し、時間のかかる目標は取り下げてもらう」は、本人がいちばん望んでいた目標を落としかねない。
HINT 優先順位を決めるのは誰か。
- Q15#np-co-015
目標に期限を置くときの考え方として最も適切なものはどれか。
- 1途中で確かめる日を先に決めておき、その時点で内容を見直す正解
- 2意欲が続くよう、期限は本人の希望どおりに、できるだけ短めに設定する
- 3届かなかったときに落ち込むので、期限は置かずに続けてもらう
- 4最終の期限だけを先に決めて、途中では触れないでおく
Answer
正解 1:途中で確かめる日を先に決めておき、その時点で内容を見直す
途中で確かめる日を先に決めておくと、うまくいっていない場合も早い段階で内容を組み替えられ、期限が責める材料にならない。「期限は本人の希望どおりに、できるだけ短めに設定する」は、希望を尊重しているようでいて、届かない期限を本人と一緒に設定してしまう。「期限は置かずに続けてもらう」は、落胆は避けられるが、進んでいるかどうかを確かめる機会が消える。「最終の期限だけを先に決めて、途中では触れないでおく」は、終わってから間に合わなかったと分かる形になり、途中で手を打てない。
HINT 期限は、届かなかったと知るための日か、手を打つための日か。
- Q16#np-co-016
目標を達成したときの自分へのごほうびを決める場面で、最も適切な進め方はどれか。
- 1効果が大きいので、指導者が食事を自由にしてよい日を設けて与える
- 2当日の喜びが大きくなるよう、内容は指導者が決めて達成まで伏せておく
- 3ごほうびには金額の大きいものを選んでもらう
- 4本人が選び、目標の妨げにならない内容にする正解
Answer
正解 4:本人が選び、目標の妨げにならない内容にする
ごほうびは本人が選び、目標の妨げにならない内容にすると、達成の手応えが本人のものとして残る。「指導者が食事を自由にしてよい日を設けて与える」は、喜ばれやすい反面、取り組んできた内容を打ち消す形になりうる。「内容は指導者が決めて達成まで伏せておく」は、驚きは生むが本人が楽しみを思い浮かべながら進めることができず、与えられる報酬になる。「金額の大きいものを選んでもらう」は、続けるほど負担が増し、金額の大きさに意欲が左右されるようになる。
HINT ごほうびを選ぶのは誰で、目標との関係はどうあるべきか。
- Q17#np-co-017
クライアントが自分の言葉で語った「続けたい理由」の扱いとして最も適切なものはどれか。
- 1セッションの場面でその言葉を返し、いまも同じ気持ちかを一緒に確かめる正解
- 2忘れないよう、指導者が要点だけに言い換えて記録に残す
- 3気持ちが揺らがないよう、その理由には以後こちらから触れずにおく
- 4もっと強い理由に育つよう、別の動機を提示して置き換えてもらう
Answer
正解 1:セッションの場面でその言葉を返し、いまも同じ気持ちかを一緒に確かめる
本人が語った理由をセッションの場面で返し、いまも同じ気持ちかを一緒に確かめると、理由が生きたまま保たれ、変わっていれば目標を組み替えられる。「指導者が要点だけに言い換えて記録に残す」は、記録は残るが本人の耳に戻らず、言い換えによって意味も薄まる。「その理由には以後こちらから触れずにおく」は、揺らぎを避ける配慮だが、理由を思い出す機会そのものを失う。「別の動機を提示して置き換えてもらう」は、本人の中から出た理由を指導者の用意した理由で上書きしてしまう。
HINT 本人の言葉は、記録に残すだけで足りるか。
- Q18#np-co-018
「見返したい人がいるから痩せたい」と語ったクライアントへの受け止め方として最も適切なものはどれか。
- 1続かないので、健康のためという言い方に直してもらう
- 2強い動機なので、それを支えにして内容を厳しめに組み替える
- 3人と比べる動機は扱わないと伝えて、別の理由を改めて挙げてもらう
- 4出発点として受け止め、続けるうちに増えていく理由も一緒に探す正解
Answer
正解 4:出発点として受け止め、続けるうちに増えていく理由も一緒に探す
本人が語った動機は出発点として受け止め、続けるうちに増えていく理由も一緒に探すと、最初の動機が薄れても続ける支えが残る。「健康のためという言い方に直してもらう」は、より望ましい動機へ導く意図だが、本人の実感から離れた言葉に置き換えることになる。「それを支えにして内容を厳しめに組み替える」は、動機の強さを負荷の根拠にしており、続けやすさを損なう。「人と比べる動機は扱わないと伝えて、別の理由を改めて挙げてもらう」は、打ち明けた内容を否定された形になり、以後語られなくなる。
HINT 最初の動機は、そのままでよいのか、置き換えるべきか。
- Q19#np-co-019
他のクライアントの成果を引き合いに出す声かけについて、最も適切な説明はどれか。
- 1良い刺激になるので、進みの早い人の例を続けて紹介するとよい
- 2比べられたと受け取られやすいので、本人の前回との変化で伝える正解
- 3目標の高さが伝わるため、面談のたびに用いると意欲が保たれる
- 4知らない相手の例であれば、影響がないので自由に使える
Answer
正解 2:比べられたと受け取られやすいので、本人の前回との変化で伝える
他人の成果を引き合いに出すと比べられたと受け取られやすいので、本人の前回との変化で伝えると、進んでいる部分がそのまま手応えになる。「進みの早い人の例を続けて紹介するとよい」は刺激を狙ったものだが、届かない自分という受け取り方を強めやすい。「面談のたびに用いると意欲が保たれる」は、比較が習慣になり、成果の判断基準が他人に移る。「知らない相手の例であれば、影響がないので自由に使える」は、知らない相手であっても比べられている構図は変わらないので成り立たない。
HINT 比べる相手は他人か、それとも前回の自分か。
- Q20#np-co-020
クライアントの中から出てくる動機を育てる関わりとして、適切でないものはどれか。
- 1本人が自分で決められる部分を残し、その場で選んでもらう場面をつくる
- 2できた場面を具体的な言葉にして、そのつど本人へ返していく
- 3本人が挙げた理由を、面談のたびに一緒に読み返していく
- 4指導者が期待していると繰り返し伝え、応えたい気持ちを原動力にする正解
Answer
正解 4:指導者が期待していると繰り返し伝え、応えたい気持ちを原動力にする
