組織と運営全26問・正解と解説つき
NSCA認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト(CSCS)実践/応用セクション・ 分量 11%
ストレングス&コンディショニング施設の設計と運営、人員配置、方針と手続き、記録管理、法的責任。
Drill
このページは全26問を通して読むためのものです。
1問ずつ解いて力をつけるなら、ドリルへ。
出題順と選択肢の並びはシャッフルされ、間違えた問題は復習リストに入ります。登録不要・無料。
組織と運営を1問ずつ解く →All questions
- Q01#cp-oa-001
陸上競技部と野球部が共用するウエイトルームを新設する場面で、クリーン・スナッチなどの実施が想定されるプラットフォームエリアをどこに配置するべきか。
- 1更衣室から近い場所に置き、選手の移動距離を短くすること
- 2空調の効きが最も良い場所を優先して選んで置くこと
- 3人の往来から離し、落下しても他の利用者に当たらない区画に配置すること正解
Answer
正解 3:人の往来から離し、落下しても他の利用者に当たらない区画に配置すること
正解は「人の往来から離し、落下しても他の利用者に当たらない区画に配置すること」である。クリーンやスナッチは最後にバーベルを落とす動作を伴うため、プラットフォームは人の往来から離し、落下時に周囲の利用者と接触しない区画に置くことが配置の基本になる。「更衣室から近い場所に置き、選手の移動距離を短くすること」は移動の便利さを優先する発想であり、バーベルを落とす動作に伴う安全な区画確保という配置の目的を反映していない。「空調の効きが最も良い場所を優先して選んで置くこと」は空調効率という別の観点であり、落下動作に対する安全な配置という目的とは異なる。
HINT バーベルを最後に落とす動作を思い出す
- Q02#cp-oa-002
複数のスポーツチームが共用するダンベルラックの並べ方を検討する場面で、重量の大きいダンベルをどの位置に配置するべきか。
- 1軽いダンベルを下段、重いダンベルを上段に積み上げて取り出しやすくすること
- 2重いダンベルほど低い段に置き、取り出す際の負担と落下の危険を抑えること正解
- 3見た目の統一感を優先して棚全体を重量順にきれいに並べること
Answer
正解 2:重いダンベルほど低い段に置き、取り出す際の負担と落下の危険を抑えること
正解は「重いダンベルほど低い段に置き、取り出す際の負担と落下の危険を抑えること」である。重いダンベルを低い位置に置くことで、持ち上げる高さを抑えて腰への負担を減らし、万一取り落とした際の落下距離や衝撃も小さくできる。「軽いダンベルを下段、重いダンベルを上段に積み上げて取り出しやすくすること」は取り出しやすさを優先する一方で、重いダンベルを高い位置から取り落とした際の落下距離と衝撃を大きくしてしまう。「見た目の統一感を優先して棚全体を重量順にきれいに並べること」は陳列の美観を基準にしており、負担や落下の危険を抑えるという配置の目的とは異なる。
HINT 重いダンベルを高い位置から落とした時の衝撃を考える
- Q03#cp-oa-003
チームで共用するウエイトルームの壁面に鏡を設置する場面で、その配置の目的として最も適切なものはどれか。
- 1スタッフが同じ位置に立ったまま姿勢を鏡越しに確認できるようにすること
- 2選手自身が姿勢を視覚で確認できるようにすること正解
- 3室内を広く見せて明るく開放的な印象を選手に与えること
Answer
正解 2:選手自身が姿勢を視覚で確認できるようにすること
正解は「選手自身が姿勢を視覚で確認できるようにすること」である。スクワットなどの種目は自分の姿勢を直接見にくいため、鏡を設置することで選手自身が動作中の姿勢のずれに気づき、その場で修正できるようにする役割が主な目的になる。「スタッフが同じ位置に立ったまま姿勢を鏡越しに確認できるようにすること」はスタッフの監督という別の役割に関する内容であり、選手自身が姿勢を確認できるようにするという鏡の主な目的とは異なる。「室内を広く見せて明るく開放的な印象を選手に与えること」は内装の印象に関する内容であり、動作の姿勢を確認できるようにするという安全・技術上の目的とは異なる。
HINT スクワット中に自分の姿勢は直接見えないことを考える
- Q04#cp-oa-004
