テストと評価全44問・正解と解説つき
NSCA認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト(CSCS)実践/応用セクション・ 分量 18%
測定項目の選択と実施順序、妥当性と信頼性、測定結果の解釈と競技者へのフィードバック。
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- Q01#cp-te-001
大学ラグビー部のフォワード選手を対象に、プレシーズン開始時の体力測定項目を選定する際の考え方として最も適切なものはどれか。
- 1ポジションの違いを一律に扱い、全選手に同一の持久力測定バッテリーを割り当てる
- 2スクラムや接触局面で求められる瞬発的な高出力とその反復耐性を反映する項目を、競技の動作要求から選ぶ正解
- 3測定のしやすさだけを基準にして種目を選び、握力の値のみで全身の出力を代表させる
Answer
正解 2:スクラムや接触局面で求められる瞬発的な高出力とその反復耐性を反映する項目を、競技の動作要求から選ぶ
測定項目は競技で実際に求められる動作とエネルギー系を特定するニーズ分析に基づいて選ぶ。フォワードには接触局面での瞬発的な高出力とその反復耐性が求められるため、これを反映する項目を選ぶことが適切になる。「ポジションの違いを一律に扱い、全選手に同一の持久力測定バッテリーを割り当てる」は、ポジションごとに異なる動作要求を無視しており、ニーズ分析の考え方に反する。「測定のしやすさだけを基準にして種目を選び、握力の値のみで全身の出力を代表させる」も、握力は接触局面での下半身主体の出力を代表せず、測定の手軽さを優先して妥当性を欠く選び方になる。
HINT 測定項目選びの出発点は競技の動作要求。手軽さや汎用性を優先すると的外れになる。
- Q02#cp-te-002
50m自由形を専門とする競泳選手のシーズン前測定で、種目選定の考え方として最も適切なものはどれか。
- 1距離が異なる種目にも同一の項目一覧を当てはめ、専門種目ごとの違いは考慮の外に置いて先に進める
- 2短時間で最大出力を発揮する種目特性に対応させ、上肢のパワーや無酸素性能力を測る項目を中心に選ぶ正解
- 3泳法の種類が違っても、体脂肪率の値のみをもとに種目適性を判断して選び分ける
Answer
正解 2:短時間で最大出力を発揮する種目特性に対応させ、上肢のパワーや無酸素性能力を測る項目を中心に選ぶ
50m自由形は数十秒で終わる短時間・高出力の種目であり、有酸素性能力よりも上肢のパワーや無酸素性能力にかかわる項目を中心に選ぶことが競技特性に対応する。「距離が異なる種目にも同一の項目一覧を当てはめ、専門種目ごとの違いは考慮の外に置いて先に進める」は、距離によって求められる能力が異なる点を無視している。「泳法が違っても、体脂肪率の値のみをもとに種目適性を判断して選び分ける」も、体脂肪率だけでは短時間高出力という種目特性を評価できない。
HINT 距離が短いほど、有酸素性より無酸素性の出力に重心が移る。
- Q03#cp-te-003
ドライバーの飛距離向上を主要な課題とするゴルファーの測定項目を選ぶ考え方として最も適切なものはどれか。
- 1飛距離という結果は測定しにくいとして、項目の選定を見送り、感覚的な指導に切り替える
- 2上肢の筋力測定のみを行い、下肢や体幹の出力についての評価は測定の対象から外す
- 3スイング動作中の体幹の回旋による出力を反映する項目を測定に加える正解
Answer
正解 3:スイング動作中の体幹の回旋による出力を反映する項目を測定に加える
ドライバーの飛距離にはスイング動作中の体幹の回旋による出力が大きく関わるため、これを反映する項目を測定に加えることが課題に対応した選び方になる。「飛距離という結果は測定しにくいとして、項目の選定を見送り、感覚的な指導に切り替える」は、直接測れない課題でも関連する体力要素を測定できることを見落としている。「上肢の筋力測定のみを行い、下肢や体幹の出力についての評価は測定の対象から外す」も、飛距離に強く関わる体幹の出力を評価から外してしまう。
HINT 飛距離の主力は上肢ではなく体幹の回旋出力。測定項目もそこに合わせる。
- Q04#cp-te-004
同じセッション内で敏捷性テスト・スクワットの最大挙上重量測定・最大酸素摂取量の測定をまとめて行う競技者向けバッテリーで、実施順序を決める考え方として最も適切なものはどれか。
- 1得意な種目から順番に行い、疲労の蓄積よりも本人の得意さを優先して組み立てる
- 2全項目をまとめて同時に並行して実施し、順序という考え方自体を後回しにする
- 3疲労の影響を受けやすい敏捷性や最大出力の測定を先に行い、疲労困憊に至る持久力の測定を最後に配置する正解
Answer
正解 3:疲労の影響を受けやすい敏捷性や最大出力の測定を先に行い、疲労困憊に至る持久力の測定を最後に配置する
複数項目を1回のセッションで測定する場合、疲労の影響を受けやすい敏捷性や最大出力の測定を先に行い、疲労困憊に至る持久力の測定を最後に配置することで、先に行う種目の値が後の疲労で歪められることを防げる。「得意な種目から順番に行い、疲労の蓄積よりも本人の得意さを優先して組み立てる」は、疲労の影響という順序の目的を欠いている。「全項目をまとめて同時に並行して実施し、順序という考え方自体を後回しにする」も、多くの項目は同時に実施できるものではなく、順序を決めないことで測定値が疲労の影響を受けやすくなる。
HINT 先に測るのは疲労に弱い種目、後に測るのは疲労困憊させる種目。
- Q05#cp-te-005
バスケットボールのコンバイン形式の測定日に、垂直跳び・スプリント・ベンチプレスの反復回数測定を組み込む際の実施順序として最も適切なものはどれか。
- 1反復回数を測る筋持久力の種目を最初に行い、疲労した状態のまま垂直跳びとスプリントへ進める
- 2垂直跳びとスプリントを先に行い、疲労困憊に至るベンチプレスの反復測定を最後に配置する正解
- 3選手の希望する順番だけを採用して並べ、疲労の影響については度外視して進める
Answer
正解 2:垂直跳びとスプリントを先に行い、疲労困憊に至るベンチプレスの反復測定を最後に配置する
垂直跳びとスプリントは瞬発的な出力を測る種目で疲労の影響を受けやすく、ベンチプレスの反復回数測定は疲労困憊に至る種目であるため、先に瞬発系を、後に反復系を配置することで測定値の歪みを防げる。「反復回数を測る筋持久力の種目を最初に行い、疲労した状態のまま垂直跳びとスプリントへ進める」は順序が逆であり、以降の瞬発系の測定値を疲労の影響下に置いてしまう。「選手の希望する順番だけを採用して並べ、疲労の影響については度外視して進める」も、順序を決める目的そのものを欠いている。
HINT 瞬発系は先、反復系は後。逆にすると瞬発系の値が疲労で下がる。
- Q06#cp-te-006
階級制競技であるレスリング選手の測定日に複数種目を組み込む際、実施順序を考える上での基本的な考え方として最も適切なものはどれか。
- 1計量前の減量の影響を軽くみて、いつもの体重のときと同じ順序で項目を並べて実施する
- 2測定にかかる時間を最短にすることだけを優先し、順序はそのたびに入れ替えて決める
- 3疲労困憊に至るような種目については、最後に回して配置するようにする正解
Answer
正解 3:疲労困憊に至るような種目については、最後に回して配置するようにする
階級制競技であるレスリング選手は計量前に脱水などの減量を行うことがあり、通常時と条件が異なる状態で測定に臨む場合がある。そうした状態でも、複数種目を組み込む際の基本は疲労困憊に至る種目を最後に配置することである。「計量前の減量の影響を軽くみて、いつもの体重のときと同じ順序で項目を並べて実施する」は、減量による脱水や体調の変化を測定の条件として考慮していない。「測定にかかる時間を最短にすることだけを優先し、順序はそのたびに入れ替えて決める」も、疲労の影響という順序を決める目的を欠いている。
HINT 計量前の特殊な状態でも、疲労の影響を避ける順序の原則は変わらない。
- Q07#cp-te-007
バレーボールのスパイク到達点に関わる下肢のパワーを評価する目的で、ベンチプレスの最大挙上重量だけを測定項目に用いることの問題点として最も適切なものはどれか。
