プログラムデザイン全83問・正解と解説つき
NSCA認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト(CSCS)実践/応用セクション・ 分量 35%
レジスタンス・プライオメトリクス・スピード・有酸素性の各プログラム設計と期分け。競技特性やシーズンに応じた組み立て。
Drill
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- Q01#cp-pd-001
大学のラグビー部に所属する2年目のフォワード選手を対象に、レジスタンストレーニングのプログラムを新しく組む場面。ニーズ分析からプログラム作成に進む一般的な順序として最も適切なのはどれか。
- 1競技者本人の希望を種目決定の主な根拠とし、動作分析や傷害の分析は種目を決めたあとの参考情報として扱う。
- 2動作分析と傷害の傾向の分析の結果に、測定と面談による競技者自身の評価を重ねてから、扱う種目を決めていく。正解
- 3傷害の既往がない選手は動作分析を省略し、体力測定の数値のみを根拠として種目を決めていく。
Answer
正解 2:動作分析と傷害の傾向の分析の結果に、測定と面談による競技者自身の評価を重ねてから、扱う種目を決めていく。
正解は「動作分析と傷害の傾向の分析の結果に、測定と面談による競技者自身の評価を重ねてから、扱う種目を決めていく。」である。ニーズ分析は競技で求められる動作と、その競技によく見られる傷害の傾向を分析し、そこに競技者本人の測定・面談による評価を重ねて、扱う種目を決めていく流れが基本になる。「競技者本人の希望を種目決定の主な根拠とし、動作分析や傷害の分析は種目を決めたあとの参考情報として扱う。」は誤り。希望を主な根拠にすると、競技で実際に求められる動作や傷害の傾向という土台を欠いたまま種目が決まってしまう。「傷害の既往がない選手は動作分析を省略し、体力測定の数値のみを根拠として種目を決めていく。」も誤り。既往がなくても、その競技に特有の傷害の傾向は分析すべき対象であり、動作分析を省いて測定の数値だけに絞ると競技特有の傷害リスクを踏まえた選定にならない。
HINT 順序の軸は「競技の動作と傷害の傾向→競技者本人の評価→種目決定」。希望や測定値だけを根拠にする発想はどちらも土台の分析を欠く。
- Q02#cp-pd-002
投げの動作で下肢の力を体幹・上肢へ連続的に伝えることが求められる砲丸投げ選手(大学3年目)を対象に、動作分析の結果を反映した構造的種目の選び方として最も適切なのはどれか。
- 1下肢から体幹を経て上肢へ力を伝えるスクワットやオリンピックリフト系の種目を主軸に据える。正解
- 2下肢だけを孤立させて鍛える単関節種目を主軸に据え、体幹と上肢は別の日にまとめて鍛える計画にする。
- 3上肢の筋力が投げの記録を最も左右するとみなし、上肢の単関節種目を中心に据える。
Answer
正解 1:下肢から体幹を経て上肢へ力を伝えるスクワットやオリンピックリフト系の種目を主軸に据える。
正解は「下肢から体幹を経て上肢へ力を伝えるスクワットやオリンピックリフト系の種目を主軸に据える。」である。砲丸投げの動作分析からは、下肢で生んだ力を体幹を介して上肢へ連続的に伝える特性が読み取れるため、複数の関節をまたいで力を伝える構造的種目を主軸に据えるのが、その動作特性を反映した選び方になる。「下肢だけを孤立させて鍛える単関節種目を主軸に据え、体幹と上肢は別の日にまとめて鍛える計画にする。」は誤り。下肢・体幹・上肢を分けて孤立させると、投げの動作で求められる一連の力の伝達そのものを種目の中で再現できない。「上肢の筋力が投げの記録を最も左右するとみなし、上肢の単関節種目を中心に据える。」も誤り。上肢だけに絞ると、下肢から始まる力の伝達という動作分析の結果を種目選定に反映できていない。
HINT 動作分析の結果は「下肢→体幹→上肢の連続した力の伝達」。上肢だけ、下肢だけに絞る発想はこの連続性を種目に反映できていない。
- Q03#cp-pd-003
投球を専門とする大学1年目の投手を対象に、野球投手に多い肩・肘の傷害傾向を踏まえてプログラムを組む場面。傷害分析の結果をアシスタンス種目にどう反映させるべきか。
- 1投球側の肩関節を安定させる補助種目を、傷害の傾向を踏まえてあらかじめ組み込む。正解
- 2肩や肘に痛みや違和感が実際に生じた時点で、初めてローテーターカフを鍛える補助種目を追加する。
- 3肩の安定を高める種目ではなく、投球側の握力と前腕を鍛える補助種目を組み込む。
Answer
正解 1:投球側の肩関節を安定させる補助種目を、傷害の傾向を踏まえてあらかじめ組み込む。
正解は「投球側の肩関節を安定させる補助種目を、傷害の傾向を踏まえてあらかじめ組み込む。」である。傷害分析は、その競技でよく見られる傷害の傾向をあらかじめ把握し、痛みが出る前からアシスタンス種目で備えておくために行う。野球投手に多い肩・肘の傾向を踏まえ、投球側の肩関節を安定させる補助種目を最初から組み込むのが、この分析結果の活かし方になる。「肩や肘に痛みや違和感が実際に生じた時点で、初めてローテーターカフを鍛える補助種目を追加する。」は誤り。痛みが出てからの対応では、傷害分析をあらかじめの備えに活かせておらず、事後対応にとどまる。「肩の安定を高める種目ではなく、投球側の握力と前腕を鍛える補助種目を組み込む。」も誤り。握力や前腕の強化は投球に役立つ面はあるが、肩・肘の傷害傾向に備える部位とは別であり、分析の結果が種目の配分に反映されない。
HINT 傷害分析の使い方は「痛みが出る前からの備え」。痛みが出てから追加する、別の部位を鍛えるという発想はどちらも傾向を配分に反映できていない。
- Q04#cp-pd-004
フリーウエイトでのバーベルトレーニングを経験したことがない大学新入生のラグビー選手に、レジスタンストレーニングを導入する場面。競技者評価の結果を踏まえた種目選択の考え方として最も適切なのはどれか。
- 1入学時点の体格が競技相応であることを根拠に、初日から高重量のバーベル種目を扱わせる。
- 2高重量のバーベル種目を扱う前に、基本的な動作パターンをマシンや軽い負荷で確実に習得させる段階を設ける。正解
- 3まず高重量で1RMを測ってから、その結果に合わせて動作の習得に取りかかる。
Answer
正解 2:高重量のバーベル種目を扱う前に、基本的な動作パターンをマシンや軽い負荷で確実に習得させる段階を設ける。
正解は「高重量のバーベル種目を扱う前に、基本的な動作パターンをマシンや軽い負荷で確実に習得させる段階を設ける。」である。競技者評価でフリーウエイトの経験がないことが分かった場合、まず基本的な動作パターンを安全に習得させる段階を設けたうえで、負荷を伴う構造的種目に進むのが評価結果を踏まえた種目選択になる。「入学時点の体格が競技相応であることを根拠に、初日から高重量のバーベル種目を扱わせる。」は誤り。体格が競技相応であっても、バーベル操作の技術自体は別に習得する必要があり、体格だけを根拠にすると技術習得の段階が抜け落ちる。「まず高重量で1RMを測ってから、その結果に合わせて動作の習得に取りかかる。」も誤り。フリーウエイトの経験がない段階で最大挙上を測るのは順序が逆で、技術を習得する前に最も負担の大きい場面を迎えることになる。
HINT 経験の有無という評価結果は「技術習得の段階」に反映する。体格を根拠にする、先に最大挙上を測るという発想は、この評価結果を見落としている。
- Q05#cp-pd-005
レジスタンストレーニングの種目を構造的種目・パワー系種目・アシスタンス種目に分ける考え方として最も適切なのはどれか。
- 1使用する重量の絶対値が大きい種目をパワー系種目とし、それ以外の軽い重量で行う種目はすべて構造的種目としてまとめて扱う。
- 2脊柱に軸方向の負荷がかかる複関節種目を構造的、爆発的に行う種目をパワー系、単関節種目をアシスタンスとする。正解
- 3動作の速度が最も速い種目からパワー系・構造的・アシスタンスの順に、速度だけを基準にして並べ分ける。
Answer
正解 2:脊柱に軸方向の負荷がかかる複関節種目を構造的、爆発的に行う種目をパワー系、単関節種目をアシスタンスとする。
正解は「脊柱に軸方向の負荷がかかる複関節種目を構造的、爆発的に行う種目をパワー系、単関節種目をアシスタンスとする。」である。スクワットやデッドリフトのように脊柱に軸方向の負荷がかかる複関節種目を構造的種目、それを爆発的に行うクリーンのような種目をパワー系種目、レッグエクステンションのような単関節種目をアシスタンス種目とするのが基本的な分類である。「使用する重量の絶対値が大きい種目をパワー系種目とし、それ以外の軽い重量で行う種目はすべて構造的種目としてまとめて扱う。」は誤り。重量の絶対値は個人差や種目の性質で大きく変わり、爆発的に行うかどうかという分類の基準になっていない。「動作の速度が最も速い種目からパワー系・構造的・アシスタンスの順に、速度だけを基準にして並べ分ける。」も誤り。速度の順位だけで並べると、構造的種目とアシスタンス種目を分ける脊柱への負荷という基準が抜け落ちる。
HINT 分類の軸は「脊柱への軸方向の負荷」と「爆発的に行うか」。重量の大きさや速度だけを基準にする発想はこの軸を反映していない。
- Q06#cp-pd-006
陸上競技の砲丸投げ選手が、同じセッションでパワークリーンとジャンプスクワットの両方を計画している場合、実施順序の判断として最も適切なのはどれか。
- 1技術的な難度と中枢神経系への要求が高いパワークリーンを先に行う。正解
- 2その日により高い重量を扱える種目を先に行うことを、順序を決める唯一の基準とする。
- 3ウォームアップの効果を高めるため、負荷が軽いジャンプスクワットを先に行う。
Answer
正解 1:技術的な難度と中枢神経系への要求が高いパワークリーンを先に行う。
正解は「技術的な難度と中枢神経系への要求が高いパワークリーンを先に行う。」である。同じセッションに複数のパワー系種目がある場合、その中でも技術の精度と中枢神経系への要求がより高い種目を、疲労が少ない早い段階に置くのが基本的な考え方である。「その日により高い重量を扱える種目を先に行うことを、順序を決める唯一の基準とする。」は誤り。扱う重量の大小だけを基準にすると、技術的な難度や神経系への要求という順序の本質的な判断材料が抜け落ちる。「ウォームアップの効果を高めるため、負荷が軽いジャンプスクワットを先に行う。」も誤り。ウォームアップは別途行うものであり、パワー系種目同士の順序をウォームアップの代わりとして決める発想は本来の目的から外れる。
HINT 同じパワー系種目が並ぶときの軸は「技術難度・神経系への要求の高さ」。重量の大小やウォームアップ代わりという発想はこの軸を反映していない。
- Q07#cp-pd-007
投擲を専門とする大学2年目の選手が、オフシーズンに入り最大筋力の向上を主目的にプログラムを組む場面。同じ週に技術練習の負荷も高く、全身の疲労が蓄積している。この状況でスクワットの強度・回数・セット・休息の組み合わせを考える際、最も適切な判断はどれか。
- 1疲労が蓄積している週は、強度を下げて反復回数を大きく増やし、筋持久力向上の組み合わせに切り替える。
- 2スクワットを今週は外しておき、翌週にまとめて量を取り戻す構成にする。
- 3疲労の蓄積を踏まえて総セット数を減らしつつ、高い強度・少ない反復回数という基本的な組み合わせは保つ。正解
Answer
正解 3:疲労の蓄積を踏まえて総セット数を減らしつつ、高い強度・少ない反復回数という基本的な組み合わせは保つ。
正解は「疲労の蓄積を踏まえて総セット数を減らしつつ、高い強度・少ない反復回数という基本的な組み合わせは保つ。」である。最大筋力向上には高い強度・少ない反復回数・長い休息という組み合わせが基本になるが、技術練習による疲労が重なる週は、その基本形を保ったまま総セット数を減らして負荷全体を調整するのが妥当な判断である。「疲労が蓄積している週は、強度を下げて反復回数を大きく増やし、筋持久力向上の組み合わせに切り替える。」は誤り。組み合わせ自体を筋持久力向上のものに切り替えると、その週に狙っていた最大筋力向上への刺激が失われる。「スクワットを今週は外しておき、翌週にまとめて量を取り戻す構成にする。」も誤り。狙っている最大筋力への刺激が1週分抜けるうえ、翌週に量が集中して疲労の山をつくることになる。
HINT 疲労が重なる週の軸は「組み合わせは保ちつつセット数で調整する」こと。組み合わせ自体を切り替える、翌週へ量を寄せるという発想はどちらも調整の方向を誤っている。
- Q08#cp-pd-008
バレーボールのアタッカー(大学3年目)がパワー向上を目的にプログラムを組む場面。パワークリーンのような構造的パワー種目と、ジャンプスクワットのような補助的なパワー種目とで、負荷設定の考え方を比べたとき最も適切なのはどれか。
- 1どちらの種目も、パワークリーンで用いる1RMに近い高い割合の負荷を両方に当てはめて行う。
- 2ジャンプスクワットは速度を要するため、パワークリーンより高い割合の負荷を用いる。
- 3パワークリーンは1RMに近い高い割合の負荷、ジャンプスクワットは速度を保てる負荷まで下げて行う。正解
Answer
正解 3:パワークリーンは1RMに近い高い割合の負荷、ジャンプスクワットは速度を保てる負荷まで下げて行う。
正解は「パワークリーンは1RMに近い高い割合の負荷、ジャンプスクワットは速度を保てる負荷まで下げて行う。」である。パワークリーンのような構造的パワー種目は1RMに近い高い割合の負荷でも爆発的に行えるが、ジャンプスクワットのような補助的なパワー種目は、動作速度そのものが狙いであるため、速度を保てる範囲まで負荷を下げて用いるのが基本的な考え方である。「どちらの種目も、パワークリーンで用いる1RMに近い高い割合の負荷を両方に当てはめて行う。」は誤り。ジャンプスクワットに高い割合の負荷を当てはめると動作速度が落ち、狙っている速度の刺激が得られない。「ジャンプスクワットは速度を要するため、パワークリーンより高い割合の負荷を用いる。」も誤り。速度を要する種目ほど負荷を下げて速度を保つのが基本であり、逆に負荷を高めるという判断は速度という目的と矛盾する。
HINT パワー系種目内の負荷設定の軸は「種目の性質によって割合を変える」こと。両方に同じ高い割合を当てはめる、速度を要するからこそ負荷を上げるという発想はどちらもこの軸に反する。
- Q09#cp-pd-009
アメリカンフットボールのオフェンスラインマン(大学3年目)がオフシーズンに除脂肪量の増加を狙い、筋肥大を主目的にプログラムを組む場面。スクワットの強度・回数・セット・休息の組み合わせとして最も適切なのはどれか。
- 1体格の大きい選手は筋肥大しにくいため、最大筋力向上と同じ高強度・少反復・長休息を用いる。
- 2反復回数を筋持久力向上と同じ水準まで大きく増やし、扱う強度は下げて実施する。
- 3中程度の強度で反復回数を多めにし、休息は短めから中程度にとる。正解
Answer
正解 3:中程度の強度で反復回数を多めにし、休息は短めから中程度にとる。
正解は「中程度の強度で反復回数を多めにし、休息は短めから中程度にとる。」である。筋肥大を主目的にする場合は、中程度の強度で反復回数を多めに設定し、セット間の休息も短めから中程度にとる組み合わせが基本になる。体格の大きい競技者であっても、この基本的な組み合わせを目的に応じて用いるのが妥当である。「体格の大きい選手は筋肥大しにくいため、最大筋力向上と同じ高強度・少反復・長休息を用いる。」は誤り。体格の大きさは筋肥大しやすさを決める根拠にならず、目的を最大筋力向上のものに置き換える理由にもならない。「反復回数を筋持久力向上と同じ水準まで大きく増やし、扱う強度は下げて実施する。」も誤り。反復回数を筋持久力向上の水準まで増やすと、筋肥大に必要な中程度の強度という条件から外れる。