「指導者が期待していると繰り返し伝え、応えたい気持ちを原動力にする」は、意欲を高める狙いは分かるが、続ける理由が指導者の期待に置き換わり、担当が変わったり関係が途切れたりした時点で支えを失う。残る三つはいずれも本人の側に動機を残す関わりである。「本人が自分で決められる部分を残し、その場で選んでもらう場面をつくる」は自分で決めた感覚を育て、「できた場面を具体的な言葉にして、そのつど本人へ返していく」はやれば変わるという実感につながり、「本人が挙げた理由を、面談のたびに一緒に読み返していく」は理由を生きたまま保つ。
HINT 続ける支えが指導者の側にあると、何が起きるか。
- Q21#np-co-021
「自分にもできそうだ」と感じてもらうために他の人の例を紹介する場合、選び方として最も適切なものはどれか。
- 1年齢や生活の条件が本人と近く、はじめの時期の状態も似ている人の例を選ぶ正解
- 2希望が大きくふくらむよう、成果がいちばん大きかった人の例を選ぶ
- 3進め方の手本になるよう、同じ目標を最短で達成した人の例を選ぶ
- 4成果が出ている例であれば、条件の違いは効果に影響しないので気にしない
Answer
正解 1:年齢や生活の条件が本人と近く、はじめの時期の状態も似ている人の例を選ぶ
他の人の例は、年齢や生活の条件が近く、はじめの時期の状態も似ているほど「自分にもできそうだ」という見通しにつながる。「成果がいちばん大きかった人の例を選ぶ」は希望を持たせたい配慮だが、自分とは違う人の話として受け取られ、かえって遠く感じさせる。「同じ目標を最短で達成した人の例を選ぶ」も、速さが基準になって本人の歩みが遅れて見える。「条件の違いは効果に影響しないので気にしない」は、近さが効き目を左右するという前提を無視しており成り立たない。
HINT 手本として効くのは、すごい人か、近い人か。
- Q22#np-co-022
予定していた取り組みがほとんどできなかった週について、面談での関わりとして最も適切なものはどれか。
- 1気を引き締めてもらうため、できなかった項目を面談で一つずつ順に確認する
- 2落ち込ませないため、その週の話には触れずに次の計画へ進む
- 3できた部分を先に一緒に数え、次の一手を続けられる大きさまで小さくする正解
- 4意欲を取り戻してもらうため、次の週の目標を高めに設定し直す
Answer
正解 3:できた部分を先に一緒に数え、次の一手を続けられる大きさまで小さくする
できた部分を先に一緒に数えてから、次の一手を続けられる大きさまで小さくすると、達成できた経験を積み直せる。「できなかった項目を面談で一つずつ順に確認する」は原因を探る形だが、面談が点検の場になり、報告しづらさを生む。「その週の話には触れずに次の計画へ進む」は、できなかった事情を聞けないまま同じ計画を繰り返すことになる。「次の週の目標を高めに設定し直す」は奮起を期待した手だが、できなかった週の直後に難度を上げるため、達成から遠ざかる。
HINT できなかった週の直後に必要なのは、難度を上げることか、下げることか。
- Q23#np-co-023
「自分は意志が弱いので続かない」と話すクライアントへの返し方として最も適切なものはどれか。
- 1意志の強さは変えられると伝えて、気持ちの持ち方について具体的に助言する
- 2そう思わないでほしいので、意志は関係ないと言い切って話を切り上げる
- 3奮起してもらうため、続けている人との過ごし方の違いを示す
- 4続けられた場面を挙げてもらい、続きやすい段取りに一緒に組み直す正解
Answer
正解 4:続けられた場面を挙げてもらい、続きやすい段取りに一緒に組み直す
続けられた場面を挙げてもらい、続きやすい段取りとして組み直すと、意志の強弱ではなく条件の問題として扱えるので、変えられる部分が見える。「気持ちの持ち方について具体的に助言する」は励ましだが、うまくいかないと本人の性格の問題として残る。「意志は関係ないと言い切って話を切り上げる」は、打ち明けた内容を受け止めずに終わらせる形になる。「続けている人との過ごし方の違いを示す」は、比較によって自分だけができないという受け取り方を強めやすい。
HINT 変えられるのは意志か、それとも段取りか。
- Q24#np-co-024
相手の話を自分の言葉で言い直して返す関わりのねらいとして最も適切なものはどれか。
- 1受け取った内容が合っているかを本人に確かめられる正解
- 2話の要点だけを短くまとめられるので、面談にかかる時間を短縮できる
- 3専門的な言い方に直して返すことで、本人の理解がより深まる
- 4相手の考えを整えて返し、望ましい方向かどうかを確かめられる
Answer
正解 1:受け取った内容が合っているかを本人に確かめられる
言い直して返す関わりのねらいは、受け取った内容が合っているかを本人に確かめてもらうことにあり、違っていればその場で訂正が返ってくる。「話の要点だけを短くまとめられるので、面談にかかる時間を短縮できる」は結果として起きることはあるが、短縮を目的にすると聞き落としが増える。「専門的な言い方に直して返すことで、本人の理解がより深まる」は説明の役割で、確かめる働きが失われる。「相手の考えを整えて返し、望ましい方向かどうかを確かめられる」は、返す言葉に指導者の意図が混ざり、本人の話が書き換えられてしまう。
HINT 返した言葉が違っていたとき、何が起きるとよいか。
- Q25#np-co-025
面談中に相手が黙り込んだときの扱いとして最も適切なものはどれか。
- 1考えている時間として少し待ち、答えを急がせない正解
- 2気まずさを避けるため、すぐに別の話題へ切り替える
- 3答えやすくなるよう、想定される答えを並べて選んでもらう
- 4同意のしるしと受け取り、話を先へ進める
Answer
正解 1:考えている時間として少し待ち、答えを急がせない
黙り込むのは考えている時間であることが多いので、少し待って急がせないほうが、まとまった言葉が返ってくる。「すぐに別の話題へ切り替える」は場の気まずさは減るが、いま出かかっていた言葉を打ち消す。「想定される答えを並べて選んでもらう」は助け舟のつもりでも、指導者が用意した枠の中の答えに寄り、本人の実際とずれる。「同意のしるしと受け取り、話を先へ進める」は、沈黙の意味を確かめないまま合意があったことにしてしまい、後で食い違いが出る。
HINT 沈黙は、間が空いた状態か、同意か。
- Q26#np-co-026
相談を受けたときに助言を急ぐことの影響について、最も適切な説明はどれか。
- 1解決が早まるので、思い当たることがあればその場で伝えたほうがよい
- 2相手を待たせないよう、話の途中で要点をまとめて返すとよい