- 1同じ対象者に繰り返し測定してばらつきが小さければ、この測定で下肢のパワーを判定できるとされる
- 2測定者を固定して同じ手順で行えば、この測定は下肢のパワーの指標として通用する
- 3測定しようとしている下肢のパワーとは異なる筋群の出力を測定しており、目的とする能力を反映していない正解
Answer
正解 3:測定しようとしている下肢のパワーとは異なる筋群の出力を測定しており、目的とする能力を反映していない
妥当性とは、測定しようとしている能力を実際に測れているかを指す。ベンチプレスの最大挙上重量は主に上肢の筋力を反映する測定であり、スパイクの到達点に関わる下肢のパワーとは異なる筋群・動作を測定しているため、目的とする能力を反映していない。「同じ対象者に繰り返し測定してばらつきが小さければ、この測定で下肢のパワーを判定できるとされる」は、値の安定性である信頼性の高さを妥当性の高さと取り違えている。「測定者を固定して同じ手順で行えば、この測定は下肢のパワーの指標として通用する」も、測定条件をそろえることによる客観性の確保を、測る対象が合っているかという妥当性の問題と混同している。
HINT 信頼性が高い測定でも、測る対象が違えば妥当性は満たされない。
- Q08#cp-te-008
短距離選手の垂直跳びの記録を月曜と木曜に同じ手順で測定し、値がほぼ一致するかを確認する取り組みが示す性質として最も適切なものはどれか。
- 1垂直跳びが下肢のパワーを正しく反映しているかという妥当性を確認する取り組みである
- 2測定者が違う場合の一致度である客観性を確認する取り組みである
- 3同じ条件で繰り返し測定した際の値の安定性、つまり信頼性を確認する取り組みである正解
Answer
正解 3:同じ条件で繰り返し測定した際の値の安定性、つまり信頼性を確認する取り組みである
同じ手順で同じ対象者を月曜と木曜に測定し、値がほぼ一致するかを確認する取り組みは、同じ条件で繰り返し測定した際の値の安定性である信頼性を確かめるものである。「垂直跳びが下肢のパワーを正しく反映しているかという妥当性を確認する取り組みである」は、測る対象が合っているかという別の観点であり、繰り返し測定の一致だけでは確認できない。「測定者が違う場合の一致度である客観性を確認する取り組みである」も、この取り組みでは測定者を変えておらず、客観性の確認にはあたらない。
HINT 同じ人・同じ条件で繰り返した一致度は信頼性。測定者を変えた一致度は客観性。
- Q09#cp-te-009
スプリントのスタート反応を2名のコーチがそれぞれ映像で採点し、両者の判定がどれだけ一致するかを確認する取り組みが示す性質として最も適切なものはどれか。
- 1採点者が違っても評価結果が変わらない客観性が示される正解
- 2採点した反応の速さが競技成績の良し悪しを予測できるかという妥当性が示される
- 3同じコーチが繰り返し採点した際の値の安定性である信頼性が示される
Answer
正解 1:採点者が違っても評価結果が変わらない客観性が示される
2名のコーチという異なる採点者の間で判定がどれだけ一致するかを確認する取り組みは、採点者が違っても結果が変わらない客観性を確かめるものである。「採点した反応の速さが競技成績の良し悪しを予測できるかという妥当性が示される」は、測る対象と結果の関係という別の観点であり、採点者間の一致だけでは示せない。「同じコーチが繰り返し採点した際の値の安定性である信頼性が示される」も、この取り組みでは採点者を変えており、同じコーチの繰り返しではないため信頼性の確認にはあたらない。
HINT 採点者を変えて一致度を見るのは客観性。同じ採点者で繰り返すのは信頼性。
- Q10#cp-te-010
サッカーチームがヨーヨー間欠性回復テストをプレシーズンとシーズン中盤の2回実施し、記録を比較する際にそろえるべき条件として最も適切なものはどれか。
- 12回目は選手の慣れを考慮して距離や休息の時間を短く変更して実施する
- 2実施する時間帯や直前の食事や睡眠、コートの路面やシューズをできるだけ同一にそろえる正解
- 3気温や天候が違っても、記録への影響は小さいものとみなして進める
Answer
正解 2:実施する時間帯や直前の食事や睡眠、コートの路面やシューズをできるだけ同一にそろえる
トレーニング前後で測定を比較する際は、時間帯、直前の食事や睡眠、コートの路面やシューズなど、測定の条件をできるだけそろえることで、トレーニングによる変化と条件の違いによる変動を区別できる。「2回目は選手の慣れを考慮して距離や休息の時間を短く変更して実施する」は、テスト自体の方法を変えてしまい、比較が成り立たなくなる。「気温や天候が違っても、記録への影響は小さいものとみなして進める」も、屋外での持久力テストが気温や天候の影響を受けやすい点を軽視している。
HINT 比較したいのはトレーニングの効果。条件をそろえないと何の差か分からなくなる。
- Q11#cp-te-011
オフシーズンの前後でスクワットの最大挙上重量を比較する際、そろえておくべき条件として最も適切なものはどれか。
- 1測定前のウォームアップの内容や量については、その日の調子に合わせて変えたほうが実戦に近い値が得られる
- 2測定を担当する補助者については、毎回違う人物に交代させるようにする
- 3使用するバーベルやラックの種類、ウォームアップの内容と量をできるだけ同一にする正解
Answer
正解 3:使用するバーベルやラックの種類、ウォームアップの内容と量をできるだけ同一にする
トレーニング前後で1RMを比較する際は、使用する器具(バーベルやラックの種類)、ウォームアップの内容と量など、測定の条件をできるだけ同一にそろえる必要がある。「測定前のウォームアップの内容や量については、その日の調子に合わせて変えたほうが実戦に近い値が得られる」は、条件を変えることで前後の比較が成り立たなくなる。「測定を担当する補助者については、毎回違う人物に交代させるようにする」も、補助の付き方や声かけが変わると測定条件がそろわなくなる。
HINT 器具・ウォームアップ・補助者。前後を比べるならすべて固定する。
- Q12#cp-te-012
アジリティのTテストを初めて受ける競技者が、同じ週に2回目の測定を行うと1回目より速い記録が出やすい現象への対処として最も適切なものはどれか。
- 11回目の記録のみを基準値として採用し、2回目以降の記録はすべて参考値にとどめる
- 22回目の記録が向上した分を敏捷性そのものの向上と解釈する
- 3本番の記録を取る前に、慣れのための試行をあらかじめ設けておく正解
Answer
正解 3:本番の記録を取る前に、慣れのための試行をあらかじめ設けておく
運動の型そのものに慣れることで記録が向上する練習効果は、体力の向上とは別に生じうる。この影響を抑えるには、本番の記録を取る前に慣れのための試行をあらかじめ設けておくことが有効である。「1回目の記録のみを基準値として採用し、2回目以降の記録はすべて参考値にとどめる」は、1回目自体が不慣れによる低い値である可能性を残したまま基準にしてしまう。「2回目の記録が向上した分を敏捷性そのものの向上と解釈する」も、練習効果による向上を体力の向上と取り違えている。
HINT 初めてのテストでは、本番前に慣れの1回を挟む発想が要る。
- Q13#cp-te-013
昨シーズンにプロアジリティシャトルを経験している選手と、今シーズン初めて受ける選手が混在するチームで、記録を比較する際の考え方として最も適切なものはどれか。
- 1経験の有無をひとまず脇に置き、記録の差は体力の差を表すと判断する
- 2経験者だけを比較の対象から外して、今シーズン初めて受ける選手のみで評価する
- 3経験の有無で生じる記録の差を体力の差と決めつけず、経験を積む機会をそろえたうえで比較する正解
Answer
正解 3:経験の有無で生じる記録の差を体力の差と決めつけず、経験を積む機会をそろえたうえで比較する
プロアジリティシャトルのようなテスト形式そのものに慣れているかどうかは、体力そのものとは別に記録に影響する練習効果を生む。経験の有無による記録の差を体力の差と決めつけず、経験を積む機会をそろえたうえで比較することが必要になる。「経験の有無をひとまず脇に置き、記録の差は体力の差を表すと判断する」は、練習効果の影響を体力の差と取り違えている。「経験者だけを比較の対象から外して、今シーズン初めて受ける選手のみで評価する」も、チーム全体の比較という目的を果たせなくする。