新人トレーナー1人がフリーウエイトを使うチームセッションを担当する場面で、同時に見る選手の人数をどのように決めるべきか。
- 1施設の収容人数の上限まで一度に受け入れること
- 2危険な動作にすぐ気づいて対応できる範囲までグループの人数を絞ること正解
- 3経験者だけを対象にして人数を増やすこと
Answer
正解 2:危険な動作にすぐ気づいて対応できる範囲までグループの人数を絞ること
正解は「危険な動作にすぐ気づいて対応できる範囲までグループの人数を絞ること」である。トレーナー1人が同時に見る選手の人数は、フォームの崩れや危険な動作にすぐ気づいて対応できる範囲にとどめることが基本になり、人数が増えるほどこの範囲は保ちにくくなる。「施設の収容人数の上限まで一度に受け入れること」は施設全体の収容能力に関する基準であり、トレーナー1人が実際に目を配れる範囲を反映していない。「経験者だけを対象にして人数を増やすこと」は経験の有無だけを基準に人数を増やす考え方であり、経験者であっても危険な動作が起こり得ることを踏まえていない。
HINT 人数が増えるほど1人が同時に見きれる範囲がどうなるかを考える
- Q05#cp-oa-005
大学のフットボール部の合同セッションでベンチプレス・スクワット・パワークリーンの3ステーションにスタッフを配置する場面で、適切な考え方はどれか。
- 1全てのステーションに新人スタッフと経験者を交互に均等な人数で割り振り続けること
- 2けがのリスクが高い自由重量のステーションに経験のあるスタッフを配置すること正解
- 3スタッフの希望を優先してステーションを決めること
Answer
正解 2:けがのリスクが高い自由重量のステーションに経験のあるスタッフを配置すること
正解は「けがのリスクが高い自由重量のステーションに経験のあるスタッフを配置すること」である。スクワットやベンチプレス、パワークリーンのように大きな負荷や落下の危険を伴うステーションには、危険な動作をより確実に見極められる経験のあるスタッフを配置することが安全確保の基本になる。「全てのステーションに新人スタッフと経験者を交互に均等な人数で割り振り続けること」は各ステーションのリスクの違いを考慮せず均等さだけを優先する考え方であり、リスクの高いステーションに経験を集中させる発想とは異なる。「スタッフの希望を優先してステーションを決めること」はスタッフ自身の希望を基準にする考え方であり、ステーションごとのリスクの違いを反映した配置にはならない。
HINT 3つのステーションでリスクの大きさが同じではないことを考える
- Q06#cp-oa-006
40人規模のバスケットボール部全体が一度にウエイトルームを使う場面で、スタッフの目が届く範囲を保つための工夫として適切なものはどれか。
- 1全員を同時に入室させてスタッフの人数だけを増やして対応すること
- 2人数をより少人数ずつに分けて入室させること正解
- 3入室人数はそのままにして、フロアに案内表示を増やして動線を整理すること
Answer
正解 2:人数をより少人数ずつに分けて入室させること
正解は「人数をより少人数ずつに分けて入室させること」である。一度に入室する人数を分けて時間をずらすことで、スタッフが目を配れる範囲に収まる少人数の集団を保ちながらセッションを進めることができる。「全員を同時に入室させてスタッフの人数だけを増やして対応すること」はスタッフを増やすだけで対応しようとする考え方であり、40人が同時に動く状況そのものの密度を下げていない。「入室人数はそのままにして、フロアに案内表示を増やして動線を整理すること」は見やすさを整えるだけの対応で、40人が同時に動く密度そのものは下がらず、目を配れる範囲も広がらない。
HINT 40人が同時に動く密度そのものを下げる方法を考える
- Q07#cp-oa-007
一つのウエイトルームをアメリカンフットボール部・サッカー部・水泳部が共用しており、シーズン中の利用時間を割り振る場面で、適切な考え方はどれか。
- 1利用したいと申し出た順にその場で時間を割り振ること
- 2試合が近い競技を避けて各チームの利用時間帯を分けて設定すること正解
- 3全チームへ同じ時間帯を毎日割り振ること
Answer
正解 2:試合が近い競技を避けて各チームの利用時間帯を分けて設定すること