HINT 筋肥大の組み合わせの軸は「中程度の強度・多めの反復・短めから中程度の休息」。体格を理由に他の目的の組み合わせへ置き換える発想はこの軸から外れる。
- Q10#cp-pd-010
ラグビーのプロップ(大学2年目)が、スクラムで押し続ける動作に必要な筋持久力の向上を主目的にプログラムを組む場面。強度・反復回数・休息の組み合わせとして最も適切なのはどれか。
- 1反復回数を筋力向上と同じ少なめの水準に保ち、休息だけを大きく削って疲労困憊を早める。
- 2強度を最大筋力向上と同じ水準まで高め、反復回数と休息は同じ設定を用いる。
- 31RMに対する割合を低めにし、反復回数を多めにとりながら、休息を短くして次のセットに移る。正解
Answer
正解 3:1RMに対する割合を低めにし、反復回数を多めにとりながら、休息を短くして次のセットに移る。
正解は「1RMに対する割合を低めにし、反復回数を多めにとりながら、休息を短くして次のセットに移る。」である。スクラムで押し続けるような筋持久力を高めるには、1RMに対する割合を低めに設定し、反復回数を多めにとりながら、セット間の休息を短くして疲労が残った状態での反復を積み重ねる組み合わせが基本になる。「反復回数を筋力向上と同じ少なめの水準に保ち、休息だけを大きく削って疲労困憊を早める。」は誤り。反復回数を少なめに保ったまま休息だけを削ると、筋持久力向上に必要な反復回数という条件を欠いたまま疲労だけを強めることになる。「強度を最大筋力向上と同じ水準まで高め、反復回数と休息は同じ設定を用いる。」も誤り。強度を最大筋力向上の水準まで高めると、筋持久力向上に必要な低めの強度という条件から外れる。
HINT 筋持久力の組み合わせの軸は「低めの強度・多めの反復・短い休息」。反復回数を増やさずに休息だけ削る、強度だけ高めるという発想はどちらもこの軸の一部しか反映していない。
- Q11#cp-pd-011
スクワット(構造的種目)とレッグエクステンション(アシスタンス種目)の両方に、同じ%1RMと反復回数の対応表を一律に当てはめて負荷を設定した大学のバスケットボール選手。狙った反復回数より大きくずれる種目が出てきた場面で、まず考えるべきこととして最も適切なのはどれか。
- 1狙いの反復回数に届かなかったのは休息時間が短すぎたためだと判断し、休息だけを延ばして様子を見る。
- 2挙上できた重量が前回より伸びていれば、対応表は見直さなくてよい。
- 3%1RMと反復回数の対応は種目の性質でも変わるため、種目ごとに対応表との一致を確認し直す。正解
Answer
正解 3:%1RMと反復回数の対応は種目の性質でも変わるため、種目ごとに対応表との一致を確認し直す。
正解は「%1RMと反復回数の対応は種目の性質でも変わるため、種目ごとに対応表との一致を確認し直す。」である。%1RMと反復回数の対応表はおおよその目安であり、複数関節を使う構造的種目と単関節中心のアシスタンス種目とでは対応の仕方が異なることがあるため、狙った反復回数から大きくずれた種目については、その種目に合わせて対応表との一致を確認し直すのが妥当である。「狙いの反復回数に届かなかったのは休息時間が短すぎたためだと判断し、休息だけを延ばして様子を見る。」は誤り。休息の長さも反復回数に影響するが、構造的種目とアシスタンス種目で対応表の当てはまり方が違う可能性を外したまま一つの原因に決めつけている。「挙上できた重量が前回より伸びていれば、対応表は見直さなくてよい。」も誤り。重量が伸びていることと、設定した%1RMで狙った反復回数に収まることは別の話であり、ずれの原因は確かめられないままになる。
HINT %1RMと反復回数の対応は「種目の性質でも変わる」目安。休息や挙上重量だけに目を向けて種目差を確認し直さない発想はこの点を見落としている。
- Q12#cp-pd-012
大学のアメリカンフットボール選手を対象に、1RMを直接測定するか、反復回数からの推定式を用いるかを決める場面。開幕まで数日に迫ったシーズン直前の時期における判断として最も適切なのはどれか。
- 1開幕直前は推定式も避け、昨シーズン最終日に測定した1RMを現在の値として用いる。
- 2直接の1RM測定は避け、submaximalな負荷と反復回数からの推定式を用いる。正解
- 3推定式は誤差が大きいため、開幕直前であっても毎回直接の1RM測定に切り替えて管理する。
Answer
正解 2:直接の1RM測定は避け、submaximalな負荷と反復回数からの推定式を用いる。
正解は「直接の1RM測定は避け、submaximalな負荷と反復回数からの推定式を用いる。」である。開幕直前の時期は、最大努力での挙上に伴う疲労や負傷のリスクを避けたい時期であり、submaximalな負荷と反復回数から1RMに近い値を見積もる推定式を用いるのが妥当な判断になる。「開幕直前は推定式も避け、昨シーズン最終日に測定した1RMを現在の値として用いる。」は誤り。1シーズンを挟めば筋力は変わっているため、古い値を現在の値として使うと実際の状態に合わない強度で管理することになる。「推定式は誤差が大きいため、開幕直前であっても毎回直接の1RM測定に切り替えて管理する。」も誤り。推定式に誤差があるとしても、開幕直前という時期のリスクを踏まえれば、直接測定への切り替えは時期の判断を誤っている。
HINT 開幕直前の軸は「最大努力の挙上を避けつつ、いまの値を見積もる」こと。古い値を使う、直接測定に切り替えるという発想はこの軸から外れる。
- Q13#cp-pd-013
週に3回しかレジスタンストレーニングの時間を確保できない大学バスケットボール選手が、パワーと筋持久力の両方を高めたいと考えている場面。限られた頻度をどちらの質に優先して配分するかの判断として最も適切なのはどれか。
- 1筋持久力の適応のほうが早く失われやすいと考え、筋持久力の種目にほとんどの頻度を割り当てる。
- 2パワーに関わる神経系の適応は刺激が途絶えると早く失われやすいため、パワー系種目の頻度を優先して確保する。正解
- 3どちらの質も同じ速さで失われるとみなし、3回の頻度を単純に半分ずつ均等に割り当てる。
Answer
正解 2:パワーに関わる神経系の適応は刺激が途絶えると早く失われやすいため、パワー系種目の頻度を優先して確保する。
正解は「パワーに関わる神経系の適応は刺激が途絶えると早く失われやすいため、パワー系種目の頻度を優先して確保する。」である。パワーのような神経系への依存度が高い体力要素は、刺激が途絶えると比較的早く低下しやすいため、限られた頻度の中ではパワー系種目を優先して確保し、筋持久力はその範囲内で補うという配分が妥当になる。「筋持久力の適応のほうが早く失われやすいと考え、筋持久力の種目にほとんどの頻度を割り当てる。」は誤り。筋持久力よりも神経系への依存度が高いパワーのほうが刺激の途絶えによる低下が早く、優先順位を取り違えている。「どちらの質も同じ速さで失われるとみなし、3回の頻度を単純に半分ずつ均等に割り当てる。」も誤り。両者の適応が失われる速さに差があるという前提を欠いたまま均等に配分すると、パワーの適応を優先的に守れない。
HINT 限られた頻度の配分の軸は「刺激が途絶えたときの低下の速さ」。低下が早いパワーを後回しにする、均等に割り当てるという発想はこの軸を反映していない。
- Q14#cp-pd-014
週に2試合をこなす大学バスケットボール選手のシーズン中、下肢を高強度で鍛えるレジスタンストレーニングをいつ配置するかの判断として最も適切なのはどれか。
- 1試合の前日や試合当日は避け、試合から時間的な余裕がある日に下肢の高強度セッションを配置する。正解
- 2下肢の高強度セッションは、疲労が回復したと感じた日に、選手の自己判断で都度決める。
- 3試合が多い週ほど下肢の高強度セッションを増やし、繰り返し慣れさせることで疲労に強い状態をつくる。
Answer
正解 1:試合の前日や試合当日は避け、試合から時間的な余裕がある日に下肢の高強度セッションを配置する。
正解は「試合の前日や試合当日は避け、試合から時間的な余裕がある日に下肢の高強度セッションを配置する。」である。週に複数回の試合がある時期は、試合でのパフォーマンスに疲労を残さないことが優先されるため、試合の前日や当日を避け、試合から時間的な余裕がある日に下肢の高強度セッションを配置するのが基本的な考え方になる。「下肢の高強度セッションは、疲労が回復したと感じた日に、選手の自己判断で都度決める。」は誤り。回復の実感という主観だけに委ねると、試合日程という客観的な制約を配置の判断に反映できない。「試合が多い週ほど下肢の高強度セッションを増やし、繰り返し慣れさせることで疲労に強い状態をつくる。」も誤り。試合が多い週ほど回復に使える時間は短く、そこへ高強度を足すと試合当日に疲労を残すことになる。
HINT シーズン中の配置の軸は「試合日程から時間的な余裕がある日を選ぶ」こと。自己判断に委ねる、試合が多い週ほど足すという発想はこの軸を反映していない。
- Q15#cp-pd-015
円盤投げを専門とする大学3年目の選手が、週4回のレジスタンストレーニングの時間を確保できる場面。分割法を検討する際の考え方として最も適切なのはどれか。
- 1投げの動作パターンに関わる筋群を毎回まとめて鍛える構成にする。正解
- 2ボディビルダーのように筋肉ごとに細かく分けた部位別分割を用いる。
- 3週4回確保できる時間の余裕だけを根拠に部位別分割を自動的に選ぶ。
Answer
正解 1:投げの動作パターンに関わる筋群を毎回まとめて鍛える構成にする。
正解は「投げの動作パターンに関わる筋群を毎回まとめて鍛える構成にする。」である。円盤投げのような投動作は複数の筋群を一連のパターンで働かせるため、頻度に余裕があっても、筋肉ごとに完全に分けるのではなく、投げの動作パターンに関わる筋群を毎回まとめて鍛える構成が競技特性に合う。「ボディビルダーのように筋肉ごとに細かく分けた部位別分割を用いる。」は誤り。筋肉ごとに分けると、投げの動作で求められる筋群どうしの連動を一回のセッションの中で繰り返し養う機会が減る。「週4回確保できる時間の余裕だけを根拠に部位別分割を自動的に選ぶ。」も誤り。頻度に余裕があること自体は分割法を選ぶ根拠にはならず、競技の動作パターンという判断材料が抜け落ちている。
HINT 分割法を選ぶ軸は「競技の動作パターンに関わる筋群をまとめるか」。頻度の余裕だけを根拠にする発想はこの軸を反映していない。
- Q16#cp-pd-016
フリーウエイトの経験が浅い大学新入生の短距離選手を対象に、スクワットの負荷を漸増させる基準を決める場面。連続する2回のセッションで、設定した反復回数の上限を2回上回って達成できた場合に負荷を上げる、という基準を採用したときの説明として最も適切なのはどれか。
- 11回のセッションで基準を満たした時点で、その場でただちに負荷を上げる基準に相当する。
- 2直近2回のセッションで基準を満たしてから負荷を上げるため、1回の好調さだけで負荷を上げすぎることを避けやすい。正解
- 3基準を満たした回数とは別に、あらかじめ決めた期間が来たら機械的に負荷を上げる基準に相当する。
Answer
正解 2:直近2回のセッションで基準を満たしてから負荷を上げるため、1回の好調さだけで負荷を上げすぎることを避けやすい。
正解は「直近2回のセッションで基準を満たしてから負荷を上げるため、1回の好調さだけで負荷を上げすぎることを避けやすい。」である。連続する2回のセッションで基準を満たすことを条件にすると、1回だけ好調だった出来に引かれて負荷を上げすぎることを避けやすく、経験の浅い競技者にも安全に運用しやすい漸増の基準になる。「1回のセッションで基準を満たした時点で、その場でただちに負荷を上げる基準に相当する。」は誤り。1回だけの達成で判断すると、その日限りの好調さを積み重ねた実力と取り違えるおそれがある。「基準を満たした回数とは別に、あらかじめ決めた期間が来たら機械的に負荷を上げる基準に相当する。」も誤り。この基準は反復回数の達成状況を条件にするものであり、達成状況とは別に期間だけで上げる仕組みとは異なる。
HINT この基準の軸は「連続2回の達成を確認してから上げる」こと。1回で判断する、達成状況と関係なく期間で上げるという発想はどちらも条件を取り違えている。
- Q17#cp-pd-017
レジスタンストレーニング経験の浅い大学新入生の陸上競技選手に、パワー系種目としてハングクリーンを導入する場面。負荷を漸増させる際の考え方として最も適切なのはどれか。
- 1まず扱える最大重量を確かめ、その記録に合わせて負荷を設定したうえで、動作の技術はあとから整えていく。
- 2動作の技術面が一定の基準を満たしていることを確認したうえで、負荷を段階的に上げていく。正解
- 3セッションのたびに負荷を少しずつ上げ、技術の確認は月末にまとめて行う。
Answer
正解 2:動作の技術面が一定の基準を満たしていることを確認したうえで、負荷を段階的に上げていく。
正解は「動作の技術面が一定の基準を満たしていることを確認したうえで、負荷を段階的に上げていく。」である。ハングクリーンのような技術的な精度が求められるパワー系種目は、反復回数の達成状況だけでなく、動作の技術面が一定の基準を満たしていることを確認してから負荷を段階的に上げるのが妥当な考え方になる。「まず扱える最大重量を確かめ、その記録に合わせて負荷を設定したうえで、動作の技術はあとから整えていく。」は誤り。技術の精度が求められる種目で先に最大重量を確かめると、動作が崩れたまま高い負荷を扱うことになる。「セッションのたびに負荷を少しずつ上げ、技術の確認は月末にまとめて行う。」も誤り。確認の間隔が空くあいだに負荷だけが積み上がり、崩れた動作に気づいたときには負荷が先行している。
HINT 技術的な種目の漸進の軸は「技術面の基準を満たしたか」。先に最大重量を測る、確認をまとめて後回しにする発想はどちらも技術面の確認を欠く。
- Q18#cp-pd-018
アメリカンフットボールのチームで、体格・出力特性が大きく異なるオフェンスラインマンとワイドレシーバーに、同じ絶対的なトレーニングボリューム(セット数×反復回数×負荷)を一律に課す場面。この進め方についての考え方として最も適切なのはどれか。
- 1同じ絶対的な数値でも、個々の扱う負荷や体格によって身体への負担は変わる。正解
- 2セット数×反復回数×負荷という数値が同じであれば、どの選手にとっても身体への負担は等しいとみなせる。
- 3ポジションの違いは技術面の差であり、ボリュームという量の設定はチーム内で統一する。
Answer
正解 1:同じ絶対的な数値でも、個々の扱う負荷や体格によって身体への負担は変わる。
正解は「同じ絶対的な数値でも、個々の扱う負荷や体格によって身体への負担は変わる。」である。セット数×反復回数×負荷というトレーニングボリュームの数値が同じであっても、扱う絶対的な負荷や体格が異なる選手の間では、身体にかかる実際の負担は変わってくるため、ポジションによる違いをボリュームの設定に反映させる必要がある。「セット数×反復回数×負荷という数値が同じであれば、どの選手にとっても身体への負担は等しいとみなせる。」は誤り。数値上のボリュームが同じでも、体格や扱う負荷が異なれば身体への実際の負担は等しくならない。「ポジションの違いは技術面の差であり、ボリュームという量の設定はチーム内で統一する。」も誤り。ポジションの違いは技術面だけでなく体格や出力特性の違いでもあり、量の設定を統一するとその違いが反映されない。
HINT ボリュームを比べる軸は「数値だけでなく体格や扱う負荷を踏まえること」。数値が同じなら負担も同じ、統一して扱うという発想はこの軸を欠いている。
- Q19#cp-pd-019
オフシーズンに入り、しばらくウェイトトレーニングから離れていた大学のラグビー選手が、レジスタンストレーニングを再開する場面。週あたりの総セット数を増やしていく際の一般的な進め方として最も適切なのはどれか。
