本文へスキップ
資格のニガテ一問一答
JATI-ATI 専門科目科目模擬試験復習

測定と評価の板書

講義動画で板書した内容を、全文そのまま置いています。動画を見ながら書き写す必要はありません。必要なところだけ読んでください。

第4回「測るとはどういうことか—妥当性・信頼性・変化の読み方」

この回は、測った値をどう信じるかを扱います。測定と評価の違い、信頼性と妥当性、基準関連妥当性、目盛りの細かさ、値が動いた理由の4つ、SEMとMDC、較正、測定者の習熟と一致、外れ値の再測定、差と割合、比のぶれ、段階の点、相関と因果まで。体力測定の基準値そのものは扱いません。

00:17この回で数えるもの

数えるのは、この3つ

  • 動いた理由の候補

    4つ(本人・測り方・測る人・偶然)

  • 基準関連妥当性

    2通り(併存的・予測的)

  • 伸びの示し方

    2通り(差・割合)

  • 動いた理由の4つ:本人が変わった/測り方が変わった/測る人が変わった/たまたまそうなった
  • 基準関連妥当性の2通り:併存的(同時期の別の測定との一致)/予測的(将来の成績との対応)
  • 伸びの示し方2通り:差(変化量)/割合(変化率)
  • この領域は、JATI(日本トレーニング指導者協会)の2026年度トレーニング指導者®養成講習会で「測定と評価」と呼ばれている4領域のひとつ。専門科目は4領域・合計約16時間とされている
  • 専門科目の認定試験はマークシート形式で90問・90分。一般科目とは別に合否が出て、どちらか一科目のみ不合格の場合は不合格の科目だけを受け直せるとされている
  • 合格基準は公表されていない。模試の合格ラインは本サイトの目安として見ること
  • ここで押さえるのは、得られた値の変化を本物と言えるかどうかの見方。測定項目ごとの基準値や判定の数値は、それぞれの測定法の手引きにあたる
出典(2件)

①測定と評価1節

00:27測定と評価

値を得るところと、意味づけるところ

  • 測定=決められた手順で値を得る作業
  • 評価=その値を目的に照らして意味づける作業
  • 測って並べただけでは評価していない

②良い測定の条件3節

00:53良い測定の条件

そろい方と、狙ったものを測れているか

  • 信頼性=値のそろい方。同じ条件なら近い値が出るか
  • 妥当性=測りたい能力を反映しているか
  • 信頼性は妥当性の前提。ばらつく値では何も言えない
01:20良い測定の条件

基準をいつ取るかで、呼び名が変わる

  • 併存的=同時期の、信頼できる別の測定との一致
  • 予測的=将来の成績との対応
  • 違いは基準をいつ取るか。同時期なら併存的、先なら予測的
01:47良い測定の条件

追う幅より、細かく刻める道具で

  • 機器は読み取りたい変化より細かく刻めるものを選ぶ
  • 粗い目盛りでは同じ値が並んで変化が埋もれる

③4つを順に消す6節

02:044つを順に消す

動いたのは本人・測り方・測る人・たまたま

  • 値が動いた理由は本人・測り方・測る人・たまたまの4つ
  • 本人の変化と言えるのは他の3つを消したあと
02:23①本人の側をそろえる

同じ時間帯、同じウォームアップ

  • 体温や覚醒度は時間帯で動く。前後の測定は同じ時間帯に
  • 大事なのはいつ測るかより前後でそろえること
  • ウォームアップも測定の条件。有無と内容をそろえる
02:51②測り方をそろえる

較正で直るのは、偏ったずれだけ

  • 較正の目的は一定の向きに偏って出るずれを取り除くこと
  • 何回測っても同じ向きにずれている分を直す作業
  • 上下にばらつく分は、較正では減らない。手当てが別
  • 較正(キャリブレーション)で取り除けるのは、一定の向きに偏って出る系統的な誤差。測るたびに上下にばらつく偶然の誤差は較正では減らない
  • ばらつき(偶然の誤差)と偏り(系統的な誤差)は、どちらも「誤差」と呼ばれるが別のもので、手当ても違う。較正が効くのは偏りの側
03:20③測る人をそろえる