正解は「試合が近い競技を避けて各チームの利用時間帯を分けて設定すること」である。複数チームが一つの施設を共用する場合、試合が近い競技の練習時間を避けながら各チームの利用時間帯を事前に分けて設定することで、器具の競合や密度の高い混雑を防ぐことができる。「利用したいと申し出た順にその場で時間を割り振ること」はその場の申し出だけで場当たり的に決める考え方であり、複数チームの練習時間との調整を事前に行っていない。「全チームへ同じ時間帯を毎日割り振ること」は時間帯を分けない考え方であり、複数チームが同時に器具を使うことによる混雑を避けられない。
HINT 複数チームが同じ時間に器具を使う状況を避ける工夫を考える
- Q08#cp-oa-008
サーキット形式で6種目を回すチームセッションで、待ち時間が特定の種目に集中してしまう場面で、適切な組み方はどれか。
- 1人気の高い種目を最初に配置してセッション全体の意欲を高めようとすること
- 2器具の数と人数に応じて種目ごとの待ち時間を均等にする組み方にすること正解
- 3選手が希望する順番のまま種目を回らせること
Answer
正解 2:器具の数と人数に応じて種目ごとの待ち時間を均等にする組み方にすること
正解は「器具の数と人数に応じて種目ごとの待ち時間を均等にする組み方にすること」である。種目ごとに用意できる器具の数と選手の人数を踏まえてグループを分け、待ち時間が特定の種目に集中しないよう組むことがサーキットの設計上の基本になる。「人気の高い種目を最初に配置してセッション全体の意欲を高めようとすること」は意欲面を優先する考え方であり、器具の数と人数の関係から生じる待ち時間の集中という課題そのものには対応していない。「選手が希望する順番のまま種目を回らせること」は選手の希望を基準にする考え方であり、待ち時間を種目ごとに均等にする組み方とは異なる。
HINT 特定の種目に人が集まる原因を考える
- Q09#cp-oa-009
新しく開設するストレングス&コンディショニング施設で、方針・手続きをまとめた文書を整備する場面で、その主な目的として適切なものはどれか。
- 1施設運営の判断基準をスタッフ間で共通にすること正解
- 2施設の設立の経緯や理念をできるだけ詳しく利用者に説明すること
- 3文書を整備すること自体を対外的な広報の材料にすること
Answer
正解 1:施設運営の判断基準をスタッフ間で共通にすること
正解は「施設運営の判断基準をスタッフ間で共通にすること」である。方針・手続きの文書は、器具の点検や緊急時の対応など施設運営に関わる判断基準をスタッフ間で共通のものにし、担当者によって対応が変わらないようにする役割を持つ。「施設の設立の経緯や理念をできるだけ詳しく利用者に説明すること」は利用者向けの案内に関する内容であり、スタッフの判断基準を共通にするという文書の主な目的とは異なる。「文書を整備すること自体を対外的な広報の材料にすること」は外部への発信という別の目的の内容であり、スタッフの判断基準を揃えるという運営上の目的とは異なる。
HINT 文書を読むのは主に誰かを考える
- Q10#cp-oa-010
陸上競技部で選手ごとのトレーニング記録(セット・レップ・重量)を毎回残す運用をしている場面で、その記録を残す主な目的として適切なものはどれか。
- 1過去の負荷と比較して選手ごとの伸びや停滞を把握しプログラムに反映すること正解
- 2記録を残すこと自体をスタッフの勤務評価の材料にすること
- 3記録を保険会社へ提出するための資料として使うこと
Answer
正解 1:過去の負荷と比較して選手ごとの伸びや停滞を把握しプログラムに反映すること
正解は「過去の負荷と比較して選手ごとの伸びや停滞を把握しプログラムに反映すること」である。セット・レップ・重量を毎回記録することで、以前の負荷と比較しながら選手ごとの伸びや停滞を把握でき、その結果を次のプログラムの調整に反映できるようになる。「記録を残すこと自体をスタッフの勤務評価の材料にすること」はスタッフの評価という別の用途であり、選手の伸びや停滞を把握してプログラムに反映するという記録本来の目的とは異なる。「記録を保険会社へ提出するための資料として使うこと」は保険対応という別の用途であり、選手の負荷の変化を追ってプログラムに反映するという目的とは異なる。
HINT 以前の重量と今回の重量を比べる場面を考える
- Q11#cp-oa-011
陸上競技部で毎シーズン実施する体力測定(スクワット1RM・スプリントタイムなど)の結果を複数年にわたって保存している場面で、その運用の理由として適切なものはどれか。