- 3話し終える前に助言が入ると、いちばん困っている点が言葉にならずに終わる正解
- 4不安を軽くできるので、まず心配はいらないと伝えてから聞くとよい
Answer
正解 3:話し終える前に助言が入ると、いちばん困っている点が言葉にならずに終わる
相談は、話し終える前に助言が入ると、後から出てくるはずだったいちばん困っている点が言葉にならずに終わる。「思い当たることがあればその場で伝えたほうがよい」は早く役に立ちたい気持ちからの判断だが、相手が用意していた話の順番を崩す。「話の途中で要点をまとめて返すとよい」も、まとめた時点の情報だけで話が閉じてしまう。「まず心配はいらないと伝えてから聞くとよい」は、不安の中身を聞く前に打ち消す形になり、相手はそれ以上語らなくなる。
HINT いちばん困っている話は、最初に出るか、あとに出るか。
- Q27#np-co-027
クライアントが強い不安を口にしたときの最初の返し方として最も適切なものはどれか。
- 1その場の不安を取り除くため、心配はいらないとはっきり伝える
- 2いま何がいちばん気にかかっているのかを尋ねる正解
- 3同じ不安を持つ人が多いと伝えて、話をトレーニングに戻す
- 4不安の原因を推し量って、指導者の側から説明を始める
Answer
正解 2:いま何がいちばん気にかかっているのかを尋ねる
不安を口にされたときは、いま何がいちばん気にかかっているのかを尋ねると、不安の中身が具体になり、対応できるものと医療へ渡すものを分けられる。「心配はいらないとはっきり伝える」は安心させたい配慮だが、中身を聞く前に打ち消すため、以後の相談が減る。「同じ不安を持つ人が多いと伝えて、話をトレーニングに戻す」は、よくあることとして片づけられたと受け取られる。「不安の原因を推し量って、指導者の側から説明を始める」は、当たっていない原因の説明で話が閉じてしまう。
HINT 不安はまず和らげるものか、まず中身を知るものか。
- Q28#np-co-028
前回の面談で話していた出来事に、今回こちらから触れる声かけの意味として最も適切なものはどれか。
- 1指導者の記憶力の良さが伝わり、専門家としての信頼が高まる
- 2話題に困らずに済むので、場をつなぐための雑談の材料として役に立つ
- 3前回からの続きとして扱われるので、本人が続きを話しやすくなる正解
- 4前回と同じ話をもう一度してもらえるので、記録の抜けをそこで埋められる
Answer
正解 3:前回からの続きとして扱われるので、本人が続きを話しやすくなる
前回の出来事にこちらから触れると、話が前回からの続きとして扱われるので、本人は改めて説明せずに続きを話せる。「指導者の記憶力の良さが伝わり、専門家としての信頼が高まる」は、狙いが指導者の評価に向いており、本人が話しやすくなる理由になっていない。「場をつなぐための雑談の材料として役に立つ」は、触れる目的が場つなぎに下がってしまう。「前回と同じ話をもう一度してもらえるので、記録の抜けをそこで埋められる」は、同じ話を繰り返させることになり、聞いていなかった印象を与える。
HINT 続きとして扱われると、話す側の手間はどうなるか。
- Q29#np-co-029
解決を求めているわけではなく、愚痴として語られた話の扱いとして最も適切なものはどれか。
- 1解くべき課題として受け取り、原因の分析を次回までの宿題にする
- 2押しているので、要点だけを聞いてトレーニングに移る
- 3助言を挟まずに聞き、指導に関わる部分だけを後で確かめる正解
- 4話が軽くなるよう、指導者自身の似た経験を返す
Answer
正解 3:助言を挟まずに聞き、指導に関わる部分だけを後で確かめる
愚痴として語られた話は助言を挟まずに聞き、指導に関わる部分だけを後で確かめると、語る場を保ちながら必要な情報も得られる。「解くべき課題として受け取り、原因の分析を次回までの宿題にする」は役に立とうとする対応だが、求めていない課題が返ることで話しにくさが生まれる。「要点だけを聞いてトレーニングに移る」は、切り上げられたと受け取られる。「指導者自身の似た経験を返す」は、共感を示す形をとりながら話し手が入れ替わり、本人の話が途切れる。
HINT 求められていないのは助言か、それとも聞くことか。
- Q30#np-co-030
クライアントの話を聴く姿勢として、適切でないものはどれか。
- 1相手の言葉のうち、気持ちを表した部分を拾って返す
- 2うなずきや間の取り方で、聞いていることを伝える
- 3要点を早くつかむため、区切りのよいところで指導者が続きを引き取って話す正解
- 4話の終わりに、受け取った内容をまとめて確かめておく
Answer
正解 3:要点を早くつかむため、区切りのよいところで指導者が続きを引き取って話す
「区切りのよいところで指導者が続きを引き取って話す」は、話を早く整理したい意図から出るものだが、先を読んで引き取るほど相手の実際とはずれ、訂正しにくい空気も生まれるので適切ではない。残る三つは聴く姿勢として成り立つ。「気持ちを表した部分を拾って返す」は語られた内容の重みを受け取ったことを示し、「うなずきや間の取り方で、聞いていることを伝える」は言葉を挟まずに関心を伝え、「話の終わりに、受け取った内容をまとめて確かめておく」は受け取り違いをその場で正せる。
HINT 先を引き取ると、相手は訂正しやすくなるか。
- Q31#np-co-031
「思っていたほど変わっていない」と落胆を口にしたクライアントへの最初の返し方として最も適切なものはどれか。
- 1励ましになるので、これまでに減った数値を強めに伝える
- 2気持ちが沈まないよう、体重以外の良い変化を先に並べて話題を移す
- 3計画どおりに進んでいると伝え、そのまま続けてもらう
- 4どの変化を期待していたのかを尋ね、落胆の中身を具体にする正解
Answer
正解 4:どの変化を期待していたのかを尋ね、落胆の中身を具体にする
落胆を聞いたときは、どの変化を期待していたのかを尋ねて中身を具体にすると、期待と実際のどこがずれていたのかが分かり、目標も内容も直せる。「これまでに減った数値を強めに伝える」は励ましのつもりでも、本人が見ている変化と別の話になりやすい。「体重以外の良い変化を先に並べて話題を移す」は、落胆を語り終える前に話題が移るため、聞いてもらえなかった印象が残る。「計画どおりに進んでいると伝え、そのまま続けてもらう」は、本人の実感を確かめずに押し戻す形になる。
HINT 落胆の前提には、何らかの期待がある。
- Q32#np-co-032