手技の習熟と、評価者のすり合わせ

  • 測定者の習熟は測定者側のばらつきを減らす
  • 目的は対象者の変化と測定者の誤差を混同しないこと
  • 複数人で採点するなら基準を具体化し、事前にすり合わせる
03:51③測る人をそろえる

よくなっていてほしい、が点を甘くする

  • 自分の対象者を採点すると期待が一定の向きに点を動かす
  • 向きが決まった偏りは回数を増やしても消えない
  • 手当ては採点者を分けるか誰の記録かを伏せて採点
04:17④たまたまを消す

大きく外れた値は、次に真ん中へ戻る

  • 初回に大きく外れた記録は、再測定で平均に近づきやすい
  • 2回目で伸びたと読む前に、ここを疑う
  • だから外れた値を出した対象者は再測定する

④本物の変化か1節

04:52本物の変化か

誤差より大きいか、を先に問う

  • SEM=測定のばらつきの大きさを表す
  • MDC=SEMから求める、誤差を超えたと言える変化の目安
  • 誤差を超える変化だけを、意味のある変化として扱う
  • SEM(測定の標準誤差)は測定のばらつきの大きさを表す指標、MDC(最小可検変化量)はそこから求める、測定の誤差を超えたと言える変化の目安。MDCはSEMから計算される
  • 誤差より小さい差を変化として扱うと、やっていることの評価が毎回ぶれる
  • 手順は、まず測定の誤差の幅を知り、次にその幅と今回の差を比べる、の順になる

⑤読み方4節

05:28読み方

差で見るか、割合で見るか

  • 同じ人の推移を追うなら差(変化量)が読みやすい
  • 出発点が違う人を並べるなら割合(変化率)
05:43読み方

比は、もとの値よりぶれる

  • 左右の比などは分子と分母の誤差が合わさって乗る
  • だから比はもとの2つの値よりぶれやすい
  • 左右の記録の比のように、2つの測定値の比として求める指標は、分子の誤差と分母の誤差が合わさって比に乗る
  • そのため比はもとの2つの値よりぶれやすい。2つの測定の誤差が独立に近いときに、とくにそうなる。同じ向きに動く誤差であれば、比をとる段階で打ち消されることもある
  • 左右差が小さくなったように見えたときは、まずこのぶれの幅と比べる
06:01読み方

段階の点と、目で見て絞ること

  • 三段階などの点は順序を表すだけ。間隔は等しいと言えない
  • だから合計は大まかな目安にとどめる
  • 目視で絞り、必要なところだけ機器で確かめる
06:31読み方

一緒に動くことと、動かせば動くこと

  • 測定項目と成績に強い関連→高めれば上がるとは限らない
  • 鍛えて成績が変わるかは介入して確かめるしかない
  • 「平均で有意に向上」は全員が伸びたではない
  • 二つの指標に強い相関があることは、一方を高めれば他方が変わることを意味しない
  • 介入研究で平均値に有意な向上が認められても、個々の対象者の変化の大きさや向きは一様ではない
07:05覚えて帰る4つ

この回の要点

  • 測定=値を得る/評価=目的に照らして意味づける
  • 消す順は時間帯→較正→採点者→測り直し
  • 読むときは誤差より大きいか。比はぶれ、段階の点は目安
  • 問いは1つ。この変化は本物か

第5回「何で測るか—項目別の測定法」

この回は、JATIが2026年度の養成講習会要項で示す専門科目の4領域のうち「測定と評価」から、体力要素ごとの測定法を扱います。力、速さとパワー、走り続ける力、動く範囲と動きの質、体の中身の順に、何が測れて、どこまで信じられて、何をそろえるのかを見ます。基準値の数値と、推定式の係数は扱いません。