HINT テスト形式への慣れも記録を動かす。経験の差を体力の差と混同しない。
- Q14#cp-te-014
アメリカンフットボール選手のシーズン中に体力測定を再実施するタイミングを検討する際の考え方として最も適切なものはどれか。
- 1疲労が比較的抜けている調整期や試合間隔の空く週に合わせて実施する正解
- 2試合の翌日で疲労が最も残る時期に合わせて実施し、回復途中の値を基準として用いる
- 3試合直前の週に合わせて実施し、緊張感が高い状態を測定に持ち込む
Answer
正解 1:疲労が比較的抜けている調整期や試合間隔の空く週に合わせて実施する
シーズン中の再測定は、疲労が比較的抜けている調整期や試合間隔の空く週に合わせて実施することで、疲労の影響を受けにくい値を得られる。「試合の翌日で疲労が最も残る時期に合わせて実施し、回復途中の値を基準として用いる」は、疲労で低下した値を基準にしてしまう。「試合直前の週に合わせて実施し、緊張感が高い状態を測定に持ち込む」も、コンディション調整を乱す時期に測定を重ねてしまう。
HINT 測定は疲労の影響が少ない週に。試合直後や直前は避ける。
- Q15#cp-te-015
指導する高校生の陸上選手について、レジスタンストレーニングの効果を確かめるために最大挙上重量を再測定する間隔を決める際の考え方として最も適切なものはどれか。
- 1測定にかかる時間の都合を優先して、体力の変化が起こる期間よりも実施のしやすさで間隔を決める
- 2毎回のトレーニングセッションの直後に測定し、短い間隔で細かく再測定を重ねる
- 3測定に含まれる誤差を超える変化が期待できるだけの期間をおいて再測定する正解
Answer
正解 3:測定に含まれる誤差を超える変化が期待できるだけの期間をおいて再測定する
再測定の間隔は、測定に含まれる誤差を超える意味のある変化が期待できるだけの期間をおいて設定する。「測定にかかる時間の都合を優先して、体力の変化が起こる期間よりも実施のしやすさで間隔を決める」は、変化が生じる期間という視点を欠いている。「毎回のトレーニングセッションの直後に測定し、短い間隔で細かく再測定を重ねる」も、誤差の範囲内の変動に振り回されやすく、意味のある変化を検出できない。
HINT 測定誤差を超える変化が出るまでの期間を見込んで間隔を決める。
- Q16#cp-te-016
マラソン選手のトレーニング期分けにおいて、実験室での最大酸素摂取量の再測定を実施する時期を検討する際の考え方として最も適切なものはどれか。
- 1大会の直後にまとめて実施し、値は今後の計画とは切り離して保存しておく
- 2疲労が色濃く残る大会直後を避け、狙った適応が現れる期の終わりに合わせて実施し計画に反映する正解
- 3毎週1回の頻度で繰り返し実施し、値の動きを細かく追いかける
Answer
正解 2:疲労が色濃く残る大会直後を避け、狙った適応が現れる期の終わりに合わせて実施し計画に反映する
マラソン選手のトレーニング期分けでは、疲労が色濃く残る大会直後を避け、狙った適応が現れる期の終わりに合わせて再測定を実施し、その結果を計画に反映することが、測定の時期を決める基本的な考え方になる。「大会の直後にまとめて実施し、値は今後の計画とは切り離して保存しておく」は、疲労の影響を受けた値になるうえ、経過を追う材料としても活用されない。「毎週1回の頻度で繰り返し実施し、値の動きを細かく追いかける」も、最大酸素摂取量は週ごとに動く値ではないうえ、実験室での測定を毎週課すこと自体が負担になる。
HINT 測定の時期は期分けに合わせる。大会直後の疲労した値は基準にしない。
- Q17#cp-te-017
大人数のサッカーチーム全員の持久力を定期的に確認する場面で、実験室での直接法とフィールドテストのどちらを選ぶかの考え方として最も適切なものはどれか。
- 1実験室での直接法は多人数を同時に短時間で測定できるため、チーム全員の定期確認にはこちらを優先する
- 2フィールドテストは実験室での測定と同じ精度が得られるとして、使い分けを軽んじて考える
- 3多人数を短時間で測れるフィールドテストを定期確認に用い、詳細な処方が要る選手だけ実験室で補う正解
Answer
正解 3:多人数を短時間で測れるフィールドテストを定期確認に用い、詳細な処方が要る選手だけ実験室で補う
大人数を対象に定期的な確認を行う場面では、多人数を短時間で測れるフィールドテストを基本に用い、より詳細な処方が必要な選手にだけ実験室での測定を個別に加えるという使い分けが現実的である。「実験室での直接法は多人数を同時に短時間で測定できるため、チーム全員の定期確認にはこちらを優先する」は、直接法が1人ずつ時間をかけて測る方法である点を取り違えている。「フィールドテストは実験室での測定と同じ精度が得られるとして、使い分けを軽んじて考える」も、フィールドテストには推定による誤差が伴う点を見落としている。
HINT 多人数はフィールド、詳細な個別処方が要る選手だけ実験室で補う。
- Q18#cp-te-018
全国大会を控えたトップスプリンター1名について、下肢の力と速度の関係を詳細に把握したい場面での測定方法の選び方として最も適切なものはどれか。
- 1多人数を同時に測れる簡便なフィールドテストを用い、精度よりも実施の手軽さを優先して選ぶ
- 2測定の精度よりも、日頃使っている用具を継続して用いることを優先する
- 3フォースプレートなど実験室水準の機器を用いて精度を優先する正解
Answer
正解 3:フォースプレートなど実験室水準の機器を用いて精度を優先する
全国大会を控えたトップ選手1名について、力と速度の関係を詳細に把握したい場面では、実施のしやすさよりも精度を優先し、フォースプレートなど実験室水準の機器を用いることが適切になる。「多人数を同時に測れる簡便なフィールドテストを用い、精度よりも実施の手軽さを優先して選ぶ」は、この場面で求められている詳細さと逆の基準で選んでいる。「測定の精度よりも、日頃使っている用具を継続して用いることを優先する」も、目的に対する精度の要求を後回しにしている。
HINT 多人数向けの手軽さと、1名への詳細な精度は目的が違う。
- Q19#cp-te-019
フィールドホッケー選手を対象に、最大下の負荷と心拍数の関係を用いて最大酸素摂取量を推定するテストを実施する際、前提として成り立たなくなる状況として最も適切なものはどれか。
- 1全員が同じ種類のユニフォームを着用して同じ会場で測定に参加している状況
- 2測定を行う会場が屋内であるか屋外であるかによって区別されている状況
- 3心拍数に影響する薬剤を服用中の選手や、年齢基準の最大心拍数から外れた選手が含まれる状況正解
Answer
正解 3:心拍数に影響する薬剤を服用中の選手や、年齢基準の最大心拍数から外れた選手が含まれる状況
最大下の負荷から心拍数の関係を用いて最大酸素摂取量を推定する方法は、年齢から推定した最大心拍数と、負荷と心拍数がほぼ一定の関係にあることを前提にしている。心拍数に影響する薬剤を服用中の選手や、年齢基準の最大心拍数から外れた選手が含まれる状況では、この前提が崩れ推定の誤差が大きくなる。「全員が同じ種類のユニフォームを着用して同じ会場で測定に参加している状況」は前提に関わらない要素である。「測定を行う会場が屋内であるか屋外であるかによって区別されている状況」も、屋内か屋外かという条件そのものは心拍数と負荷の関係という前提を崩さない。
HINT 前提が崩れるのは心拍数という指標そのものが狂う状況。服装や会場は関係ない。
- Q20#cp-te-020
最大下のフィールドテストから推定した最大酸素摂取量の値を用いて、個々の選手のトレーニング強度を細かく設定しようとする場面での限界として最も適切なものはどれか。
- 1推定には誤差が含まれるため、細かい強度設定より集団内の傾向をつかむ目的に向いている正解
- 2推定値は実測値と完全に一致するため、強度設定の基準として安心して用いてよい
- 3推定値は測定条件が変わっても同じ値になるため、条件をそろえる必要は薄い
Answer
正解 1:推定には誤差が含まれるため、細かい強度設定より集団内の傾向をつかむ目的に向いている