- 1測定を行った日の気温や体調などの条件を記録から完全に取り除いておくこと
- 2直近1回分の結果だけを残し、それ以前の記録は毎年破棄すること
- 3複数年分を並べて選手の成長や大きな低下を確認できるようにすること正解
Answer
正解 3:複数年分を並べて選手の成長や大きな低下を確認できるようにすること
正解は「複数年分を並べて選手の成長や大きな低下を確認できるようにすること」である。測定結果を複数年保存しておくことで、単年の数値だけでなく複数年分を並べて選手の成長や大きな低下に気づけるようになり、その変化に応じてプログラムを調整できる。「測定を行った日の気温や体調などの条件を記録から完全に取り除いておくこと」は測定条件の記録そのものを取り除く考え方であり、複数年分を比較して傾向を確認するという保存の目的とは異なる。「直近1回分の結果だけを残し、それ以前の記録は毎年破棄すること」は手元に残す記録を直近の1回分に限る運用であり、複数年にわたる傾向の変化を確認できなくなる。
HINT 1回分の数値だけでは分からないことを考える
- Q12#cp-oa-012
新しく採用したインターンに、フリーウエイトを使うチームセッションを担当させる前段階で、適切な準備として最も適切なものはどれか。
- 1採用初日から実技試験の点数だけを基準に単独で任せること
- 2資格者の監督のもとで経験を積ませること正解
- 3座学の研修資料を配布して終える対応にすること
Answer
正解 2:資格者の監督のもとで経験を積ませること
正解は「資格者の監督のもとで経験を積ませること」である。新しく採用したインターンには、資格を持つスタッフの監督のもとで一定期間実際のセッションに関わらせ、現場での対応の仕方を身につけさせてから単独での担当につなげることが適切な準備になる。「採用初日から実技試験の点数だけを基準に単独で任せること」は試験の点数だけを基準にする考え方であり、実際の現場での監督下での経験を挟んでいない。「座学の研修資料を配布して終える対応にすること」は資料の配布だけで準備を終える考え方であり、実際の現場での監督のもとでの経験を積む過程が抜けている。
HINT 座学だけでは現場対応の経験にならないことを考える
- Q13#cp-oa-013
資格未取得のインターンと認定資格を持つコーチが同時に勤務している日に、フリーウエイトを使うチームセッションを単独で任せられるのはどちらかを判断する場面で、適切な考え方はどれか。
- 1その日の出勤の早さで単独対応する担当者を決めること
- 2参加する選手の人数が少ない日であれば、インターンに単独で進行させること
- 3監督経験と資格を備えたコーチが単独で責任を持てるようにすること正解
Answer
正解 3:監督経験と資格を備えたコーチが単独で責任を持てるようにすること
正解は「監督経験と資格を備えたコーチが単独で責任を持てるようにすること」である。フリーウエイトを使うチームセッションを単独で任せられるのは、危険な動作の見極めや緊急時の対応まで含めて責任を持てる資格と監督経験を備えたコーチであり、資格未取得のインターンに全体の責任を持たせることはできない。「その日の出勤の早さで単独対応する担当者を決めること」は出勤の早さという資格や経験と関係のない基準で決める考え方であり、セッション全体の責任を持てるかどうかを反映していない。「参加する選手の人数が少ない日であれば、インターンに単独で進行させること」は人数の少なさを資格や監督経験の代わりに置く運用であり、危険な動作の見極めや緊急時の対応まで責任を持てる体制にはならない。
HINT 単独で任せるとは何の責任まで負うことかを考える
- Q14#cp-oa-014
靭帯損傷から復帰した選手が、チームのウエイトセッションに全面参加できるかどうかを判断する場面で、適切な考え方はどれか。
- 1ストレングスコーチが選手の動きの様子だけを見て復帰の可否を独自に判断すること
- 2本人からの自己申告を基準にして通常の負荷へ戻すこと
- 3復帰の可否はアスレティックトレーナーや主治医の判断を踏まえてから決めること正解
Answer
正解 3:復帰の可否はアスレティックトレーナーや主治医の判断を踏まえてから決めること