00:17この回で数えるもの

数えるのは、この3つ

  • 測る能力

    5つを順に見る

  • 力の測り方

    3通り

  • 体の中身

    4つの方法

  • 5つの能力:力/速さとパワー/走り続ける力/動く範囲と動きの質/体の中身
  • 力の測り方3通り:最大挙上重量を実測する/反復回数から推定する/角速度を一定にして測る
  • 体の中身4つの方法:皮下脂肪厚法/生体電気抵抗法/空気置換法/DXA法
  • 「測定と評価」は、JATIが2026年度の養成講習会要項で示す専門科目の4領域のひとつ。出典:2026年度トレーニング指導者®養成講習会(JATI)https://jati.jp/license/koshukai.php
  • 専門科目の認定試験はマークシート形式で90問・90分。一般科目とは別に合否が出て、どちらか一科目のみ不合格の場合は不合格の科目だけを受け直せるとされている
  • 合格基準は公表されていない。模試の合格ラインは本サイトの目安として見ること
出典

①項目を選ぶ3節

00:26項目を選ぶ

測るのは、この5つ

  • 測るのは力・速さ・持ちこたえ・動く範囲・体の中身
  • 項目を決める前にその値で何が言えるかを言葉にする
  • 動きが競技に似ていることは、測れている理由にならない
00:532つの測り場

実験室と、フィールド

  • 手軽さと精度は引き換え。どちらが上という話ではない
  • フィールドの値は推定を含む。推定は推定として扱う
  • 実験室の測定

    機器で条件を細かくそろえて測る。設置と時間と費用がかかり、人数をさばきにくい

    • 精度が高い
    • 少人数・期の節目
  • フィールドテスト

    特別な機器を使わず、現場で多人数に実施できる。条件がそろいにくく推定を含む

    • 手軽さが高い
    • 人数が多い・遠征先
  • 手軽さと精度は引き換えの関係にある。実施しやすさを採るときは、精度の限界を知ったうえで採る
出典
01:22数で出すか、形を見るか

定量と定性は、両方持つ

  • 定量的評価=数で出す。前と後ろで引き算ができる
  • 定性的評価=形や崩れ方を見る。言葉で残す
  • どちらか片方にしない。数が動いた理由は形に出る

②力を測る3節

01:46力を測る

最大挙上重量を実測するとき

  • 十分なウォームアップ→段階的に重量を上げる
  • 試行の間は狙った重量をもう一度出せるまで休む
  • フォームが安定しない相手には実測しない
02:14回数から推定する

誤差は、回数と一緒に増える

  • 推定は回数が少ないほど誤差が小さい
  • 式は何通りもあり、式が違えば推定値も違う
  • 決まった係数で足して直せるものではない
  • 推定式は複数あり、同じ反復回数を入れても式によって推定値が異なる。式の選び方より、誤差の向き(回数が増えるほど誤差が大きくなりやすい)を押さえるほうが効く
  • 誤差の向きと大きさは、式・種目・対象者によって変わる。一定の係数で補正できるものではない
02:45等速性と、持ちこたえる力

角速度をそろえる/回数を数える

  • 等速性の測定=関節の角速度を一定に保って測る
  • 専用の機器が要るので多人数には向かない
  • 最大下の負荷で反復回数=持ちこたえる力を見る

③速さとパワー4節

03:17速さとパワー

跳ぶ—反動を使うかどうか

  • 垂直跳び=脚の伸展方向のパワーを、跳んだ高さで読む
  • 沈み込む反動を使う跳び方と、使わない跳び方を測る
  • 2つのジャンプ高の差=伸張−短縮サイクルの使い方
  • 反動を使う跳び方(カウンタームーブメントジャンプ)と使わない跳び方(スクワットジャンプ)の差を見る
  • 差を読む測定なので、どちらか一方だけを測ると目的を果たさない
  • この差は、反動を使わない跳び方の出来にも左右される。反動なしの跳躍が低く出れば差は大きくなるので、差だけでなく両方の値をそろえて見る
03:49接地の短さ