- 1先に週あたりの総セット数を最大まで増やし、そのあとで強度を下げて調整していく。
- 2再開直後の週は控えめな総セット数から始め、そこから先の週はゆるやかに増やしていく。正解
- 3前回のセッションで疲労感が残っていなければ、翌週は総セット数を倍にしてよい。
Answer
正解 2:再開直後の週は控えめな総セット数から始め、そこから先の週はゆるやかに増やしていく。
正解は「再開直後の週は控えめな総セット数から始め、そこから先の週はゆるやかに増やしていく。」である。トレーニングから離れていた期間があるときは、再開直後の週を控えめな総セット数から始め、そこから先も大きく増やしすぎない範囲でゆるやかに増やしていくのが、けがのリスクを抑えた一般的な進め方になる。「先に週あたりの総セット数を最大まで増やし、そのあとで強度を下げて調整していく。」は誤り。離れていた期間のあとに量を先に上限まで引き上げると、身体の準備状態が追いつかずけがのリスクが高まる。「前回のセッションで疲労感が残っていなければ、翌週は総セット数を倍にしてよい。」も誤り。疲労感が残っていないことは倍の量に耐えられる根拠にならず、ゆるやかに増やすという進め方から外れる。
HINT 再開後の総セット数の軸は「控えめに始めて、増やしすぎない範囲でゆるやかに増やす」こと。先に量を上限まで上げる、疲労感だけを根拠に倍にするという発想はどちらもこの軸に反する。
- Q20#cp-pd-020
全国大会が10か月に一度巡ってくる長距離種目の選手がいる。次の大会までの10か月間をひとつの区切りとし、その中にいくつかの期を設けて計画を立てるとき、この10か月間全体を指す単位として最も適切なものはどれか。
- 1ひとつの期の中でねらいを絞って進める、数週間から数か月の単位であるメゾサイクル
- 21週間前後を基本とする、計画の中でいちばん短い単位のミクロサイクル
- 3数か月から1年に及び、大会に向けた準備から試合までをまとめて指す最大の単位であるマクロサイクル正解
Answer
正解 3:数か月から1年に及び、大会に向けた準備から試合までをまとめて指す最大の単位であるマクロサイクル
正しいのは「数か月から1年に及び、大会に向けた準備から試合までをまとめて指す最大の単位であるマクロサイクル」。設問の10か月間は、大会に向けた準備の開始から試合当日までをまとめてひとつに区切った期間であり、複数のメゾサイクルを内部に含む最大の単位、つまりマクロサイクルにあたる。「ひとつの期の中でねらいを絞って進める、数週間から数か月の単位であるメゾサイクル」は誤りで、これはマクロサイクルの内部をさらに区切った、ひとつの期を指す単位である。「1週間前後を基本とする、計画の中でいちばん短い単位のミクロサイクル」も誤りで、これはメゾサイクルをさらに細かく区切った、最も短い単位である。
HINT 大会までの準備全体をまとめる最大の単位はマクロサイクル。
- Q21#cp-pd-021
週2回の練習日を含む1週間のトレーニング計画を、曜日ごとの負荷の組み合わせまで具体的に組む場面を考える。この『1週間』という単位を指す言葉として最も適切なものはどれか。
- 1数か月から1年に及ぶ、大会に向けた準備全体をまとめる最大の単位であるマクロサイクル
- 21週間前後を基本とし、曜日ごとの負荷まで具体的に組む単位であるミクロサイクル正解
- 3数週間から数か月に及ぶ、ねらいを絞って進める単位のメゾサイクル
Answer
正解 2:1週間前後を基本とし、曜日ごとの負荷まで具体的に組む単位であるミクロサイクル
正しいのは「1週間前後を基本とし、曜日ごとの負荷まで具体的に組む単位であるミクロサイクル」。曜日ごとの負荷の組み合わせまで具体的に組む1週間程度の単位はミクロサイクルにあたる。「数か月から1年に及ぶ、大会に向けた準備全体をまとめる最大の単位であるマクロサイクル」は誤りで、これは複数のメゾサイクルを内部に含む、はるかに長い単位である。「数週間から数か月に及ぶ、ねらいを絞って進める単位のメゾサイクル」も誤りで、これはミクロサイクルを複数まとめた、より長い単位である。
HINT 曜日ごとの負荷まで具体的に組む1週間程度の単位はミクロサイクル。
- Q22#cp-pd-022
大きなゴルフの大会に向けて、まず基礎的な体力を高める期間を数週間、続けて競技に近い動きを仕上げる期間を数週間設けるというように、ひとつのねらいごとに区切って計画を立てる。このようにねらいを絞って区切った、数週間から数か月程度のひとまとまりを指す単位として最も適切なものはどれか。
- 1数か月から1年程度に及び、大会に向けた準備全体をまとめて指す最大の単位であるマクロサイクル
- 21週間前後を基本とする、曜日ごとの負荷の組み合わせを具体的に組む単位であるミクロサイクル
- 3ねらいを絞って進める、数週間から数か月程度の単位であるメゾサイクル正解
Answer
正解 3:ねらいを絞って進める、数週間から数か月程度の単位であるメゾサイクル
正しいのは「ねらいを絞って進める、数週間から数か月程度の単位であるメゾサイクル」。基礎的な体力づくりと専門的な仕上げのように、ねらいごとに区切った数週間から数か月のまとまりはメゾサイクルにあたる。「数か月から1年程度に及び、大会に向けた準備全体をまとめて指す最大の単位であるマクロサイクル」は誤りで、これは複数のメゾサイクルを内部に含む、より長い単位である。「1週間前後を基本とする、曜日ごとの負荷の組み合わせを具体的に組む単位であるミクロサイクル」も誤りで、これはメゾサイクルをさらに細かく区切った、より短い単位である。
HINT ねらいごとに区切った数週間〜数か月の単位はメゾサイクル。
- Q23#cp-pd-023
大会からもっとも離れた時期にあたる準備期に入った、円盤投げの選手がいる。この時期のトレーニングの進め方として最も適切なものはどれか。
- 1投げの動作そのものに近い専門的な練習を、大会に近い強度で毎回中心に据えて行う
- 2投げの専門的な動きにはまだこだわらず、量を多めにして基礎的な筋力や全身の運動能力を幅広く高める正解
- 3準備期は試合がないため、週あたりのトレーニング日数を減らして体を休ませておく
Answer
正解 2:投げの専門的な動きにはまだこだわらず、量を多めにして基礎的な筋力や全身の運動能力を幅広く高める
正しいのは「投げの専門的な動きにはまだこだわらず、量を多めにして基礎的な筋力や全身の運動能力を幅広く高める」。大会から最も離れた準備期は、専門的な動作よりも基礎的な体力の土台づくりを優先し、量を多めに確保する時期にあたる。「投げの動作そのものに近い専門的な練習を、大会に近い強度で毎回中心に据えて行う」は誤りで、これは大会が近づいた試合前期以降にふさわしい進め方である。「準備期は試合がないため、週あたりのトレーニング日数を減らして体を休ませておく」も誤りで、これはシーズン終了後の移行期にふさわしい過ごし方であり、大会から最も離れた準備期は量を多めに確保して土台を幅広く築く時期にあたる。
HINT 大会から最も遠い準備期は、専門動作より基礎づくりを優先する。
- Q24#cp-pd-024
円盤投げの選手が、準備期を終えて大会までの日数が数週間に迫った試合前期に入った。この時期に取り入れるべき変化として最も適切なものはどれか。
- 1投げの動作に近い専門的な練習を増やし、強度を高めながら量を徐々に減らしていく正解
- 2基礎的な体力づくりに専念したまま、量を増やしながら幅広い運動の種類を広げていく
- 3専門的な練習の強度も量も同時に引き上げ、大会直前まで積み上げる
Answer
正解 1:投げの動作に近い専門的な練習を増やし、強度を高めながら量を徐々に減らしていく
正しいのは「投げの動作に近い専門的な練習を増やし、強度を高めながら量を徐々に減らしていく」。大会までの日数が数週間に迫った試合前期は、専門的な動作の割合と強度を高め、代わりに量を減らしていく時期にあたる。「基礎的な体力づくりに専念したまま、量を増やしながら幅広い運動の種類を広げていく」は誤りで、これは大会から離れた準備期にふさわしい進め方であり、試合前期の変化とは逆方向である。「専門的な練習の強度も量も同時に引き上げ、大会直前まで積み上げる」も誤りで、試合前期に量まで積み増すと疲労が抜けないまま大会を迎えることになる。
HINT 試合前期は専門動作と強度を高めつつ、量を減らしていく。
- Q25#cp-pd-025
週末ごとに試合が続くシーズン中のバレーボール選手について、この時期のレジスタンストレーニングの位置づけとして最も適切なものはどれか。
- 1試合による疲労とは関係なく、量を毎週着実に増やして体力の底上げを図る
- 2量を控えて強度は保ち、短時間で低下を防ぐ正解
- 3この時期に最大筋力の記録を更新することを主な目標として取り組む
Answer
正解 2:量を控えて強度は保ち、短時間で低下を防ぐ
正しいのは「量を控えて強度は保ち、短時間で低下を防ぐ」。週末ごとに試合が続く試合期は、回復の余地が限られるため、量を控えて短時間のセッションにとどめながら強度は保ち、体力の低下(可逆性による低下)を防ぐことに重点を置く時期にあたる。「試合による疲労とは関係なく、量を毎週着実に増やして体力の底上げを図る」は誤りで、試合による疲労と練習の負荷が重なりオーバートレーニングを招きやすい。「この時期に最大筋力の記録を更新することを主な目標として取り組む」も誤りで、試合期は新たな記録を狙うより、すでに得た体力を維持することに重点が置かれる時期である。
HINT 試合期は量を控え、強度を保って体力の維持に重点を置く。
- Q26#cp-pd-026
シーズンが終わったばかりの選手は、体力面でも心理面でも疲労が蓄積している。この移行期の過ごし方として最も適切なものはどれか。
- 1構造化された練習量を減らし、種目を変えた活動も取り入れながら、身体と気分の回復を図る正解
- 2疲労が残っていても、次のマクロサイクルの専門的な練習をすぐに高い強度で始める
- 3この移行期間はいっさい身体を動かさず、静かに過ごして回復を待つ
Answer
正解 1:構造化された練習量を減らし、種目を変えた活動も取り入れながら、身体と気分の回復を図る
正しいのは「構造化された練習量を減らし、種目を変えた活動も取り入れながら、身体と気分の回復を図る」。シーズン終了直後の移行期は、練習の構造化を緩め、普段とは異なる活動も取り入れながら身体と気分の両方を回復させる時期にあたる。「疲労が残っていても、次のマクロサイクルの専門的な練習をすぐに高い強度で始める」は誤りで、疲労が抜けないまま高強度の専門練習を始めると、次のマクロサイクルの土台づくりを損なう。「この移行期間はいっさい身体を動かさず、静かに過ごして回復を待つ」も誤りで、移行期は完全に動きを止めるのではなく、活動的に過ごしながら回復を図る時期である。
HINT 移行期は活動的に過ごしながら、身体と気分の両方を回復させる。
- Q27#cp-pd-027
マクロサイクルの中で、準備期から試合期に向かうにつれて、量と強度はどのように動かすのが基本か。
- 1量と強度をともに一貫して増やしていき、試合期にはどちらも最大の水準にする
- 2量を増やしながら強度は下げ、試合期は軽い運動にとどめる
- 3量は徐々に減らしていきながら、強度のほうは徐々に高めていく正解
Answer
正解 3:量は徐々に減らしていきながら、強度のほうは徐々に高めていく
正しいのは「量は徐々に減らしていきながら、強度のほうは徐々に高めていく」。準備期から試合期に向かうマクロサイクルの基本的な動かし方は、量を徐々に減らしながら強度を徐々に高めていくことである。「量と強度をともに一貫して増やしていき、試合期にはどちらも最大の水準にする」は誤りで、量と強度を両方とも増やし続けると疲労が積み重なり、試合期に良い状態を迎えられない。「量を増やしながら強度は下げ、試合期は軽い運動にとどめる」も誤りで、これは量と強度の動かし方が基本の考え方と逆になっている。
HINT 準備期から試合期へ、量は減らし強度は高めていく。
- Q28#cp-pd-028
週に2試合を戦うシーズン中のサッカー選手について、その週のレジスタンストレーニングの組み方として最も適切なものはどれか。
- 1試合の前日にその週でいちばん強度の高いセッションを設定し、勢いをつける
- 2試合から離れた日に強度を置き、試合前は量を絞る正解
- 3上肢の種目だけを週に置き、下肢はシーズン中は扱わない
Answer
正解 2:試合から離れた日に強度を置き、試合前は量を絞る
正しいのは「試合から離れた日に強度を置き、試合前は量を絞る」。週に2試合を戦うシーズン中は、試合から離れた日に強度の高いセッションを置き、試合が近づくにつれて量を絞ることで、疲労を試合当日に残さないようにする。「試合の前日にその週でいちばん強度の高いセッションを設定し、勢いをつける」は誤りで、試合直前に高強度のセッションを置くと疲労が抜けないまま試合を迎えることになる。「上肢の種目だけを週に置き、下肢はシーズン中は扱わない」も誤りで、下肢を扱わないことは試合までの疲労の置き方を整えることにならず、シーズンを通じて下肢の水準も落ちていく。
HINT 強度の高いセッションは試合から離れた日に、試合前は量を絞る。
- Q29#cp-pd-029
雨天による延期や組み合わせの変更で、試合の日程が読みにくい高校の球技部について、シーズン中のレジスタンストレーニングの期分けとして向いている考え方はどれか。
- 1週や日で強度と量を入れ替えられる非線形(波状)ピリオダイゼーションが、変わりやすい日程に応じやすい正解
- 2強度を毎週一定の割合で高めていく線形ピリオダイゼーションのほうが、日程の変化に対応しやすい
- 3日程が読めない以上、期分けという考え方を当てはめる意味そのものはない
Answer
正解 1:週や日で強度と量を入れ替えられる非線形(波状)ピリオダイゼーションが、変わりやすい日程に応じやすい
正しいのは「週や日で強度と量を入れ替えられる非線形(波状)ピリオダイゼーションが、変わりやすい日程に応じやすい」。試合の日程が読みにくい状況では、週や日といった短い単位で強度と量の組み合わせを入れ替えられる非線形の考え方が、直前の日程変更にも対応しやすい。「強度を毎週一定の割合で高めていく線形ピリオダイゼーションのほうが、日程の変化に対応しやすい」は誤りで、線形は一方向に積み上げる進め方であり、日程が読みにくい状況ではむしろ調整が難しくなる。「日程が読めない以上、期分けという考え方を当てはめる意味そのものはない」も誤りで、日程が変わりやすい状況でも、期分けの単位や強度・量の考え方自体は組み立ての土台として役立つ。
HINT 日程が変わりやすいなら、短い単位で調整できる非線形が向く。
- Q30#cp-pd-030
初めて大会に出場するパワーリフティング未経験者が、次の大会まで16週間、他の予定に妨げられない練習期間を確保できた。この場合の期分けとして最も適切なものはどれか。
- 1毎回のセッションのたびに、強度と量を大きく入れ替え続ける非線形の考え方が欠かせない
- 2短い期間ごとにひとつの能力に絞り込むブロック期分けでなければ土台をつくれない
- 3量を徐々に減らしながら強度を着実に高めていく線形の考え方で、無理なく管理できる正解
Answer
正解 3:量を徐々に減らしながら強度を着実に高めていく線形の考え方で、無理なく管理できる
正しいのは「量を徐々に減らしながら強度を着実に高めていく線形の考え方で、無理なく管理できる」。他の予定に妨げられない16週間という単一の長い期間が確保できる場合、量を徐々に減らし強度を着実に高めていく線形の考え方は、見通しが立てやすく無理なく管理できる。「毎回のセッションのたびに、強度と量を大きく入れ替え続ける非線形の考え方が欠かせない」は誤りで、日程の乱れに対応する必要がない状況では、非線形でなければならない理由はない。「短い期間ごとにひとつの能力に絞り込むブロック期分けでなければ土台をつくれない」も誤りで、単純な線形の進め方でも基礎的な体力の土台は十分につくれる。