「自分にはトレーニングが向いていない」と話すクライアントへの対応として最も適切なものはどれか。
- 1向き不向きはないと伝えて、考えを改めてもらう
- 2どの場面でそう感じたのかを具体的に聞き取る正解
- 3続けた人の例を挙げて、思い直してもらう
- 4内容が合っていないと判断し、種目をすべて入れ替える
Answer
正解 2:どの場面でそう感じたのかを具体的に聞き取る
向いていないという言葉の背景には具体的な場面があるので、どこでそう感じたのかを聞き取ると、手を入れるべき点が見える。「向き不向きはないと伝えて、考えを改めてもらう」は正しい趣旨を含むが、言葉を打ち消すだけで場面が分からないままになる。「続けた人の例を挙げて、思い直してもらう」は、他人と比べる形になり、できない自分という受け取り方を強める。「内容が合っていないと判断し、種目をすべて入れ替える」は、原因を確かめないまま組み替えるため、同じ訴えが繰り返される。
HINT 「向いていない」は、どの場面から出てきた言葉か。
- Q33#np-co-033
予約の直前取り消しが続いているクライアントへの連絡の取り方として最も適切なものはどれか。
- 1事情を尋ねる形で短く連絡し、来られる条件を一緒に探す正解
- 2気まずくさせないよう、本人から連絡が来るまで待つ
- 3続けることの大切さと再開してほしい気持ちを、長めの文章で書き送る
- 4枠を空けたままにしないため、次回の日時を指定して確定させる
Answer
正解 1:事情を尋ねる形で短く連絡し、来られる条件を一緒に探す
取り消しが続くときは、事情を尋ねる形で短く連絡し、来られる条件を一緒に探すと、通いにくくなっている理由に手を入れられる。「本人から連絡が来るまで待つ」は気まずさへの配慮だが、来づらさが積み上がり、そのまま離れてしまいやすい。「続けることの大切さと再開してほしい気持ちを、長めの文章で書き送る」は熱意の表れだが、長文は負担になり、責められていると受け取られやすい。「次回の日時を指定して確定させる」は、事情を確かめないまま枠を押さえるため、また取り消しになる。
HINT 取り消しの理由は、責める材料か、直す材料か。
- Q34#np-co-034
「先生のやり方が自分には合わない」と言われたときの対応として最も適切なものはどれか。
- 1根拠を一つずつ説明して、進め方に納得してもらう
- 2気分の問題と考えて、日を置いてから改めて話す
- 3どこがどう合わないのかを聞き取り、合わない点を具体にして組み替える正解
- 4担当を替える提案をその場で行い、本人に選んでもらう
Answer
正解 3:どこがどう合わないのかを聞き取り、合わない点を具体にして組み替える
合わないという言葉は幅が広いので、どこがどう合わないのかを聞き取って具体にすると、言葉のかけ方なのか進め方なのかが分かり、組み替えられる。「根拠を一つずつ説明して、進め方に納得してもらう」は説明で押し返す形になり、言い出しにくさを増やす。「気分の問題と考えて、日を置いてから改めて話す」は、打ち明けた内容を軽く扱うことになる。「担当を替える提案をその場で行い、本人に選んでもらう」は、まだ何が合わないのか分からない段階で関係を切り替えてしまう。
HINT 「合わない」の中身を聞かずに手を打てるか。
- Q35#np-co-035
目標に届かなかった期間を振り返る面談の進め方として最も適切なものはどれか。
- 1手早く進めるため、指導者の分析を先に示してから意見を聞く
- 2気落ちさせないため、振り返りは行わずに次の計画へ移る
- 3迷いが残らないよう、原因を一つに絞って言い切り、対策を決める
- 4本人に振り返ってもらってから、指導者の見方を足す正解
Answer
正解 4:本人に振り返ってもらってから、指導者の見方を足す
本人に振り返ってもらってから指導者の見方を足すと、本人が気づいていた点が先に出てきて、次に手を入れる場所も本人のものになる。「指導者の分析を先に示してから意見を聞く」は効率はよいが、示された分析に合わせた答えしか返らなくなる。「振り返りは行わずに次の計画へ移る」は、届かなかった理由を持ち越したまま同じ計画を繰り返す。「原因を一つに絞って言い切り、対策を決める」は、決めやすくなる代わりに、実際に効いていた他の要因を見落とす。
HINT 先に話すのは本人か、指導者か。
- Q36#np-co-036
世間で話題になっている別の方法に切り替えたいと相談されたときの対応として最も適切なものはどれか。
- 1根拠が乏しいと伝えて、いまの進め方をそのまま続けるよう考え直してもらう
- 2本人の希望どおりに、いまの内容を全面的に切り替える
- 3判断は本人のものなので、以後その話題は扱わないと伝える
- 4その方法の何に惹かれたのかを聞き、取り入れられる部分を一緒に見る正解
Answer
正解 4:その方法の何に惹かれたのかを聞き、取り入れられる部分を一緒に見る
何に惹かれたのかを聞くと、短時間で済む・家でできるなど本人が求めている条件が分かり、いまの内容に取り入れられる部分が見えてくる。「根拠が乏しいと伝えて、いまの進め方をそのまま続けるよう考え直してもらう」は正しさでは勝てても、相談そのものが出てこなくなる。「いまの内容を全面的に切り替える」は希望を優先した判断だが、続けてきた積み上げを手放すことになる。「以後その話題は扱わないと伝える」は、本人の判断に任せる形をとりながら、相談を打ち切ってしまう。
HINT 切り替えたい気持ちの裏には、どんな条件への希望があるか。
- Q37#np-co-037
通うのをやめてしまう前に気づくための手がかりとして最も適切なものはどれか。
- 1予約の間隔が開き、当日の変更が増えるといった行動の変わり方正解
- 2セッションのたびに口頭で確かめている満足度の答え方
- 3体重の減り方がゆるやかになってきた時期
- 4新しい種目に対して見せる興味の強さ
Answer
正解 1:予約の間隔が開き、当日の変更が増えるといった行動の変わり方
予約の間隔が開く、当日の変更が増えるといった行動の変わり方は、本人が言葉にする前に現れるので、早い時点で気づく手がかりになる。「口頭で確かめている満足度の答え方」は、その場では不満を言いにくいため、変わりなしという答えが返りやすい。「体重の減り方がゆるやかになってきた時期」は誰にでも起きる変化で、やめる人とそのまま続ける人を分けられない。「新しい種目に対して見せる興味の強さ」は、もともと個人差が大きく、変化として読み取りにくい。
HINT 気持ちより先に変わるのは何か。