高く跳ぶことと、速く跳ね返ること

  • 連続ジャンプで接地時間とジャンプ高を一緒に記録する
  • 短い接地で高く跳ぶほど高い。関節の範囲ではない
04:09走る速さ

そろえるのは、走り以外の全部

  • スプリントはスタート方法と計測位置をそろえる
  • 風の影響が大きい日は実施しない。追い風の記録を並べない
  • 方向転換の速さは直線の速さと同じではない
04:38機器で出力を測る

見ているものが、それぞれ違う

  • 全力ペダリング=出せた最大の出力と、その落ち方
  • 速度計=バーが動く速さから出す
  • フォースプレート=床にかかる力から出す
  • 速度計とフォースプレートは同じ原理ではない。代用できない
  • 速度計はバーが動く速さから、フォースプレートは床にかかる力から値を出す。原理が違うので、どちらかを入れればもう片方の測定を代用できる、という関係にはならない
  • 自転車エルゴメーターでの全力ペダリングは、出せた最大の出力と、そこからの落ち方を見るもの。速度計やフォースプレートの代わりにはならない

④走り続ける力2節

05:06走り続ける力

試合のかたちに近づけて測る

  • 球技は短い高強度と短い休息の繰り返しで測る
  • 理由は試合の運動様式に近づけるため
  • 安静時の心拍数から適性は推定できない
05:34繰り返すと落ちる

速さではなく、落ち方を読む

  • 反復スプリントは初回と後半のタイムの差を見る
  • 読むのはどれだけ落ちたか。合計タイムの伸びではない
  • 疲労を聞き取りだけに任せない。落ち方として残す

⑤動く範囲2節

05:59動く範囲

角度を測るときに、そろえるもの

  • 関節の回転軸と、支柱の軸をできるだけ一致させる
  • 同じ測定者が、同じ手順で繰り返す
  • 反動をつけて届いた範囲は静的な可動域ではない
  • 測る人による差は、手順をそろえることと測定者を固定することで小さくできる
  • 計器は正確なものを使用し、すべての計器は使用前に検定することが望ましいとされている。出典:新体力テスト実施要項(20歳〜64歳対象)Ⅳ実施上の一般的注意7(スポーツ庁)https://www.mext.go.jp/sports/content/20240301-kensport01-300000765_3.pdf
06:29動きの質

崩れ方を見て、診断はしない

  • 頭上に挙げて深くしゃがむ動作で代償の動きを見る
  • 読めるのは気をつけて見る部位。傷害の有無ではない
  • 痛み・大きな左右差は医療につなぐ。原因は判断しない

⑥体の中身・つまむ2節

06:58体の中身・つまむ

皮下脂肪が薄いほど、測る人の癖が残る

  • 皮下脂肪厚法=キャリパーでつまんで厚さを測る
  • 皮下脂肪が薄いほど値の変動が相対的に大きい
  • 測る人を毎回変えない。前の値と並べられなくなる
07:23流す・囲む・透かす

方法ごとに、分かることが違う

  • 生体電気抵抗法=電流の通りやすさから推定する
  • 部位別に測れても体内の水分の影響は残る
  • 空気置換法=押しのけた空気の体積から密度を出す
  • DXA法=部位別に、除脂肪量と骨密度まで分かる
  • 生体電気抵抗法は体に微弱な電流を流して推定するため、飲水・発汗・食事による体内水分の変化がそのまま値のずれになる
  • 部位別に測れる型(セグメント法)の利点は、腕と脚の除脂肪量を比べられること。水分の影響を受けにくくなるわけではない
  • DXA法はエックス線を用いる方法で、繰り返しの測定では被ばくを考える必要がある。持ち運びにも向かない
08:06覚えて帰る4つ