最大下のフィールドテストから推定した値には誤差が含まれるため、個々の選手のトレーニング強度を細かく設定する目的には向かず、集団内の傾向をつかむ目的に用いるのが適している。「推定値は実測値と完全に一致するため、強度設定の基準として安心して用いてよい」は、推定に誤差が伴う点を見落としている。「推定値は測定条件が変わっても同じ値になるため、条件をそろえる必要は薄い」も、測定条件によって推定値が変動しうる点を無視している。
HINT 推定値には誤差がある。細かい個別設定より集団の傾向把握に向く。
- Q21#cp-te-021
高校2年の野球部員に対し、安全性を優先してベンチプレスの1RM直接測定の代わりに8RMの実測値を推定式へ当てはめて1RMを見積もった。翌月、同じ8RMの重量で再テストしたところ挙上速度が明らかに速くなっていた。この結果の解釈として最も適切なものはどれか。
- 1挙上速度が速くなったのは前回の8RMの測定を誤っていたためであり、1RMの推定をやり直す。
- 28RMに対する相対的な余力が増えた表れであり、実際の1RMは前回の推定値より伸びている可能性が高いと考える。正解
- 3挙上速度の向上は疲労が抜けたことによる一時的な変化であり、筋力そのものは前回測定時の水準を維持していると判断する。
Answer
正解 2:8RMに対する相対的な余力が増えた表れであり、実際の1RMは前回の推定値より伸びている可能性が高いと考える。
正解は「8RMに対する相対的な余力が増えた表れであり、実際の1RMは前回の推定値より伸びている可能性が高いと考える」である。同じ絶対的な重量でも挙上速度が向上したことは、その重量が相対的に軽くなった、つまり最大筋力が向上したことを示すサインである。「挙上速度が速くなったのは前回の8RMの測定を誤っていたためであり、1RMの推定をやり直す」は、推定をやり直しても速度が変わった理由を説明できず、相対的な余力が増えたという手がかりを取り逃がしている。「挙上速度の向上は疲労が抜けたことによる一時的な変化であり、筋力そのものは前回測定時の水準を維持していると判断する」は、疲労回復以外の可能性、つまり実際の筋力向上を検討せずに結論づけている。
HINT 同じ重量でも挙上速度が上がったとき、何が変化したと考えられるか。
- Q22#cp-te-022
バレーボールの大学生アタッカーが、シーズン開幕前と比べてシーズン終盤に垂直跳びの記録が大きく低下していた。この結果への対応として最も適切なものはどれか。
- 1垂直跳びの記録はジャンプ動作に伴う柔軟性の指標にすぎないため、低下の原因は関節可動域の減少に限られると考える。
- 2シーズン中の垂直跳びの記録は技術面の影響が大きいため、体力面の要因よりも助走やアームスイングなど動作のフォームを優先して見直す。
- 3試合や練習の蓄積による疲労や筋損傷の可能性を踏まえ、コンディションの聞き取りと合わせて記録の変化を見る。正解
Answer
正解 3:試合や練習の蓄積による疲労や筋損傷の可能性を踏まえ、コンディションの聞き取りと合わせて記録の変化を見る。
正解は「試合や練習の蓄積による疲労や筋損傷の可能性を踏まえ、コンディションの聞き取りと合わせて記録の変化を見る」である。シーズン終盤の跳躍力の低下は、蓄積した疲労や微細な筋損傷が力発揮を妨げている可能性を示すサインであり、数値だけでなく体調の聞き取りと合わせて見る必要がある。「垂直跳びの記録はジャンプ動作に伴う柔軟性の指標にすぎないため、低下の原因は関節可動域の減少に限られると考える」は、垂直跳びが主に評価する筋パワーという能力を取り違えている。「シーズン中の垂直跳びの記録は技術面の影響が大きいため、体力面の要因よりも助走やアームスイングなど動作のフォームを優先して見直す」は、疲労という体力面の要因を後回しにしている。
HINT シーズン終盤に跳躍力が落ちたとき、体力面で何が蓄積しているか。
- Q23#cp-te-023
高校アメリカンフットボールのラインマンが300ヤードシャトルを2回計測したところ、1回目の記録は良かったが、休息を挟んだ2回目は大きく時間が延びていた。この結果の解釈として最も適切なものはどれか。
- 11回目と2回目の記録の差は体格が大きい選手ほど生じやすいため、この選手の場合は体重によるものと考えてよい。
- 22回目の記録が落ちたのは走る意欲が足りなかったためであり、無酸素性の能力そのものは高いと判断してよい。
- 3無酸素性のエネルギー産生から回復する能力が乏しく、繰り返しの高強度運動に耐える力を高める必要がある。正解
Answer
正解 3:無酸素性のエネルギー産生から回復する能力が乏しく、繰り返しの高強度運動に耐える力を高める必要がある。
正解は「無酸素性のエネルギー産生から回復する能力が乏しく、繰り返しの高強度運動に耐える力を高める必要がある」である。300ヤードシャトルは1回目と2回目の記録差から無酸素性の持久力を見るテストであり、2回目の大きな低下は休息中に十分回復できていないことを示す。「1回目と2回目の記録の差は体格が大きい選手ほど生じやすいため、この選手の場合は体重によるものと考えてよい」は、体格という別の要因に原因を求め、無酸素性の持久力という本来の論点から外れている。「2回目の記録が落ちたのは走る意欲が足りなかったためであり、無酸素性の能力そのものは高いと判断してよい」は、意欲の問題にすり替えて体力面の課題を見落としている。
HINT 300ヤードシャトルで2回目が大きく落ちたとき、何を回復させる力が足りないか。
- Q24#cp-te-024
高校サッカー選手が20mシャトルラン(多段階往復走)を行い、推定される最大酸素摂取量の値が同学年の一般的な基準値と比べて低かった。この結果を受けたトレーニング上の判断として最も適切なものはどれか。
- 1一般的な基準値は競技者以外を対象に作られているため、この選手の持久力は十分な水準にあるとみなしてよい。
- 2最大酸素摂取量は遺伝的な要素で決まる部分が大きいため、トレーニングの内容よりも選手の素質の問題として片づける。
- 3サッカーの試合で求められる間欠的な高強度走を繰り返す能力を高めるため、有酸素性の基礎的な持久力を高める練習を計画に組み込む。正解
Answer
正解 3:サッカーの試合で求められる間欠的な高強度走を繰り返す能力を高めるため、有酸素性の基礎的な持久力を高める練習を計画に組み込む。
正解は「サッカーの試合で求められる間欠的な高強度走を繰り返す能力を高めるため、有酸素性の基礎的な持久力を高める練習を計画に組み込む」である。多段階往復走で推定される最大酸素摂取量が基準値より低い場合、間欠的な高強度の走りを支える有酸素性の基礎が不足している可能性が高く、その土台を強化する必要がある。「一般的な基準値は競技者以外を対象に作られているため、この選手の持久力は十分な水準にあるとみなしてよい」は、基準値の出自を理由に低い結果そのものを検討しないことになる。「最大酸素摂取量は遺伝的な要素で決まる部分が大きいため、トレーニングの内容よりも選手の素質の問題として片づける」は、有酸素性の能力がトレーニングで高められる能力であることを踏まえていない。
HINT サッカーの試合中に繰り返される高強度の走りを、何が土台として支えているか。
- Q25#cp-te-025
大学アメリカンフットボールのワイドレシーバーの40ヤード走を計測したところ、最初の10ヤードの通過時間は同ポジションの標準的な水準だったが、そこから40ヤードまでの区間の時間が同ポジションの標準的な水準より遅かった。この結果の解釈として最も適切なものはどれか。
- 1初期の加速には大きな問題がなく、加速後の最高速度を伸ばす要素に課題があると考え、そこを重点的に強化する。正解
- 210ヤードの通過時間が標準的な水準である以上、40ヤード全体の記録が遅いのは計測上の誤差によるものと考えてよい。
- 340ヤード全体の記録を重視して評価すればよく、10ヤードの区間の速さは評価に加えなくてよい。
Answer
正解 1:初期の加速には大きな問題がなく、加速後の最高速度を伸ばす要素に課題があると考え、そこを重点的に強化する。
正解は「初期の加速には大きな問題がなく、加速後の最高速度を伸ばす要素に課題があると考え、そこを重点的に強化する」である。10ヤードの区間は主に初期加速を反映し、そこから40ヤードまでの区間は最高速度に近い走りを反映するため、区間ごとの時間を分けて見ることで課題の所在を絞り込める。「10ヤードの通過時間が標準的な水準である以上、40ヤード全体の記録が遅いのは計測上の誤差によるものと考えてよい」は、区間ごとの時間差という手がかりを誤差として切り捨てている。「40ヤード全体の記録を重視して評価すればよく、10ヤードの区間の速さは評価に加えなくてよい」は、区間ごとの時間から課題を絞り込む情報を活かしていない。