- Q38#np-co-038
しばらく休みたいと申し出があったときの受け止め方として最も適切なものはどれか。
- 1続けてもらうため、休まずに回数を減らす形を勧めてみる
- 2本人の負担を軽くするため、休んでいる間は連絡しないと決める
- 3期間と再開のめどを一緒に決め、休んでいる間の連絡の取り方も確かめる正解
- 4再開の予定については、本人から連絡が来た時点で改めて決めることにする
Answer
正解 3:期間と再開のめどを一緒に決め、休んでいる間の連絡の取り方も確かめる
期間と再開のめどを一緒に決め、休んでいる間の連絡の取り方も確かめておくと、戻ってくる道筋が残る。「休まずに回数を減らす形を勧めてみる」は続けてほしい気持ちからの提案だが、休みたいという申し出を受け止めないまま押し返す形になる。「休んでいる間は連絡しないと決める」は負担への配慮だが、再開のきっかけが本人だけの負担になる。「本人から連絡が来た時点で改めて決める」も同じで、めどが無いまま時間が経つと戻りにくくなる。
HINT 休む合意に、戻る道筋は含まれているか。
- Q39#np-co-039
やめたいという申し出を受けたときの理由の聴き方として最も適切なものはどれか。
- 1改善のために伺うと伝え、答えられる範囲で聞かせてもらう正解
- 2引き止めを優先して、割引の案内を示してから理由を尋ねていく
- 3気まずくならないようにするため、理由は尋ねずに手続きだけを進める
- 4原因を確かめたいので、納得できる答えが出るまで理由を尋ねる
Answer
正解 1:改善のために伺うと伝え、答えられる範囲で聞かせてもらう
今後の改善に活かすためだと目的を伝え、答えられる範囲で聞かせてもらう形にすると、責める場にならずに理由が返ってくる。「割引の案内を示してから理由を尋ねていく」は引き止めが先に立ち、理由が本音から遠のく。「理由は尋ねずに手続きだけを進める」は気まずさを避けられるが、同じ理由で次の人も離れていく。「納得できる答えが出るまで理由を尋ねる」は、納得の基準が指導者側にあるため、問い詰める形になって最後の印象を悪くする。
HINT 理由を聞く目的を、相手は知っているか。
- Q40#np-co-040
「どうしても続かない」と打ち明けたクライアントへの関わりとして、適切でないものはどれか。
- 1気を引き締めるため、このままでは元に戻ると強めに伝える正解
- 2生活のどこに入れれば続くのかを、一日の流れに沿って本人と一緒に探す
- 3取り組む回数や量を、いま続けられる水準まであらためて下げる
- 4続けられた日の条件を、本人と一緒に洗い出していく
Answer
正解 1:気を引き締めるため、このままでは元に戻ると強めに伝える
「このままでは元に戻ると強めに伝える」は、危機感を持ってもらう狙いから出るものだが、続かないと打ち明けた直後に不安を足すことになり、打ち明けたこと自体を後悔させるので適切ではない。残る三つは続けられる条件を作る関わりである。「一日の流れに沿って一緒に探す」は生活の中の置き場所を決め、「いま続けられる水準まで下げる」は達成できる経験を取り戻し、「続けられた日の条件を洗い出す」はうまくいった形を再現する材料になる。
HINT 打ち明けた直後に足すものは、不安か、条件か。
- Q41#np-co-041
体重の数値を本人に伝える場面での配慮として最も適切なものはどれか。
- 1励みになるので、減った数値を確かめて明るい声で伝える
- 2周囲に聞こえない場所で伝え、いま聞きたいかどうかも確かめる正解
- 3客観的な事実なので、場所や周囲の状況にかかわらず同じように伝える
- 4気にしすぎないよう、数値は指導者だけが把握する
Answer
正解 2:周囲に聞こえない場所で伝え、いま聞きたいかどうかも確かめる
体重は他人に知られたくない情報なので、周囲に聞こえない場所で伝え、いま聞きたいかどうかも確かめると、本人が受け取る準備のできた状態で渡せる。「減った数値を確かめて明るい声で伝える」は励ましのつもりでも、周囲に聞こえる場面では本人を居心地悪くさせる。「場所や周囲の状況にかかわらず同じように伝える」は、事実であることを理由に配慮を省いている。「数値は指導者だけが把握する」は、本人が自分の状態を知る機会を取り上げてしまう。
HINT 同じ数値でも、どこで誰に聞こえるかで受け取り方が変わる。
- Q42#np-co-042
体型の変化を本人に伝えるときの言葉の選び方として最も適切なものはどれか。
- 1自信につながるので、前より締まってきたと見た目の変化をほめる
- 2客観的に伝わりやすいので、他の会員と比べたときの位置を具体的に示す
- 3見た目への評価ではなく、動きや調子の変化を具体的に伝える正解
- 4気にしている部位を挙げて、そこが変わったと伝える
Answer
正解 3:見た目への評価ではなく、動きや調子の変化を具体的に伝える
見た目への評価ではなく、動きや調子の変化を具体的に伝えると、本人が確かめられる事実になり、評価される関係にもなりにくい。「前より締まってきたと見た目の変化をほめる」は喜ばれることもあるが、見た目を評価する関係が続き、ほめられない日には後退したと受け取られる。「他の会員と比べたときの位置を具体的に示す」は、基準が他人に移ってしまう。「気にしている部位を挙げて、そこが変わったと伝える」は、気にしている部位に毎回目を向けられていると感じさせ、かえって傷つけることがある。
HINT 本人が自分で確かめられるのは、見た目か、動きか。
- Q43#np-co-043
家族から体型について言われた言葉を面談で打ち明けられたときの受け止め方として最も適切なものはどれか。
- 1家族の言い方は適切でないと伝え、本人の側に立って味方になる
- 2本人がその言葉をどう受け取ったのかを尋ねる正解
- 3励みになる言葉だと伝え、前向きに受け取るよう勧める
- 4動機として使えるので、その言葉を目標の欄に書き入れる
Answer
正解 2:本人がその言葉をどう受け取ったのかを尋ねる
同じ言葉でも受け取り方は人によって違うので、本人がその言葉をどう受け取ったのかを尋ねると、支えるべき点が分かる。「家族の言い方は適切でないと伝え、本人の側に立って味方になる」は寄り添う姿勢だが、本人が家族との関係をどうしたいのかを飛び越えて評価を下している。「励みになる言葉だと伝え、前向きに受け取るよう勧める」は、傷ついた気持ちを受け止めずに意味づけを変えさせる。「その言葉を目標の欄に書き入れる」は、他人の言葉を本人の目標として残してしまう。