HINT 妨げのない長い単一期間なら、線形で無理なく管理できる。
- Q31#cp-pd-031
次の大会まで数週間しか準備期間が確保できない柔道選手について、その短い期間の組み立て方として最も適切なものはどれか。
- 1限られた期間の中でも、強度をゆるやかに一定の割合で高めていく線形の考え方に沿って進める
- 2毎週すべての体力要素を並行して伸ばす、従来型の組み立てにこだわる
- 3少数の能力に絞った短いブロックを連続させ、順に積み上げていく正解
Answer
正解 3:少数の能力に絞った短いブロックを連続させ、順に積み上げていく
正しいのは「少数の能力に絞った短いブロックを連続させ、順に積み上げていく」。次の大会まで数週間しか確保できない状況では、少数の能力に絞った短いブロックを連続させ、前のブロックで得た適応の上に次のブロックを積み上げるブロック期分けの考え方が効率的である。「限られた期間の中でも、強度をゆるやかに一定の割合で高めていく線形の考え方に沿って進める」は誤りで、ゆるやかに積み上げる線形の進め方では、短い期間の中で十分な適応を得にくい。「毎週すべての体力要素を並行して伸ばす、従来型の組み立てにこだわる」も誤りで、短い期間にすべての要素を並行して伸ばそうとすると、どの要素も十分に高まらないまま大会を迎えることになる。
HINT 準備期間が短いほど、少数の能力に絞ったブロックを積み上げる。
- Q32#cp-pd-032
選手権まで2週間となった競泳選手について、この時期のトレーニングの調整として最も適切なものはどれか。
- 1量と強度をともに落として、身体と気分の両方を大会前にしっかり休ませておく
- 2量を大きく減らして疲労を抜きつつ、強度は保つかわずかに高めて、これまでの適応をそのまま生かす正解
- 3量は変えずに強度だけを落とし続け、疲労を抜くことだけに専念して過ごす
Answer
正解 2:量を大きく減らして疲労を抜きつつ、強度は保つかわずかに高めて、これまでの適応をそのまま生かす
正しいのは「量を大きく減らして疲労を抜きつつ、強度は保つかわずかに高めて、これまでの適応をそのまま生かす」。選手権まで2週間となったテーパーの時期は、量を大きく減らして疲労を抜きながら、強度は保つかわずかに高めて、それまでに積み上げた適応を損なわないようにする。「量と強度をともに落として、身体と気分の両方を大会前にしっかり休ませておく」は誤りで、強度まで落とすとそれまでに得た適応が薄れ、当日に良い状態を迎えにくくなる。「量は変えずに強度だけを落とし続け、疲労を抜くことだけに専念して過ごす」も誤りで、量を変えないままでは疲労が十分に抜けず、テーパーの目的を果たせない。
HINT テーパーは量を大きく減らし、強度は保つかわずかに高める。
- Q33#cp-pd-033
大きな大会に向けたテーパーの長さを決めるとき、直前までに積み重ねてきた練習の負荷を踏まえて、最も適切な考え方はどれか。
- 1テーパーの長さは大会の規模に応じて設定し、それまでに積み重ねた負荷とは切り離す
- 2テーパーは長ければ長いほど当日の状態がよくなるため、可能な限り延ばす
- 3積み重ねた負荷が大きい選手ほどテーパーをやや長めにとり、負荷が軽い選手は短めでよい正解
Answer
正解 3:積み重ねた負荷が大きい選手ほどテーパーをやや長めにとり、負荷が軽い選手は短めでよい
正しいのは「積み重ねた負荷が大きい選手ほどテーパーをやや長めにとり、負荷が軽い選手は短めでよい」。テーパーの長さは、それまでに積み重ねた練習の負荷に応じて調整するのが基本で、負荷が大きい選手ほどやや長めに、負荷が軽い選手は短めでよい。「テーパーの長さは大会の規模に応じて設定し、それまでに積み重ねた負荷とは切り離す」は誤りで、抜くべき疲労の量を左右しているのは大会の規模ではなく、それまでに積み重ねた負荷のほうである。「テーパーは長ければ長いほど当日の状態がよくなるため、可能な限り延ばす」も誤りで、テーパーを必要以上に延ばすと、それまでに得た適応そのものが薄れてしまう。
HINT テーパーの長さは、積み重ねた負荷の大きさに応じて調整する。
- Q34#cp-pd-034
大会の当日にいちばん良い状態を迎えたいパワーリフティング選手について、直前の重い練習をどう位置づけるのが適切か。
- 1回復が当日に合うよう、重い練習は数日前までに済ませる正解
- 2大会前日に、その週でいちばん重い練習を設定して勢いをつける
- 3大会の1週間前から練習をすべて休み、当日まで身体を動かさずに過ごす
Answer
正解 1:回復が当日に合うよう、重い練習は数日前までに済ませる
正しいのは「回復が当日に合うよう、重い練習は数日前までに済ませる」。大会当日にいちばん良い状態を迎えるには、回復が完了する時期を当日に合わせられるよう、重い練習は数日前までに済ませておく必要がある。「大会前日に、その週でいちばん重い練習を設定して勢いをつける」は誤りで、前日の重い練習では回復が当日までに終わらず、疲労を抱えたまま迎えることになる。「大会の1週間前から練習をすべて休み、当日まで身体を動かさずに過ごす」も誤りで、完全に休む期間が長すぎると筋力や挙上の感覚が落ち、当日に良い状態を迎えられない。
HINT 重い練習は数日前までに済ませ、回復を当日に合わせる。
- Q35#cp-pd-035
長いシーズンを終えた持久系種目の選手の移行期について、この期間の活動として最も適切なものはどれか。
- 1技術を落とさないよう、シーズン中の専門的な練習を量だけ減らして行う
- 2競技の動きとは違う種類のレクリエーション的な活動を取り入れ、身体と気分の両方をリフレッシュする正解
- 3移行期のうちに体重を落としきるため、食事量を絞りながら長時間の走り込みを行う
Answer
正解 2:競技の動きとは違う種類のレクリエーション的な活動を取り入れ、身体と気分の両方をリフレッシュする
正しいのは「競技の動きとは違う種類のレクリエーション的な活動を取り入れ、身体と気分の両方をリフレッシュする」。長いシーズンを終えた移行期には、競技の動きとは異なる種類の活動を取り入れることで、身体と気分の両方をリフレッシュするのが適切である。「技術を落とさないよう、シーズン中の専門的な練習を量だけ減らして行う」は誤りで、競技と同種の動きを行ったままでは、気分の切り替えという移行期の目的を果たしにくい。「移行期のうちに体重を落としきるため、食事量を絞りながら長時間の走り込みを行う」も誤りで、身体と気分を回復させる時期に持久的な負荷と食事の制限を重ねると、疲労が抜けないまま次の準備期に入ることになる。
HINT 移行期は競技と違う活動で、身体と気分の両方をリフレッシュする。
- Q36#cp-pd-036
シーズンを通じて肩に違和感を抱えたまま終えた投擲選手について、移行期での扱い方として最も適切なものはどれか。
- 1移行期のうちに、負荷を抑えた修正的な運動で違和感の根本に対応しておく正解
- 2次の準備期に入ってから基礎体力を立て直したあとに、違和感への対応を回す
- 3投擲動作の反復を移行期にも増やし、慣れさせることで解消を図る
Answer
正解 1:移行期のうちに、負荷を抑えた修正的な運動で違和感の根本に対応しておく
正しいのは「移行期のうちに、負荷を抑えた修正的な運動で違和感の根本に対応しておく」。シーズンを通じて抱えた違和感は、負荷の少ない移行期のうちに修正的な運動でその根本に対応しておくのが適切である。「次の準備期に入ってから基礎体力を立て直したあとに、違和感への対応を回す」は誤りで、対応を先送りすると、次の準備期で高まる負荷の中に違和感を持ち込むことになる。「投擲動作の反復を移行期にも増やし、慣れさせることで解消を図る」も誤りで、違和感が出ている動作の反復を増やすことは、その原因をさらに悪化させやすい。
HINT 違和感の根本対応は、負荷の少ない移行期のうちに済ませる。
- Q37#cp-pd-037
屋内シーズンと屋外シーズン、年に2回ピークをつくる必要がある陸上競技の選手について、それぞれのピークに向けたマクロサイクルの組み方として最も適切なものはどれか。
- 1屋内シーズンの準備期だけを長くとり、屋外シーズンは短い調整期間で本番に入る
- 2ピークの間隔が短くなる分、それぞれの準備期を短く圧縮する正解
- 3年間をひとつの試合期として扱い、2つのピークの間を区切らずに通して進める
Answer
正解 2:ピークの間隔が短くなる分、それぞれの準備期を短く圧縮する
正しいのは「ピークの間隔が短くなる分、それぞれの準備期を短く圧縮する」。屋内シーズンと屋外シーズンのように年に2回ピークをつくる場合、それぞれのマクロサイクルに使える時間は短くなるため、準備期を圧縮して組み立てる必要がある。「屋内シーズンの準備期だけを長くとり、屋外シーズンは短い調整期間で本番に入る」は誤りで、2つ目のピークに向けても状態を高め直す期間が要るため、屋外シーズンを短い調整だけで迎えると仕上がりが整わない。「年間をひとつの試合期として扱い、2つのピークの間を区切らずに通して進める」も誤りで、区切りをつくらないままでは、2つ目のピークに向けて改めて状態を高め直すことができない。
HINT ピークの間隔が短いほど、準備期を圧縮して組み立てる。
- Q38#cp-pd-038
シーズン中に期末試験の期間が入り、数週間だけ施設の利用や練習時間が制限される大学の球技部について、この期間の扱い方として最も適切なものはどれか。
- 1試験期間によって計画が大きく乱れた以上、残りの期分け全体をすべて白紙にして考え直す
- 2施設や時間の制約を踏まえず、もとのミクロサイクルの予定どおりに進めて後で埋め合わせる
- 3その期の目的は保ったまま、試験期間中だけミクロサイクルの頻度や時間を一時的に減らし、終わったら元の計画に戻す正解
Answer
正解 3:その期の目的は保ったまま、試験期間中だけミクロサイクルの頻度や時間を一時的に減らし、終わったら元の計画に戻す
正しいのは「その期の目的は保ったまま、試験期間中だけミクロサイクルの頻度や時間を一時的に減らし、終わったら元の計画に戻す」。学年暦による制約が数週間だけの場合、その期がねらう目的自体は保ったまま、ミクロサイクルの頻度や時間を試験期間中だけ一時的に減らし、制約が終わったら元の計画に戻すのが実務的な組み立て方である。「試験期間によって計画が大きく乱れた以上、残りの期分け全体をすべて白紙にして考え直す」は誤りで、数週間だけの一時的な制約に対して、残り全体の期分けを白紙にする必要はない。「施設や時間の制約を踏まえず、もとのミクロサイクルの予定どおりに進めて後で埋め合わせる」も誤りで、施設や時間が制限されている状況で予定どおりに進めようとすると、無理な埋め合わせがさらに疲労を積み重ねることになる。
HINT 一時的な学年暦の制約には、その期の目的を保ちつつ頻度や時間だけ調整する。
- Q39#cp-pd-039
高校のラグビー部に所属する2年生で、オフシーズンに入って間もなく、しゃがみ込む動作のスクワットにまだ十分に慣れていない選手がいる。この選手に高強度のプライオメトリクスを本格的に導入する時期の判断として、最も適切なものはどれか。
- 1ラグビーの練習を長く続けてきた選手なので、その競技経験の長さを基準にして本格的に導入する
- 2スクワットなどの基本的な種目に十分に慣れ、下肢が着地の衝撃に耐えられる状態になってから本格的に導入する正解
- 3垂直方向にジャンプできる跳躍力が十分にあるので、それを基準にして本格的に導入する
Answer
正解 2:スクワットなどの基本的な種目に十分に慣れ、下肢が着地の衝撃に耐えられる状態になってから本格的に導入する
正解は「スクワットなどの基本的な種目に十分に慣れ、下肢が着地の衝撃に耐えられる状態になってから本格的に導入する」である。プライオメトリクスは着地時に大きな衝撃を短時間で吸収する運動であり、それに耐えられる下肢の筋力の土台が先にできていることが前提になる。「ラグビーの練習を長く続けてきた選手なので、その競技経験の長さを基準にして本格的に導入する」は誤りで、競技を続けてきた期間の長さは、衝撃に耐えられる筋力の土台ができているかどうかを直接に示す情報ではない。「垂直方向にジャンプできる跳躍力が十分にあるので、それを基準にして本格的に導入する」も誤りで、跳躍できる高さは主にパワーの発揮を反映するものであり、着地の衝撃を吸収する筋力の土台とは評価している内容が異なる。
HINT 跳躍力や競技経験の長さではなく、着地の衝撃に耐えられる下肢の筋力の土台を基準にする。
- Q40#cp-pd-040
短距離走の選手が、ハムストリングの肉離れから回復し、リハビリを終えて競技復帰を目指している。プライオメトリクスを含む練習に再び進む前に確認すべきこととして、最も適切なものはどれか。
- 1短距離走の動作で痛みが出ないことを確かめられれば、跳躍を伴う高強度の練習にも進んでよい
- 2休んでいた期間の長さだけから、体力の回復の程度を判断してもよい
- 3レジスタンストレーニングで患部の筋力が以前の水準まで戻っていることを確認し、段階的に再開する正解
Answer
正解 3:レジスタンストレーニングで患部の筋力が以前の水準まで戻っていることを確認し、段階的に再開する
正解は「レジスタンストレーニングで患部の筋力が以前の水準まで戻っていることを確認し、段階的に再開する」である。肉離れからの回復後は患部の筋力が低下している可能性があり、プライオメトリクスのような大きな衝撃を伴う練習に進む前に、レジスタンストレーニングなどで筋力の回復を確認したうえで段階的に強度を上げていく必要がある。「短距離走の動作で痛みが出ないことを確かめられれば、跳躍を伴う高強度の練習にも進んでよい」は誤りで、走行で痛みが出ないことと、跳び下りる衝撃に耐える筋力が戻っていることは別であり、筋力が不十分なまま高い衝撃を受けてしまう。「休んでいた期間の長さだけから、体力の回復の程度を判断してもよい」も誤りで、休んでいた期間の長さだけでは、実際にどれだけ筋力が戻っているかを正確に把握できない。
HINT 走れることや休んだ期間の長さではなく、実際の筋力の回復を確認する。
- Q41#cp-pd-041
バレーボール部の指導者が、跳躍系のプライオメトリクスのメニューを組む際、実施量の管理をセット数だけで記録し、種目ごとの1セットあたりの着地回数の違いは特に記録していない。この管理方法の問題点として、最も適切なものはどれか。
- 1着地回数が種目ごとに異なるため、実際の負担量を把握できない正解
- 2セット数を記録しておけば、種目が違っても身体にかかる実際の負担量を正確に把握できる
- 3跳躍系の種目では、記録する量の単位は練習時間の長さだけで十分である
Answer
正解 1:着地回数が種目ごとに異なるため、実際の負担量を把握できない
正解は「着地回数が種目ごとに異なるため、実際の負担量を把握できない」である。プライオメトリクスは種目によって1セットあたりの着地の回数が大きく異なるため、セット数だけを記録しても、実際に身体にかかる負担量を正確に把握することはできない。実施量は着地の回数(接地数)を基準に管理するのが基本になる。「セット数を記録しておけば、種目が違っても身体にかかる実際の負担量を正確に把握できる」は誤りで、セット数だけでは1セットあたりの着地回数の違いを反映できない。「跳躍系の種目では、記録する量の単位は練習時間の長さだけで十分である」も誤りで、練習時間の長さは実際に何回着地したかという負担量そのものを示す情報ではない。
HINT セット数や練習時間ではなく、着地の回数(接地数)で負担量を捉える。
- Q42#cp-pd-042
バレーボール部の1年生で、プライオメトリクスを始めてまだ数週間の選手がいる。両脚での着地を安定して行えるようになった段階での、次の強度の上げ方として最も適切なものはどれか。