正解は「復帰の可否はアスレティックトレーナーや主治医の判断を踏まえてから決めること」である。靭帯損傷からの復帰の可否は医学的な判断を伴うため、アスレティックトレーナーや主治医の判断を踏まえたうえでストレングスコーチが負荷を調整していくことが業務範囲に沿った進め方になる。「ストレングスコーチが選手の動きの様子だけを見て復帰の可否を独自に判断すること」は医学的な判断をストレングスコーチが独自に下してしまう考え方であり、業務範囲を超えている。「本人からの自己申告を基準にして通常の負荷へ戻すこと」は選手本人の主観的な申告を基準にする考え方であり、医学的な判断を踏まえずに負荷を戻してしまう点で不適切である。
HINT 復帰の可否は誰の業務範囲に含まれる判断かを考える
- Q15#cp-oa-015
チームセッション中に選手が着地で膝をひねった直後、その場にいたストレングスコーチとアスレティックトレーナーの役割分担として適切なものはどれか。
- 1ストレングスコーチが患部の腫れの程度から損傷の種類まで判断して処置を進めること
- 2急性期の評価と処置はアスレティックトレーナーに委ねること正解
- 3その場にいた資格の種類にかかわらず先に気づいた方が対応すること
Answer
正解 2:急性期の評価と処置はアスレティックトレーナーに委ねること
正解は「急性期の評価と処置はアスレティックトレーナーに委ねること」である。負傷の直後にあたる急性期の評価と処置は、その専門知識を持つアスレティックトレーナーの業務範囲に含まれ、ストレングスコーチはその場を離れず必要な連絡や周囲の対応を担う役割にとどまる。「ストレングスコーチが患部の腫れの程度から損傷の種類まで判断して処置を進めること」はストレングスコーチが医学的な評価まで担ってしまう考え方であり、業務範囲を超えている。「その場にいた資格の種類にかかわらず先に気づいた方が対応すること」は資格の違いを考慮しない考え方であり、急性期の評価に必要な専門知識の有無を反映していない。
HINT 急性期の評価に必要な専門知識を誰が持っているかを考える
- Q16#cp-oa-016
新入生選手が入部前に受ける健康診断(プレパーティシペーション評価)の結果を、ストレングスコーチがどう扱うべきかを判断する場面で、適切な考え方はどれか。
- 1健康診断の結果を確認する前に他の新入生と同じ負荷から始めること
- 2診断結果そのものの医学的な妥当性を再検討すること
- 3チームドクターが出した参加可否の判断を確認したうえで個別の負荷を調整すること正解
Answer
正解 3:チームドクターが出した参加可否の判断を確認したうえで個別の負荷を調整すること
正解は「チームドクターが出した参加可否の判断を確認したうえで個別の負荷を調整すること」である。入部前の健康診断はチームドクターが参加可否を判断するための材料であり、ストレングスコーチはその判断結果を確認したうえで、選手ごとの負荷を調整していくことが業務範囲に沿った進め方になる。「健康診断の結果を確認する前に他の新入生と同じ負荷から始めること」は診断結果の確認より先に一律の負荷を始める考え方であり、個別に把握されているはずのリスクを踏まえずに進めてしまっている。「診断結果そのものの医学的な妥当性を再検討すること」はストレングスコーチが医学的な判断の妥当性そのものを検討する考え方であり、業務範囲を超えている。
HINT 健康診断の結果を判断する立場は誰かを考える
- Q17#cp-oa-017
経験の浅いアシスタントコーチがフリーウエイトセッションの監督を任され、途中で持ち場を離れた間に事故が起きた場面で、責任者であるヘッドコーチの立場から見た適切な考え方はどれか。
- 1事故が起きた時点で現場にいたアシスタントコーチだけに責任が限定されると考えること
- 2離れる間も電話で連絡がつく状態にしておけば、監督の体制は保たれていたとみなせること
- 3監督者は現場を離れる担当者の配置や引き継ぎを事前に決めておく責任を負うこと正解
Answer
正解 3:監督者は現場を離れる担当者の配置や引き継ぎを事前に決めておく責任を負うこと
正解は「監督者は現場を離れる担当者の配置や引き継ぎを事前に決めておく責任を負うこと」である。ヘッドコーチのような監督的立場にある者は、担当者が持ち場を離れる場合に備えてあらかじめ配置や引き継ぎの手順を決めておく責任を負っており、その取り決めが不十分だった場合には監督者自身の責任も問われうる。「事故が起きた時点で現場にいたアシスタントコーチだけに責任が限定されると考えること」は事故発生時点の現場担当者だけに責任を限定する考え方であり、その配置や引き継ぎを事前に決めておく監督者側の責任を踏まえていない。「離れる間も電話で連絡がつく状態にしておけば、監督の体制は保たれていたとみなせること」は連絡がつくことを監督そのものと同じ扱いにする見方であり、持ち場を離れる前に配置や引き継ぎを定めておく監督者側の責任を踏まえていない。