HINT 言葉の意味を決めるのは、言った人か、受け取った人か。
- Q44#np-co-044
体型の変化を写真に残して本人と見る場合の進め方として最も適切なものはどれか。
- 1変化が分かりやすいので、毎回撮ってそのつど一緒に見る
- 2細かな変化も残るよう、下着姿で正面と側面の両方を撮る
- 3気落ちさせないため、状態が良かった時期の写真だけを一緒に確かめる
- 4目的と保管の仕方を伝えて同意を得て、見るかどうかも本人が決められるようにする正解
Answer
正解 4:目的と保管の仕方を伝えて同意を得て、見るかどうかも本人が決められるようにする
写真は目的と保管の仕方を伝えて同意を得たうえで、見るかどうかも本人が決められるようにすると、変化を確かめる道具として使える。「毎回撮ってそのつど一緒に見る」は変化が分かる反面、見たくない時期にも見ることになり負担が大きい。「下着姿で正面と側面の両方を撮る」は、記録としては細かくなるが、撮り方そのものへの同意をとらずに負担の大きい形を押しつけることになる。「状態が良かった時期の写真だけを一緒に確かめる」は、気遣いのつもりでも実際の推移が分からなくなり、写真を撮る意味がなくなる。
HINT 撮ることへの同意と、見ることへの同意は同じか。
- Q45#np-co-045
これまでの記録を本人と一緒に見返すことが継続につながる理由として最も適切なものはどれか。
- 1積み上げてきたものが目に見えるので、次の一手を本人が選べる正解
- 2指導者の評価が伝わるので、示した内容に沿って動いてもらいやすい
- 3記録の抜けが見つかるので、書き方をその場で直してもらえる
- 4他の会員との差が分かるので、追いつこうとする気持ちが生まれる
Answer
正解 1:積み上げてきたものが目に見えるので、次の一手を本人が選べる
記録を一緒に見返すと、積み上げてきたものが目に見える形になり、次に何をどれだけ変えるかを本人が選べるようになる。「指導者の評価が伝わるので、示した内容に沿って動いてもらいやすい」は、記録が評価を伝える道具になり、本人が選ぶ余地が減る。「記録の抜けが見つかるので、書き方をその場で直してもらえる」は事務的な利点にとどまり、続ける力にはつながらない。「他の会員との差が分かるので、追いつこうとする気持ちが生まれる」は、そもそも本人の記録を見返す場面の話から外れている。
HINT 見返したあとに何を決めるのか。
- Q46#np-co-046
体重が動いていない時期に記録を見せるときの見せ方として最も適切なものはどれか。
- 1事実を正しく伝えるため、その期間の体重の推移だけをそのまま示す
- 2続けた回数や動作の変わり方など、動いている項目も示す正解
- 3気落ちさせないため、その時期の記録は見せずにおく
- 4気持ちを切り替えてもらうため、次に目指す数値を先に示す
Answer
正解 2:続けた回数や動作の変わり方など、動いている項目も示す
体重が動いていない時期でも、続けた回数や動作の変わり方は前に進んでいるので、それらを合わせて示すと、止まっていないことが事実として見える。「その期間の体重の推移だけをそのまま示す」は正確ではあるが、進んでいる部分を隠す形になり、やめる判断に近づける。「その時期の記録は見せずにおく」は、都合の悪い時期だけ見せない扱いになり、記録への信頼を損なう。「次に目指す数値を先に示す」は、いま起きていることを確かめずに先の話へ移るため、同じ足踏みが繰り返される。
HINT 動いていないのは体重だけか。
- Q47#np-co-047
本人がつけてきた記録に対してこちらから言葉を返すときの返し方として最も適切なものはどれか。
- 1精度を上げるため、書けていない項目を一つずつ指摘していく
- 2読んだことが伝わるよう、毎回そろえた定型の言葉を返す
- 3負担を増やさないよう、言葉は返さずに受け取るだけにする
- 4書けた事実に触れ、次も書きやすくなる一言を添える正解
Answer
正解 4:書けた事実に触れ、次も書きやすくなる一言を添える
書けた事実に触れ、次も書きやすくなる一言を添えると、記録そのものが続き、続いた記録が次の判断材料になる。「書けていない項目を一つずつ指摘していく」は精度を求める対応だが、記録が点検されるものに変わり、書くのをやめてしまう。「毎回そろえた定型の言葉を返す」は、読んでいないと受け取られて張り合いが失われる。「言葉は返さずに受け取るだけにする」は、負担への配慮のつもりでも、書いても何も返らないのなら続ける理由が無くなる。
HINT 記録を続けてもらうために必要なのは、指摘か、手応えか。
- Q48#np-co-048
短い期間で大きく変わると考えているクライアントへの伝え方として最も適切なものはどれか。
- 1見込みを幅で示し、最初の数週間で確かめられる目安を一緒に置く正解
- 2本人の見通しをそのまま目標に置き、達成できる前提で計画を組む
- 3誤解を早く正すため、その目標は無理だと最初に言い切る
- 4期待に応えるため、当面は内容を強めにして様子を見る
Answer
正解 1:見込みを幅で示し、最初の数週間で確かめられる目安を一緒に置く
見込みを幅で示し、最初の数週間で確かめられる目安を一緒に置くと、期待と実際のずれを早い時点で本人が確かめられる。「本人の見通しをそのまま目標に置き、達成できる前提で計画を組む」は期待に沿う判断だが、達成できないと分かった時点で信頼を失う。「その目標は無理だと最初に言い切る」は、正しい情報であっても意欲をくじき、話し合いの余地を無くす。「当面は内容を強めにして様子を見る」は期待に応えようとする対応だが、無理のかかる内容で早い時期に離れる原因を作る。
HINT 見込みは言い切るものか、幅で示すものか。
- Q49#np-co-049
広告で見た変化の事例を持ってきたクライアントへの説明として最も適切なものはどれか。
- 1事例は参考にならないと伝えて、こちらの計画の説明へ切り替える
- 2条件や期間の違いを一緒に読み、本人の場合に置き換えて考える正解
- 3安心してもらえるよう、同じ条件で進めていけると伝える
- 4期待を下げないよう、事例には触れずに計画の説明を続ける
Answer
正解 2:条件や期間の違いを一緒に読み、本人の場合に置き換えて考える
持ってきた事例の条件や期間の違いを一緒に読み、本人の場合に置き換えて考えると、期待の根拠がどこにあるのかを本人が確かめられる。「事例は参考にならないと伝えて、こちらの計画の説明へ切り替える」は、持ってきた気持ちを退ける形になり、以後の相談が減る。「同じ条件で進めていけると伝える」は安心させたい配慮だが、確かめていない見通しを約束してしまう。「事例には触れずに計画の説明を続ける」は、本人の中に残った期待が手つかずのままになり、後でずれが表に出る。