この回の要点

  • 力・速さ・持ちこたえ・動く範囲・体の中身の5つから選ぶ
  • 似ているではなく届いているかで項目を決める
  • 推定・手軽さ・測る人の癖は限界として先に言う
  • その数字で何が言えるか。言えない項目は測らない

第6回「測った先—運用とフィードバック」

この回は、JATIが2026年度の養成講習会要項で示す専門科目の4領域のうち「測定と評価」から、測ったあとの運用を扱います。測る前の説明と中止の基準、期のどこで測るか、1日の中の順序と条件、誰と比べてどう読むか、そして結果の返し方と保存までを見ます。基準値の数値は扱いません。

00:15この回で数えるもの

数えるのは、この3つ

  • 測る前に説明する

    4つ

  • 結果の読み方

    2通り

  • まず返す相手

    1人

  • 説明する4つ:目的/方法/起こりうるリスク/結果の扱い
  • 読み方2通り:同じ集団の分布の中での位置/あらかじめ定めた到達基準を満たすか
  • 個人の結果はまず本人へ返す。チームの判断は、測定以外の情報も踏まえて行う
  • 「測定と評価」は、JATIが2026年度の養成講習会要項で示す専門科目の4領域のひとつ。出典:2026年度トレーニング指導者®養成講習会(JATI)https://jati.jp/license/koshukai.php
  • 専門科目の認定試験はマークシート形式で90問・90分。一般科目とは別に合否が出て、どちらか一科目のみ不合格の場合は不合格の科目だけを受け直せるとされている
  • 合格基準は公表されていない。模試の合格ラインは本サイトの目安として見ること
出典

①測る前に決める3節

00:24測る前に決める

説明する4つ—目的・方法・リスク・結果

  • 目的・方法・リスク・結果の扱いを伝えて同意を得る
  • 同意は実施の前。終わってからまとめて取らない
  • リスクを並べる量より4つがそろっているか
00:54止める基準

中止の基準は、測る前に決めておく

  • 最大努力を伴う測定は中止の基準を先に決める
  • 本人がやめたいと言ったら止める。データをそろえない
  • 体調は前後だけでなく測定中も見る
  • 同要項は、医師から運動を禁止または制限されている者、当日に発熱や倦怠感などの異常を訴える者には行わないとしている
  • 止める判断は指導者の側で持つが、実施の可否そのものに医学的な判断が要る場面は医療へ渡す
出典
01:21項目の選び方

動いたら何が言えるか、を先に決める

  • 選ぶのは目的とプログラムの狙いに対応した項目だけ
  • 測れるものを全部やらない。負担で続かなくなる
  • 得意な項目に寄せると評価としての意味が消える

②いつ測るか3節

01:50いつ測るか

期の区切りに合わせる

  • 測るのは期の区切り。その期に狙った要素の到達を見る
  • 途中の評価は直すため/終わりの評価は判定するため
  • 毎週測り直すと誤差の上下に計画が振り回される
02:23どれくらいの間隔で

変化を見つけられる間隔より短くしない

  • 頻度は変化を検出できる間隔より短くしない
  • 多すぎれば誤差を見る。少なすぎれば経過を追えない
  • 疲労が色濃く残る日は避ける。大会直後にまとめない
02:49シーズンの前に

受傷のあとで比べる相手は、受傷前の本人

  • シーズン前に全員の基礎データをそろえて残す
  • いちばん効くのは復帰の判断。受傷前の本人と比べる
  • 反対側と比べるだけではもとからの左右差を見誤る

③1日の中の順序2節

03:111日の中の順序

疲れきる種目を、後ろに置く

  • 疲労の影響を受けやすい種目を先に、疲れきる種目を後に
  • 得意な順・思いついた順では前の疲れが後ろに残る
  • 一般向けの要項でも持久走は最後とされている
  • 同要項は握力について、同一の被測定者に対して2回続けて行わないとしている。試行の回数と間隔も実施者が決めるものではなく、決めた手順どおりに行う
出典
03:38そろえる条件