HINT 40ヤード走を10ヤードとその先の区間に分けると、それぞれ何を反映しているか。
- Q26#cp-te-026
高校野球の投手の投球側肩関節の内旋可動域をゴニオメーターで測定したところ、非投球側と比べて明らかに小さかった。この結果への対応として最も適切なものはどれか。
- 1投球側の肩関節の内旋可動域が非投球側より小さいのは投手に一般的な変化であるため、可動域を広げる取り組みは来シーズン以降に持ち越す。
- 2肩や肘の障害につながる可能性がある差であるため、日々のストレッチなどで可動域を整えながら経過を追い、変化を確認していく。正解
- 3肩関節の内旋可動域の左右差は投球フォームの良し悪しだけで決まるため、フォーム指導のみで対応すれば十分である。
Answer
正解 2:肩や肘の障害につながる可能性がある差であるため、日々のストレッチなどで可動域を整えながら経過を追い、変化を確認していく。
正解は「肩や肘の障害につながる可能性がある差であるため、日々のストレッチなどで可動域を整えながら経過を追い、変化を確認していく」である。投球側の肩関節内旋可動域の低下は投手に広く見られる変化だが、その差が大きい場合は肩や肘の障害のリスクと関連するため、ストレッチなどで可動域を整えながら経過を追う対応が適切である。「投球側の肩関節の内旋可動域が非投球側より小さいのは投手に一般的な変化であるため、可動域を広げる取り組みは来シーズン以降に持ち越す」は、障害リスクへの対応を先送りしている。「肩関節の内旋可動域の左右差は投球フォームの良し悪しだけで決まるため、フォーム指導のみで対応すれば十分である」は、可動域そのものへの直接的な対応を欠いている。
HINT 投球側の肩関節の内旋可動域の低下は、放っておくと何につながる可能性があるか。
- Q27#cp-te-027
大会直前の減量期にあるボディビルダーの体脂肪率を皮下脂肪厚法(キャリパー法)で追跡したところ、既にかなり低い水準からさらに数値が下がり続けていた。この結果への対応として最も適切なものはどれか。
- 1体脂肪率が生理的に必要な最低限の水準に近づいている可能性があるため、体調や睡眠、女性選手であれば月経周期の様子も確認し、体調確認を数値の追求より優先する。正解
- 2皮下脂肪厚法で算出された体脂肪率が低いほど競技本番でのパフォーマンスも比例して高まるとみなし、大会直前まで数値を下げ続ける方針を維持する。
- 3キャリパー法は皮下脂肪の厚みだけを測る方法であるため、体脂肪率の変化よりも体重計に表示される体重の増減だけを基準に減量を進める。
Answer
正解 1:体脂肪率が生理的に必要な最低限の水準に近づいている可能性があるため、体調や睡眠、女性選手であれば月経周期の様子も確認し、体調確認を数値の追求より優先する。
正解は「体脂肪率が生理的に必要な最低限の水準に近づいている可能性があるため、体調や睡眠、女性選手であれば月経周期の様子も確認し、体調確認を数値の追求より優先する」である。体脂肪率が既に低い水準からさらに下がり続けている場合、生理的に必要な最低限の脂肪量に近づいている可能性があり、数値を下げること自体より体調面の確認を優先する必要がある。「皮下脂肪厚法で算出された体脂肪率が低いほど競技本番でのパフォーマンスも比例して高まるとみなし、大会直前まで数値を下げ続ける方針を維持する」は、低体脂肪率と好成績を無条件に結びつけている。「キャリパー法は皮下脂肪の厚みだけを測る方法であるため、体脂肪率の変化よりも体重計に表示される体重の増減だけを基準に減量を進める」は、体脂肪率という指標そのものを軽視している。
HINT 既に低い体脂肪率がさらに下がり続けるとき、数値の追求より優先すべきことは何か。
- Q28#cp-te-028
大学バスケットボールのセンターの垂直跳びの記録を、同ポジションの選手を集めた基準値データと比べたところ、下位に近いパーセンタイルだった。しかし1対1のリバウンド争いでは実際に高い成果を上げている。この状況の解釈として最も適切なものはどれか。
- 1垂直跳びは跳躍力の一側面を示す指標にすぎず、位置取りやタイミングなど他の要素も実際の成果に関わっていると考える。正解
- 2リバウンドで成果が出ているのは身長が高いためであり、跳躍力は成果に関わっていない。
- 3同ポジションではなくチーム全体の基準値と比べ直せば順位は上がるため、そちらの値を使う。
Answer
正解 1:垂直跳びは跳躍力の一側面を示す指標にすぎず、位置取りやタイミングなど他の要素も実際の成果に関わっていると考える。
正解は「垂直跳びは跳躍力の一側面を示す指標にすぎず、位置取りやタイミングなど他の要素も実際の成果に関わっていると考える」である。垂直跳びのパーセンタイルは跳躍力という一つの能力を示すにすぎず、リバウンド争いの実際の成果には位置取りやタイミングなど他の要素も関わるため、単一の測定値だけで実際の成果を否定することはできない。「リバウンドで成果が出ているのは身長が高いためであり、跳躍力は成果に関わっていない」は、一つの要素だけで説明しようとする点が同じで、跳躍力が成果に関わる可能性まで切り捨てている。「同ポジションではなくチーム全体の基準値と比べ直せば順位は上がるため、そちらの値を使う」は、見栄えのよい順位が出る比較対象に替えているだけで、ポジションの要求に照らした解釈から離れてしまう。
HINT 垂直跳びのパーセンタイルが低くても実際の成果が高いとき、何が他に成果を支えているか。
- Q29#cp-te-029
ラグビーチームの新加入選手のベンチプレス1RMを測定したところ、チーム内の平均値から2標準偏差以上低い値だった。この結果の解釈として最も適切なものはどれか。
- 1新加入という事情を踏まえ、チーム内の比較は保留して本人の主観的な手応えを記録に残しておく。
- 2この選手の筋力の水準がチーム内で相対的にかなり低い位置にあることを示しており、個別の強化プログラムを検討する材料とする。正解
- 3平均から2標準偏差離れた値は測定の誤差の範囲に収まるため、特段の対応は要らないと判断する。
Answer
正解 2:この選手の筋力の水準がチーム内で相対的にかなり低い位置にあることを示しており、個別の強化プログラムを検討する材料とする。
正解は「この選手の筋力の水準がチーム内で相対的にかなり低い位置にあることを示しており、個別の強化プログラムを検討する材料とする」である。平均値から2標準偏差以上離れているという結果は、チームという集団の中でこの選手の筋力の水準がかなり低い位置にあることを示しており、個別の強化プログラムを組む材料として使うのが適切である。「新加入という事情を踏まえ、チーム内の比較は保留して本人の主観的な手応えを記録に残しておく」は、主観の記録に置き換えることで、集団内での位置づけという得られたばかりの情報を活かしていない。「平均から2標準偏差離れた値は測定の誤差の範囲に収まるため、特段の対応は要らないと判断する」は、2標準偏差という開きを誤差として片づけており、集団の中でどれだけ珍しい位置かを読み違えている。
HINT 平均値から2標準偏差以上離れた値は、集団の中でどのくらい珍しい位置にあるか。
- Q30#cp-te-030
高校長距離種目の選手に体力測定の結果を伝える場面で、シーズン序盤に測定した最大酸素摂取量の推定値が、同学年の一般的な基準値よりも低かった。本人は大会が近く自信を失っている様子だった。この結果を選手本人に伝える際の対応として最も適切なものはどれか。
- 1基準値との差だけでなく、今後の練習でどこを重点的に伸ばすかという具体的な次の一歩とあわせて伝え、数値を努力の指標として使えるようにする。正解
- 2基準値より低いという事実を選手本人に伝え、大会までの期間で数値をどう改善するかは本人だけの判断に委ねる。
- 3大会が近く自信を失っている様子であるため、基準値との比較結果よりも、これまでの練習で良い記録が出た項目を選んで詳しく伝える。
Answer
正解 1:基準値との差だけでなく、今後の練習でどこを重点的に伸ばすかという具体的な次の一歩とあわせて伝え、数値を努力の指標として使えるようにする。