HINT 持ってきた事例は、退けるものか、一緒に読むものか。
- Q50#np-co-050
期待と実際のずれを調整する関わりとして、適切でないものはどれか。
- 1見直す時期をあらかじめ決めておき、その時点で一緒に確かめる
- 2意欲を下げたくないので、達成が難しいと分かった目標もそのまま掲げ続ける正解
- 3途中で分かった条件を伝え、目標の中身を組み替える
- 4達成の見込みは幅で伝え、途中で変わりうることも先に伝えておく
Answer
正解 2:意欲を下げたくないので、達成が難しいと分かった目標もそのまま掲げ続ける
「達成が難しいと分かった目標もそのまま掲げ続ける」は、意欲を守ろうとする判断から出るものだが、届かないと分かっている目標を残すほど、達成できない経験が積み上がって信頼も損なわれるので適切ではない。残る三つはずれを早く見つけて直す関わりである。「見直す時期をあらかじめ決めておき」は確かめる機会を仕組みとして置き、「途中で分かった条件を伝え、目標の中身を組み替える」はずれを目標側で吸収し、「見込みは幅で伝え」は最初から幅のある約束にしておく。
HINT 届かないと分かった目標を残すと、何が積み上がるか。
- Q51#np-co-051
クライアントから痛みの訴えを聞き、受診を勧めることにした場合の伝え方として最も適切なものはどれか。
- 1何が起きているのかを見立てて名前を挙げ、本人に確かめたうえで受診を勧める
- 2不安を軽くするため、よくある状態だと伝えて様子を見てもらう
- 3受診するかどうかは本人が決めるので、こちらからは話題にしない
- 4判断は医師に委ねる形で、確かめてほしい内容と理由を具体的に伝える正解
Answer
正解 4:判断は医師に委ねる形で、確かめてほしい内容と理由を具体的に伝える
判断は医師に委ねる形にして、確かめてほしい内容とその理由を具体的に伝えると、本人は受診の必要性を理解でき、指導者は診断に踏み込まずに済む。「何が起きているのかを見立てて名前を挙げ」は納得を得やすい形だが、指導者が診断名を口にすることになり、外れていた場合の判断も誤らせる。「よくある状態だと伝えて様子を見てもらう」は安心させたい配慮だが、確かめる機会を先送りにする。「こちらからは話題にしない」は、本人の判断を尊重する形をとりながら必要な情報を渡していない。
HINT 受診を勧めるときに、指導者が言ってよいのはどこまでか。
- Q52#np-co-052
受診を勧めたが、クライアントが行きたがらない場合の対応として最も適切なものはどれか。
- 1受診をためらわせている事情を聞き、続けるうえで必要な理由を改めて伝える正解
- 2本人の判断を尊重して、その日のトレーニングをふだんどおり続ける
- 3不安を取り除くため、心配するような状態ではないと言い添える
- 4気が変わるのを待って、受診の話は次回まで持ち出さない
Answer
正解 1:受診をためらわせている事情を聞き、続けるうえで必要な理由を改めて伝える
行きたがらない背景には時間や費用、結果への怖さなどの事情があるので、それを聞いてから続けるうえで必要な理由を改めて伝えると、受診につながりやすい。「その日のトレーニングをふだんどおり続ける」は本人の意思を尊重した形に見えるが、確かめていない訴えを抱えたまま負荷をかけることになる。「心配するような状態ではないと言い添える」は、指導者が判断できない範囲について安心を与えてしまう。「受診の話は次回まで持ち出さない」は、その間に状態が進む可能性を放っている。
HINT 行きたがらないのには、たいてい具体的な事情がある。
- Q53#np-co-053
気分の落ち込みが続いていると打ち明けられたときの対応として最も適切なものはどれか。
- 1元気づけるため、運動を続ければ気分は晴れてくると伝える
- 2受け止めるため、毎回のセッションで時間を取って気分を確かめる
- 3触れないほうがよいと考え、話題をトレーニングに戻す
- 4運動で治すとは請け合わず、相談できる窓口につながる道筋を一緒に確かめる正解
Answer
正解 4:運動で治すとは請け合わず、相談できる窓口につながる道筋を一緒に確かめる
気分の落ち込みが続いている訴えは、運動で治すと請け合わずに、相談できる窓口につながる道筋を一緒に確かめるのが指導者の位置である。「運動を続ければ気分は晴れてくると伝える」は励ましのつもりでも、効き目を約束する形になり、必要な相談を遅らせる。「毎回のセッションで時間を取って気分を確かめる」は受け止める姿勢だが、指導者が支える役を一人で引き受けることになり、専門の支援に渡せない。「話題をトレーニングに戻す」は、打ち明けた内容を扱わずに終わらせてしまう。
HINT 聴くことと、引き受けることは同じではない。
- Q54#np-co-054
診断名や服用している薬について打ち明けられたときの扱いとして最も適切なものはどれか。
- 1安心してもらえるよう、その病気の一般的な見通しについて説明しておく
- 2解釈はせず、確かめたいことは医師に尋ねてもらう正解
- 3役に立つので、その薬の作用について調べた内容をまとめて伝える
- 4気にしすぎないよう、指導の内容には関係しないと決めておく
Answer
正解 2:解釈はせず、確かめたいことは医師に尋ねてもらう
打ち明けられた診断名や薬は、内容の解釈をせずに記録し、確かめたいことは受診の場で医師に尋ねてもらうのが指導者の扱いである。「その病気の一般的な見通しについて説明しておく」は安心させたい配慮だが、本人の状態と違う説明になれば判断を誤らせる。「その薬の作用について調べた内容をまとめて伝える」は、調べた範囲での説明にとどまり、併用や体質の影響まで踏み込めない。「指導の内容には関係しないと決めておく」は、運動の強度や種目の選び方に関わる情報を無いものとして扱ってしまう。
HINT 解釈する場はどこで、記録する場はどこか。
- Q55#np-co-055
食べることへの強い不安や、食事を避けたい気持ちを打ち明けられたときの対応として最も適切なものはどれか。
- 1安心してもらうため、いまの体重は問題のない範囲だと伝えて続ける
- 2改善につながるので、毎日の食事の記録をつけてもらう
- 3意識が変わるよう、目標体重を上げて設定し直す
- 4体重や食事の内容を評価せずに聞き、専門の相談先を案内する正解
Answer