- 1両脚での着地の安定を保ったまま、台の高さや片脚での実施といった負担の大きい形へ段階的に進める正解
- 2経験の浅さよりも、片脚で行う種目を中心に組み立てて負荷を一気に高める
- 3取り組みやすそうに見える種目から、自由に順番を決めて並べて進める
Answer
正解 1:両脚での着地の安定を保ったまま、台の高さや片脚での実施といった負担の大きい形へ段階的に進める
正解は「両脚での着地の安定を保ったまま、台の高さや片脚での実施といった負担の大きい形へ段階的に進める」である。プライオメトリクスは、両脚での着地を安定して行える段階を経てから、台の高さを上げる種目や片脚での実施といった、より負担の大きい形へ段階的に進めていくのが基本になる。「経験の浅さよりも、片脚で行う種目を中心に組み立てて負荷を一気に高める」は誤りで、片脚での着地は支える面が狭く負担も大きいため、両脚での着地が安定する前に中心に据えるのは進め方の順序が逆になる。「取り組みやすそうに見える種目から、自由に順番を決めて並べて進める」も誤りで、取り組みやすいという印象は本人の感覚にすぎず、着地の負担の大きさという実際の基準を反映していない。
HINT 両脚での着地の安定を確認してから、台の高さや片脚実施へ進む。
- Q43#cp-pd-043
アメリカンフットボールのラインマンで、体重が重く、プライオメトリクスの経験がほとんどない選手にメニューを組む。強度を段階的に上げていく順序として、最も適切なものはどれか。
- 1その場での小さな跳躍から始め、助走を伴う跳躍や台からの跳び下ろしへと段階的に進める正解
- 2体重が重い選手ほど衝撃に強いと考え、最初から台から跳び下りる高強度の種目を中心に組む
- 3助走を伴う跳躍から始め、慣れてきたらその場での小さな跳躍に戻していく
Answer
正解 1:その場での小さな跳躍から始め、助走を伴う跳躍や台からの跳び下ろしへと段階的に進める
正解は「その場での小さな跳躍から始め、助走を伴う跳躍や台からの跳び下ろしへと段階的に進める」である。プライオメトリクスは、その場での小さな跳躍から、助走を伴う跳躍、そして台からの跳び下ろしといった負担の大きい種目へ、段階的に強度を上げていくのが基本になる。「体重が重い選手ほど衝撃に強いと考え、最初から台から跳び下りる高強度の種目を中心に組む」は誤りで、体重の重さは着地時にかかる衝撃をむしろ大きくする要因であり、経験のない選手に高強度の種目を最初から課すのは負担が過大になる。「助走を伴う跳躍から始め、慣れてきたらその場での小さな跳躍に戻していく」も誤りで、強度の高い種目から入って低い種目へ戻す順序は逆であり、経験のない選手が最初に大きな衝撃を受けることになる。
HINT 体重の重さは衝撃を大きくする要因。経験の浅さに応じて段階を踏む。
- Q44#cp-pd-044
走高跳の選手が、高強度のデプスジャンプを含む練習を行った。翌日にも同じ下肢を使う高強度のデプスジャンプを予定している場合の判断として、最も適切なものはどれか。
- 1筋や結合組織の回復にかかる日数を考え、翌日は軽い内容に変更する正解
- 2筋肉痛が出ていないので組織の修復は済んだとみなし、予定どおり翌日も実施する
- 3疲労の状態よりも、あらかじめ決めた日程を優先して翌日も行う
Answer
正解 1:筋や結合組織の回復にかかる日数を考え、翌日は軽い内容に変更する
正解は「筋や結合組織の回復にかかる日数を考え、翌日は軽い内容に変更する」である。高強度のデプスジャンプは筋や結合組織に大きな負担をかけるため、同じ部位へ次の高強度の刺激を入れるまでは、組織が回復するまでの日数を考えて間隔をあけることが基本になる。「筋肉痛が出ていないので組織の修復は済んだとみなし、予定どおり翌日も実施する」は誤りで、筋肉痛の有無は組織の回復の進み具合を正確に表す指標ではなく、これだけで判断すると回復が済んでいない状態で高強度の刺激を重ねてしまう。「疲労の状態よりも、あらかじめ決めた日程を優先して翌日も行う」も誤りで、回復が済んでいない状態で高強度の刺激を重ねると、動作の質や発揮できる力が落ちていく。
HINT 筋肉痛の有無や日程よりも、組織が回復するまでの日数を軸にする。
- Q45#cp-pd-045
バスケットボール部の選手が、同じ日にプライオメトリクスと高重量のレジスタンストレーニングの両方を行う。質の高い動きを引き出すための実施順序として、最も適切なものはどれか。
- 1どちらを先に行っても得られる効果は同じだと考え、その日の都合で順序を決めてよい
- 2先に高重量を扱って疲労させたほうが、跳躍への刺激がより強くなる
- 3疲労が少なく、神経系の準備が十分に整っているうちに、プライオメトリクスを先に行う正解
Answer
正解 3:疲労が少なく、神経系の準備が十分に整っているうちに、プライオメトリクスを先に行う
正解は「疲労が少なく、神経系の準備が十分に整っているうちに、プライオメトリクスを先に行う」である。プライオメトリクスは高い速度と精度が求められる神経系への負担が大きい種目であり、疲労が蓄積する前の早い段階で行うことで、狙った質の高い動きを引き出しやすくなる。「どちらを先に行っても得られる効果は同じだと考え、その日の都合で順序を決めてよい」は誤りで、高重量のレジスタンストレーニングを先に行うと疲労が蓄積し、その後のプライオメトリクスで狙った速度や精度を発揮しにくくなる。「先に高重量を扱って疲労させたほうが、跳躍への刺激がより強くなる」も誤りで、疲労した状態でのプライオメトリクスは狙った速度を発揮できず、動作の質が落ちて傷害のリスクも高まる。
HINT 神経系への負担が大きいプライオメトリクスは、疲労が少ない早い段階で行う。
- Q46#cp-pd-046
短距離走の選手が、最大努力に近い40m走を複数回繰り返す練習を行う。1本ごとの休息の長さについての考え方として、最も適切なものはどれか。
- 1呼吸が整うまでにかかる時間の長さだけを目安にして、次のスプリントを行う
- 2休息を短く区切るほど、最大速度そのものへの刺激が強くなる
- 3毎回の速度が本来の力を発揮できる範囲に収まるよう、十分な休息をとって次を行う正解
Answer
正解 3:毎回の速度が本来の力を発揮できる範囲に収まるよう、十分な休息をとって次を行う
正解は「毎回の速度が本来の力を発揮できる範囲に収まるよう、十分な休息をとって次を行う」である。最大努力に近いスプリントは神経系と筋のどちらにも大きな出力を求める動きであり、疲労が残った状態で反復すると出せる速度そのものが下がっていく。そのため、毎回できるだけ高い速度を発揮できる状態まで休息をとることが基本になる。「呼吸が整うまでにかかる時間の長さだけを目安にして、次のスプリントを行う」は誤りで、呼吸の回復と神経系や筋の回復は必ずしも同じ速さで進まず、これだけを目安にすると疲労が残ったまま次を行ってしまうことがある。「休息を短く区切るほど、最大速度そのものへの刺激が強くなる」も誤りで、休息が短いと疲労が残り、狙いである最大速度そのものへの刺激はむしろ弱まる。
HINT 呼吸の回復だけでなく、毎回本来の速度を出せる状態まで休む。
- Q47#cp-pd-047
サッカー部の選手が、往復シャトルスプリントを繰り返す練習で、休息をかなり短く区切って行っている。最大スピードの質を高める目的からみた、この設定の問題点として最も適切なものはどれか。
- 1疲労が残ったまま繰り返すため、その日に出せるはずの最大スピードに届かなくなる正解
- 2休息を短くするほど心肺への負荷が上がるので、最大スピードの質もそれに比例して高まっている
- 3往復の切り返しを含む動きなので、休息の長さは切り返しの回数だけを基準に決めればよい
Answer
正解 1:疲労が残ったまま繰り返すため、その日に出せるはずの最大スピードに届かなくなる
正解は「疲労が残ったまま繰り返すため、その日に出せるはずの最大スピードに届かなくなる」である。最大スピードの質を高める練習では、1本ごとに疲労がほぼ抜けるまで休息をとり、毎回できるだけ高い速度を出させることが基本になる。休息を短く区切って疲労が残ったまま繰り返すと、その日に発揮できるはずの最大スピードに届かなくなってしまう。「休息を短くするほど心肺への負荷が上がるので、最大スピードの質もそれに比例して高まっている」は誤りで、心肺への負荷が高まることと、最大スピードの質が高まることは別の現象であり、比例して高まるわけではない。「往復の切り返しを含む動きなので、休息の長さは切り返しの回数だけを基準に決めればよい」も誤りで、切り返しの回数だけを基準にしても、疲労が抜けるまでの時間という本来考慮すべき要素が抜け落ちる。
HINT 心肺への負荷とスピードの質は別。疲労が抜けるまでの休息が必要。
- Q48#cp-pd-048
アメリカンフットボールのランニングバックが、スタートから数歩の加速局面を高めることを目的に練習を組む。この局面で中心に据える内容として、最も適切なものはどれか。
- 1短い距離のスプリントや、スレッドを用いた負荷をかけた抵抗走を中心に行う正解
- 2最大速度局面と同様に、十分な距離をとった流し走りを繰り返し行う
- 3距離を長くとることを優先し、負荷をかけない走りだけを繰り返し行う
Answer
正解 1:短い距離のスプリントや、スレッドを用いた負荷をかけた抵抗走を中心に行う
正解は「短い距離のスプリントや、スレッドを用いた負荷をかけた抵抗走を中心に行う」である。加速局面は地面を強く後方に押し出す力の発揮が求められる局面であり、短い距離のスプリントやスレッドなどを用いた負荷をかけた抵抗走によって、その力の発揮を鍛えることが中心になる。「最大速度局面と同様に、十分な距離をとった流し走りを繰り返し行う」は誤りで、十分な距離をとって高い速度に達した区間の走りを鍛えるのは最大速度局面の練習内容であり、加速局面の練習とは局面そのものが異なる。「距離を長くとることを優先し、負荷をかけない走りだけを繰り返し行う」も誤りで、距離を長くとると加速局面を過ぎて最大速度局面の走りが中心になってしまい、狙った局面への刺激が薄れる。
HINT 加速局面は短い距離と負荷をかけた抵抗走が中心。長い距離は最大速度局面向け。
- Q49#cp-pd-049
100m走の選手が、最大速度局面そのものを高めることを目的に練習を組む。この局面で中心に据える内容として、最も適切なものはどれか。
- 1十分な距離をとり、高い速度に達した区間の走りを繰り返して質を高める正解
- 2スタートから数歩までの短い距離だけの、負荷をかけた抵抗走を繰り返し行う
- 3短い距離の抵抗走を繰り返し、距離を伸ばす練習は後回しにする
Answer
正解 1:十分な距離をとり、高い速度に達した区間の走りを繰り返して質を高める
正解は「十分な距離をとり、高い速度に達した区間の走りを繰り返して質を高める」である。最大速度局面は多くの選手にとって走り始めてからある程度の距離を進んだ地点で訪れるため、その区間に到達できる十分な距離をとり、高い速度に達した区間の走りを繰り返すことで局面そのものへの刺激を高める。「スタートから数歩までの短い距離だけの、負荷をかけた抵抗走を繰り返し行う」は誤りで、短い距離の負荷をかけた抵抗走は加速局面を鍛える内容であり、最大速度局面には十分な距離が確保できていない。「短い距離の抵抗走を繰り返し、距離を伸ばす練習は後回しにする」も誤りで、距離を伸ばす練習を後回しにすると、最大速度に達する区間そのものへの刺激がいつまでも得られない。
HINT 最大速度局面には、十分な距離をとって高い速度に達した区間の走りが必要。
- Q50#cp-pd-050
バスケットボール部の初心者で、ディフェンスのスライドの基本的な動きをまだ習得していない選手がいる。この選手に、相手の動きに反応して切り返す練習を先に取り入れることの問題点として、最も適切なものはどれか。
- 1動きの基礎ができていないため、反応の判断まで求めても質が身につきにくい正解
- 2反応を伴う練習は負荷が高すぎるため、傷害のリスクが他の練習より必ず高くなる
- 3反応を伴う練習を繰り返すことで、基本的な切り返しの動きが自然と身についていく
Answer
正解 1:動きの基礎ができていないため、反応の判断まで求めても質が身につきにくい
正解は「動きの基礎ができていないため、反応の判断まで求めても質が身につきにくい」である。あらかじめ決められた単純な動きのパターンを先に身につけてから、反応や判断を求められる複雑な課題へ進めるのが基本であり、動きの基礎ができていない段階で反応の判断まで求めると、動きそのものの質が身につきにくい。「反応を伴う練習は負荷が高すぎるため、傷害のリスクが他の練習より必ず高くなる」は誤りで、負荷の高さは練習の設定次第であり、反応を伴うこと自体が傷害のリスクを必ず高めるとは言えない。「反応を伴う練習を繰り返すことで、基本的な切り返しの動きが自然と身についていく」も誤りで、基礎となる動きのパターンを先に身につけていない段階では、反応を伴う練習を繰り返しても動きの質はむしろ身につきにくい。
HINT 反応の判断を求める前に、決められた単純な動きの基礎を身につける。
- Q51#cp-pd-051
少年サッカーの指導者が、まだ基本的なカッティングの動きに慣れていない選手に、相手と対面して反応する1対1のアジリティ課題を最初から取り入れている。この進め方についての考え方として、最も適切なものはどれか。
- 1対面して反応することを求める前に、決まったパターンでの切り返しの技術を先に固めておく必要がある正解
- 2反応を伴う課題は判断力も同時に養えるため、基本の動きを省いてもよい
- 3対面する相手がいる練習ほど、動きの基礎の有無より優先して取り入れるべきである
Answer
正解 1:対面して反応することを求める前に、決まったパターンでの切り返しの技術を先に固めておく必要がある
正解は「対面して反応することを求める前に、決まったパターンでの切り返しの技術を先に固めておく必要がある」である。あらかじめ決められたパターンでの切り返しの技術を先に身につけてから、相手と対面して反応する課題へ進めるのが基本であり、基礎となる技術が固まっていない段階で対面での反応を求めるのは順序が逆になる。「反応を伴う課題は判断力も同時に養えるため、基本の動きを省いてもよい」は誤りで、判断力を養えることと、動きの基礎となる技術を省いてよいことは別の話であり、基礎を省くと動き自体の質が身につきにくくなる。「対面する相手がいる練習ほど、動きの基礎の有無より優先して取り入れるべきである」も誤りで、対面する相手がいるという条件は、動きの基礎ができているかどうかという前提より優先される理由にはならない。
HINT 対面して反応する課題の前に、決まったパターンでの技術を固める。
- Q52#cp-pd-052
体操部の選手が、跳馬などの高い出力を要する種目と、開脚の柔軟性を高める長時間の静的ストレッチを同じ練習日に行う。静的ストレッチを取り入れるタイミングとして、最も適切なものはどれか。
- 1跳馬の演技の直前に取り入れることで、開脚の柔軟性を利用してより高い出力を引き出す
- 2跳馬などの出力を要する種目をすべて終えた練習の終わりに取り入れる正解
- 3練習に入る一番最初、体を動かす前の段階でまとめて取り入れる
Answer
正解 2:跳馬などの出力を要する種目をすべて終えた練習の終わりに取り入れる
正解は「跳馬などの出力を要する種目をすべて終えた練習の終わりに取り入れる」である。長時間伸ばす静的ストレッチは、高い出力を求める種目の後や練習の終わりに取り入れることで、その後の力の発揮を妨げずに柔軟性を高めやすくなる。「跳馬の演技の直前に取り入れることで、開脚の柔軟性を利用してより高い出力を引き出す」は誤りで、高い出力が求められる種目の直前に長時間伸ばすストレッチを行うと、その直後に求められる力の発揮を妨げやすい。「練習に入る一番最初、体を動かす前の段階でまとめて取り入れる」も誤りで、体を動かして温める前の段階で長時間筋を伸ばすと、伸ばした筋が普段より力を発揮しにくくなることがある。