変えていいのは、トレーニングだけ

  • そろえるのは時間帯・前日の運動と食事・機器・測定者
  • 測定者を前後で変えると差の出どころが分からない
  • そろえても誤差は残る。差が誤差を超えたかを見る
  • 屋外は気温・風・路面。著しく違う日は日を改める

④誰と比べるか3節

04:14誰と比べるか

一般向けの基準値を、そのまま当てない

  • 一般集団の基準値は競技者の水準を下回ることが多い
  • 基準値はどの対象に向けて作られたかを見る
  • 階級制では体重あたりの相対値で比べる
  • 同要項はテストの対象を「20歳から64歳までの男女」としている。付属する体力年齢判定基準表には65歳以上の区分まで並んでいるが、それは判定して出てくる側の区分で、テストの対象年齢とは別のもの
  • 基準値の測り方そのものが違うから使えない、という話ではない。水準の置きどころが違うから、判断を誤る
  • 体重あたりの相対値は体格の影響を取り除くための見方で、絶対値より誤差が小さいわけではない
出典
04:442つの読み方

分布の中の位置と、到達基準

  • 上位でも、到達基準に届いていないことがある
  • 年度をまたぐ比較に分布の位置は向かない
  • 分布の中での位置

    同じ年齢・同じ性別の集団のなかで、どのあたりにいるかを示す

    • 強みと弱みが分かる
    • 弱点の把握・選抜の材料
  • 到達基準との照合

    あらかじめ定めた水準に届いたかどうかを示す

    • 通してよいかが決まる
    • 復帰の可否・次の段階へ進む判断
05:11差が出たとき

すぐ結論にしない3つ

  • 左右差は競技特性や利き側でも生じる
  • 2点だけの比較で停滞と決めない
  • いまの記録とこれからの伸びしろは別

⑤返し方3節

05:44返し方

まず本人へ。起用は数値だけで決めない

  • 個人の結果はまず本人に返す
  • 順位をそのまま全体に出さない
  • 起用は測定以外の情報も踏まえて決める
06:10残す

負荷と量の推移が、残っているか

  • 記録に残すのは扱った負荷と量の推移
  • 感想だけ厚く残しても次の設定が決まらない
  • 主観的な疲労・睡眠・体重は、日々の線で見る
06:42保存と共有

見られる範囲を決めてから、共有する

  • 見られる範囲を定め、取得した目的の外では使わない
  • 役に立つ情報と公開してよい情報は別
  • 紙を処分しても電子データは残る。期間と方法を決める
  • 個人情報は、利用目的をあらかじめ特定し、取得したら利用目的を本人に知らせることが求められているとされる(個人情報保護法第17条・第21条)。特定した利用目的の範囲を超えて取り扱うには、あらかじめ本人の同意が必要とされている(同法第18条第1項)
  • 既往歴や健康診断の結果は要配慮個人情報にあたり、取得そのものにあらかじめ本人の同意が必要とされている(同法第20条第2項、同法施行令第2条第2号)。通常の個人情報より取り扱いが厳しい側
出典(2件)
07:07覚えて帰る4つ

この回の要点

  • 説明する4つは目的・方法・リスク・結果の扱い
  • 途中は直すため/終わりは判定するため。間隔は誤差で決まる
  • 読む前に比べる相手を決める。位置と基準は別の読み方
  • 測ったら次に変えるものが1つ決まる

読んだら、解いて確かめる

聞いて分かったつもりのところは、解くとはっきりします。間違えた問題だけが自動で復習に戻り、2回連続で正解すると外れます。

測定と評価を60問で解く

Other subjects

JATI認定トレーニング指導者(JATI-ATI)専門科目の板書(公式テキストの章立て順)。

公式テキストの本文は使っていません。章題とページ数は目次から転記した事実、内容は公的機関の公開資料と教科書水準の一般知識にもとづいています。章ごとの出題数は公表されていません。