HINT 配置を決めた後も監督者に残る責任があることを考える
- Q18#cp-oa-018
以前から一部のスクワットラックのセーフティピンが変形していると複数のスタッフが把握していたが、修理を後回しにしていた状態で事故が起きた場面で、施設管理者の責任についての考え方として適切なものはどれか。
- 1予算上の制約がある年度は、修理の代わりに注意書きの掲示だけで済ませること
- 2不具合の報告は現場での対応で完結させ、管理者には上げないこと
- 3把握していた不具合を放置した点で責任が問われうること正解
Answer
正解 3:把握していた不具合を放置した点で責任が問われうること
正解は「把握していた不具合を放置した点で責任が問われうること」である。複数のスタッフが変形に気づいていながら修理を後回しにしていた状況は、施設管理者が把握していた危険を放置していたことになり、その点で管理者の責任が問われうる。「予算上の制約がある年度は、修理の代わりに注意書きの掲示だけで済ませること」は掲示で注意を促すだけの対応であり、変形したセーフティピンという把握済みの危険はそのまま残る。「不具合の報告は現場での対応で完結させ、管理者には上げないこと」は報告を現場で止める運用であり、危険を把握したうえで対応を決める管理者の役割そのものを働かせていない。
HINT 「知っていたのに直さなかった」事実に注目する
- Q19#cp-oa-019
大学のストレングス&コンディショニング部門が団体としての賠償責任保険に加入する場面で、その意味として適切な考え方はどれか。
- 1保険に加入した年度は、器具の定期点検の回数を減らして運用すること
- 2事故が起きた際に生じうる損害賠償の負担を組織として分散し備えておくこと正解
- 3保険の補償額に収まる範囲であれば、事故の報告を組織内にとどめること
Answer
正解 2:事故が起きた際に生じうる損害賠償の負担を組織として分散し備えておくこと
正解は「事故が起きた際に生じうる損害賠償の負担を組織として分散し備えておくこと」である。賠償責任保険への加入は、事故が起きた際に生じうる損害賠償の負担を組織としてあらかじめ分散し、備えておくための仕組みであり、日々の注意義務そのものを免除するものではない。「保険に加入した年度は、器具の定期点検の回数を減らして運用すること」は加入を点検の代わりに使う運用であり、日々の点検や監督を怠らない責任は保険とは別に残る。「保険の補償額に収まる範囲であれば、事故の報告を組織内にとどめること」は補償額を基準に報告の範囲を狭める運用であり、負担に備えるという保険加入の意味とは別に、事故を共有して再発を防ぐ道を閉ざす。
HINT 保険は責任を消すものではなく負担に備えるものだと考える
- Q20#cp-oa-020
シーズンオフの自主参加型コンディショニングプログラムに選手を参加させる前に、同意書を取る場面で、その意味として適切な考え方はどれか。
- 1同意書に署名があれば施設側の不十分な監督体制も同意の範囲に含まれること
- 2同意書を取れば参加を強制できるようにすること
- 3参加に伴う一般的なリスクを事前に選手へ説明し理解してもらうこと正解
Answer
正解 3:参加に伴う一般的なリスクを事前に選手へ説明し理解してもらうこと
正解は「参加に伴う一般的なリスクを事前に選手へ説明し理解してもらうこと」である。同意書はコンディショニングプログラムに参加することで生じる一般的なリスクを事前に選手へ説明し、理解してもらうための役割を持つものであり、施設側の管理体制の不備まで免除するものではない。「同意書に署名があれば施設側の不十分な監督体制も同意の範囲に含まれること」は施設側の監督体制の不備までも同意の範囲に含めてしまう考え方であり、一般的なリスクの説明という同意書の役割を超えて広く捉えている。「同意書を取れば参加を強制できるようにすること」は同意書を参加を強制する手段として扱う考え方であり、リスクを説明して理解してもらうという同意書本来の役割とは異なる。
HINT 同意書は何を説明するための文書かを考える