HINT 長時間の静的ストレッチは、高出力の種目の後や練習の終わりに置く。
- Q53#cp-pd-053
競泳の選手が、シーズンを通して肩関節の可動域を広げていきたいと考えている。柔軟性を高めるための頻度と量についての考え方として、最も適切なものはどれか。
- 1月に一度、時間をかけて限界まで伸ばす機会を設ければ、可動域はそれだけで十分に広がっていく
- 2週に複数回、シーズンを通して繰り返し取り入れていくことが基本になる正解
- 3痛みが出るところまで伸ばす回数を重ねるほど、可動域は早く広がっていく
Answer
正解 2:週に複数回、シーズンを通して繰り返し取り入れていくことが基本になる
正解は「週に複数回、シーズンを通して繰り返し取り入れていくことが基本になる」である。柔軟性を高めるには、一度きりの刺激ではなく、週に複数回の頻度でシーズンを通して継続的に取り入れていくことが基本になる。「月に一度、時間をかけて限界まで伸ばす機会を設ければ、可動域はそれだけで十分に広がっていく」は誤りで、頻度が低い刺激は継続的に取り入れる場合に比べて可動域の変化につながりにくい。「痛みが出るところまで伸ばす回数を重ねるほど、可動域は早く広がっていく」も誤りで、痛みが出るところまで伸ばすことを重ねると組織を傷める危険が高く、柔軟性を高める目的にそぐわない。
HINT 月に一度の限界刺激ではなく、週に複数回の継続的な頻度が基本。
- Q54#cp-pd-054
レスリングの選手が、試合直前の準備と、シーズンを通じた股関節の柔軟性向上という2つの目的を持っている。試合直前の準備として取り入れるストレッチの種類として、最も適切なものはどれか。
- 1姿勢を長く保つ静的ストレッチだけを、試合直前の準備として取り入れる
- 2動的ストレッチで温めたあと、仕上げに姿勢を長く保つ静的ストレッチを入れる
- 3これから行う動きに似た動きを繰り返す動的ストレッチを、試合直前の準備として取り入れる正解
Answer
正解 3:これから行う動きに似た動きを繰り返す動的ストレッチを、試合直前の準備として取り入れる
正解は「これから行う動きに似た動きを繰り返す動的ストレッチを、試合直前の準備として取り入れる」である。動的ストレッチはこれから行う動きに似た動きを繰り返すことで筋温や関節の準備性を高める方法であり、試合直前のような高い出力が求められる場面の準備に向いている。「姿勢を長く保つ静的ストレッチだけを、試合直前の準備として取り入れる」は誤りで、姿勢を長く保つ静的ストレッチを高い出力が求められる場面の直前に行うと、その後の力の発揮を妨げやすい。「動的ストレッチで温めたあと、仕上げに姿勢を長く保つ静的ストレッチを入れる」も誤りで、順番を入れ替えても直前に姿勢を長く保つ時間を置けば、その後の力の発揮を妨げる点は変わらない。
HINT 試合直前は動的ストレッチ。姿勢を長く保つ静的ストレッチは別の場面に置く。
- Q55#cp-pd-055
走幅跳の選手が、プライオメトリクスとスプリントを中心にした練習日を予定している。この日のウォームアップの内容として、最も適切なものはどれか。
- 1全身を動かす運動から始め、跳躍やスプリントに近い動きを取り入れて徐々に強度を上げる正解
- 2長く伸ばす静的ストレッチを中心に行い、体をできるだけ十分に長く伸ばしてから練習に入る
- 3軽いジョギングだけを行い、体を軽く動かしてすぐに練習に入る
Answer
正解 1:全身を動かす運動から始め、跳躍やスプリントに近い動きを取り入れて徐々に強度を上げる
正解は「全身を動かす運動から始め、跳躍やスプリントに近い動きを取り入れて徐々に強度を上げる」である。ウォームアップはその日の主な内容に近い動きを取り入れて準備を整えるものであり、プライオメトリクスとスプリントを中心にした日には、全身を動かす運動から始めて跳躍やスプリントに近い動きを取り入れ、徐々に強度を上げていくことが望ましい。「長く伸ばす静的ストレッチを中心に行い、体をできるだけ十分に長く伸ばしてから練習に入る」は誤りで、長く伸ばす静的ストレッチを中心に行うと、その後に求められる跳躍やスプリントの力の発揮を妨げやすい。「軽いジョギングだけを行い、体を軽く動かしてすぐに練習に入る」も誤りで、軽いジョギングだけでは跳躍やスプリントに近い動きへの準備が不足し、その日の内容との関係が薄いウォームアップになる。
HINT ウォームアップの内容は、その日の主な内容(跳躍・スプリント)に近づけていく。
- Q56#cp-pd-056
砲丸投げの選手が、スプリントとアジリティを中心にした練習の前に、軽いジョギングと長く伸ばす静的ストレッチだけで練習に入っている。この日のウォームアップに欠けている内容として、最も適切なものはどれか。
- 1その日の動きに近い、特異的な運動による準備正解
- 2静的ストレッチをさらに長く行い、可動域をより広げておく内容
- 3ジョギングの時間をさらに延ばし、心拍数をより高く上げておく内容
Answer
正解 1:その日の動きに近い、特異的な運動による準備
正解は「その日の動きに近い、特異的な運動による準備」である。ウォームアップは全身を動かす運動に続けて、その日に行う内容に近い特異的な運動を取り入れることで、実際の練習への準備を整えるものであり、軽いジョギングと長く伸ばす静的ストレッチだけでは、スプリントやアジリティに近い動きへの準備が欠けている。「静的ストレッチをさらに長く行い、可動域をより広げておく内容」は誤りで、静的ストレッチをさらに長く行っても、スプリントやアジリティに必要な動きそのものへの準備にはならない。「ジョギングの時間をさらに延ばし、心拍数をより高く上げておく内容」も誤りで、ジョギングの時間を延ばして心拍数を上げても、その日の動きに近い特異的な準備という欠けている部分は補えない。
HINT 全身運動と静的ストレッチだけでは、その日の動きに近い特異的な準備が欠けている。
- Q57#cp-pd-057
シーズン中のバスケットボール選手の週の予定を組む。試合が近い週に、スピードやアジリティの練習をどこに配置するかについての考え方として、最も適切なものはどれか。
- 1疲労が大きく残る高重量の下肢トレーニングや試合と重ならない、回復できている日に配置する正解
- 2曜日だけを基準にして、その週の疲労の状態よりも日程を優先して配置する
- 3空いている時間帯を基準にして配置すれば、質を保つうえで十分である
Answer
正解 1:疲労が大きく残る高重量の下肢トレーニングや試合と重ならない、回復できている日に配置する
正解は「疲労が大きく残る高重量の下肢トレーニングや試合と重ならない、回復できている日に配置する」である。スピードやアジリティの練習は神経系への要求が高く、質の高い動きを引き出すには疲労が少ない状態で取り組める必要があるため、高重量の下肢トレーニングや試合と重ならない、回復できている日に配置することが基本になる。「曜日だけを基準にして、その週の疲労の状態よりも日程を優先して配置する」は誤りで、曜日という都合だけで決めてしまうと、疲労の状態という本来考慮すべき要素が抜け落ちる。「空いている時間帯を基準にして配置すれば、質を保つうえで十分である」も誤りで、時間帯が空いていることと、その日の疲労が少ない状態であることは別の話であり、時間帯だけを基準にしても質を保てるとは限らない。
HINT 疲労が少なく、試合や高重量トレーニングと重ならない日を選ぶ。
- Q58#cp-pd-058
週に2試合を戦うプロサッカー選手の、シーズン中のコンディショニングにおいて有酸素性トレーニングの様式を選ぶ際の考え方として最も適切なのはどれか。
- 1試合の間欠的な高強度走行を反映し、方向転換を伴うゲーム形式のトレーニングを主に用いる。正解
- 2移動距離を最大化するため、一定強度で長く走り続ける持続的なランニングを中心に据える。
- 3高強度の反復ダッシュのみを行い、方向転換のない直線的な走行に絞って実施する。
Answer
正解 1:試合の間欠的な高強度走行を反映し、方向転換を伴うゲーム形式のトレーニングを主に用いる。
正解は「試合の間欠的な高強度走行を反映し、方向転換を伴うゲーム形式のトレーニングを主に用いる。」である。サッカーは高強度の走行と減速・方向転換を繰り返す間欠的な運動であり、コンディショニングもその特性を反映した様式を中心に据えるのが妥当である。「移動距離を最大化するため、一定強度で長く走り続ける持続的なランニングを中心に据える。」は誤り。一定強度の持続走は試合中の間欠的な高強度走行や頻繁な方向転換を反映しておらず、様式として競技特性から離れている。「高強度の反復ダッシュのみを行い、方向転換のない直線的な走行に絞って実施する。」も誤り。方向転換を含まない直線的な走行に限定すると、試合で頻発する減速・切り返しの要素が欠け、競技の運動様式を反映しきれない。
HINT 様式選びの軸は「試合の運動パターンをどれだけ再現するか」。一定強度の持続走や方向転換なしの直線ダッシュは、試合の間欠性を反映していない。
- Q59#cp-pd-059
フルマラソンを目標とする競技志向のランナーが、レース2週間前からのテーパー期に入る際、有酸素性トレーニングの頻度と時間をどう調整するのが適切か。
- 1レースで求められる高強度域への刺激を優先し、頻度を減らしてでも毎回の走行距離を長く伸ばしていく。
- 2頻度も時間も半分以下まで一度に落とし、レース当日まで走らずに休む。
- 3運動の頻度はほぼ保ったまま、毎回の時間と総距離を段階的に減らして疲労を抜く。正解
Answer
正解 3:運動の頻度はほぼ保ったまま、毎回の時間と総距離を段階的に減らして疲労を抜く。
正解は「運動の頻度はほぼ保ったまま、毎回の時間と総距離を段階的に減らして疲労を抜く。」である。テーパー期は蓄積した疲労を抜いて当日に高いパフォーマンスを出すことが目的であり、刺激を保つために頻度は大きく落とさず、量(時間・距離)を段階的に落とすのが一般的な考え方である。「レースで求められる高強度域への刺激を優先し、頻度を減らしてでも毎回の走行距離を長く伸ばしていく。」は誤り。テーパー期に走行距離を伸ばすと疲労がさらに蓄積し、疲労を抜くという目的に反する。「頻度も時間も半分以下まで一度に落とし、レース当日まで走らずに休む。」も誤り。頻度まで一気に落として走らない期間をつくると、それまでに得た適応が薄れ、当日の動きが鈍くなりやすい。
HINT テーパー期の軸は「頻度は保ち、量を落として疲労を抜く」。距離を伸ばす、頻度まで落として休むという選択肢はどちらもこの軸から外れる。
- Q60#cp-pd-060
階級制のレスリング競技者を対象に、試合期に入る前の準備期における有酸素性トレーニングの様式選定の考え方として最も適切なのはどれか。
- 1体重管理を優先し、試合の攻防とは無関係な一定ペースの長距離走を中心的な様式とする。
- 2有酸素性の刺激はレジスタンス種目の反復回数を増やすことで十分に代替できる。
- 3試合の攻防を想定し、高強度動作と休息を交互に繰り返す形式を中心に据える。正解
Answer
正解 3:試合の攻防を想定し、高強度動作と休息を交互に繰り返す形式を中心に据える。
正解は「試合の攻防を想定し、高強度動作と休息を交互に繰り返す形式を中心に据える。」である。レスリングのような格闘競技は短時間の高強度な攻防と休息を繰り返す間欠的な運動特性を持つため、コンディショニングもその構造を反映した様式を中心に据えるのが適切である。「体重管理を優先し、試合の攻防とは無関係な一定ペースの長距離走を中心的な様式とする。」は誤り。一定ペースの長距離走は試合で求められる高強度の攻防と休息の反復を反映しておらず、様式として競技特性から離れている。「有酸素性の刺激はレジスタンス種目の反復回数を増やすことで十分に代替できる。」も誤り。レジスタンス種目の反復回数を増やすことは筋の持久的な刺激にはなり得るが、試合特有の間欠的な有酸素性の刺激を十分に代替するものではない。
HINT 格闘系の様式選びは「攻防と休息の反復」を再現すること。一定ペースの持続走やレジスタンス反復での代替という発想は、この間欠性を反映していない。
- Q61#cp-pd-061
400m走を専門とする短距離競技者の、レースに必要な無酸素性能力を高めるインターバルトレーニングの設定として最も適切なのはどれか。
- 1休息を最小限にとどめ、高強度の反復を絶え間なく積み重ねて持久力を高める。
- 2レースペースに近い強度で距離を分割し、完全に近い回復をとってから次の反復に移る。正解
- 3反復距離をレース距離より大幅に伸ばし、低い強度で長時間走り続ける。
Answer
正解 2:レースペースに近い強度で距離を分割し、完全に近い回復をとってから次の反復に移る。
正解は「レースペースに近い強度で距離を分割し、完全に近い回復をとってから次の反復に移る。」である。400m走のような短時間高強度の無酸素性能力を高めるには、レースで要求される強度を反復で再現しつつ、疲労を残さず毎回そのペースを出し切れるよう十分な回復を挟むことが基本になる。「休息を最小限にとどめ、高強度の反復を絶え間なく積み重ねて持久力を高める。」は誤り。休息を削ると疲労が蓄積して毎回のペースが落ち、狙いである高強度域への刺激そのものが弱まる。「反復距離をレース距離より大幅に伸ばし、低い強度で長時間走り続ける。」も誤り。距離を伸ばして強度を下げると、有酸素性の刺激に近づいてしまい、無酸素性能力を高める目的から外れる。
HINT 400m向けの設定は「レースペースの再現」と「十分な回復」が軸。休息を削る、距離を伸ばして強度を下げるという発想はどちらも狙いの強度域から外れる。
- Q62#cp-pd-062
ラグビーのように高強度の走行を繰り返す球技の競技者に対し、反復性スプリント能力を高めるインターバルトレーニングの反復回数の設定として最も適切なのはどれか。
- 1毎セット疲労困憊に至るまで反復回数を増やし続け、休息はごくわずかにとどめる。
- 2対象者の気力に応じてセット数を都度その場で増減させながら反復させる。
- 3反復回数は疲労で走行速度が落ち始める手前で止め、質の高い反復を優先する。正解
Answer
正解 3:反復回数は疲労で走行速度が落ち始める手前で止め、質の高い反復を優先する。
正解は「反復回数は疲労で走行速度が落ち始める手前で止め、質の高い反復を優先する。」である。反復性スプリント能力を高める狙いは、高い速度を保った状態での反復を繰り返すことにあるため、速度が落ち始める手前で反復を止め、質を保つことが基本になる。「毎セット疲労困憊に至るまで反復回数を増やし続け、休息はごくわずかにとどめる。」は誤り。疲労困憊まで反復回数を重ねると走行速度が大きく落ちた状態での反復が増え、狙いである高い速度での反復という質を保てなくなる。「対象者の気力に応じてセット数を都度その場で増減させながら反復させる。」も誤り。気力という主観だけで反復回数を決めると、速度の低下という客観的な指標を無視した設定になり、質を保つ根拠を欠く。
HINT 反復回数を決める軸は「速度が落ち始める手前で止める」こと。疲労困憊まで増やす、気力だけで決めるという発想はどちらも速度という指標から外れる。
- Q63#cp-pd-063
200m自由形を専門とする競泳選手の、レースの主要なエネルギー供給系に合わせたインターバルトレーニングの設定として最も適切なのはどれか。
- 1レースより大幅に長い距離を低強度で継続して泳ぎ、有酸素性の基礎づくりのみに終始する。
- 2反復距離を極端に短くし、全力に近い強度で数多くの反復を積み重ねる。
- 3レースと同じ距離を、レースペースの強度で反復し休息をとる。正解
Answer
正解 3:レースと同じ距離を、レースペースの強度で反復し休息をとる。