正解は「基準値との差だけでなく、今後の練習でどこを重点的に伸ばすかという具体的な次の一歩とあわせて伝え、数値を努力の指標として使えるようにする」である。特に自信を失っている選手には、基準値との差という結果だけでなく、次に何をすべきかという具体的な行動とあわせて伝えることで、数値を今後の努力の指標として使えるようにする配慮が必要である。「基準値より低いという事実を選手本人に伝え、大会までの期間で数値をどう改善するかは本人だけの判断に委ねる」は、専門的な立場からの助言を欠いている。「大会が近く自信を失っている様子であるため、基準値との比較結果よりも、これまでの練習で良い記録が出た項目を選んで詳しく伝える」は、必要な情報を選手から遠ざけている。
HINT 自信を失っている選手に低い結果を伝えるとき、結果だけで終わらせず何を添えるか。
- Q31#cp-te-031
トレーニング経験の浅い高校1年の陸上選手(投擲種目)に対して、安全性を優先しスクワットの1RMは推定式で見積もってプログラムを組んできた。半年間のプログラムを終え、フォームも安定してきた。次のプログラムを組む際の判断として最も適切なものはどれか。
- 1フォームが安定し経験も積んだことを踏まえ、適切な指導の下で直接的な1RMテストへの切り替えを検討する。正解
- 2推定式による見積もりはどの選手にも同程度の精度で使えるため、今後もこれまでと同じ推定式だけでプログラムを組み続ける。
- 3直接的な1RMテストより先に、主要な種目すべての1RMをまとめて直接測定して全体像をつかむ。
Answer
正解 1:フォームが安定し経験も積んだことを踏まえ、適切な指導の下で直接的な1RMテストへの切り替えを検討する。
正解は「フォームが安定し経験も積んだことを踏まえ、適切な指導の下で直接的な1RMテストへの切り替えを検討する」である。経験が浅い時期は安全性を優先して推定式を使うことが適切だが、フォームが安定し経験を積んだ段階では、適切な指導の下で直接的な1RMテストへ切り替える選択肢を検討できる。「推定式による見積もりはどの選手にも同程度の精度で使えるため、今後もこれまでと同じ推定式だけでプログラムを組み続ける」は、選手の成長に応じて測定方法を見直す視点を欠いている。「直接的な1RMテストより先に、主要な種目すべての1RMをまとめて直接測定して全体像をつかむ」は、安全性を考えて推定式から始めた経緯を踏まえておらず、一度に多くの種目で最大挙上を行わせる負担も大きい。
HINT 経験の浅さを理由に推定式を使っていた選手が経験を積んだとき、測定方法をどう見直すか。
- Q32#cp-te-032
バスケットボールのガード選手が垂直跳びでは高い記録を出す一方、立ち幅跳びの記録は同ポジションの標準的な水準より低かった。この結果への対応として最も適切なものはどれか。
- 1垂直跳びが優れている選手は立ち幅跳びも自然に優れた記録になるはずなので、今回の立ち幅跳びの記録は測定条件が悪かったことによるものと考える。
- 2垂直方向の跳躍力に対して水平方向へ力を発揮する能力が相対的に弱いと考え、その方向の力発揮を鍛える練習を加える。正解
- 3立ち幅跳びは膝への負担が大きい種目であるため、この選手については今後、垂直跳びの記録だけを重視する方針に切り替える。
Answer
正解 2:垂直方向の跳躍力に対して水平方向へ力を発揮する能力が相対的に弱いと考え、その方向の力発揮を鍛える練習を加える。
正解は「垂直方向の跳躍力に対して水平方向へ力を発揮する能力が相対的に弱いと考え、その方向の力発揮を鍛える練習を加える」である。垂直跳びと立ち幅跳びはともに下肢のパワーを反映するが、力を発揮する方向が異なるため、片方だけ優れている場合はもう一方の方向への力発揮に課題があると考えられる。「垂直跳びが優れている選手は立ち幅跳びも自然に優れた記録になるはずなので、今回の立ち幅跳びの記録は測定条件が悪かったことによるものと考える」は、方向の違いという要因を無視して測定条件のせいにしている。「立ち幅跳びは膝への負担が大きい種目であるため、この選手については今後、垂直跳びの記録だけを重視する方針に切り替える」は、水平方向の力発揮という課題への対応を避けている。
HINT 垂直跳びと立ち幅跳びは、それぞれどの方向への力発揮を反映しているか。
- Q33#cp-te-033
アイスホッケー選手のオフシーズンの12週間の筋力トレーニングを終えて再測定したところ、体重と筋力は増えていたが、50m走のタイムはむしろ遅くなっていた。この結果の解釈として最も適切なものはどれか。
- 1筋量の増加が体重の増加につながり、それに伴って加速や最高速度に必要な相対的なパワー(体重に対する力の比率)が下がった可能性を考え、今後は筋力だけでなくスプリント自体の練習も計画に加える。正解
- 2スプリントが遅くなったのは筋量が増えたことの副作用なので、次の期からは筋力トレーニングそのものを取りやめ、スプリントの練習に一本化して体重を元の水準まで戻す。
- 350m走のタイムが遅くなったのは単に測定を行った日の気温や風といった環境条件の影響によるものであり、12週間のトレーニング内容そのものとは関係がないと判断してよい。
Answer
正解 1:筋量の増加が体重の増加につながり、それに伴って加速や最高速度に必要な相対的なパワー(体重に対する力の比率)が下がった可能性を考え、今後は筋力だけでなくスプリント自体の練習も計画に加える。
正解は「筋量の増加が体重の増加につながり、それに伴って加速や最高速度に必要な相対的なパワー(体重に対する力の比率)が下がった可能性を考え、今後は筋力だけでなくスプリント自体の練習も計画に加える」である。筋力と体重が増えても、体重に対する力の比率である相対的なパワーが下がればスプリントの記録は落ちうるため、筋力トレーニングに加えてスプリント自体の練習を計画に組み込む必要がある。「スプリントが遅くなったのは筋量が増えたことの副作用なので、次の期からは筋力トレーニングそのものを取りやめ、スプリントの練習に一本化して体重を元の水準まで戻す」は、反対側へ振り切った対応であり、筋力を落としても体重に対する力の比率が上がるとは限らず、土台そのものを失う。「50m走のタイムが遅くなったのは単に測定を行った日の気温や風といった環境条件の影響によるものであり、12週間のトレーニング内容そのものとは関係がないと判断してよい」は、トレーニング内容という主要な要因を検討せずに環境要因のせいにしている。
HINT 筋力と体重が増えたのにスプリントが遅くなったとき、体重に対する力の比率はどう変わったか。
- Q34#cp-te-034
レスリング選手に12分間走(クーパー走)を行わせたところ、走行距離が同階級の選手の一般的な水準より短かった。この結果を受けた対応として最も適切なものはどれか。
- 1無酸素性の運動を繰り返す競技であっても、その間の回復を支える有酸素性の基礎が必要であるため、有酸素性の練習を計画に加える。正解
- 2レスリングは無酸素性の要素が主体の競技であるため、この結果よりも普段行っている無酸素性のテストの結果だけを重視して今後の計画を立てる。
- 3走行距離が短かったのは減量の影響であり、階級を維持する限りこの選手の持久力は現状の水準にとどまり続けると考える。
Answer
正解 1:無酸素性の運動を繰り返す競技であっても、その間の回復を支える有酸素性の基礎が必要であるため、有酸素性の練習を計画に加える。
正解は「無酸素性の運動を繰り返す競技であっても、その間の回復を支える有酸素性の基礎が必要であるため、有酸素性の練習を計画に加える」である。レスリングは無酸素性の運動が主体だが、試合中の短い休憩や複数試合をこなす際の回復には有酸素性の基礎が関わるため、12分間走の結果が低い場合は有酸素性の練習を計画に加える必要がある。「レスリングは無酸素性の要素が主体の競技であるため、この結果よりも普段行っている無酸素性のテストの結果だけを重視して今後の計画を立てる」は、有酸素性の基礎が回復を支える側面を見落としている。「走行距離が短かったのは減量の影響であり、階級を維持する限りこの選手の持久力は現状の水準にとどまり続けると考える」は、減量の影響を理由に持久力そのものの改善の余地を検討していない。
HINT 無酸素性の運動が主体の競技でも、試合中や試合間の回復を何が支えているか。
- Q35#cp-te-035