- Q21#cp-oa-021
対抗試合で相手チームが自チームのウエイトルームを利用する日に、緊急時対応計画(EAP)をどう扱うべきかを判断する場面で、適切な考え方はどれか。
- 1手順は自チームのスタッフだけが把握していれば十分だと考えること
- 2来訪した相手チームにも同じ手順を事前に共有しておくこと正解
- 3相手チームには当日の朝に口頭で注意点を伝えておくこと
Answer
正解 2:来訪した相手チームにも同じ手順を事前に共有しておくこと
正解は「来訪した相手チームにも同じ手順を事前に共有しておくこと」である。相手チームが同じ施設を利用する日は、来訪した相手チームのスタッフにも自チームのEAPの手順を事前に共有しておくことで、実際に緊急事態が起きた際に誰がどう動くかを双方が把握できるようになる。「手順は自チームのスタッフだけが把握していれば十分だと考えること」は共有の対象を自チームだけに限定する考え方であり、施設内にいる相手チームの人数分だけ対応の抜け漏れが生じる可能性を踏まえていない。「相手チームには当日の朝に口頭で注意点を伝えておくこと」は注意点を伝えるだけで、誰がどう動くかという手順そのものは共有されず、緊急時に双方の動きがかみ合わない。
HINT 施設内には自チーム以外の人もいることを考える
- Q22#cp-oa-022
複数チームが高頻度で使用するプラットフォームやバーベルの入れ替え計画を立てる場面で、適切な考え方はどれか。
- 1破損して使えなくなってから同じ型の器具を都度買い直すこと
- 2使用頻度と部品の劣化の進み方を踏まえて数年先までの入れ替え計画を立てておくこと正解
- 3その年の予算が余った時期にまとめて入れ替えること
Answer
正解 2:使用頻度と部品の劣化の進み方を踏まえて数年先までの入れ替え計画を立てておくこと
正解は「使用頻度と部品の劣化の進み方を踏まえて数年先までの入れ替え計画を立てておくこと」である。複数チームが高頻度で使う器具は劣化の進み方が読みやすいため、その使用頻度と劣化の進み方を踏まえて数年先までの入れ替え計画を立てておくことで、破損による突発的な使用停止を防ぎやすくなる。「破損して使えなくなってから同じ型の器具を都度買い直すこと」は破損が起きた後に対応する考え方であり、劣化の進み方を踏まえて事前に計画を立てるという発想とは異なる。「その年の予算が余った時期にまとめて入れ替えること」はその年の予算状況だけを基準にする考え方であり、器具ごとの使用頻度や劣化の進み方を踏まえた計画にはならない。
HINT 破損してから動くのではなく事前に計画を立てることを考える
- Q23#cp-oa-023
フットボール部のセッションが終わった直後に別のチームが同じバーベルとベンチを使う場面で、適切な運用はどれか。
- 1清掃は営業終了後の1回にまとめて行えば日中の運用としては十分だと考えること
- 2次のチームが使い始めてから、空いている器具を順に拭いていくこと
- 3次のチームが使う前にバーやベンチの汗を拭き取る時間を組み込んでおくこと正解
Answer
正解 3:次のチームが使う前にバーやベンチの汗を拭き取る時間を組み込んでおくこと
正解は「次のチームが使う前にバーやベンチの汗を拭き取る時間を組み込んでおくこと」である。あるチームのセッションが終わった直後に別のチームが同じ器具を使う場合、次のチームが使い始める前にバーやベンチの汗を拭き取る時間をスケジュールの中に組み込んでおくことで、器具を清潔な状態で引き継ぐことができる。「清掃は営業終了後の1回にまとめて行えば日中の運用としては十分だと考えること」は営業終了後にまとめて対応する考え方であり、日中にチーム間で器具を引き継ぐ場面での清掃という課題には対応していない。「次のチームが使い始めてから、空いている器具を順に拭いていくこと」は清掃と使用が同時に進む運用であり、次のチームが最初に手を触れる器具は汗が残ったままになる。
HINT チームが入れ替わる瞬間に器具がどう引き継がれるかを考える
- Q24#cp-oa-024
チームセッション中に選手の家族や報道関係者がウエイトルームに立ち入りたいと申し出た場面で、施設としての立ち入り管理の考え方として適切なものはどれか。
- 1選手の家族であれば申し出た当日でも自由に立ち入れるようにしておくこと
- 2報道関係者は取材目的であれば無条件で立ち入れるようにしておくこと
- 3事前に許可を得た人だけが立ち入れるようにしておくこと正解