正解は「レースと同じ距離を、レースペースの強度で反復し休息をとる。」である。200m自由形はその距離とペースで求められるエネルギー供給系への刺激が重要になるため、反復距離とペースをレースに近づけて設定するのが基本的な考え方である。「レースより大幅に長い距離を低強度で継続して泳ぎ、有酸素性の基礎づくりのみに終始する。」は誤り。距離を大幅に伸ばして強度を下げると、有酸素性の刺激に偏り、200mのレースで求められるエネルギー供給系への刺激から離れてしまう。「反復距離を極端に短くし、全力に近い強度で数多くの反復を積み重ねる。」も誤り。距離を極端に短くすると、200mのレースで求められる持続時間とは異なるエネルギー供給の刺激になり、レース特性からずれる。
HINT 200mの設定は「レースの距離とペースを反復で再現する」ことが軸。距離を大幅に伸ばす、極端に短くするという発想はどちらもレースのエネルギー供給系からずれる。
- Q64#cp-pd-064
競技動作が数秒以内の瞬発的な挙上に限られる重量挙げ競技者に対し、有酸素性コンディショニングの条件を設定する際の考え方として最も適切なのはどれか。
- 1全身持久力よりセッション間の回復力の維持を狙い、低頻度かつ短時間の軽い有酸素性運動にとどめる。正解
- 2有酸素性能力の向上を最優先の目標に掲げ、挙上種目と同等の頻度で長時間の持久的運動を課す。
- 3毎回のウォームアップを持久的なランニングに置き換え、心肺機能の向上を主目的として実施する。
Answer
正解 1:全身持久力よりセッション間の回復力の維持を狙い、低頻度かつ短時間の軽い有酸素性運動にとどめる。
正解は「全身持久力よりセッション間の回復力の維持を狙い、低頻度かつ短時間の軽い有酸素性運動にとどめる。」である。重量挙げは数秒以内の瞬発的な挙上が競技動作の中心であり、有酸素性コンディショニングはその挙上に必要な体力そのものではなく、セッション間の回復力を保つ補助的な位置づけになるため、頻度・時間を抑えた軽い運動にとどめるのが基本的な考え方である。「有酸素性能力の向上を最優先の目標に掲げ、挙上種目と同等の頻度で長時間の持久的運動を課す。」は誤り。持久的運動を挙上種目と同等の量で課すと疲労が蓄積し、競技の中心である瞬発的な挙上の質を損なう。「毎回のウォームアップを持久的なランニングに置き換え、心肺機能の向上を主目的として実施する。」も誤り。ウォームアップの目的を心肺機能の向上に置き換えると、挙上前に疲労が生じ、本来のウォームアップの役割から外れる。
HINT 重量挙げでの有酸素性コンディショニングは「回復力の維持」が軸で量は少なめ。持久的運動を主目的に据える、ウォームアップまで持久的運動に置き換えるという発想は挙上の質を損なう。
- Q65#cp-pd-065
800m走を専門とする中距離競技者の、レースの主要なエネルギー供給系に合わせた有酸素性コンディショニングの条件設定として最も適切なのはどれか。
- 1フルマラソンの選手と同じ考え方で、低強度かつ長時間の持続的な運動のみを繰り返し積み重ねる。
- 2短距離走と同じ考え方で、全力ダッシュを中心に条件を設定する。
- 3無酸素性の乳酸系への刺激を中心としつつ、有酸素性の基礎づくりも並行して行う。正解
Answer
正解 3:無酸素性の乳酸系への刺激を中心としつつ、有酸素性の基礎づくりも並行して行う。
正解は「無酸素性の乳酸系への刺激を中心としつつ、有酸素性の基礎づくりも並行して行う。」である。800m走は数分以内で無酸素性の乳酸系への依存が大きい一方、有酸素性の関与も相応にあるため、乳酸系への刺激を中心に置きながら有酸素性の基礎も並行して整えるのが、そのレースのエネルギー供給特性に合った考え方である。「フルマラソンの選手と同じ考え方で、低強度かつ長時間の持続的な運動のみを繰り返し積み重ねる。」は誤り。低強度の持続的な運動だけに絞ると、800m走で大きな役割を持つ無酸素性の乳酸系への刺激が不足する。「短距離走と同じ考え方で、全力ダッシュを中心に条件を設定する。」も誤り。全力ダッシュに絞ると持続時間が短すぎ、800m走で求められる有酸素性の関与を反映できない。
HINT 800mは乳酸系中心+有酸素性の基礎という両立が軸。マラソン型の持続走のみ、短距離型の全力ダッシュのみという極端な設定はどちらもレースの特性から外れる。
- Q66#cp-pd-066
パワーリフティングの競技者が最大挙上重量の向上を最優先とする準備期に、コンカレントトレーニングにおける有酸素性の要素を扱う考え方として最も適切なのはどれか。
- 1干渉を避けるため、レジスタンス種目と同等の頻度で高強度の有酸素性運動を課す。
- 2有酸素性の量を必要最小限にとどめ、筋力向上への干渉を抑える。正解
- 3有酸素性運動を毎回のセッション前に高強度で行い、その後にレジスタンス種目を行う。
Answer
正解 2:有酸素性の量を必要最小限にとどめ、筋力向上への干渉を抑える。
正解は「有酸素性の量を必要最小限にとどめ、筋力向上への干渉を抑える。」である。パワーリフティングは最大挙上重量そのものが競技成績を決めるため、最大筋力向上を最優先とする準備期には、有酸素性の要素を必要最小限に抑えて筋力向上への干渉を避けるのが基本的な考え方である。「干渉を避けるため、レジスタンス種目と同等の頻度で高強度の有酸素性運動を課す。」は誤り。高強度の有酸素性運動をレジスタンス種目と同等の量で課すと、むしろ疲労が増して筋力向上への干渉が強まる。「有酸素性運動を毎回のセッション前に高強度で行い、その後にレジスタンス種目を行う。」も誤り。高強度の有酸素性運動を直前に行うと、その疲労がレジスタンス種目の出力を落とし、最大筋力向上という最優先の目的を妨げる。
HINT パワーリフティングでの有酸素性要素は「量を最小限に」が軸。同等の頻度で課す、直前に高強度で行うという発想はどちらも筋力向上への干渉を強めてしまう。
- Q67#cp-pd-067
そのシーズンでポジション上の体力要素として反復性スプリント能力の向上を最優先としているラグビー選手が、同じセッション内で高強度の有酸素性コンディショニングとレジスタンス種目の両方を行う場合の順序として最も適切なのはどれか。
- 1そのセッションで最も重視する要素の運動を先に行い、疲労が少ない状態で質の高い刺激を与える。正解
- 2レジスタンス種目を必ず先に行い、その後に有酸素性コンディショニングを続けて行う。
- 3運動の種類にかかわらず、その日の気分で順序を決めて実施する。
Answer
正解 1:そのセッションで最も重視する要素の運動を先に行い、疲労が少ない状態で質の高い刺激を与える。
正解は「そのセッションで最も重視する要素の運動を先に行い、疲労が少ない状態で質の高い刺激を与える。」である。反復性スプリント能力の向上を最優先とする場合、先に行う運動による疲労が後の運動の質を落とすため、そのセッションで最も重視する要素を先に配置し、疲労が少ない状態で質の高い刺激を与えることが基本になる。「レジスタンス種目を必ず先に行い、その後に有酸素性コンディショニングを続けて行う。」は誤り。運動の種類だけで順序を固定しており、そのセッションで何を最も重視するかという観点が抜けている。「運動の種類にかかわらず、その日の気分で順序を決めて実施する。」も誤り。気分という主観だけで順序を決めると、最も重視する要素に質の高い刺激を与えるという目的を反映できない。
HINT 順序の軸は「そのセッションで最も重視する要素を疲労の少ない状態で行う」こと。種類だけで順序を固定する、気分で決めるという発想はどちらもこの軸を欠く。
- Q68#cp-pd-068
筋力とパワーの向上を主目的とする準備期にある競技者が、高強度の有酸素性コンディショニングとレジスタンストレーニングを同じ週に両方実施する場合の配置の考え方として最も適切なのはどれか。
- 1可能な範囲で両者を別の日に配置し、同日に行う場合は間隔をできるだけ空ける。正解
- 2干渉を避けるため、高強度の有酸素性コンディショニングは準備期の間は取りやめる。
- 3毎回同じ日の同じ時間帯にまとめて連続して両方を行う。
Answer
正解 1:可能な範囲で両者を別の日に配置し、同日に行う場合は間隔をできるだけ空ける。
正解は「可能な範囲で両者を別の日に配置し、同日に行う場合は間隔をできるだけ空ける。」である。筋力とパワーの向上を主目的とする準備期には、高強度の有酸素性コンディショニングとレジスタンストレーニングを別の日に分けるか、同日に行う場合はできるだけ間隔を空けることで、干渉を抑えながら両方の要素に取り組むことができる。「干渉を避けるため、高強度の有酸素性コンディショニングは準備期の間は取りやめる。」は誤り。有酸素性の要素を完全に取りやめると、競技で必要な体力要素の一部を欠くことになり、干渉を避けるための方法としては行き過ぎている。「毎回同じ日の同じ時間帯にまとめて連続して両方を行う。」も誤り。間隔を空けずに連続して行うと、先に行う運動の疲労が後の運動の質を落とし、干渉が強まりやすい。
HINT 週内の配置は「別日に分けるか、同日でも間隔を空ける」ことが軸。完全に取りやめる、間隔を空けずまとめて行うという発想はどちらも極端で干渉を招く。
- Q69#cp-pd-069
成長期にあるジュニアの競泳選手に対し、高強度のインターバルトレーニングを導入する際の配慮として最も適切なのはどれか。
- 1強度や反復回数を控えめにし、回復の様子を見ながら段階的に増やす。正解
- 2体力の伸びを最大化するため、反復回数と強度を毎週一定の幅で引き上げていく。
- 3本人が苦しそうにしていなければ、回復の様子を確かめずに次の段階へ進む。
Answer
正解 1:強度や反復回数を控えめにし、回復の様子を見ながら段階的に増やす。
正解は「強度や反復回数を控えめにし、回復の様子を見ながら段階的に増やす。」である。成長期のジュニア選手は骨や関節、回復力の発達段階が個人差を伴いながら進んでいるため、高強度のインターバルトレーニングを導入する際は強度や反復回数を控えめにし、回復の様子を見ながら段階的に増やしていくのが基本的な配慮になる。「体力の伸びを最大化するため、反復回数と強度を毎週一定の幅で引き上げていく。」は誤り。毎週の引き上げをあらかじめ固定すると、回復の様子に応じて増やし方を加減する余地がなくなる。「本人が苦しそうにしていなければ、回復の様子を確かめずに次の段階へ進む。」も誤り。その場の見た目は回復の進み具合を表すものではなく、発達段階に応じて様子を見るという配慮が抜け落ちる。
HINT ジュニアへの配慮は「控えめに始めて回復を見ながら増やす」ことが軸。毎週の引き上げを固定する、見た目で判断するという発想はどちらも発達段階への配慮を欠く。
- Q70#cp-pd-070
早期から長距離走に専門特化しているジュニア競技者に、有酸素性の基礎ができていない段階で高強度インターバルトレーニングを導入する際の考え方として最も適切なのはどれか。
- 1基礎づくりの過程は省略し、最初から高強度区間の割合が大きい構成を用いる。
- 2専門特化を始めてからの年数が長ければ、有酸素性の基礎もできているとみなす。
- 3まず一定強度の持続的な走行で有酸素性の基礎を築き、高強度区間の割合は段階的に増やしていく。正解
Answer
正解 3:まず一定強度の持続的な走行で有酸素性の基礎を築き、高強度区間の割合は段階的に増やしていく。
正解は「まず一定強度の持続的な走行で有酸素性の基礎を築き、高強度区間の割合は段階的に増やしていく。」である。有酸素性の基礎ができていない段階でいきなり高強度区間の割合が大きい構成を導入すると、狙った適応が得られにくいだけでなく負担も大きくなるため、まず基礎を築いてから高強度区間の割合を段階的に増やしていくのが妥当な考え方である。「基礎づくりの過程は省略し、最初から高強度区間の割合が大きい構成を用いる。」は誤り。基礎ができていない段階で高強度区間の割合を大きくすると、土台のない状態に過大な刺激を課すことになる。「専門特化を始めてからの年数が長ければ、有酸素性の基礎もできているとみなす。」も誤り。長距離走に早くから専門特化していても一定強度の持続的な走行を積んでいるとは限らず、年数は基礎ができていることの裏づけにならない。
HINT 基礎ができていない段階では「まず持続的な走行で基礎を築く」ことが軸。基礎づくりを省略する、専門特化の年数で判断するという発想はどちらも基礎の有無を確かめていない。
- Q71#cp-pd-071
持久系種目を専門とする女性競技者が有酸素性トレーニングの量を大きく増やす際に配慮すべき一般的な考え方として最も適切なのはどれか。
- 1消費エネルギーよりも練習量の増加分そのものを、体力の指標として重視して評価する。
- 2体重の変化だけを基準にし、それ以外の指標は参考程度に扱う。
- 3練習量の増加に応じて摂取エネルギーも見直し、利用可能エネルギー不足を避ける。正解
Answer
正解 3:練習量の増加に応じて摂取エネルギーも見直し、利用可能エネルギー不足を避ける。
正解は「練習量の増加に応じて摂取エネルギーも見直し、利用可能エネルギー不足を避ける。」である。持久系種目の女性競技者が有酸素性トレーニングの量を大きく増やす際は、消費エネルギーの増加に見合うだけの摂取エネルギーが確保されないと、利用可能エネルギー不足につながるおそれがあるため、練習量の増加に応じて摂取エネルギーも見直すことが広く合意された配慮になる。「消費エネルギーよりも練習量の増加分そのものを、体力の指標として重視して評価する。」は誤り。練習量の増加分だけを指標として重視すると、それに見合うエネルギー摂取が確保されているかという視点が抜け落ちる。「体重の変化だけを基準にし、それ以外の指標は参考程度に扱う。」も誤り。体重の変化だけでは利用可能エネルギー不足の有無を十分に捉えられず、他の指標を参考程度にとどめるのは配慮として不十分である。
HINT 練習量を増やす際は「摂取エネルギーも見直す」ことが軸。練習量の増加分だけを指標にする、体重だけを基準にするという発想はどちらもエネルギー面への配慮を欠く。
- Q72#cp-pd-072
女性の競技志向のチームスポーツ選手について、有酸素性コンディショニングの強度目標を設定する際の考え方として最も適切なのはどれか。
- 1性別だけを基準にして、男性選手向けに定められた心拍数の基準値を一律に当てはめる。
- 2個々の心拍数反応や運動強度から、強度目標を個別に設定する。正解
- 3年齢からの推定式の基準値を、個人差よりも優先して採用する。
Answer
正解 2:個々の心拍数反応や運動強度から、強度目標を個別に設定する。
正解は「個々の心拍数反応や運動強度から、強度目標を個別に設定する。」である。心拍数反応や体力の指標には個人差があるため、性別や年齢だけから一律に基準値を当てはめるのではなく、個々の反応をもとに強度目標を個別に設定するのが適切な考え方である。「性別だけを基準にして、男性選手向けに定められた心拍数の基準値を一律に当てはめる。」は誤り。性別だけを基準に他の集団向けの基準値を当てはめると、個人の実際の心拍数反応が反映されない。「年齢からの推定式の基準値を、個人差よりも優先して採用する。」も誤り。年齢からの推定式は個人差を考慮した値ではなく、それを個人差より優先して採用すると実際の反応とずれやすい。
HINT 強度目標の設定は「個々の反応をもとに個別に決める」ことが軸。性別だけの基準値、年齢からの推定式を個人差より優先するという発想はどちらも個人差を軽視している。
- Q73#cp-pd-073
マスターズ(高齢の競技者)である格闘系競技者が高強度の有酸素性コンディショニングを行う際、セッション間の間隔をどう設定するのが適切か。
- 1競技歴が長いぶん高強度への耐性も高いとみなし、間隔を若年期より詰めて組む。
- 2若年期の競技者より回復に時間がかかりやすいことを踏まえ、高強度セッションの間隔を若年期より広くとる。正解
- 3間隔の設定より強度の高さそのものが重要だとみなし、毎回連続で高強度セッションを組む。
Answer