アメリカンフットボールの選手にプロアジリティテスト(5-10-5)を行ったところ、右方向へ切り返す区間の時間が左方向へ切り返す区間の時間より明らかに遅かった。この結果への対応として最も適切なものはどれか。
- 1右方向が遅いのは右脚の筋力が弱いためと判断し、右脚のレッグプレスを集中的に行わせる。
- 2遅い側の切り返しの動きや減速時の姿勢に課題がある可能性を考え、その方向への減速と切り返しの練習を重点的に取り入れる。正解
- 3切り返す方向による時間の違いは走る順序だけで決まるものであり、練習の内容を変えずに順序だけを入れ替えて再測定する。
Answer
正解 2:遅い側の切り返しの動きや減速時の姿勢に課題がある可能性を考え、その方向への減速と切り返しの練習を重点的に取り入れる。
正解は「遅い側の切り返しの動きや減速時の姿勢に課題がある可能性を考え、その方向への減速と切り返しの練習を重点的に取り入れる」である。プロアジリティテストで一方向への切り返しだけが遅い場合、その方向への減速と方向転換の動きに課題がある可能性が高く、その方向を重点的に鍛える練習が適切である。「右方向が遅いのは右脚の筋力が弱いためと判断し、右脚のレッグプレスを集中的に行わせる」は、方向ごとの差の原因を筋力だけに決めつけており、減速時の姿勢や切り返しの動きを確かめないまま対応を決めている。「切り返す方向による時間の違いは走る順序だけで決まるものであり、練習の内容を変えずに順序だけを入れ替えて再測定する」は、走る順序だけに原因を限定して動きの課題そのものを検討していない。
HINT 一方向への切り返しだけが遅いとき、練習で重点的に鍛えるべき方向はどちらか。
- Q36#cp-te-036
オリンピックリフティングを行う選手のスクワット動作を観察したところ、しゃがみ込んだ際に骨盤が一方に傾く癖があった。足関節の背屈可動域を左右で測定したところ、傾く側と反対の足首の可動域が明らかに小さかった。この結果への対応として最も適切なものはどれか。
- 1骨盤が傾く癖は本人の意識だけの問題であり、足首のモビリティを高める種目よりも、しゃがみ込みの際の姿勢を毎回細かく声かけで意識づける指導だけを重ねていく。
- 2足関節の背屈可動域の左右差は多くの選手に見られる範囲内のばらつきであり、しゃがみ込みの際の骨盤の傾きとは切り離して考えてよい。
- 3骨盤が傾く方向と足関節の背屈可動域の左右差には関連がある可能性を考え、可動域が小さい側の足首のモビリティを高める種目を取り入れる。正解
Answer
正解 3:骨盤が傾く方向と足関節の背屈可動域の左右差には関連がある可能性を考え、可動域が小さい側の足首のモビリティを高める種目を取り入れる。
正解は「骨盤が傾く方向と足関節の背屈可動域の左右差には関連がある可能性を考え、可動域が小さい側の足首のモビリティを高める種目を取り入れる」である。足関節の背屈可動域が小さい側では深くしゃがみ込みにくくなるため、骨盤が傾く方向と可動域の左右差が関連している可能性を踏まえ、可動域を高める種目を取り入れる対応が適切である。「骨盤が傾く癖は本人の意識だけの問題であり、足首のモビリティを高める種目よりも、しゃがみ込みの際の姿勢を毎回細かく声かけで意識づける指導だけを重ねていく」は、可動域という身体的な要因への対応を欠いている。「足関節の背屈可動域の左右差は多くの選手に見られる範囲内のばらつきであり、しゃがみ込みの際の骨盤の傾きとは切り離して考えてよい」は、可動域の差と動作の癖という関連を検討せずに切り離している。
HINT 足首の背屈可動域が小さい側では、しゃがみ込みの深さにどう影響するか。
- Q37#cp-te-037
野球の高校生打者にメディシンボールを座った姿勢から前方へ投げるテスト(シーテッド・メディシンボールスロー)を行ったところ、下半身を使わない状態での投げの距離が同学年の標準的な水準より短かった。この結果の解釈として最も適切なものはどれか。
- 1下半身の関与を除いた状態での記録であるため、体幹から上肢にかけての力発揮に課題がある可能性を考え、その部分を強化する種目を加える。正解
- 2このテストは下半身を使わない投げ方であるため、記録の短さは体幹や上半身の力発揮とは無関係であり、下半身の筋力だけを強化すればよいと考える。
- 3下半身の関与を除いた投げ方の記録が短いのであれば、下半身を使う通常のスイングの力発揮も同程度に低いと判断してよい。
Answer
正解 1:下半身の関与を除いた状態での記録であるため、体幹から上肢にかけての力発揮に課題がある可能性を考え、その部分を強化する種目を加える。
正解は「下半身の関与を除いた状態での記録であるため、体幹から上肢にかけての力発揮に課題がある可能性を考え、その部分を強化する種目を加える」である。シーテッド・メディシンボールスローは下半身の関与を除いて体幹から上肢にかけての力発揮を評価するテストであり、記録が短い場合はその部分の力発揮を強化する種目を加えるのが適切である。「このテストは下半身を使わない投げ方であるため、記録の短さは体幹や上半身の力発揮とは無関係であり、下半身の筋力だけを強化すればよいと考える」は、このテストが評価している対象を取り違えている。「下半身の関与を除いた投げ方の記録が短いのであれば、下半身を使う通常のスイングの力発揮も同程度に低いと判断してよい」は、下半身を除いた記録から下半身を使う動作の力発揮まで一律に判断している。
HINT 座った姿勢からのメディシンボールスローは、下半身を除いてどの部分の力発揮を評価しているか。
- Q38#cp-te-038
計量が近いレスリング選手が水分制限を行った状態で生体電気抵抗法(インピーダンス法)による体脂肪率を測定したところ、通常時より低い値が出た。この結果への対応として最も適切なものはどれか。
- 1体内の水分量の変化が今回の結果に影響した可能性を考え、いつもの食事や水分をとった状態に戻してから測定し直す。正解
- 2生体電気抵抗法は体内の水分量による影響を受けにくい方法であるため、水分制限をしている状態の数値も通常時の数値と同じに扱う。
- 3水分制限をしている状態で体脂肪率が低く出たのであれば、それは実際に体脂肪そのものが減った結果だと受け止める。
Answer
正解 1:体内の水分量の変化が今回の結果に影響した可能性を考え、いつもの食事や水分をとった状態に戻してから測定し直す。
正解は「体内の水分量の変化が今回の結果に影響した可能性を考え、いつもの食事や水分をとった状態に戻してから測定し直す」である。生体電気抵抗法は体内の水分量の影響を受けやすく、計量前の水分制限のような状態で測定すると通常時と異なる値が出やすいため、通常の水分状態に戻したうえで測定し直す対応が適切である。「生体電気抵抗法は体内の水分量による影響を受けにくい方法であるため、水分制限をしている状態の数値も通常時の数値と同じに扱う」は、この方法の特性を取り違えている。「水分制限をしている状態で体脂肪率が低く出たのであれば、それは実際に体脂肪そのものが減った結果だと受け止める」は、水分量の変化という要因を検討せずに体脂肪の減少だと決めつけている。
HINT 生体電気抵抗法による体脂肪率の値は、体内の何の量に影響を受けやすいか。
- Q39#cp-te-039
テニスの大学生選手にTテストを行ったところ、記録は同ポジションの選手の標準的な水準よりかなり速かった。しかし実際の試合では、コート上での切り返しの速さに課題があるとコーチから指摘されていた。この状況の解釈として最も適切なものはどれか。
- 1Tテストの記録が速いのは体格が小柄で方向転換しやすいためと考え、記録そのものを割り引いて読むことにする。
- 2Tテストと実際の試合での切り返しの速さは同じ能力を測っているはずなので、コーチの指摘は測定条件の違いを見落とした結果だと考える。
- 3Tテストは事前に決められた動きの速さを測るものであり、試合中の状況判断を伴う切り返しの速さとは異なる要素を含むため、コート上の課題は別に確認する。正解
Answer
正解 3:Tテストは事前に決められた動きの速さを測るものであり、試合中の状況判断を伴う切り返しの速さとは異なる要素を含むため、コート上の課題は別に確認する。