Answer
正解 3:事前に許可を得た人だけが立ち入れるようにしておくこと
正解は「事前に許可を得た人だけが立ち入れるようにしておくこと」である。チームセッション中のウエイトルームは選手やスタッフの安全な稼働を優先すべき場であり、選手の家族や報道関係者であっても事前に許可を得た人だけが立ち入れるようにしておくことが立ち入り管理の基本になる。「選手の家族であれば申し出た当日でも自由に立ち入れるようにしておくこと」は家族という立場だけを基準に当日の立ち入りを認める考え方であり、事前の許可という管理の手続きを経ていない。「報道関係者は取材目的であれば無条件で立ち入れるようにしておくこと」は取材目的という理由だけで立ち入りを認める考え方であり、事前の許可を経ずにセッション中の施設へ入れてしまう点で管理が行き届かない。
HINT 立ち入りを認める基準は「誰か」ではなく「事前の許可」だと考える
- Q25#cp-oa-025
大学のウエイトルームと、それに隣接する屋内走路を含む区画にAEDを1台設置する。設置場所の決め方として最も適切なものはどれか。
- 1持ち出されることを防ぐためスタッフの事務室内に収めておき、必要な場面では室内にいる担当者が持ち出す運用にする
- 2どちらの区画からも短い時間で取りに行ける位置に、鍵をかけずに設置し、場所をスタッフと利用者に周知しておく正解
- 3利用者が集まるウエイトルームの中央付近に設置し、走路の側で起きた場面では救急隊の到着を待つ運用にする
Answer
正解 2:どちらの区画からも短い時間で取りに行ける位置に、鍵をかけずに設置し、場所をスタッフと利用者に周知しておく
心停止への対応は、胸骨圧迫を続けながらAEDを一刻も早く使えるかどうかで結果が変わる。したがってどちらの区画からも短い時間で取りに行ける位置に、鍵をかけずに設置し、場所をスタッフと利用者に周知しておく。「持ち出されることを防ぐためスタッフの事務室内に収めておき、必要な場面では室内にいる担当者が持ち出す運用にする」は紛失や誤った扱いを防ぐ発想だが、担当者が不在の時間帯に取り出せず、取りに行く時間も延びる。「利用者が集まるウエイトルームの中央付近に設置し、走路の側で起きた場面では救急隊の到着を待つ運用にする」は、同じ区画のうち片方で到達が遅れることを受け入れており、1台でどちらにも届く位置を探す検討を省いている。
HINT どちらの区画からも短時間で取りに行ける位置に、鍵をかけずに置いて周知する。
- Q26#cp-oa-026
チームのセッション中に選手が負傷し、その場で応急の対応を行ってアスレティックトレーナーへ引き継いだ。この件の記録の残し方として最も適切なものはどれか。
- 1起きた日のうちに、発生の時刻と状況、観察した内容、行った対応を事実として書き分けて残す正解
- 2日をあらためて関係者から聞き取りを行い、原因の見立てと再発を防ぐ対策までを一つの文章にまとめて残す
- 3同じ型の負傷が重なった段階でまとめて1件の記録とし、経過を一覧できる形にして残す
Answer
正解 1:起きた日のうちに、発生の時刻と状況、観察した内容、行った対応を事実として書き分けて残す
負傷の記録は、起きた日のうちに、発生の時刻と状況、観察した内容、行った対応を事実として書き分けて残す。時間が経つほど記憶は曖昧になり、事実と解釈が混ざるため、当日の事実の記録がのちの検討の土台になる。「日をあらためて関係者から聞き取りを行い、原因の見立てと再発を防ぐ対策までを一つの文章にまとめて残す」は、原因の見立てや対策という解釈を事実と同じ文章に溶かし込むため、あとから事実だけを読み取れなくなる。「同じ型の負傷が重なった段階でまとめて1件の記録とし、経過を一覧できる形にして残す」は傾向を見るための集計の話であり、1件ごとの発生時の事実を残す記録とは役割が別である。
HINT 起きた日のうちに、時刻・状況・観察した内容・行った対応を事実として書き分ける。
Other subjects
NSCA認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト(CSCS)実践/応用セクションの全問一覧(公式テキストの章立て順)。
- 01エクササイズテクニック87問 ・ 36%
- 02プログラムデザイン83問 ・ 35%
- 03テストと評価44問 ・ 18%
- 04組織と運営26問 ・ 11%