正解 2:若年期の競技者より回復に時間がかかりやすいことを踏まえ、高強度セッションの間隔を若年期より広くとる。
正解は「若年期の競技者より回復に時間がかかりやすいことを踏まえ、高強度セッションの間隔を若年期より広くとる。」である。マスターズの競技者は一般に若年期の競技者よりも高強度の運動からの回復に時間がかかりやすいため、高強度の有酸素性コンディショニングのセッション間隔を若年期より広くとることが配慮として適切である。「競技歴が長いぶん高強度への耐性も高いとみなし、間隔を若年期より詰めて組む。」は誤り。競技歴の長さは回復の速さを示すものではなく、間隔を詰めれば回復が追いつかないまま次の刺激が重なる。「間隔の設定より強度の高さそのものが重要だとみなし、毎回連続で高強度セッションを組む。」も誤り。間隔を空けずに高強度セッションを連続で組むと、回復が追いつかず疲労が蓄積しやすくなる。
HINT マスターズへの配慮は「回復に時間がかかることを踏まえて間隔を広くとる」ことが軸。競技歴の長さを耐性とみなす、間隔より強度を重視するという発想はどちらも回復への配慮を欠く。
- Q74#cp-pd-074
マスターズ(高齢の競技者)である長距離競技者が高強度のインターバルトレーニングを行う際の反復回数と休息の調整として最も適切なのはどれか。
- 1反復回数をやや減らし、セット間の休息をやや長めにとって疲労の蓄積を抑える。正解
- 2若年期の競技者向けの反復回数と休息を維持し、強度だけを大きく下げて実施する。
- 3反復回数を若年期より増やし、休息は若年期より短めに設定する。
Answer
正解 1:反復回数をやや減らし、セット間の休息をやや長めにとって疲労の蓄積を抑える。
正解は「反復回数をやや減らし、セット間の休息をやや長めにとって疲労の蓄積を抑える。」である。マスターズの長距離競技者は若年期の競技者よりも疲労の蓄積が抜けにくい傾向があるため、高強度のインターバルトレーニングでは反復回数をやや減らし、セット間の休息をやや長めにとって疲労の蓄積を抑えることが基本的な調整になる。「若年期の競技者向けの反復回数と休息を維持し、強度だけを大きく下げて実施する。」は誤り。反復回数と休息を維持して強度だけを下げても、疲労が蓄積しやすい傾向そのものへの配慮にはならない。「反復回数を若年期より増やし、休息は若年期より短めに設定する。」も誤り。反復回数を増やし休息を短くすると、疲労の蓄積がさらに大きくなり、マスターズへの配慮とは逆方向になる。
HINT マスターズの反復設定は「反復回数を減らし休息を長めにとる」ことが軸。強度だけ下げて維持する、反復を増やして休息を短くするという発想はどちらも疲労の蓄積への配慮に欠ける。
- Q75#cp-pd-075
下肢を負傷し、医師および理学療法士の指導のもとで復帰過程にある競技者が、高強度のインターバルトレーニングに戻る前段階として有酸素性コンディショニングを再開する際の考え方として最も適切なのはどれか。
- 1医師や理学療法士の許可よりも痛みのない範囲かどうかを基準に、指導者の判断で高強度の反復から再開する。
- 2受傷前の高強度インターバルの内容を用い、量だけをいくらか減らして再開する。
- 3医師や理学療法士の許可のもと、低強度の有酸素性運動から段階的に負荷を上げていく。正解
Answer
正解 3:医師や理学療法士の許可のもと、低強度の有酸素性運動から段階的に負荷を上げていく。
正解は「医師や理学療法士の許可のもと、低強度の有酸素性運動から段階的に負荷を上げていく。」である。傷害からの復帰過程にある競技者への有酸素性コンディショニングの再開は、医師や理学療法士の許可を前提としたうえで、低強度から始めて段階的に負荷を上げていくのが指導者の立場からの適切な進め方である。「医師や理学療法士の許可よりも痛みのない範囲かどうかを基準に、指導者の判断で高強度の反復から再開する。」は誤り。医療職の許可より指導者の判断を優先し、いきなり高強度の反復から再開すると、指導者の業務範囲を超えるうえに再受傷のおそれもある。「受傷前の高強度インターバルの内容を用い、量だけをいくらか減らして再開する。」も誤り。受傷前と同じ高強度の内容を用いると、低強度から段階的に上げていくという復帰の基本的な進め方から外れる。
HINT 復帰過程の再開は「医師・理学療法士の許可のもとで低強度から段階的に」が軸。指導者の判断で高強度から再開する、高強度の内容を量だけ減らして用いるという発想はどちらもこの前提から外れる。
- Q76#cp-pd-076
競技経験が浅く、これまで構造化されたインターバルトレーニングを行ったことがない新人競技者に対し、経験豊富な選手と比べてどのように導入するのが適切か。
- 1経験の差より競技への意欲が重要だとみなし、本人が希望する強度と反復回数から始める。
- 2経験が浅いほど回復力が高いとみなし、より高い強度から導入する。
- 3経験豊富な選手より低い強度と少ない反復回数から始め、耐性を見ながら段階的に量を増やしていく。正解
Answer
正解 3:経験豊富な選手より低い強度と少ない反復回数から始め、耐性を見ながら段階的に量を増やしていく。
正解は「経験豊富な選手より低い強度と少ない反復回数から始め、耐性を見ながら段階的に量を増やしていく。」である。構造化されたインターバルトレーニングの経験がない新人競技者は、その強度・量への耐性がまだ確認できていないため、経験豊富な選手より低い強度と少ない反復回数から始め、耐性を見ながら段階的に量を増やしていくのが妥当な進め方である。「経験の差より競技への意欲が重要だとみなし、本人が希望する強度と反復回数から始める。」は誤り。意欲の高さは強度や量への耐性を保証するものではなく、経験のない本人の希望に委ねると過大な設定から始まりやすい。「経験が浅いほど回復力が高いとみなし、より高い強度から導入する。」も誤り。経験の浅さと回復力の高さは直接結びつくものではなく、この前提で高い強度から導入するのは根拠を欠く。
HINT 新人への導入は「低い強度・少ない回数から始めて耐性を見ながら増やす」ことが軸。意欲を重視する、経験の浅さを回復力の高さと結びつけるという発想はどちらも根拠を欠く。
- Q77#cp-pd-077
大学のバスケットボール部のレジスタンストレーニングを見直したところ、種目が上肢で押す動作と膝を曲げ伸ばしする動作に寄っていた。構成の点検の進め方として最も適切なものはどれか。
- 1寄っていた押す動作と膝主導の種目のセット数を減らし、週あたりの総セット数は保つ
- 2競技の動作に最も近い種目を選び出し、その種目の反復回数とセット数を厚くして構成の中心に置く
- 3押す・引く・股関節主導・膝主導といった動作の型ごとに種目を並べ直す正解
Answer
正解 3:押す・引く・股関節主導・膝主導といった動作の型ごとに種目を並べ直す
種目構成の抜けは、押す・引く・股関節主導・膝主導といった動作の型ごとに種目を並べ直すと見つけやすい。並べたうえで抜けている型に種目を当てれば、特定の動作や筋群に負担が寄るのを防げる。「寄っていた押す動作と膝主導の種目のセット数を減らし、週あたりの総セット数は保つ」は量の配分を変えただけで、引く動作と股関節主導の刺激が入らないという抜けは残る。「競技の動作に最も近い種目を選び出し、その種目の反復回数とセット数を厚くして構成の中心に置く」は、競技動作に似た種目へさらに寄せる進め方で、使われにくい動作の型の抜けをかえって深める。
HINT 動作の型ごとに種目を並べ直し、抜けている型に種目を当てる。
- Q78#cp-pd-078
大会まで十分な期間がある準備期を、いくつかのメゾサイクルに分けて組む投擲の競技者がいる。レジスタンストレーニングの重点の移し方として最も適切なものはどれか。
- 1期の全体で筋量・最大筋力・爆発的な力の3つを毎週並行して扱い、どの質も落ちないようにする
- 2はじめは量を多めにして筋量と筋力の土台をつくり、次に最大筋力、仕上げに爆発的な力の発揮へ重点を移す正解
- 3筋量の土台づくりに準備期のほとんどを充て、爆発的な力の発揮は試合期に入ってから手をつける
Answer
正解 2:はじめは量を多めにして筋量と筋力の土台をつくり、次に最大筋力、仕上げに爆発的な力の発揮へ重点を移す
準備期を複数のメゾサイクルに分ける場合は、はじめは量を多めにして筋量と筋力の土台をつくり、次に最大筋力、仕上げに爆発的な力の発揮へ重点を移す。土台となる質を先に積み上げると、あとの期で扱える負荷と発揮できる速度の水準が上がる。「期の全体で筋量・最大筋力・爆発的な力の3つを毎週並行して扱い、どの質も落ちないようにする」は、1つの期で与えられる刺激が分散し、どの質も伸びが小さくなりやすい。「筋量の土台づくりに準備期のほとんどを充て、爆発的な力の発揮は試合期に入ってから手をつける」は、速度の高い力発揮を習得する期間が試合期に食い込み、仕上げが間に合わなくなる。
HINT 量の多い土台づくり→最大筋力→爆発的な力の発揮へ重点を移す。
- Q79#cp-pd-079
階級制の格闘競技の選手が、数週間かけて体重を落とす期間に入った。この期間のレジスタンストレーニングの組み方として最も適切なものはどれか。
- 1扱う重量の水準は保ったまま、セット数や種目数を抑えて全体の量を減らす正解
- 2体重が落ちる分を見込んで扱う重量を先に下げておき、落ち切ってから元の重量に戻していく
- 3扱う重量もセット数も普段の水準のままで行い、体重が落ちた分だけ反復回数を足していく
Answer
正解 1:扱う重量の水準は保ったまま、セット数や種目数を抑えて全体の量を減らす
摂取エネルギーを抑える期間は回復力が落ちるため、扱う重量の水準は保ったままセット数や種目数を抑えて全体の量を減らす。高い重量の刺激が残っていると、体重が落ちる過程でも筋量と筋力を保ちやすい。「体重が落ちる分を見込んで扱う重量を先に下げておき、落ち切ってから元の重量に戻していく」は、筋量を保つうえで要になる高い重量の刺激を、いちばん落ちやすい期間に自ら外してしまう進め方である。「扱う重量もセット数も普段の水準のままで行い、体重が落ちた分だけ反復回数を足していく」は、摂取エネルギーを抑えた期間に普段と同じ量を課す進め方で、回復が追いつかず筋量と筋力の低下やけがを招きやすい。
HINT 重量の水準は保ち、セット数や種目数で量を減らす。
- Q80#cp-pd-080
投球で下肢の力を上肢へつなぐことが課題になっている野球の投手に、体幹部の種目を組み込む。種目の選び方として最も適切なものはどれか。
- 1腹部の筋の断面積を増やすことを主眼に置き、高い負荷で少ない反復回数の課題を中心に据える
- 2脊柱を深く曲げ伸ばしする課題を中心にし、投球で使う可動域を広げながら腹部の筋を鍛える
- 3姿勢を保ったまま外からの力に抵抗する課題を中心にし、下肢で生んだ力を逃がさずに伝えられる状態をつくる正解
Answer
正解 3:姿勢を保ったまま外からの力に抵抗する課題を中心にし、下肢で生んだ力を逃がさずに伝えられる状態をつくる
投球では下肢で生んだ力を体幹を介して上肢へ伝えるため、体幹部には姿勢を保ったまま外からの力に抵抗する働きが求められる。したがって抗回旋や抗伸展の課題を中心に置くと、力の伝達が課題である選手の目的に合う。「腹部の筋の断面積を増やすことを主眼に置き、高い負荷で少ない反復回数の課題を中心に据える」は筋量を狙う設定で、力を伝える働きを高める方向とは別である。「脊柱を深く曲げ伸ばしする課題を中心にし、投球で使う可動域を広げながら腹部の筋を鍛える」は、力を伝えるべき局面で脊柱が動いてしまう動作を繰り返すことになり、課題の解決から離れる。
HINT 姿勢を保って外力に抵抗する課題を中心に置き、力を伝えられる状態をつくる。
- Q81#cp-pd-081
有酸素性の運動をほとんど行ってこなかった競技者が、基礎づくりとして有酸素性コンディショニングを始める。最初の数週間の負荷の進め方として最も適切なものはどれか。
- 1週あたりの回数と1回の時間をゆるやかに増やし、強度を上げるのはそのあとの段階に回す正解
- 2回数・時間・強度の3つをそろって引き上げて、週ごとの進み方をおおむね一定の割合に保っておく
- 31回の時間を長めに固定して週あたりの回数は1回にとどめ、疲労の蓄積を抑える
Answer
正解 1:週あたりの回数と1回の時間をゆるやかに増やし、強度を上げるのはそのあとの段階に回す
有酸素性の運動に慣れていない段階では、週あたりの回数と1回の時間をゆるやかに増やし、強度を上げるのはそのあとの段階に回す。慣れる前に強度を上げると、下肢の整形外科的な問題や過度な疲労が出やすい。「回数・時間・強度の3つをそろって引き上げて、週ごとの進み方をおおむね一定の割合に保っておく」は、同時に複数の要素を増やすため負担の増え方が読めず、不調が出たときに原因も絞れない。「1回の時間を長めに固定して週あたりの回数は1回にとどめ、疲労の蓄積を抑える」は、刺激の間隔が開きすぎて有酸素性の適応が積み上がらず、1回の負担も重くなる。
HINT まず回数と時間をゆるやかに増やし、強度は後の段階へ回す。
- Q82#cp-pd-082
高校から大学へ進み、組織的なレジスタンストレーニングの経験がほとんどない1年目の競技者がいる。在学中の4年間を見通した計画の立て方として最も適切なものはどれか。
- 11年目から上級生と同じ種目と負荷の水準で始め、扱えない種目が出てきた時点で個別に手当てする
- 24年間を通じて同じ種目構成を積み上げ、扱う重量を毎年引き上げていく形にする
- 31年目は動作の習得と土台づくりに充て、学年が進むほど競技に特異的な内容へ移していく正解
Answer
正解 3:1年目は動作の習得と土台づくりに充て、学年が進むほど競技に特異的な内容へ移していく
トレーニング歴が浅い競技者では、1年目は動作の習得と土台づくりに充て、学年が進むほど競技に特異的な内容へ移していく。扱う負荷の水準も学年に応じて高めていく。複数年の見通しを持つと、各年で何を仕上げるかが決まり、負荷の上げ幅も無理のない範囲に収まる。「1年目から上級生と同じ種目と負荷の水準で始め、扱えない種目が出てきた時点で個別に手当てする」は、習得の段階を飛ばして負荷を与える進め方で、動作が崩れたまま重量が増える。「4年間を通じて同じ種目構成を積み上げ、扱う重量を毎年引き上げていく形にする」は、負荷だけが変わって内容が競技へ近づかず、学年ごとに求められる水準に届かない。
HINT 1年目は動作の習得と土台づくり、学年が進むほど特異的な内容へ。
- Q83#cp-pd-083
高強度のインターバル走を行った競技者の、その練習の締めくくりの進め方として最も適切なものはどれか。
- 1最後の1本を走り終えた時点で運動を切り上げてその場に座り、呼吸が落ち着くのを待たせる
- 2強度を段階的に落とした軽い運動を行わせ、呼吸と心拍が落ち着いてから終える正解
- 3最後の1本のあとに全力に近い短い走行を数本加え、締めくくりに強い刺激を入れてから終わらせる
Answer
正解 2:強度を段階的に落とした軽い運動を行わせ、呼吸と心拍が落ち着いてから終える
高強度の運動のあとは、強度を段階的に落とした軽い運動をしばらく行い、呼吸と心拍が落ち着いてから練習を終える。下肢を動かし続けることで静脈の還流が保たれ、急に止めたときに起こりやすい立ちくらみも防げる。「最後の1本を走り終えた時点で運動を切り上げてその場に座り、呼吸が落ち着くのを待たせる」は、下肢の筋のポンプ作用が急に止まって血液が下肢に滞りやすく、めまいや気分の悪さにつながる。「最後の1本のあとに全力に近い短い走行を数本加え、締めくくりに強い刺激を入れてから終わらせる」は、締めくくりに追加の高い負荷を与えることになり、回復を進めるという締めくくりの役割から外れる。
HINT 強度を段階的に落とした軽い運動で、呼吸と心拍を落ち着かせてから終える。
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