正解 4:体重や食事の内容を評価せずに聞き、専門の相談先を案内する
食べることへの強い不安は指導者が扱える範囲を超えるので、体重や食事の内容を評価せずに聞き、専門の相談先を案内するのが適切である。「いまの体重は問題のない範囲だと伝えて続ける」は安心させたい配慮だが、体重に評価を与えること自体が本人の不安の芯に触れる。「毎日の食事の記録をつけてもらう」は、記録をつけること自体が食事への意識をさらに強めることになり、不安を大きくしかねない。「目標体重を上げて設定し直す」は、本人が最も避けたい方向を目標として突きつける形になる。
HINT この訴えに必要なのは、正しい知識か、渡す先か。
- Q56#np-co-056
クライアントが医療機関にかかっていると分かった後の関わり方として最も適切なものはどれか。
- 1医師から示されている制限の内容を本人に確認し、その範囲で内容を組む正解
- 2判断が分かれないよう、医師の指示が届くまで指導をいったん全面的に止める
- 3本人の希望を大切にして、制限をどう扱うかは本人の判断に任せる
- 4話が早く進むので、指導者が医療機関へ直接確かめてから方針を決める
Answer
正解 1:医師から示されている制限の内容を本人に確認し、その範囲で内容を組む
医師から示されている制限の内容を本人に確認し、その範囲で内容を組むのが基本になる。「医師の指示が届くまで指導をいったん全面的に止める」は慎重な判断に見えるが、制限が無い部分まで止めてしまい、通う理由を失わせる。「制限をどう扱うかは本人の判断に任せる」は希望を尊重する形だが、医療上の制限を本人の裁量に置き換えることになる。「指導者が医療機関へ直接確かめてから方針を決める」は、本人の了解を経ずに情報をやり取りすることになり、順序が逆である。
HINT 制限の内容は、まず誰から確かめるか。
- Q57#np-co-057
クライアントについての決めつけを避けるために、セッションの場でできることとして最も適切なものはどれか。
- 1自分の見立てを言葉にして本人に確かめ、違っていれば直す正解
- 2経験を活かすため、似た条件の人に効いた進め方をそのまま当てはめる
- 3迷いを見せないよう、見立ては口に出さずに記録に残しておく
- 4話に引きずられないよう、最初の見立てを保っておく
Answer
正解 1:自分の見立てを言葉にして本人に確かめ、違っていれば直す
自分の見立てを言葉にして本人に確かめれば、違っていればその場で直せるので、決めつけが指導の内容に固定されずに済む。「似た条件の人に効いた進め方をそのまま当てはめる」は経験の活用に見えるが、似ているという判断そのものが決めつけになりうる。「見立ては口に出さずに記録に残しておく」は、外れていても本人が気づけず、訂正の機会が無い。「最初の見立てを保っておく」は、新しく分かった情報を取り込まない構えであり、決めつけを守る形になる。
HINT 外れた見立てが直るのは、どんなときか。
- Q58#np-co-058
指導者自身がうまくいった方法をクライアントに勧める場合の考え方として最も適切なものはどれか。
- 1経験として説得力があるので、そのまま同じ手順で勧めてかまわない
- 2真似しやすいので、自分がたどった順序を細かく伝えるとよい
- 3条件が違うので、本人に合うかを確かめてから組み直す正解
- 4効き目は確かめられているので、条件の差については後から調整すればよい
Answer
正解 3:条件が違うので、本人に合うかを確かめてから組み直す
指導者自身に効いた方法でも、生活や体の条件が違えば同じようには働かないので、本人の条件に合うかを確かめてから組み直す必要がある。「そのまま同じ手順で勧めてかまわない」は、一人の経験を根拠にしており、合わなかったときに続けられない原因を本人の側に求めてしまう。「自分がたどった順序を細かく伝えるとよい」は、細かく伝えるほど本人の生活に合わない部分が増える。「条件の差については後から調整すればよい」は、合わない状態でいったん始めることになり、初期の失敗経験を作る。
HINT 一人に効いた方法は、誰にでも効くと言えるか。
- Q59#np-co-059
年齢や性別から内容を先に決めてしまうことを避けるため、面談で確かめることとして最も適切なものはどれか。
- 1同年代に多く選ばれている目標と、その達成までにかかる期間
- 2同じ性別の会員に人気のある種目と、その取り組みやすさ
- 3暮らしの中でどれだけ動いているかと、いまできている動作正解
- 4年齢別の体力の基準値と、その基準からどれだけ隔たっているか
Answer
正解 3:暮らしの中でどれだけ動いているかと、いまできている動作
暮らしの中でどれだけ動いているか、いまできている動作は何かを確かめると、年齢や性別ではなく目の前の人の状態から内容を決められる。「同年代に多く選ばれている目標と、その達成までにかかる期間」は年齢から入る決め方そのままである。「同じ性別の会員に人気のある種目と、その取り組みやすさ」も性別で内容を決める形になる。「年齢別の体力の基準値と、その基準からどれだけ隔たっているか」は評価の材料にはなるが、年齢の枠で見ることになり、本人の生活や動作の実際は分からない。
HINT 内容の根拠を、属性ではなく何に置くか。
- Q60#np-co-060
クライアント自身が決めることを大切にする関わりとして、適切でないものはどれか。
- 1選べる案を複数示し、それぞれの違いを説明したうえで選んでもらう
- 2本人が選んだ理由を聞き取り、その言葉のまま記録に残しておく
- 3迷わせないため、指導者が最もよいと考える案だけを示す正解
- 4いったん決めた内容についても、途中で変えられることを先に伝えておく
Answer
正解 3:迷わせないため、指導者が最もよいと考える案だけを示す
「指導者が最もよいと考える案だけを示す」は、迷いを減らそうとする配慮から出るものだが、比べる材料が渡されないため本人は決めたことにならず、合わなかったときに言い出しにくくなるので適切ではない。残る三つは決める主体を本人に置く関わりである。「選べる案を複数示し、それぞれの違いを説明したうえで選んでもらう」は比べる材料を渡し、「本人が選んだ理由を聞き取り、その言葉のまま記録に残しておく」は後で見直す手がかりになり、「途中で変えられることを先に伝えておく」は選ぶ負担を軽くする。
HINT 比べる材料が無いとき、それは選んだことになるか。
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