正解は「Tテストは事前に決められた動きの速さを測るものであり、試合中の状況判断を伴う切り返しの速さとは異なる要素を含むため、コート上の課題は別に確認する」である。Tテストは事前に決められた動きの速さを測るのに対し、試合中の切り返しには状況判断や予測といった要素も関わるため、Tテストの記録が良くても試合中の課題は別に確認する必要がある。「Tテストの記録が速いのは体格が小柄で方向転換しやすいためと考え、記録そのものを割り引いて読むことにする」は、体格を理由に記録の値だけを疑っており、Tテストが測る要素と試合中に求められる要素の違いには触れていない。「Tテストと実際の試合での切り返しの速さは同じ能力を測っているはずなので、コーチの指摘は測定条件の違いを見落とした結果だと考える」も同様に、両者が同じ能力を測っていると決めつけている。
HINT Tテストが測る動きと、試合中に求められる切り返しの動きは、何が違うか。
- Q40#cp-te-040
サッカーチームの体力測定を終え、ある選手の記録がスプリント能力では上位パーセンタイルだったが、有酸素性の持久力テストでは下位パーセンタイルだった。ヘッドコーチにこの選手の測定結果を報告する際の伝え方として最も適切なものはどれか。
- 1スプリント能力が上位である結果を中心に伝え、持久力テストの結果は最後に短く触れる程度にとどめて報告を終える。
- 2スプリント能力と持久力という異なる要素で結果に差がある実態をそのまま伝え、ポジションでの役割やシーズンの練習配分の判断材料として共有する。正解
- 32つのテストの結果に差があるのは測定の順番が影響した可能性が高いため、いずれ順番を入れ替えて再測定した結果を報告する方針にする。
Answer
正解 2:スプリント能力と持久力という異なる要素で結果に差がある実態をそのまま伝え、ポジションでの役割やシーズンの練習配分の判断材料として共有する。
正解は「スプリント能力と持久力という異なる要素で結果に差がある実態をそのまま伝え、ポジションでの役割やシーズンの練習配分の判断材料として共有する」である。異なる体力要素で得意・不得意の差がある実態をそのままヘッドコーチに共有することで、ポジションでの起用や練習配分を考える判断材料になる。「スプリント能力が上位である結果を中心に伝え、持久力テストの結果は最後に短く触れる程度にとどめて報告を終える」は、不都合な結果を報告から外している。「2つのテストの結果に差があるのは測定の順番が影響した可能性が高いため、いずれ順番を入れ替えて再測定した結果を報告する方針にする」は、順番という要因に原因を限定し、今ある結果の報告そのものを先送りしている。
HINT 得意な要素と不得意な要素の差がそのまま出た測定結果を、コーチにどう共有するか。
- Q41#cp-te-041
同じチームに所属し体重差の大きい2名について、スクワットの最大挙上重量を比べて課題を読み取りたい。値の扱い方として最も適切なものはどれか。
- 1体重による差を取り除くために、挙上重量を身長で割った値に置き換えてから比べるようにする
- 2体重を移動させる動きが問われる場面では、挙上重量を体重で割った値を併せて見る正解
- 3体重による差を避けるため、挙上重量ではなく反復できた回数を比べる
Answer
正解 2:体重を移動させる動きが問われる場面では、挙上重量を体重で割った値を併せて見る
跳躍や加速のように自分の体重を移動させる動きが求められる場面では、挙上重量そのものだけでなく、挙上重量を体重で割った値を併せて見る。体重の重い選手は挙上重量が大きく出やすい一方で、体重に対する比は小さくなることがあり、課題の見え方が変わる。相手を押す場面のように絶対的な力が効く局面では挙上重量そのものが意味を持つため、両方を並べて読む。「体重による差を取り除くために、挙上重量を身長で割った値に置き換えてから比べるようにする」は、動かす対象である体重ではなく身長で割っており、比の意味が通らない。「体重による差を避けるため、挙上重量ではなく反復できた回数を比べる」は筋持久力に近い別の能力を見ることになり、最大挙上重量の比較という目的から外れる。
HINT 体重を移動させる場面では、挙上重量を体重で割った値も併せて見る。
- Q42#cp-te-042
サッカーチームでスプリント・跳躍・間欠性持久力・柔軟性の4項目を測った。選手ごとの結果を総合的な評価にまとめる方法として最も適切なものはどれか。
- 14項目のうち最も成績の良い項目を選手の代表値とし、残りの項目は個別の課題として切り離す
- 24項目の値を同じ尺度にそろえ、4つを等しく足し合わせた値を総合の評価とする
- 34項目を同じ尺度にそろえたうえで、競技やポジションで求められる度合いに応じて項目ごとの重みを決めて合算する正解
Answer
正解 3:4項目を同じ尺度にそろえたうえで、競技やポジションで求められる度合いに応じて項目ごとの重みを決めて合算する
単位の違う測定値は、まず標準得点などで同じ尺度にそろえる必要がある。そのうえで、競技やポジションで求められる度合いに応じて項目ごとの重みを決めて合算すると、競技力に関わる度合いが総合の評価に反映される。「4項目の値を同じ尺度にそろえ、4つを等しく足し合わせた値を総合の評価とする」は尺度をそろえる手順までは適切だが、競技での重要度が異なる項目を同じ扱いにしており、重要な項目の差が薄まる。「4項目のうち最も成績の良い項目を選手の代表値とし、残りの項目は個別の課題として切り離す」は、得意な項目だけが評価に残り、総合の評価という目的を満たさない。
HINT 尺度をそろえたうえで、競技での重要度に応じた重みを決めて合算する。
- Q43#cp-te-043
1年のあいだに身長が伸びた中学生の競技者について、垂直跳びと握力の記録を1年前と比べる。記録の読み取り方として最も適切なものはどれか。
- 11年前との差をトレーニングの成果とみなし、その差の大きさで良否を判断する
- 2成長に伴う体格の変化が現れている分を見込み、同年代の年齢ごとの基準と照らして伸びを読む正解
- 3身長が伸びている期間の記録は比較に向かないため、体格の変化が落ち着くまで記録の比較を見送る
Answer
正解 2:成長に伴う体格の変化が現れている分を見込み、同年代の年齢ごとの基準と照らして伸びを読む
成長期は身長や体重が変わるだけで垂直跳びや握力の記録が伸びることがあるため、成長に伴う体格の変化が現れている分を見込んだうえで、同年代の年齢ごとの基準と照らして伸びを読む。基準と照らすことで、同年代の平均的な伸びを上回っているかどうかが分かる。「1年前との差をトレーニングの成果とみなし、その差の大きさで良否を判断する」は、成長による変化とトレーニングによる変化を区別しておらず、原因を取り違える。「身長が伸びている期間の記録は比較に向かないため、体格の変化が落ち着くまで記録の比較を見送る」は、成長期こそ経過を追う価値がある期間に測定の活用そのものを止めてしまう。
HINT 成長による体格の変化を見込み、同年代の年齢ごとの基準と照らして読む。
- Q44#cp-te-044
チーム全員の垂直跳びを測り終えたあと、1名の記録が他の選手から大きく離れた値になっていることに気づいた。この値への対応として最も適切なものはどれか。
- 1集団の分布から外れた値もばらつきの一部として扱い、平均と標準偏差の計算に組み入れる
- 2その選手をもう一度測り直し、2回目に出た値が近いかどうかを確かめてから正式な記録として置き換える
- 3体力の違いと決めつけず、測定の手順や記録の書き写しに誤りがなかったかを確かめる正解
Answer
正解 3:体力の違いと決めつけず、測定の手順や記録の書き写しに誤りがなかったかを確かめる
他の選手から大きく離れた値は、測定の手順の取り違えや記録の書き写しの誤り、機器の設定の誤りで生じていることがある。そのため体力の違いと決めつけず、まずこれらに誤りがなかったかを確かめる。確かめた結果として誤りがなければ、その選手の実際の値として扱える。「集団の分布から外れた値もばらつきの一部として扱い、平均と標準偏差の計算に組み入れる」は、誤った値が混じっていた場合に集団の代表値と散らばりの両方を歪めてしまう。「その選手をもう一度測り直し、2回目に出た値が近いかどうかを確かめてから正式な記録として置き換える」は、1回目に何が起きたかを確かめないまま値を差し替えるため、同じ誤りが次の測定でも繰り返される。
HINT 体力の違いと決めつけず、測定の手順や記録の書き写しの誤りを確かめる。
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